ファンタジーの要素を非常に色濃く表現できている80年代の傑作と言ってもいいでしょう。
邪悪な女王率いる軍隊に肉親を殺され、自らは慰みものにされ、憎しみを
力に変えて復讐を誓う女剣士の物語として、また名高いファンタジーの傑作である
「コナン」シリーズの外伝的な作品としても楽しむことができます。
当然、コナンシリーズ外伝ということから、アーノルド・シュワルツェネッガーも
出演しておりますので、剣と魔法の世界を表現する上で必須とも言える肉体派の
主役も彼なら文句なしに勤め上げることができます。
この作品中に出てくる登場人物の戦闘シーンなどで、雰囲気を掴むこともできますが
それ以上に背景世界が、大きく参考になるのではないかと思います。
世界の創造と破壊を司るタリズマンと、それを守護する人里離れた寺院、
またそのタリズマンの力を使って、世界を征服しようとする邪悪な女王とその軍隊、
邪悪な試みを打ち砕くために、タリズマンの行方を追い求めている正義の王、
いずれも魅力溢れるキャンペーンソースとして利用することが可能なのではないでしょうか。
ただ、この作品は「コナン」シリーズと比べると、魔法の出てくる割合が少なくなっており
しかも、味方で魔法を使いこなせる登場人物はいないという点で、
派手に魔法が出てくることを期待している人にはがっかりさせてしまうかもしれませんが
逆に言えば魔法は本当にごく限られた人にしか使えない珍しいものという
位置付けの下で再度見てみるという楽しみ方もあるかと思います。
また、敵方に出てくる副官の仕草などは敵の親玉に媚びへつらう嫌らしい人間を
使いこなしたいばあいに非常に参考になります。
あとは、登場してくる女性陣が剣に振り回されているような気がしてしまったのは
気のせいでしょうか。一部の方々はきちんと振り回していたんですが
ほとんどの方々は剣に振られていたという感じで、その辺りでちょっと気になってしまいました。
ただ、1985年の作品ということを考えれば、今見ても十分に楽しめる一作です。
あと、ジャケットが相当に格好いいのもお勧めです。
発売:東北新社
商品番号:TBD 1017
お勧め度
☆☆☆☆