ホール岡路工房断空研−トランプダンジョン作成方法

 既に幾つかの場所でこれから紹介するものと、細部こそ異なるもののよく似たものが使用されているので(EL。が確認しているものでは、央華封神のリプレイとクリスタニアのリプレイにTCGのカードを使ったものが使用されています。東京NOVAのチェイスルールもこれと同じようなものです。また、実の所某コンベンションで、ウィッチタロットを使用したものを体験したこともあります)TRPGに慣れた方にとっては、これはそう目新しいものでは無いでしょう。
 ひょっとしたら勉強不足なだけで、実は既にどこかで紹介されたことがあるのかもしれませんが、わし自身はそれを見かけたことがありません。

 ですので、これからEL。考案の、トランプ一組を使用して、マップを描かずに済む簡単なダンジョンを作成する方法を紹介いたします。
 この作成方法のもっとも優れている点は、予め考えておく事柄がとても少ないので、突然ダンジョンが必要になったときなどでも速やかに対応できるところです。
 また、簡単なルールなので、改造も簡単です。下にはその改造例も載せておきます。


トランプダンジョン

レシピ:
 トランプ一組
 メモ用紙

 トランプは、どれかひとつのスートのA〜Kまでの13枚を使用します。
 用意したスートの絵札(J,Q.K)とAには、何かイベントを用意し、その内容をメモに記入しておきます。尚、このイベントには、別のイベントを体験してからではないと起きない「トリガーイベント」などを用意しておくことをお勧めします。
Aは隠し通路の先になりますので、それらしいイベントを置いておいてください。
 もうひとつ、字札(2〜10)のうちの一つを、Aに通じる隠し扉のある場所、と設定しておきます。
 イベントを思いつき、それをメモに記入したら準備終了です。

 実際にトランプダンジョンを運用する際は、Aを除く12枚のカードを裏返しにして、4×3マスの形に敷き詰めます。
 その桝目の何処かをダンジョンの起点とし、予め捲って表にしておきます。キャラクターが他のマスに移動したら、その場所のカードを裏返して、数字が見えるようにします。もし、その数字が何かのイベントに対応したものであったなら、その場所で予め予定されていたイベントが発生します。

 Aのカードを「隠し部屋」とせず、どこかのマスに隣接させて通路とすれば、4つのスートをフルに使用して、四階層までのダンジョンが作成できます。


トランプメイズ

 トランプメイズの準備事項は、ほとんどトランプダンジョンのものと変わりありませんが、イベントは、最初に起きる1つを除いては全てトリガーイベントにしておきます。また、Aも隠し部屋ではなく、イベント地点のひとつとしておきます。
 例えば、Jをイベントの起点にしておいた場合、Jの次にQが出るか、Kが出るか、Aが出るか、それとも再びJが出るかで異なるイベントを用意しておくと、より味わい深い迷路を作成することができます。
 また、トランプメイズを使用する場合、次のカードを捲るまでに少々間ができてしまうので、字札を引いたときにも、絵札に使用したイベントの伏線となる描写ができるように、予めメモにその描写のストックを用意しておくことをお勧めします。

 実際に運用する際は、トランプ一組をよく切って山積みにし、キャタクターがメイズに入ったら、上から3枚を裏返したまま並べ、「どのカードを捲るか?」とプレイヤーに選択させます。プレイヤーが選択したカードは表に返して、他のカードは回収してください。
 表にしたカードにより何らかのイベントが起きる場合、それを解決した後に、表になっているカードの前に、裏返したカードを3枚並べ、「どのカードを捲るか?」と再びプレイヤーに尋ねます。
 最終的なイベントに辿りつくまで、これを繰り返します。


トランプ以外を使用したトランプダンジョン

 「Magic;the Gathering」や「モンスターコレクション」などのトレーディングカードやタロットカード、「ローズ・トゥ・ロード」シリーズのイメージカード(って名前だっけ?)や「ウィッチクエスト」のウィッチタロットなど、絵が描かれているカードでも、上のダンジョンやメイズを作成することができます。
 むしろ、絵がある分だけプレイヤーにその場所のイメージを簡単に伝えることができる点で、トランプを使用して行う方法よりも優れているといえるでしょう。
 入手に難があることと、用意した全てのカードの意味を考えなければならないことが難点なのですが。


EL。

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