各社から出ているTRPGのフォローを行うTRPG専門誌「Role & Roll」の2号が出たので読んだ感想を覚え書きしておく。
まずは内容一覧を整理した。
『Role&Roll(ロール&ロール) vol.2』 (新紀元社,2003.9.6,B5p154,4-7753-0198-5)
「リプレイ特集」について。
(1)でまとめた通り、Role&Roll第二号(以下、R&R2号)は18〜55ページを「リプレイ特集」にあてている。そして、そのうち1ページは特集の目次、リプレイについて述べてるのが7ページ。残り30ページは「異能使い」と「六門世界RPG」のリプレイという内訳だ。
リプレイについて述べた記事は、短いながらも充実した内容となっている。構成も下記の3点の工夫が高い成果をあげている。
また「リプレイの現在」(p23)中でリプレイの方向性がライトノベルとサポートに大別されている点や、その上で遊ぶための指針となるようなリプレイを提供しようという姿勢は歓迎できる。
さらにわざわざ「リプレイの功罪」(p25)という見出しを用いて、リプレイのプレイスタイルを何も考えずに適用することの問題を理由を踏まえて指摘している点など、ユーザー側に立った記事として評価する。
そして何より、堅苦しい話をそこそこに切り上げ、大半の読者が興味を持つリプレイへすばやくバトンを渡したのは見事だ。
(1)でまとめた通り、Role&Roll第二号(以下、R&R2号)は18〜55ページを「リプレイ特集」にあてている。
R&R2号は154ページなので、これは全体の25%ほどが特集に割かれている計算となる。今後も特集が同様の規模で、かつTRPG全般で機能する汎用記事を取り扱ってくのか興味を引くところである。
(2)に引き続き「リプレイ特集」について。
R&R2に収録されているリプレイは以下の6本。ただし「King's Blood」はカードゲームなので、残り5本がTRPGのリプレイということになる。
ページ数から判断すると「異能使い」「六門使い」に力が入っていると考えられるので、まずはこの両者を重点的に見ていく。
まずは異能使いリプレイ「鳴神の巫女」(著:菊池たけし/F.E.A.R 画:有馬かつみ)。20ページというボリュームを活かして、「サポートとしてのリプレイ」を基調に「ライトノベルとしてのリプレイ」をふんだんに盛り込んだ一品。重複/助長/詰めの甘い部分などがいくらかあるものの、以下の3点がきちんと伝わってくるので良質のリプレイと言える。
六門世界RPGリプレイ「ロマンスグレーの憂鬱」(著:加藤ヒロノリ 画:緑一色)は既刊『召喚ムスメと地下迷宮!』の続編。依頼を受けて森の中に薬草摘みに行った一行。森の中を正しいルートで進むには判定が必要で、それが思ったようにいかなく……といったお話。ページ数が少ない分、引き締まった内容で気楽に読める。また、使用したシナリオデータが最後についているのが面白い。
まずは異能使いリプレイ「鳴神の巫女」(著:菊池たけし/F.E.A.R 画:有馬かつみ)。
年末発売のサプリメント『悪夢奏者』に改訂収録予定らしい。
『異能使い』(平野和盛/F.E.A.R.,エンターブレイン,4-7577-1534-X,2003.7,B5判p254)
『六門世界RPGリプレイ 召喚ムスメと地下迷宮!』(加藤ヒロノリ/グループSNE ,富士見ドラゴンブック,4-8291-4386-X,文庫判p347)
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