世界の始まりについては、決定的な結論を導き出せずにいる世界の住人たちも
この世界の呼び名として広く知られているグレニアードという名の語源については
いくつかの興味深い伝説や、物語を聞くことができる。
例えば、ベアンツ暦の前98年には、都市会の文書の中にグレニア[Grenia]という名の
都市ないしは国家の存在を示す記述があり、研究者たちの
注目を集めていたり、「黒き谷」に住むドワーフのブウェーク族の間には
偉大なる族長グレン[Gren]と彼の築いた大帝国についての言い伝えがある。
これらがこの世界の名に何らかの手掛かりとなっているのかどうかは
今は廃墟となった地域の探索や、恐ろしい生物の巣くう地域を踏破しなければ
ならないために、思うように進まないのが実情であり、また「グレニアード」を
想起させるような名を持つ人、地域あるいはそれ以外の何かであれ、
それが世界を表す語源になったのか、それとも世界の名からその名を
取ったものなのかについては、見つけだされた事例を丁寧に
ひとつずつ調べていく必要があるだろう。
こうした「世界の本質」について、調べようとしているものは少ないながらも
存在はしているのではあるが、やはり絶対数的に言えば、ほとんどいないと言って
差し支えのないものであろう。また、こうした知識階級のものでさえ、
自らの住んでいる世界について、詳しい理解があるものはまずいない。
この世界の形について、知り尽くしているものは定命のものではまず存在せず、
ごく普通の生活をしているヒューマノイドに至っては、自らの居住する一帯についての
知識を断片的に持ち合わせているに過ぎない。
グレニアードの中でも、もっとも文明的に進んでおり、また知的なクリーチャーの
活動領域の大きな地方は、一般的にアジャーナ[Ajana]と呼ばれている。
これはそのまま、この地方の大陸の名として使われているので
アルファベットを使用している西方の住人にとっては、馴染みのものである。
また、東方にも文明が発達していると言われているが、
交流がほとんどないためにその実態は掴めていない状態である。
このアジャーナの地は肥沃な大地と荒廃した大地を交互に重ね合わせたような
広がり方をしているため、肥沃な地帯には古くから人々が集まり、
交易都市や農業国家、あるいは強力な力を持った国家を作り上げてきた。
こうして、ある程度の力を蓄えた国家同士が戦争を行い、
かつては肥沃だった大地も痩せてしまった箇所もある。
また、人間やドワーフ、エルフ以外のヒューマノイドもその地域の文明の
恩恵を受け、文明化していることも多く、優れた指導者の登場と共に
一大征服王国を作り上げることも稀ではない。
また、群れを離れて他種族の集落や都市に住むヒューマノイドも
決して珍しい存在ではなく、人間の大都市には労働力を提供している
デミヒューマンも存在しているのである。
君達の前には、古代の謎、恐ろしい敵対的なクリーチャー、
そして、それらの苦難を補って余りある莫大な宝物が待っている。
更には過去に猛威をふるった邪神を復活させようという
邪悪な勢力の手下にも遭遇するかもしれない。
君たちの活動がそのまま世界の動向を大きく左右させるかもしれないのだ!
総ての冒険心溢れるものたちにとって、これは何という幸運なのだろう!
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