はじめてのルーンクエスト

要約

 「ルーンクエスト」「ヒーローウォーズ」でPCたちが活躍する舞台であるグローランサ世界について、手短にまとめた文章。はじめて「ルーンクエスト」や「ヒーローウォーズ」を遊ぶ人に導入で語ることを想定している。

 英雄戦争をイメージするための要素を抽出しつつ、創世神話から現代までを大雑把にまとめた。

本文

2003.07.14:はじめてのルーンクエスト(1)

 祖神グローランサが世界を創造し、やがて闇と海と大地と天空の神々が生まれた。そして諸神の統領には太陽神イェルムが就いた。新たに生まれた嵐の神々が平穏な世界に変化をもたらした。

 愚者ユールマルが死という剣を発見し、風の一柱であったフマクトに渡した。フマクトが試しに死を人間の始祖に使ったことから、死が対象を地獄へと送るものであることが明らかになった。以後フマクトは死を司り、乱用を禁じた。 

 嵐の神ウーマスの子オーランスは統領の座を求めてイェルムに挑戦した。3つの競技でオーランスは新しく優れた技を見せたが、審判を務めた諸神は旧来の技を誇るイェルムに票を投じ、オーランスは敗れた。オーランスは死の剣でイェルムを黄泉へと送った。太陽神イェルムが喪われたことで地上は闇に覆われた。

 統領イェルムの死によって、神々の間に多くの不和と争いが起きた。この争いによって世界に裂け目が生じ、そこから混沌が侵入してきた。やがて混沌の軍勢が世界を埋め尽くし、破滅が迫った。  

 オーランスは自分を含めた7柱の神でイェルムの探索行に出た。後に「光持ち帰りし者たち」と呼ばれることになる一行は黄泉での数々の苦難を乗り越え、イェルムを探し出すことに成功した。オーランスがイェルムに謝罪をすると、イェルムはオーランスの力を認め、統領の座を明け渡した。こうして地上に太陽が復活した。

 神々は世界を荒廃させたことを反省し、地上への介入を規制するという「大いなる盟約」を結んだ。混沌神の首魁ワクボスは神々によって盟約でからめとられ、自然の女神アラクニ・ソラーラによって喰われた。そして「時」が生まれた。

 イェルムとオーランスによって「時」が世界に解き放たれた。神話の時代が終わりを告げ、歴史の時代が幕を上げた。

2003.07.14補足

 ルーンクエストの舞台であるグローランサについての短文。先日、TGRCONなどでお世話になっているDr.リー氏のGMでルーンクエストを遊んだときに行われた導入解説のメモを底本として作成。

2003.07.16参考にしたサイト

2003.07.18用語集

2003.07.19:はじめてのルーンクエスト(2)

 絶望的な混沌との戦いの中、第一評議会と呼ばれる諸種族連合が生まれた。やがて連合体は北の地へと本拠を移すと、第二評議会と呼ばれるようになった。

 第二評議会は新たなる神ナイサロールを創造する計画を立て、トロールとドラゴニュートを除いた諸種族が計画に参加した。ナイサロールは信者に福音をもたらしたが、自らに逆らったトロールとドラゴニュートには呪詛をかけた。

 西方で生まれた大英雄アーカットはナイサロールが、実は混沌の一柱にして裏切りの神グバージであると看破する。アーカットは半神への道であるヒーロークエストを拓いた。アーカットは自らを変革しながら対グバージ戦争を繰り広げ、ついにはグバージを打ち滅ぼした。

 神智者と呼ばれる一団が、ヒーロークエストの秘儀を用いて強大な力を振るった。彼らは神話を改竄し、さらなる力を得たが世界からの反発により滅ぼされてしまった。

 同時期に、ドラゴンパス地方ではドラゴニュートから竜の秘儀を手に入れた人々によってワームの友邦帝国が興された。帝国は隆盛を誇ったが、秘儀が正しく用いられていないと判断したドラゴニュートによって秘儀は奪い去られた。力を失った帝国は周辺諸国によって滅ぼされた。

 帝国の猛威に晒されていた諸国は、ドラゴニュートを諸悪の根元として。卵を壊した。このことが竜の逆鱗に触れ、ドラゴンパス地方は焦土と化すこととなった。

2003.07.23追記

 ナイサロールは信者に福音をもたらしたが、自らに逆らったトロールとドラゴニュートには呪詛をかけた。

 ドラゴニュートは呪いを回避できた。しかしトロールは呪詛にとらえられ、出生時にトロウルキンが混ざるようになった。

 アーカットは半神への道であるヒーロークエストを拓いた。

 ヒーロークエストは神話を再現することで、神話の持つ魔術的な力を参加者にもたらす儀式。

 神智者と呼ばれる一団が、ヒーロークエストの秘儀を用いて強大な力を振るった。彼らは神話を改竄し、さらなる力を得たが世界からの反発により滅ぼされてしまった。

 神智者は大規模なヒーロークエストによって神話そのものを変革させてしまった。結果として今の神話は概ね改竄の影響を受けており、原形ではなくなっている。

2003.07.23用語集

2003.07.29追記
 ドラゴニュート:竜人。死後に竜に転生することを目標としてるらしい。

 一行掲示板にてディアス・ダロ氏に指摘されたことを受け、修正。

2003.07.23:はじめてのルーンクエスト(3)

 神智者の生き残りとも噂される7人の英雄が、神話の時代に喪失された神性の復活を企てた。人として生まれた少女は、英雄の道を辿り、赤の女神としての神性を獲得するに至った。

 赤の女神は7英雄と共にルナー帝国を築き上げた。神へと昇る過程で「混沌はひとつの力にすぎない」というナイサロールの教えを学んだ女神は、ルナー帝国において混沌の力を利用しはじめた。

 ルナー帝国は混沌の力も利用して、周辺諸国を次々と併呑し、大帝国へと発展していった。帝国はターシュ王国を呑み込むと、ドラゴンパス地方東部に広がるサーター王国をも陥落させた。

 反乱軍に苦慮しながらも、さらなる遠方へとその魔の手を伸ばしつつある。力ある予言者たちは、間もなくドラゴンパス地方に「英雄戦争」と呼ばれる大きな戦がおき、その中で偉大な英雄が出現すると告げている。

 後に"解放者"の称号を得ることになるその者が、今どこで何をしているかを知る者はまだいない……。

2003.07.23補足

 これで「はじめてのルーンクエスト」はとりあえず終了。

2003.07.30補足

 現在「ルーンクエスト」は入手困難なシステムのひとつとなっている。

 ただし「英雄戦争」時期のグローランサを舞台としたTRPGシステム、「ヒーロークエスト」の日本語版が近年刊行されており、こちらは入手可能。

2003.07.28追記

 神智者の生き残りとも噂される7人の英雄が、神話の時代に喪失された神性の復活を企てた。

 7英雄は後に神性を獲得し、現在は七母神と呼ばれルナー帝国において信仰されている。

 人として生まれた少女は、英雄の道を辿り、赤の女神としての神性を獲得するに至った。

 赤の女神の顕現と時を同じく、空に赤く輝く月が出現した。天と地の間、中空は嵐の神々の領域だったため、彼らと赤の女神の間は険悪なものになった。

 神へと昇る過程で「混沌はひとつの力にすぎない」というナイサロールの教えを学んだ女神は、ルナー帝国において混沌の力を利用しはじめた。

 このナイサロールの教えは「啓発」と呼ばれる。ちなみにルナー帝国以外の地域では、混沌は単純な力ではなく破滅的な危険を孕んだものとされ忌み嫌われている。

 後に"解放者"の称号を得ることになるその者が、今どこで何をしているかを知る者はまだいない……。

 PCが"解放者"になるという可能性もある。

2003.07.30用語集

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