「えねるぎぃ」



 深夜ラジオ。
 PHS。
 安い焼酎。
 胃の腑に流れ落ちる。夾雑物たっぷりの液体。

 美味しくないのは判っていながら。呑む。

 自分を壊さないように。
 自分を壊さないように。
 自分を壊さないように。

 壊れてしまいかねない自分を恐れながら。
 壊してしまいかねない自分を恐れながら。

 生きることは動くことだと。
 動くことは何かを壊しながら何かを生み出し続けることだと。

 何も壊さずに生き続けることは出来ない。
 何も壊さずに自らを壊すことも出来ない。

 あなたは王女だった。
 わたしは騎士だった。

 その間に恋はあり得たのだろうか?

 世界の片隅に蹲り。何も出来ないまま酒を呑み毛布の中に埋もれる。
 こんな自分であることを知っている自分に。

 世界を見続けたい。
 世界に受け入れられたい。

 あなたの声が。わたしを受け入れてくれること。
 それだけが、生きる縁。

 エネルギー。
 エネルギー。
 エネルギー。

 三回繰り返す言葉は言葉ではなく既に呪文である。

 わたしは世界を革命しない。
 わたしは世界を革命しない。
 わたしは世界を護るのだろうか。
 わたしは世界を護るのだろうか。
 わたしは世界を護り続ける。
 わたしは世界を護り続ける。

 世界とはあなただ。

 あなたを護ることによってのみ。
 わたしを受け入れてくれるあなたを護ることによってのみ。
 わたしは世界と契約を交わすことが出来る。

 それは、レイヤー。
 底層に流れる物理層。

 精神は世界に依拠し。
 世界はわたし自身の認識に依拠する。

 そこに、他者の介在は。まだない。

 あなたがいることを。望む。

 君がいなくて寂しい。
 そう。たぶん。どんなに分析してもただそれだけなのだ。


mailto:不観樹 露生
不観樹露生的短詩