最近思うTRPG像
2005年1月1日掲載


 TRPGの低迷が続く今日この頃。
 というより、この雑感も4年近く更新してませんでした。

 さてさて、今日は、前回の項目「RPGを求める者として……」を書いてから、少し時間が立ちましたので、現在の考え方をつらつら書いてみる。

 前回ロールプレイについて書きました。
 まずはロールプレイとキャラプレイについてを、前回の誤解されている部分を訂正する内容も含めて書いて見たいと思います。

 ロールプレイとは「役割を演じる」という意味がある。
 要約すれば「状況に応じてキャラクターの能力を使いその場をどう対処するか」
 その「役割」をゲームの中で「プレイ」するわけです。
 この部分と、どうもキャラプレイと混同されやすい気がしてならないわけです。
 
 キャラプレイとは、いわば「なりきり」です。
 その仮想世界におけるキャラクター自身の気持ちになってプレイする、という意味になるでしょうか。
 ここまでは前回で全て説明しました。

 問題は、「ロールプレイとキャラプレイは全く違うものである」ということです。
 最近のTRPGのプレイ傾向として「ロールプレイ=キャラプレイ」のようにされがちでありますが、これらは全く性質の異なるものです。

 私の考えるRPGとは、「ロールプレイが出来、なおキャラプレイによってその場を盛り上げる」という感じなんです。
 つまり、ロールプレイが先であり、キャラプレイはいわばおまけであると考えています。
 もちろん、キャラプレイも重要です。
 個性を出すには、このキャラプレイが不可欠であるとすら思っているくらいです。
 ですが、ロールプレイがあるという前提条件があってのことです。
 ロールプレイ無くしてRPGは成立しない。
 
 又、逆に、キャラプレイを排除したTRPGも出ているようです。
 正確には「キャラプレイをしなくても充分ゲームとして成立できる」ということですが。
 これはこれで理解できます。
 TRPGとは「卓上で話し合いながら役割を演じ進めていくゲーム」であるからです。
 ですが、単にTRPGのゲーム性を数値ばかりにこだわっていてTRPGと呼べるのでしょうか?

 以前こういう話を聞きました。
 「ゲームなんだからランダムがいい」と。
 「ゲーム=ランダム」なんでしょうか?
 ランダムって、ゲームには必要な要素だとは思います。
 しかし、ランダムがゲームだったら、ダイス振ってるだけで充分出来ませんか?
 話し合いの必要もないしにゲームが進めますよね?
 これではTRPGにはならないのではないかと思っています。
 私が思うTRPG像は、TRPGの「RP」の部分にゲーム的要素があるのではないかと思っています。
 つまり、「卓上で話し合いながら(T)役割を演じ進めていく(RP)ゲーム(G)」と考えるならば、この「役割を演じ進めていく」の部分がゲームとして成立していないとTRPGにはなりませんよね?
 
 ランダムというのは結果を導き出す手段の一つに過ぎません。
 これは戦闘も同じです。
 そして公平かつ手軽に結果を導き出せます。
 しかし、結果を出すために行動することをランダム全てに頼るのはTRPGとしては間違っている気がします。

 例を挙げるとすると。
 例えばリアル世界でクイズを出題されたときに、答えは自分の知識の中から導き出しますよね?
 これをTRPGの世界で表現するとしたらどうなるでしょう。
 キャラクターが持つ知識は、プレイヤーが持つ知識とは違います。
 これを知識的な能力の一つとして表記されているゲームがあるとします。
 ここで、キャラクターは判定をします。そのクイズに答えられる知識を持っているかどうかを。
 ここで判定が成功して、GMが「その答えそのもの」を言ってしまったら、ただ判定に成功したか失敗したかだけが重要になってしまいます。
 ここで、その知識に関する情報を大まかに伝えたとします。
 具体的に上げれば、クイズが「犬も歩けば何に当たる?」としたとすれば、答えは「棒」です。
 これをキャラクターもプレイヤーも知っているんじゃないかな?という問題であれば、わざわざ判定の必要はないでしょう。
 もしこれがプレイヤーが知ってても、キャラクターは知らないかもしれないと思うものならば、判定をして成功したら「なんだっけなー、棒だか木切れだか、そんな感じだったような」という風にGMが伝えるのはどうでしょうか?
 逆も又しかりです。
 もちろん、この判定において、段階的に結果が変わるようなシステムであれば、より高い成功を収めた場合、GMはより正確な答えを伝えてもいいでしょう。

 大事なことは、プレイヤーがその場をどう切り抜けるかを考えさせることです。
 仮にそのクイズの答えを知っていたとしても、間違った答えを言ってしまう、なんてこともOKなわけです。
 ここがロールプレイになる部分ではないかと。

 ただし、「このキャラクターは嘘つきなのであえて間違ったことを言います」というのはどうかと思います。
 もちろん、「嘘つきである」という性格がルールとしてちゃんと確立している、もしくは、嘘を言うことによってその場を有利に運べる考えがある、とするならば話は別ですが、キャラプレイのためだけに勝手に設定をつけて、間違えるのはどうかと思います。
 
 キャラプレイは、TRPGの中で成立する「遊び」であると私は考えてます。
 TRPGが成立してこそ、初めてキャラプレイも成立するのではないかと。
 逆に、個性をあまり必要としないゲームは、TRPGでなくても出来ます。
 TRPGでなくとも出来ることをあえてTRPGと表記するのも、どうかと思っています。

 この問題は、かなり古くからありました。
 あくまでこの結論は私の独断と偏見で考え付いたものです。
 みなさんもこの問題についていろいろ考えていただけると幸いです。



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