AMC2002「Chariot卓」 
DM:ALP
思えば、このコーナーも第一回が2001年のAMC「The FOOL卓」についてのプレイリポートから始まったわけで
一周年記念となるわけです。そして11月3日はまたもやAMCということで、一周年記念の記事もAMC関連と
参りましょう。しかし、題材は同じでも昨年と今年とでは大きく異なる点が一点だけあります。
それは私、ALPがDM参加をしたということです。ですので今回はAMCにてDMとして参加したシナリオを
振り返るという形ではじめたいと思います。
まずは、プレイヤーの皆様から
日高 尚さま(エルフ:ファイター/メイジ)
村正さま(ドワーフ:ファイター/シーフ)
goldkightさま(人間:クレリック)
小仲さま(人間:レンジャー)
武さま(人間:パラディン)
僑忠さま(エルフ:ファイター)
○○さま(人間:ファイター)・・・お名前を出すことが差し支えなければご連絡ください
玉野(兄)さま(人間:exファイター/メイジ)
一目でお判りかと思いますが、プレイヤーの顔ぶれがあまりにもすごすぎて、今すぐにでもこのメンバーで自分も
プレイヤー参加したいと思ってしまうような陣容です。いや、分不相応だとは思っていましたが、まさかまさかです。
まあ、そうしたことは追々話していくことにして...
シナリオは9月1日にテストプレイを行った「峠の脅威」でした。このときには日高さま、椿さまというベテランが
他のメンバーを引っ張っていくという積極プレイもあったおかげで、戦死者一名という軽微な被害で冒険を
成し遂げることができました。それよりも前にこんなテストプレイもあったのですが、あくまでこれは
番外編扱いということで、置いておきまして...
以下、当日の様子をリプレイ風にかつなるべくその場にいるような感じでお伝えします。
シナリオは、峠へと続く街道に位置する「自由都市」ロックリバーへと向かうところから始まりました。
さて、まずこの自由都市という言葉にカッコが付いているのですが、ここの認識の摺り合わせを最初のうちに
しておかなかったばかりに、あとでとんでもないことになったのでした。
さて、プレイ開始を前にして、基本ルールだけではタクティカルな戦闘を解決する適切なルールがないという
指摘を受けるという軽いジャブから入ったのですが、これに関しては「接敵状態から逃走した場合」を
適用するということで、フリーアタックを行う旨を宣言しました。当日はいくつかのルールのサマリーを持ってきましたが
こうした戦闘解決のフローチャートなどがあった方が、コンベンションなどにおいてはスムースにゲームを進めることが
可能になるものだと痛感しました。
実際にシナリオ開始の場所は、事件の起こる街ではなくそこに至るまでを冒険として差し込むことにしました。
それによって、メンバー間の相互理解や一体感を生み出そうとしたのです。しかし、その目論見は早くも
崩れ始めました。よくよく見てみると、ルールに慣れているプレイヤーが揃いも揃ってアライメント的に
個人主義(ケィオティック)系に偏っているのです。つまりは、他のメンバーのことを気にかけるキャラクターが、
こうしたベテランサイドにはあまり期待できない状態になっていたということなのです。もちろん、それが
即プレイヤーの人間性を云々するということに繋がるということはありません。多少我の強いキャラクターを
プレイしていれば、そのプレイヤーは正しい選択をしているということになりますので。
しかし、今回は荷が重すぎました。パーティ全体を引っ張るであろうローフル系のキャラクターを
コントロールしているキャラクター側と、個人主義的傾向の強いケィオティック系のキャラクターの間で意思疎通が
あまり取られない状態へと陥ってしまったのです。これは早々に修正しておくべき事項でしたし、
何らかの形で介入をしておくことが、コンベンションなどの場でゲームをする際には必要だったでしょう。
途中、ワンダリングモンスターとして登場した巨大オケラ(アンクヘッグ)を撃退した一行は、ついに長旅を終えて
冒険の舞台となる街へと入っていきますが、ここでもまたDMの思惑とは異なる方向にどんどんと流れていくハメに。
街の人々がすべからく街のリーダーに敬愛の情を抱き、口を開けば肯定的な意見を言うことに対して、かえって
不信感を持ってしまい、街での情報収集がバイアスのかかったものへとなってしまったのです。さらには、こうした陰謀の
可能性を懸念しての行動となるわけですから、街の人々に対しても同様の態度で接してしまい、こちら側の用意した
情報もあまり披露する機会がありませんでした。さらには、街の主要な勢力と敵対している側でもっぱらの情報を
集めようとするキャラクターの数が意外にも多かったことも私の経験上では初めてのことでした。
どうも、私のシナリオを陰謀渦巻く油断ならないものだと思わせてしまったようです。
正直、この街に入った際のプレイヤーたちの行動については、私としても驚きだったのですが、その謎は
プレイ後にプレイヤーたちから聞かされることとなりました。 その話についてはあとに...
前回のテストプレイにおいては、ドワーフたちが鉱山近くのゴブリンと戦闘をしているという情報を与えたがために
シナリオ自体の進行が遅れてしまったという反省を踏まえて、今回はこの情報は極力避けるか、あっても
それほど脅威とは考えられないような情報提供の仕方をしました。しかし、街への不信感を持ってしまっていた
一部のプレイヤーたちにとってみれば自分たちの抱いている疑惑の情報をより一層強固にするための
材料になってしまったようです。こちら側としては、シナリオのプロットとしては直球勝負で行ったつもりだったのですが
参加した多くのプレイヤーは勝負球は変化球だと思い込んでしまっていたのです。つまりは、あまりにも
情報のつじつまがあいすぎるということで街で手に入れた情報は、話半分に聞いておくに留めてしまったのでした。
また、この場においてもアライメントの相違によるパーティの分断が生じてしまい、お互いの情報を伝え合わないという
情報収集をする上での手痛い失敗を、みすみす見逃してしまうこととなってしまいました。この場において
情報の集約と比較検討などが十分になされていたら、話の展開がどう動いていたのかと思われてなりません。
それと同じく、DMとして適切なアドバイスをこの時点で出せていたらと思います。
実際、プレイヤー側の考えでは街のリーダーがジャイアントと裏で結びつき、茶番劇を繰り広げているのではないかと
いうことでしたので、DMの情報提供がうまく行かなかったことを如実に物語っています。その誤解のために
街で時間を過ごした一行はついに街の人々に警告を発することなく、街はジャイアントの襲撃を受けるに
至ってしまったという結末を迎えることとなったのです。ただ、事前に「自由都市」という語句の説明をしていれば
王権による庇護を受けた周辺の諸侯たちからの独立を約束された土地という認識を持ってくれることに
なったと思われます。DMサイドの「これくらい知っているだろう」といういわば勝手な思い込みによって
シナリオは思いもよらない方向へとどんどんと舵が切られていくこととなったのでした。
こうした事態は、全く想定していなかったので、非常に困惑しました。しかし、この結果をもたらした理由と
なるようなことはいくつもプレイ中に発生していたので、全く脈絡もない事態というわけではなかったのです。
適切な情報の提供と、プレイヤー間に生じている分断を上手くまとめ上げ、一つの目標に対して
前進させるというコンベンションという場において、DMが心掛けるべきことを忘れてしまったというのが
何より問題を大きくしてしまった原因でしょう。私としては、参加者全員が十分に楽しめたとは判断できないので
その時点でこのシナリオのマスタリングはうまくいかなかったと見ております。いろいろと原因はありますが、
一番大きなものは許容人員をオーバーした参加者数と言えるかもしれません。
今回のAMC参加で、いろいろと学んだと思えました。実際に今まで遭遇してこなかった事態というものも
数多く目にしました。これはプレイヤー参加だったなら体験できなかったことですので、よい経験をさせてもらったと
言えるのではないかと思います。ただ、よい経験をさせてもらっただけではよいわけありませんから、
その経験を上手く今後に反映させていければと思います。何はともあれ、参加された皆様方、お疲れさまでした。
参考
AMC Official Website
Silion's
Grove
僑忠的魔城
壊れかけた酒場
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