居場所がないです


 聖さんが掃除をしている。
 いくらご主人様とはいえ、メイドさんにばっかり働かせて自分はソファーにのへーと座ってみているというのは気が引ける。
 まじめな顔でてきぱきと紺のスカートを翻して働く聖さんを見ていると気持ちがいいが、だからこそなんか悪い。
 優は立ち上がった。
「手伝おうか?」
 聖さんは顔を上げて振り向いた。
「いいえ。優様は休んでいてくださいませ」
 そういうと再び顔を戻した。
 流しの下にある戸を開いてごそごそなにか探している。
 頭が動くにつれて、真っ白いフリルのヘッドドレスもひょこひょこ動く。


お題もの書き:掃除参加作品

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