『できれば名前で呼びたい』

 登場人物 
   
  前野浩角刈で、グラサン、黒スーツが似合う20代前半の使用人。 
  渋柿渋柿という通称がつくくらい渋めの目つきの悪い子供。
前野とどういう風に接したら良いか、悩んでいる様子。
 
   
 どんな呼び名が良いだろう 
   
 どうやら無道邸に居着くことになった渋柿。一室で彼女と前野が何やら話しをしています。 
   
  前野「えーと、渋柿く……いや、渋柿さん?
……なんて呼べば良いんだろう?」
 
  渋柿「いや、別に……渋柿でよいかと?」 
   
  前野「呼び捨て?」 
  渋柿「学校でもそうですけど、知り合いには、そう呼ばれてます。
本名もありますけど、あまり使われていません」
 
  前野「渋柿……
やっぱり、渋柿くん。がいいかな?(苦笑)」
 
  渋柿「……うむぅ。保留できませんか?(じっと見る)」 
  前野「む……他にないのかなぁ(^^;;
どうも、呼び捨てと言うのはしっくりこなくて……他に、呼び方の要望があればありがたいのだが(苦笑)」
 
   
 交錯する思惑 
   
  渋柿「(いっそ、なんだか呼ばれて嬉しいような
可愛い名前をだしてみようか……いや、あとで確実に後悔する)」
 
  前野「(勝手に名前を調べるのもなんだしなぁ
……他にあだ名かなにかがあるとありがたいのだが)」
 
   
 
 
   
  渋柿「ああ、とか、おい、とかはどうでしょう。呼ばれれば反応します」 
  前野「それは名前ではないと思うよ(^^;」 
   
 二人の結論 
   
  渋柿「では、渋柿さ……くんでも」 
  前野「さん、のほうがいい?」 
   
  渋柿「いえ、くんで。呼びやすそうですし」 
  前野「でも、男の子みたいな呼び名になっちゃうよ?」 
  渋柿「ええ」 
   
 (了)