祝「アイスウィンド」シリーズ刊行開始 


以前より、アスキーから刊行の予定が発表されていたForgottonRealmsを舞台とした「アイスウィンド」シリーズが
このたび正式に発売する運びとなりました。以前に富士見から「アイスウィンド・サーガ」は出版されていたものの
その後の日本におけるTRPGブームの後退やTSRの買収劇なども絡んでしまい、絶版状態が続いていたものでした。
オークションサイトに足繁く通う方々にとっては、これらの絶版小説が半ば法外な価格で取引されているのを
目の当たりにされたことがあるかもしれません。

今回、復刊の運びとなった「同サーガ」はPCゲーム「IcewindDale」で、日本のファンにも馴染みの地となった
北方の地(ノース)の英雄たち、ウルフガー(人間・バーバリアン)にブルーノ・バトルハンマー(ドワーフ・ファイター)、
そしてこのシリーズが現在に至るまでアメリカにおいて人気作品となった立役者と言っても差し支えない
ドリッズト・ドゥアーデン(ドロウエルフ・レンジャー)、彼らの冒険を血湧き肉躍る、本当に使い古された言葉ですが
この表現こそがまさにぴったりだと思える大冒険活劇と言えるでしょう。

この物語については、いろいろと書きたいのですが、まず登場してくるのがドロウエルフのドリッズトの青春時代を
綴った「ダークエルフ物語」という仮題の付いた物語です。それにしても、公式サイトの紹介の冒頭に

> ひたすら出世欲と他への憎悪に生きる、邪悪にして最凶の種族ダークエルフ

とあるのですが、邪悪にしてというところは納得できますが、最凶の種族と言うほどでしょうかねえ?
アンダーダークにはまだまだいろいろな知的でかつ邪悪なクリーチャーはうようよしていますし、アンダーダークの
最強クリーチャーはと言われると、だいたいのAD&Dプレイヤーは「マインドフレイヤー」だとか言いそうですので
キャッチの付け方はどうもという気がします。ただ、ドロウエルフという種族にはこのキャッチにもあるように
非常に激しい権力闘争がある種族なので、この辺りがどのように日本語化されてくるのかという点については
非常に興味深いところがあります。実際、ドロウの権力闘争をほのめかす一文というのは「サーガ」の中でも
触れられておりますので、その辺りまさに10年越し、いやそれ以上期待し続けてきた作品であったりします。

ところで、このドリッズト・ドゥアーデンという主人公のドロウエルフですが、FRのサプリメントの一つである
HEROES' LOREBOOK」に他の小説などの登場人物と一緒にデータが載っております。
一言で言うとするなら、常人離れした能力を持った恐るべき戦士と言うところでしょう。
ちなみにドリッズトですが、FRの有名なウィザードであるエルミンスター、そして「カース・オブ・アジュアボンド」の
主人公であるエイリアスと共にこのサプリメントの表紙を飾っています。

実のところ、この「アイスウィンド・サーガ」を読んだことが直接のきっかけになって、オフィシャルワールドである
ForgottonRealmsに興味を持ったといっても過言ではありません。それまではオフィシャルワールドには
ほとんど興味がなかったのですが、彼ら魅力溢れる登場人物を見ていると、こうした魅力ある人物の
背景世界はどういうものなのだろうという思いというのが、自然と湧き上がってきたものです。
折しも、現在はBaldur'sGateやIcewindDale、さらにはNeverwinterNightsなどのFRを舞台とする
PCゲームが数多く出荷されていますし、その完成度も「プール・オブ・レイディアンス」や前述のエイリアスの出てくる
「カース・オブ・アジュアボンド」の頃とは格段に違います。時期的にも今年の年末に刊行開始ということで、
ちょうどHobbyJapanの日本語版とも重なっていますし、この流れが日本におけるD&D復権のひとつの
流れになってくれればと、一ファンとして強く願っています。

ところで、この「ダークエルフ物語」の翻訳についてのネタバレが、GroupSNEページで行われていたんです。
ドラゴンランスのときもそうでしたが、正式発表の少し前くらいにGroupSNEのページでちらっと書かれていたりして
全く油断がなりません。今年のGenConに行ったときのレポートの中にそんな記事が載っているなんて
誰が思うでしょう。全くもって油断がならないですね。

参考
アスキー刊行物公式サイト
GroupSNE

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