目覚めるとそこはインパールだった。 「ご主人様、起きてください」  眠い。まだ眠っていたい。 「ご主人様、起きないと爆撃が来ますよ」   「補給は、来たのか?」  俺はメイドに尋ねていた。  ハーケンクロイツの腕章をつけたメイドは、首をふるふると横に振った。 「総統閣下の撤退許可は?」  メイドは、首をもう一回、横に振った。  畜生。メイド小説競作なんてやってたからこんな目に会うんだ。きっと天罰だ。  俺は、こんな場所で目覚めてから、もう何度目になるか判らない悪態を付いた。もちろん、メイドに聞かれないように。