「希望用紙提出方式」は、参加者の希望をきめ細かく反映することが可能という点で優れた卓分け方式である。しかしその反面、どうしても卓分け作業に時間がかかってしまうという難点を抱えていた。
そこで、当方が開発した一連の「機械的な手続」によって卓分け作業の効率化をはかり「希望用紙提出方式」の実用性を高める。
コンベンションでの卓決めにどのような種類があるかについては、2003.07.16:コンベンションでの卓決めで扱った。今回はその中の「希望用紙提出方式」における卓分について考える。
まず「希望用紙提出方式」について2003.07.16の文章を引用しつつ確認をする。
「希望用紙提出方式」はGMの紹介後に、各参加者に希望するシステム名/GM名を所定用紙へ記入させ、これを集計する方式。
通常、会場受付時にパンフレットと同時に「調査票」が渡され、開会式終了後に記入の時間がとられ回収/集計される。また、調査票には第一希望、第二希望、第三希望……と複数の希望を書く欄がある。
「希望用紙提出方式」には下記の長所/短所がある。
長所としては、均等に人数を割り振れる・第二希望以下を反映できる点があげられる。
挙手方式などの他の卓分け手法では「第一希望」だけが集計される。これに対し「希望用紙提出方式」では欄の数を増やすことで参加者の要望をより的確に収集することができる。これは大きな利点といえる。
短所としては周囲の様子を見ながら卓選択の判断ができない点と、集計作業にかなりの人手と時間を投入しなければならない点がある。
一方で、集計作業に大きな負担が存在しているのも事実である。参加者数が少なければ担当者の知覚力/記憶力のみでも対処できるが、人数が増えて組み合わせが増加するに従ってその負担は多大なものとなってしまう。
結果として、優れた方法でありながら「希望用紙提出方式」は敬遠されたり、トラブルの原因となることが少なくない。逆に、もしなんらかの手段を用いて集計作業の負担を軽減することができれば「希望用紙提出方式」を採用することが容易となると言える。
そこで、一定の手続き(アルゴリズム)を踏むことで「希望用紙提出方式」の処理速度を加速する方法について言及をしていく。
(1)の続き。「希望用紙提出方式」の集計処理を加速する手法について簡単に述べる。
集計処理を加速するためには、機械的に処理する方法を採用するのが早道である。そこで以下のような処理手順を用いることにする。尚、これは理解しやすくするために簡素化したものである。
ここでは仮に調査票には第3希望までの記入欄があり、立卓候補数は6卓あるとする。
これら1連の処理には判断の余地が無く、ほぼ機械的に処理される。これにより人数が多い場合でも迅速に卓分けすることができる。
簡単な例示を行う。
あるコンベンションにおける第1希望は、NOVA-Dが6名、サタスペReMix+が4名、D&D3e日本語版が3名、へろへろファンタジーが2名だった。
このとき、アケトくんは「NOVA-D≫へろへろファンタジー≫サタスペReMix+」と希望し、おにいさんは「D&D3e日本語版≫へろへろファンタジー≫NOVA-D」を希望した。
英字の割り振りは第1希望者数が少ない順に行われるので、以下のようになる。
結果、アケトくんの調査票は『DAC』、おにいさんの調査票は『BAD』となった。『DAC』より『BAD』の方が辞書では前に来るので、おにいさんが先に卓分けされることになった。
集計処理を加速するためには、機械的に処理する方法を採用するのが早道である。そこで以下のような処理手順を用いることにする。
この手順は以下の2点を前提としている。これらが満たされない場合、この手順は適当ではない。
辞書の要領で全調査票を「単語」順で序列化する
このことから以後『辞書方式』と呼ぶことにする。
順序が前の調査票から卓に振り分けていく。
振り分け方法をどのようにするかは、次回に触れる。
(2)では、卓分けの処理手順を簡単に述べた。今回は実際の卓分けについて考える。
実際の卓分けは7段階に分けて行う。
各段階での手続は以下の通りに行う。
卓分けについては、以下の例外規定も適用する。
(2)では、卓分けの処理手順を簡単に述べた。今回は実際の卓分けについて考える。
ここでの卓分け方法はスタッフを務めているコンベンションで試験導入し、数回の運用での反省点をフィードバックさせたものである。
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