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スーパーロボット大戦08X外伝            破壊天使の翼〜サイコドライバー・ユウジ〜              『第2章:SRXチーム(後編)』 「我が名はユーゼス……ユーゼス=ゴッツォ」 「名のってんじゃねぇっ! くらいなっ、Tリンクブーメラン!」  目の前に現れたアンティノラ……それを駆る男の言葉に、ツッコミを入れつつ攻撃するユウジ。  だが…… 「脆弱な……!」  カキィーン!  アンティノラはフォトン・ソードで易々と、飛び交うブーメランを弾き返した。 「にょわっ!?」 「……そぉっ! ユウジ、援護しろ!」  引きつるユウジを尻目に、リュウセイはR−1をR−ウイングに変形させ、アンティノラに突撃する。 「ジャイアントぉ、リヴォルバーっ!」 「っちいっ! いくぜ、ニュートロンビィーム!」  R−1の実体弾とゲシュペンストTのビームが、雨霰とアンティノラに撒き散らされる。 「ふん……」  その直撃をうけながら、ユーゼスはおもむろに…… 「タキス・ミサイル」  アンティノラから、無数のミサイルを射出した。 「……生きてるか……リュウセイ……」 「死ぬかと思ったぜ……!」  もうもうと立ち込める煙の中、ユウジとリュウセイは、なんとか機体を立ち上がらせて会話をしていた。  無数に撒き散らされたミサイルは、正確にR−1とゲシュペンストをトレースし、強烈な弾幕を浴びせかけたのだ。 「つーか、ありゃ反則だろ……俺達どっちも、機体ちまいのに」 「なんだよ、そりゃ……諦めるか?」 「冗談だろ?」  ユウジは、ふぁぁ……と欠伸をして 「そろそろ眠くなってきたトコだ。さっさと片付けて撤収するぜ!」  煙の向こうの強大な敵機を睨みつけた。 「この程度か……サイコドライバーの素質持つものとはいえ、まだ覚醒が甘いようだな」  ユーゼスは、面白くなさそうに、煙を見つめる。  彼にとって、目の前の二人は極上の獲物だった。  イングラムが見つけだした、サイコドライバーの資質を持つ二人の人間…… 「ふふふ……だとしても、逃すてはない」  それが、のこのこと出てきたのなら、彼も容赦をするつもりはなかった。  自分が長らく求めていたものを、手にするために…… 「Tリンク・フルコンタクト……プリズムリフレクター射出っ!」 「む?」  煙の中から、ユウジの叫びと、何かの煌く8角形の物体が無数に射出される。 「おおおおおおおおおおおおおおおーっ!」  同時に  R−ウイングが、煙を裂いてアンティノラに向かい、ブースター噴かせて飛び出した! 「小癪な……」  ドラウプニール・リング。  アンティノラに搭載された、最強の武装を使用するべく、ユーゼスは手をのばし…… 「ユウジぃっ!」 「いっけええええええーっ! ギガブラスターキャノンだらぁああああーっ!」  轟!  煙を弾き散らして、蒼いエネルギーの奔流が、無数に拡散しながら飛び交う。          カキカキカキカキカキカキーンっ!  アンティノラの周囲に展開したリフレクターが、エネルギーの矢を反射、収束し、アンティノラの全身を無数の針が貫いた。 「う……ぐぅ……! 小癪な……この程度で……!」  そう、アンティノラはまだ堕ちない……だが 「リュウセイーっ!」 「おらああああーっ!」  がきょんっ!  R−ウイングが、空中で無理矢理、R−1に変形し……  慣性で突っ込んでくる。  そう。  動きを封じるだけで充分なのである。 「T−リンクぅ………」  ビカァーッ!  ユーゼスは、その拳に……目映い輝きが宿るのを唖然と見つめた。 「ナッコォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオ!」                     ずぎゃあっ!  そして。  R−1の鉄拳は……  アンティノラの、白亜の巨人の胴体をぶちぬき、背中から飛び出した……。 「……R−1は駆動系の大破、ゲシュペンストはバックファイヤーによる武装の全損……」  どさっ、と書類を机に叩き出し……  イングラムは、目の前の少年達にまなざしを向ける。  どちらも、包帯でぐるぐる巻き、無事とはいえない。 「ククク……いずれも、自分でまいた破損だ、文句はあるか? リュウセイ少尉、ユウジ中尉」  楽しそうに薄笑いして、ぎろりっと睨んでくる。 「うー、旦那あ、そりゃないぞー」  眠そうな目を擦りながら、ぶーぶーとブーイングするユウジ。 「教官、俺達は任務を遂行しました。言い訳なんてする必要は……」 「ないな。よくやった」  リュウセイの口答えに、いたって真顔で返答するイングラム。 「は……?」 「よくやった、と言ってるんだ、作戦は終了。機体修復までお前達は休息をとれ、それと……」 「なんです? 教官」  呆気にとられた顔を元に戻したリュウセイが、イングラムの視線を追うと…… 「ぐー」  寝てます。ユウジ君。立ったまま。 「こいつを医務室につれていけ」 「たはは……」  苦笑するしかなかったリュウセイ君でありました。  かくして、リュウセイは糸目になって夢の世界に突入しているユウジを引きずっていき…… 「くくく……」  そこには 「今の時点でユーゼス=ゴッツオを退けたか……いいぞ、リュウセイ、ユウジ……」  愉快そうに含み笑いする、イングラム=プリスケンだけが残されていた。 「ぐぅ……怖いおー」  その通りですけどね、いいから寝てなさいユウジ君(笑)。                   とぅー・びー・こんてにゅーど

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