「実存」


 不安。疑念。恐怖。
 自分はここに存在しているのであろうか。と。
 存在。反在。犯罪。不在。
 自分がここにいること。
 自分がここにいて良いのかどうかをいうこと。
 自分がここにいることに対する罪悪感。
 自分はここにいてはならない存在なのではないだろうか。
 
 誰も傷付けたくないという心情は。
 誰にも傷付けられたくないというエゴ。
 それは自らの罪。
 自己を断罪する自我。
 
 世界が世界のままでいられるように。
 祈る。
 それは。
 贖罪? それともただの自己満足?
 
 恐怖は常に自分の裡にあり。
 恐怖の源もまた自らの裡にある。
 
 ああ。こわいよ。
 じぶんがじぶんであることが。
 ああ。いたいよ。
 じぶんがだれかをきずつけることが。
 ああ。
 ああ。
 誰かを傷付けることで自らが拒絶されることがたまらなく怖いよ。
 
 自我の根底にあるもの。それが拒絶。
 それが恐怖。それが怯え。
 それを途切れさせる事など。
 自分自身を断ち切る以外に手段はない。
 そして。それは犯してはならない大罪。
 であるが故に。葛藤。
 であるが故に。うずくまり。
 
 雑然とした部屋の中で。………一歩も。動けなくなる。

mailto:不観樹 露生
不観樹露生的短詩