メモとろうよ!──スムーズで快適なプレイのために
表紙雑文頁末


  はじめに
 
 
*1)はじめてRPGを遊ぶ人とかは質問してもいいのかわからなくて、困ってしまうことがあるけど、別に質問すること自体にはなんの問題もない。
 
*2)質問が多いとどうしても時間がかかってしまうし、セッションのペースもまのびしてしまうもの。しかし、メモをとれば質問を減らせるので、より多くの時間を楽しむために使うことができるのだ。
 
*3)言うまでもないことだが、これはあくまでも「便利なメモの取り方」の一例にすぎない。また、実際に「セッションをスムーズにするためのメモ」をとるときはこれほど整然とする必要はまったくない。
 
 や、こんにちわ。
 
 今日は、セッションをみんなで楽しく遊ぶためにカンタンなアドバイスをしようと思ったんだけど......ちょっと聞いてくれるかな?
 
 えーと......キミは RPG を遊んでいて、次にどこに行けばいいか、誰に会えばいいかがわかんなくなってしまったコトってない?
 あるいは、なんなく行きたい場所や会いたい人は思い付いたんだけど、その名前が思い出せなくて、他のPLやGMにうまく伝えることができなかったコトとかさ。
 
 きっと一度ぐらいは経験したことがあるんじゃないかと思うんだ。
 
 おっと、別にキミを責めているわけじゃないんだ。いやむしろ、これは会話を介して進めてく RPGって遊びでは「あって当然」なことなんだ。だって、『匂い』なんかとちがって『音』はすぐに消えてなくなっちゃうものだし、人間はそんなにたくさん憶えてられないものだからね。
 
 もちろん、わかんなくなったらGMや他のPLに遠慮せずに聞いちゃって構わないんだよ(*1)。でも、次に何をすればいいかわからなかくなったり、どうすればいいかわかってるのに上手くいえない、なんてことは少ない方が良いに決まってるよね。だって、そうすれば作戦を考えたりセリフをまとめたりするのに今よりもたくさん時間をかけられるんだからさ!(*2)
 
 じゃあ、どうすればいいかだって? それは簡単さ。メモをとればいいんだよ! 文字は消えたりしないから、もし忘れちゃっても読めば思い出すからね。
 
 ...いきなり「メモととれ!」なんて言われても何をどうすればいいかわからなくて途方に暮れちゃったかな? でも大丈夫。ちゃんとこの後で、どうやったら使いやすいメモがとれるか(*3)について話をしてくからね。
 

  さいしょのメモ
 
 
 
*4)あんまり馴れ馴れしいのも問題だけど、最初はきちんと「○○さん」と呼べるようにした方が無難。特に、ボクみたいに一回で人の名前を憶えられない人ならね。
 
*5)他にも「楯」とか「酒樽」とか「全自動洗濯機」とか。
 ちなみに、上に書いた呼び方は実際にそれぞれ「HT&Tの戦士」「D&Dのドワーフ」「MHのバウンサー」に対して使用されたもの(最後のは全身を機械化してたから。もともとは「家電製品」だったのがゴロの良さから変化)。
 
 
 まず説明するのは、たいていのセッションで序盤におこなわれる自己紹介を聞きながらとるメモだよ。
 え、「自己紹介を聞きながらとるメモ」なんて長ったらしい名前はわかりにくい?...そうだな、それじゃあとりあえず「さいしょのメモ」って呼ぶことにしておこう。
 
 さて、ちょっと左の図を見てくれるかな......これがさいしょのメモのなんだ。見ればわかると思うけど、これは、PLとPCの基本的な情報実際のセッションでの位置関係とからめてメモとってるんだ。こうすると「現実の位置関係」と関連付けながら情報を整理できるから、見るだけでカンタンに思い出せるメモになるのさ。
 

 
 ついでだから、各項目について簡単に説明していくね。
 
PL名
PLさんの名前。
PC名
PCの名前。大変なら、呼び名で十分。
年齢
PCの年齢。異種族なら外見年齢。
性別
PCの性別。
クラス
PCのクラス。なければ、立場的なイメージ。
キイワード
PCの性格とか方針を端的に表すヒトコト。
例)「猪突猛進」「がめつい」
 

 
 ......たったのこれだけのことでも、はじめて一緒に遊ぶ人にもちゃんと話かけられるし(*4)、PCの名前がわからなくなって「おまえ」とか「そこの戦士」(*5)とか連呼しないで済ませられるようになるんだ。そう考えるとけっこう便利でしょ?
 
 次の項では、セッションの最中にGMが新しく説明した名前をかくメモについて説明するからね。
 

  メモどうぐ
 
メモ用紙
 
  1. 種類
    • 方眼または無地、ないしは横罫のもの。
    • ノートよりも台紙から切り離せるもの。
  2. サイズ
    • 何枚も机の上に広げられる大きさのもの(B6〜A5)。
  3. 使い方
    • メモに集中しすぎないために、余白を多めにとって次々と使用する。
    • 最初の用紙の上の端に「日付/システム/会場/GM名」と通し番号「#1」を記入する(2枚目からは日付と通し番号のみ)。
    • セッション終了後に番号順に並べ、クリップかステープラーでとじる。
クリップボード
 
  1. 説明
    • プラスチックなどでできているボードにクリップが付いているもの。
    • これを使えば机の上にメモを散乱させずにすむ。
    • テーブルがより広く快適に使えて、セッションもスムースに。
  2. 紹介:リヒトのクリップボード
    • 硬質プラスチック製で通常のボードに比べて軽く、オススメ。
    • 縦形と横形があるけど、重ねてとめたメモを見るときは縦形の方が便利。
    • ちょっと大きめの文具店なら置いてあるはず。
    • B6サイズなら800円もあれば手に入ります。

  ふたつめのメモ
 
 
*6)具体的には土地や都市、NPC、アイテムなどの名前。堅苦しいコトバでいえば「固有名詞」のこと。
 
*7)上記のメモ用紙の使い方とあわせると、さいしょのメモは「#1」、ふたつめのメモは「#2〜」ということになる。1枚の用紙に3〜6個ほどメモすれば、1セッションで5枚ぐらいあれば足りるはずだ。
 
 
*8)メモするときのコツは、できるだけ色々なものを「関連付け」すること。
 
*9)実際、後から追加される情報は重要なことが多い。
 
 
*10)この型には「タイプを手がかりにしてさがせるため、次回以降のセッションで参照するのが楽になる」というメリットと、「固有名詞が時系列にそって記入されなくなるため、「セッションの記録」する機能が低下する」というデメリットもある。
 
 
 さて、今度は遊んでいてGMが新しい『名前』(*6)をいったらとるメモについて話していこう。
 
 ......って、こんな風にいうと、なんかセッション中はいつもメモをとれるようにしてないとマズイ、みたいに聞こえちゃったかもしれないけど、実際はそんなことはないんだよ。だって、たいていのセッションじゃ、序盤〜中盤にしか新しい名前なんて出てこないし、メモするのにかける時間はほんの十数秒で充分だからね。
 
 あ、そうそう。これもやっぱり長いからこっから先は「ふたつめのメモ」って呼ぶことするよ(*7)
 

 
 それじゃあふたつめのメモについて話をしていくとしよう。ちょっと左上の図を見てくれるかな?
 これがふたつめのメモの一つだよ......そう、さいしょのメモとちがって、こっちのメモのにはいろんなものがあるのさ。
 
 ところで、この図を見てなんか気付いたことってあるかな?
 
 ...うん。これは名前を見出しにして、その後ろに簡単な説明を添えるという形をしてるよね。もちろんこうなってるのには理由があって、見出しとして揃えておけば探すのが楽になるし、説明を添えれば思い出すときに手がかりにできる(*8)からなんだ。
 それから、この形ならセッションがすすんで新しい情報が入ったらここに付け足していくことができるのもこのの魅力かな(*9)
 

 
 次に左下の図を見てくれるかな? これはさっきのをベースにして、固有名詞のタイプごとに分けてメモするようにしたなんだ。
 こっちの方が整理されてて見やすいことは確かだよ。でも、混乱しやすいし大変だから、メモに慣れるまではオススメできない(*10)。だって、メモとるのはセッションをもっと楽しくするためなんだから、苦労しなくちゃとれないメモなんて本末転倒だもん。
 

 
 そうそう、ついでに「添える内容」にはどんなものがあるか、ボクがよく使うものをリストアップしておこうか。もしかしたら何かの役に立つかもしれないしからね。
 
人物名に添える項目
外見/立場/遭遇場所/キイワード
地名/施設名に添える項目
分類/概要/印象に残った出来事
アイテム名に添える項目
分類/機能/遭遇場所・持ち主

  おわりに
 
*11)今回は「セッションをスムーズに進めるためのメモ」だけを扱っています。もしかしたら続編で「セッションの記録としてのメモ」を書くかもしれませんが.....
 
**)作成:2001.01/更新:2001.01
 
 これでわかりやすいメモの取り方の話はおしまい。
 
 え、本当にこれだけでもう終わりなのか、だって? うん、これでぜんぶだよ。
 でも、実際のところスムーズなセッションを楽しみたいんなら、これだけメモすれば充分なんだ(*11)
 
 ね、これぐらいならプレイしながらでもできると思うでしょ? ぜひ次のセッションで試して見てよ。
 
 というあたりで今日はおひらき。んじゃ、またね〜♪

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