天使戦争設定

『天使戦争』設定(暫定)




はじめに


 『天使戦争』は最後の審判が下り、神の代理人たる天使が人類を滅ぼそうとしている時代。
 絶望的状況の中でその日その日を生きる人類と、人類にとって災厄以外の何者でもない天使と、神に刃向かう反逆天使達の物語です。

時代背景

終わりのはじまり


 1999年7月。神は最後の審判を下し、堕落した人類の文明の終わりの時を告げました。世界中の人々は皆審判を告げるラッパの声を聞いたと言われます。
 神は天使の軍団に命じて人類の絶滅を命じました。

第一次天使戦争


 ただし、ここで神にとって大きな誤算が生じました。天使軍団のうち、ルシフェル率いる天使軍団の三分の一にあたる勢力が人類絶滅に反対し、神に反旗を翻したのです。
 彼らがなぜ神に反逆したのか、理由は人間には分かりません。一説によると、これらの天使は、実は昔から正体を隠して地上で人間達と一緒に生活していたのだといわれます。これが本当だとすると、人間と共に生きていた天使達が(その全てではないにせよ)人間側についたということになります。
 天使達はこの戦いにおいて主に中東周辺を主戦場として戦いました。これが「第一次天使戦争」と呼ばれる戦いで、これは天使対天使の戦いでした。
 戦闘は壮絶を究め、一週間続きました。戦場は後にはペンペン草一本残らぬありさまでした。
 この戦いは数に勝る神の陣営が勝利し、反逆天使は全滅しました。が、神の陣営も当初の数の三分の一相当の被害を受けました。 特に被害甚大なことに、指揮官である七人の大天使のうち、最高司令官ミカエルは重傷を負い戦線離脱(第二次天使戦争の際に一時復帰)。副将ガブリエルは殺される寸前に魂を避難させて以後行方不明(2007年ロサンゼルにおいて回収される)。前線で指揮を取っていた将ウリエルは戦死、監査役サリエルは謀殺され、輪廻の輪に入る(共に堕天したという説もある)。(蛇足だがサリエルを謀殺したのは諜報局長メタトロンだという説もある。理由は不明だが、サリエルがその立場の中で知ってはいけないことを知ってしまったためとも言われる)
 三分の一が反逆し、三分の一が戦死したために、神の陣営の天使はいきなり三分の一まで激減してしまいました。しかも指揮官クラスは取り戻しようのない損失を受けています。このいきなりのアクシデントに神は計画を変更し、人類絶滅計画を先延ばしにすることにしました。

第一戦間期


 第一次天使戦争の後、傷ついた神の陣営の天使は南極やイスラエル、ガンジス川流域、チベットなど思い思いの場所を占領して傷を癒すことに専念しました。

 突然襲来したこの謎の天使軍団に対して、人類の陣営は戸惑うばかりでした。国連総会では第三世界を中心にこの謎の天使軍団に対して攻撃を加えることを決議しましたが、安全保障理事会はこれに拒否権を発動しました。理由は米英仏露のキリスト教文化圏の四カ国が、敵がいわゆる「天使」を称し、またその外見も教えの通りだったことから、攻撃を躊躇したというのが表向きの情報ですが、各国首脳が既に天使にマインドコントロールされていたという情報もあります。
 また占領地域が第三世界諸国に限られていたことも、安保理の介入を手控えさせた原因とも言われています。
 この時期天使達は拠点を制圧する他は人間に攻撃を加えるわけでもなく、ただ静かに力を蓄えていました。人間に対しては「神の声に耳を傾けなさい」「悔い改めよ」「時はきたり」などと意味不明の声明以上のものを出しませんでした。
 また、天使はその奇跡の力を使って失われた森林を再生させ、砂漠に緑を取り戻し、オゾンホールを埋め、温室効果を緩和しました。これらの行為は天使にとって地球を保全するための必要な行為でしたが、人類はこれらを人類に対する救済と勝手に勘違いしました。
 また、この時代天使を崇める新興宗教が流行りましたが、天使はそれには直接介入しませんでした。また、天使の姿を一目見ようと巡礼者達が占領地域に押し掛けましたが、占領地域は結界に守られており、人間は占領地域に入ることは出来ませんでした。

第二次天使戦争


 2004年、天使は突如として攻撃を再開しました。狙いは主に先進国の軍隊です。
 戦車も戦闘機も戦艦も、天使の前には無力でした。わずか三日で先進国の軍隊は壊滅し、ここにいたって人々は天使が人類の敵であることを認識しました。遅すぎた、といえなくもないですが、早くに分かっていてもどうしようもないほど彼我の戦闘力の差は歴然でした。
 かねてより領土の一部を占領され、不満を持っていたインドと中国がそれぞれの領土の占領地域に核ミサイルを撃ち込み、モスクワを占領されたロシア、東海岸を業火の海に燃やし尽くされたアメリカもそれぞれ天使に対する核攻撃を行いました。
 被爆地は放射能に汚染され、効果のほどはわかりません。ただ一つ言えるのは、この戦いで死んだ天使の数より、戦闘に巻き込まれて死んだ人間の方が遙かに多いと言うことだけです。
 一週間ほど天使達は破壊の限りを尽くし、又去っていきました。行き先は最後の天使の根拠地、南極だと言われています。
 この攻撃で先進国の軍隊は壊滅しました。

第二戦間期(現在)


 先進国の軍隊は壊滅しました。また、核攻撃により多くの地域が生存不能になりました。各国の政府も多くがその統治能力を失いました。代わって地域レベルで小規模な軍隊による統治や自治集団などが散漫な共同体を作っています。
 文明は崩壊し、技術レベルは低下。人類文明は壊滅に瀕しています。行政サービスは壊滅、ライフラインは寸断。従来の文明を支えた輸送力と情報通信も壊滅状態です。ただし、核に汚染された地域を除いて自然環境が急速に回復しているため、その恩恵でかろうじて人類は生き延びています。
 人々は予想される三度目の天使の襲来に脅えながら、細々と暮らしています。

第三次天使戦争(未来)


 2009年、天使は人類を滅ぼします。

天使とは


 天使とは何か、わかりません。その姿は多くは伝承の天使の姿を採りますが、例外も存在します。人類の天使に対する反応は、戦う、逃げる、敬うなどがありますが、どれも根底には天使に対する恐怖があります。
 過去、天使は常に人類と共にありました。人類と共にあり、人類と共に生きてきました。
 それが、ある日天使として覚醒します。覚醒したときに、人類を滅ぼす側か、人類を守る側かを選ばねばなりません。


2000/11/14 ちといじる。