◇ハムナプトラ◇
-The Mummy-
古代エジプトの秘宝と、そこに眠る墓の主、と言えば怪奇物ではお馴染みのミイラ物ですが
このハムナプトラはちょっと毛色が異なる作品になります。アクションやホラーのところに並んでいることも
よくあるタイトルではありますが、前編を貫く基本ポリシーはコメディなのではないかと疑うほどに
全編通して笑える箇所が多いというのが特徴です。
もっとも、そんなレビューなど見たくもないという方向けに話すとするならば、
この作品に出てくるアンデッドは、今までの常識を覆すほどに俊敏で強力だということでしょう。
今まで、アンデッドと言えば、特にミイラやゾンビなどの実態を持つ類は緩慢な動きでありながら
主人公側の繰り出す攻撃を全く受け付けない様を見せながら進んでくるという
黄金律がありましたが、このハムナプトラではアンデッドは俊敏なのです。
これだけで、今までのアンデッド系作品を見ていた方々は衝撃的だと思われます。
なにしろ、ゾンビがイニシアティブを失わないのですから...
話の流れとしては太古の禁じられた恋の主人公である僧侶イムンホテップが
現世に甦り、かつての恋人を捜し求めるというものなのですが、それだけで済んでくれれば
物語にはならないというわけでして、きちんと世の中に大迷惑を振りまいてくれます。
主人公サイドは邪悪なミイラの目的を仕方なく(本当に嫌々)防ごうとするわけです。
言ってみれば、典型的な巻き込まれ型のシナリオというわけで、主人公には世界を
救おうだとか、有名になろうだとかいう気持ちはほとんどありません。
逆にこれくらい気負わないからこそ、いろいろなことに立ち向かえるのではないかと
思えてきてしまうところが不思議です。
笑いの種として見るのも、新たなアンデッド物としてのシナリオソースとして
見るのもいいでしょうが、シナリオソースとしてはやや使い古された観がありますので
その辺りだけはよく注意しておいた方がいいでしょう。
発売:ソニーピクチャーズエンタテインメント
商品番号:TSUD-30630
お勧め度
☆☆☆☆
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