30-21
- 劇団指導者がさまざまな指導経験にもとづいた「呼びかけ」としての言葉についての話。言語的コミュニケーションよりも音声的コミュニケーションという側面に注目していて、声や言葉、歌を軸に話を進めている
- 「歌とは『うったう』の変形」「声を出す前にまず息を吸え、というのは誤り」「言葉は見ず知らずの人と知り合うためのもの」「『ぼくらはみんな生きている』のあめんぼは元々はなめくじだった」といった話が盛りだくさん
書籍情報
『日本語のレッスン』(講談社現代新書,竹内敏晴,1998.4.20,4-06-149399-X C0281 \660E)
- 充実した内面的生活をはかるための方法について,著者が自分の経験にもとづいて持論を展開している
- 前著である『知的生活の方法』(同新書)より面白い
書籍情報
『続 知的生活の方法』(講談社現代新書,渡部昇一,1979.4.20,4-06125538-9 C0200 P600E)
2000.11.27:『24時間を最大限に活かす 大ワザ裏ワザ』
- TVのキャスターと制作サイドを経験した後に,雑誌での執筆や講演を行なう著者による時間利用方法についてのアイデア集。時間の確保方法についてのさまざまな示唆がある
- 巻末に速聴法の宣伝が挿入されているのは御愛嬌。これのおかげでこの本が安いのかもしれない
- 精神論や原則論ではなく,具体的な方法について記述しており,そのうちのいくつかは非常に納得させられるものがある。また,一部に後から付け足したかのような速聴法へのヨイショ部分があるが,それ以外ではいたって真面目に時間創出方法について扱っている
- 自律的に時間調節できる立場の人(学生や自由業?)で,時間に追われている人に。
書籍情報
『24時間を最大限に活かす 大ワザ裏ワザ』(きこ書房,西村晃,2000.10.24,4-87771-063-9 C0030 \1400)
- 自発的に参加した人たちが形成するネットワーク(Webでとは無関係)についての考察。
- 主な内容としては,参加型組織と統制型組織の比較。参加型は統制型に比べて意思決定に要する時間が長いが,その意思収束過程でのやり取りがネットワークを強化するという指摘があって,なるほどと感じた
- ちなみに参加型でのやり取りというのは「ネットワークの向上するための(自分なりの)姿勢」と「個人的な価値観」をどのように調和させるからしい
- 後半は情報の伝達モデルについて。「コード化規約」と「コンテクスト(文脈)」と「場」というメディアによってモード情報がどのように伝達されるかを説明している……らしいが,この下りが非常にわかりにくい
- 情報科学やコミュニケーション論等に興味がある人に
書籍情報
『ネットワーキングへの招待』(中公新書,金子郁容,1986.8.25,新書,4-12-100811-1 C1265 P560E)
- (財)日本海事広報協会発行の海事専門誌 『海上の友』(旬刊)で連載された,海運業界からリストラされた人々からのインタビュー記事を適宜まとめたもの
- 序盤は海運業および船員についての基礎的な知識,中盤はインタビュー,結びは技術革新により漸進的変化から革新的変化へとシフトした現代社会における考察がまとめられている。ただ,結びの部分はおまけのような扱い。
- 船長の下に甲板部・機関部・無線部・事務部がおかれる,という伝統的な船内組織は,技術革新により従来では24人必要だった分野が半分で足りるようになって大変革されている
- 他にもVoyage accounting(航海単位の損益計算)というのあったけど,これなんかどっかで流用できそうな
- 近所の新古書店にて100円で購入。読了後に処分
補足
船長の下に甲板部・機関部・無線部・事務部がおかれる,という伝統的な船内組織は,技術革新により従来では24人必要だった分野が半分で足りるようになって大変革されている
伝統的な船内組織は以下。
| 船長 |
| (甲板部) | (機関部) | (無線部) | (事務部) |
| 機関長 | | |
| 一等航海士 | 一等機関士 | 通信長 | |
| 二等航海士 | 二等機関士 | 二等通信士 | |
| 三等航海士 | 三等機関士 | | |
| | | |
| 甲板長 | 操機長 | | 司厨長 |
| 甲板手 | 操機手 | | 司厨手 |
| 甲板員 | 操機員 | | 司厨員 |
他にもVoyage accounting(航海単位の損益計算)というのあったけど,これなんかどっかで流用できそうな
Voyage accountingは以下のような形をとる。
- 貨物船の収入
- =貨物運賃
- 貨物船の支出
- =運行費+船費+店費
- 運行費内訳
- 燃料費、港湾費、荷役費、代理店料および諸仲介費、貨物諸掛
- 船費内訳
- 船員費、修繕費、船用品費、船体保険料、管理用諸雑費、建造借入金利子、船価減価償却費
- 店費内訳
- 陸上従業員人件費、事業所費ほか一般管理費、運転資金金利
- C/B(チャーターベース)
- =(運賃収入−運行費)×30/重量トン×稼働日数
- H/B(ハイヤーベース)
- =(年間船費+年間店費)×30/重量トン×稼働日数
- 損益分岐点
- C/B−H/B=0
書籍情報
『日本船員の大量転職』(中公新書,山内景樹,1992.9.15,新書,4-12-101091-4 C1236 P640E)
- 企業内部で技術および技術関連分野(動向調査や政策研究等)に携わってきた著者による,技術者の熱意を支える社会的制度(技術の帯びる社会的普遍性としての技術標準と,技術がもたらす知的/物質的報酬としての知的所有権)についての事例研究
- 題材となっている事例は,活版印刷術,通信放送技術(電話/ラジオ/TV),レコード,VTR,汎用コンピューター(IBM),衛星通信,ネットワーク・アーキテクチャー,高品位TV,ソフトウェアの9項目。ただし最後のソフトウェアは1990以前と現在では多少の乖離があると予想されるので要注意
- 技術標準と知的所有権という相反する制度のバランスがどのように変化してきたか説明されている
- 10年前の本である以上,最新情報は存在しない。しかし,ここのところ騒がれている知的所有権関連のトピックを理解するには,これぐらいの方がかえってわかりやすい。
- なんとなく Win ユーザーの人に。強いて理由をあげれば,なぜソフトウェアが著作権で保護されることになったかわかる上に,某社の行動とよく引き合いに出される(でも説明はされない),かつての IBM の業績についてわかるから
- 近所の新古書店にて100円で購入
書籍情報
『技術標準 対 知的所有権』(中公新書,名和小太郎,1990.2.15,新書,4-12-100960-6 C1234 P580E)
2000.02.14:『すぐれた意思決定─判断と選択の心理学』
- すぐれた意思決定を行うにはどうすれば良いのか,について書かれた一冊。意思決定に際して存在する罠についての知識が得られる
- 従来のものを「規範的意思決定論」に「記述的意思決定論」カテゴライズし,両者の欠点をそれぞれ示した後に,両者を融合させた「診断的意思決定論」を提唱する
- 「規範的意思決定論」とは,例えば『意思決定入門』などで示された「目的設定→目標設定→案作成→リスク対策」といった意思決定の流れを説く立場のこと。ただし,これは演繹によって導かれたものであり,決定者があらゆる情報を入手・理解することができるなどの前提の上でしか完全に機能しないという欠点がある
- 「記述的意思決定論」とは,人間が実際に行っている意思決定を実証的に記述するという,認知心理学などでとられている立場。これは対症療法的なものであり,「規範的〜」に換わるものではない
- どうやら「診断的意思決定論」とは,「規範的〜」をベースとしつつ,そこに「記述的〜」の研究の中で明らかになった,人間が犯しやすい過ちへの対応を組み込んだもののことであるようだ
書籍情報
『すぐれた意思決定─判断と選択の心理学』(中央公論社,印南一路,1997.6.10,四六版P325,4-12-002695-7 C0036 \1900E)
2000.02.06:『ピープス氏の秘められた日記 あるイギリス紳士の日常』
- 17世紀,イギリス海軍に所属したある官僚が暗号(速記)で書いた日記を素材として,当時の社会や人間の在り方について書き綴った本。
- 放埓な封建的社会から,厳格な近代市民社会への移行期である17世紀末を,地に足がついた視点から垣間見ることができる。
- 「暗号によって守られているがゆえの記述」があるため,当時のイギリス紳士の生態が克明に記されており─著者によってまとめられてしまっているとはいえ─非常に面白い。
- 同じく岩波新書に収録されている,大塚久雄の『社会科学における人間』で描かれている「中産的生産者層」の生活様式と比較すると,またちょっと違った面白さがある
- 17世紀のイギリスに興味のある人に
書籍情報
『』()
- 昭和34年に出版された 『行動する人間』(日本評論新社,「科学ノート・人間の解明」シリーズ第4巻)で,心理学的人類学(文化とパーソナリティ論)について取り扱っている。
- 前半部分では,まず文化人類学で言うところの「文化」とはどのようなものかを,人間が如何にして文化を獲得していったかを追うことで説明している。そして次に,人間の行動が文化によって影響されていることをさまざまな例により示している
- 後半部分では,《パーソナリティ》と文化の間にどのような関係が成立しているかについて説明されている。
- 「PCの属する文化/社会制度によってその行動は制約される」ということをあらためて実感する
- 文化人類学に興味のある人に。あるいは,すべてのTRPGプレイヤーに
書籍情報
『文化人類学のすすめ 行動する人間』(講談社学術文庫,祖父江孝男,1976.12.10,文庫P220)
2000.01.10:『ご冗談でしょう,ファインマンさん 1・2 ノーベル物理学者の自伝』
- 量子力学のくりこみ理論により1965年ノーベル物理学賞を受賞したアメリカの物理学者による自伝。上下2冊
- 本文から察するに,著者はユダヤ系
- 持ち前の,興味を持ったらとことん追及する態度といたずら好きな性格により,著者が繰り広げる愉快なエピソードの数々は,読んでいて飽きさせない
- 驚嘆すべきは,ロスアラモス(核爆弾の研究施設)においての日々でさえもいたずらを重ねていたということ。ユダヤ系の教育の賜物なのか,見習いたい姿勢である。
- 気楽な読み物を欲しているか,特徴的な人物を登場させたいGMに
- ちなみに中学校の教科書に出てくるか,あるいは推薦図書か何かのはず(つまり,親子で読めるということです)
書籍情報
『ご冗談でしょう,ファインマンさん 1・2 ノーベル物理学者の自伝』(岩波書店,R.P.ファインマン,1986.6.23,四六版P306,4-00-005363-9 C0040 P1860E)
20-11
- 戦争後期〜末期にかけて筆者がモンゴルで行った調査によって得られた知見をまとめ,1948年に秋田屋から出版されたものの再録
- 本書の舞台となるモンゴルの環境と基本的スタンスを描いた「草原の自然と生活」,遊牧の起源(家畜化の起源)とその背後に潜むシステムについて述べた「遊牧論」,ステップの例外的地形である砂丘地帯の社会について描いた「砂丘越え」,そして調査の中で接した犬と狼について描いた「動物記」の四編を所収
- 表題論文の主要な論点は2点あり,一つは西欧の伝統的な文明観である「狩猟採集→牧畜→農耕」という発展説への「狩猟→農耕→牧畜」という反論に向かっての,「狩猟→牧畜」は崩れないという批判であり,そしてもう一つは,家畜は「群れのまま家畜化」されたという主張
- 非常に古い論文であり,考古学や動物行動学が進歩を遂げた現在ではあまり用をなさないだろう
書籍情報
『遊牧論そのほか』(平凡社ライブラリー,今西錦司,1995.9.15,文庫P270,4-582-76116-X C0345 P1000E)
1999.12.22-1:『知った気でいるあなたのための 構造主義方法論入門』
- 構造主義の方法論について,わかりやすく説いた一冊。ただし,構造主義の「最初の一冊(入門書)」には向かない
- 構造主義とはどのようなものであるか,歴史的にどのような変遷を経てきたものかについて触れた後,なぜ構造主義が科学的手法として正当性を持っているかについて力強く説いている。そして後半で構造主義を実際に用いるのに必要な概念や方法,注意点が述べられている
- 巻末には,ややマニアックな付録と,入手可能であることを主眼に置いた文献ガイドが掲載されている
- ゲームデザインというのは,この本で言うところの「予測モデル」や「制御モデル」とまったく同じではないけれども,ものごとの構造を見つめることからはじまるという点で良く似ている
- これからTRPGのデザインをしたいという人に。あるいはもしかしたら人文科学をこころざす人に
書籍情報
『知った気でいるあなたのための 構造主義方法論入門』(夏目書房,高田明典,1997.8.22,四六版P306,4-931391-29-X C1010 \2400)
- 海で死んだ魚が見られない謎に立ち向かっている研究者の記録。研究のために「しんかい2000」に乗船しており,その体験も載っている
- 1987年に出版されたものを文庫化したもの
- 海の世界がどのような法則に支配されているかを徐々に解き明かしていく過程は,非常に緊迫感があり面白い
- 内容はすばらしいのだが,背表紙の煽り文句はあまりよろしくない。…ここらへんが如何にも角川であるといえる
書籍情報
『死んだ魚を見ないわけ』(角川スフィア文庫,河井智康,1999.8.25,文庫P247,4-04-348901-3 C0145 \667E)
- 企業とそこで働く人たちの関係を分類する概念に襟(カラー)というものがある。ブルーカラー(工場),ホワイトカラー(事務)ではじまり,やがてグレーカラー(営業)へと広がった。そして,本書では新たに「メタルカラー」という分類が創造されている
- 彼らは高度な技術をもった現代の名匠であり,日本の産業を支えるかけがえのない人々である。にもかかわらずその存在が一般的に認知されていないという現状から生まれたのが本書であるといえる
- 1993年にハードカバーで出版されたものを文庫にしたもの。最近ではNHKやさまざまな本で似たようなコンセプトのものが出ているようだが
- これからの文系は必読。それ以外の人にも是非ともオススメする。文庫で5冊(ハードカバー第2巻までフォロー)
書籍情報
『文庫版 メタルカラーの時代2』(小学館文庫,山根一眞,1998.3.1,文庫P297,4-09-402192-2 C0195 \590E)
- 腰を据えて考えることや平和,結婚などについてやさしく軽妙に,それでいて力強く語る一冊。
- 『娘の学校』 『続娘の学校』(中公文庫)の続編にあたるエッセイ集。
- 全ての人に。特に第九章「日本人論について」は示唆に富んでいるので,ここのところ流行っている「日本論」の読前読後に服用すると良く効きそう。
- いつかはこの人のような,ウィットに富んだ書き口をものにしてみたい。
書籍情報
『娘の学校同窓会』(集英社文庫,なだいなだ,1988.6.25,文庫P196,4-08-749349-0 C0195 \300E)
- 20年以上ユネスコに勤め,「シルクロード総合調査」プロジェクトに従事した著者が情熱的に自分の歴史・世界観を述べたエッセイ集
- 世界は相互に深く連関しているということ。西欧中心の世界観が持つ意味。遺跡を含んだ環境保全。これらが著者のさまざまな実体験や見分にそって語られている
書籍情報
『文明の交差路で考える』(講談社現代新書,服部英二,1995.6.20,新書P219,4-06-149256-X C0295 P650E)
- トライボロジー(Tribology)の専門家が身の回りにありながら気付かずにいる摩擦について,さまざまな視点から説明し,またそれに対してどのような技術が生まれてきたかを描いた一冊。
- 歴史的視点としては,古代における運搬技術。実際に組み立てられた古代日本の木ぞりの摩擦係数など,わずかではあるが数値データも載せられていて興味深い。
- 日常的視点としては,火(着火)や雷,雪崩に地震などの自然現象から,指先や関節,血流といった人体など。
- 技術的視点としては,機械をとりまく環境や消耗の原因としての摩擦,あるいは積極的に利用される摩擦。そしてその具体的なものとしての自動車
- 摩擦を克服する技術,ベアリングの説明。ホントにわかりやすくまとまっている
- 60年代の中盤からはじまる,トライボロジーというあまり知られていない(少なくともボクは知らなかった)領域での動き。これはオイルショック前後の日本を考える上で知っておいた方が良いはず
- 「文系」の人に。なぜなら「理系」は推論と日常的話題で手に入れることが可能かもしれないが,「文系」はそうもいかないのだから
-
書籍情報
『摩擦の世界』(岩波新書,角田和雄,1994.11.21,新書P214,4-00-430362-1 C0253 P620E)
- 経済学史家の手による読書・社会科学論。
- 「情報として読む」と「古典として読む」という二つの形態に読書を分け,特に後者について述べている(ただしこの場合の「古典」とは一般的な古典と必ずしも一致しない)。
- 「概念装置」という概念によって,社会科学について論じ,古典としての読書の目的とは,この概念装置を自前で創り出すことであると述べている。
- 本の最後の方では経済学の背後に存在する,非常に粗雑な(そしてそれゆえに素人にもわかりやすい)概念装置としての「自然法」が例として説明されている。
- 社会科学を学ぶ方法が知りたい,あるいは本を読むということについて興味がある人に。
- 本文で引かれていた名言,「経験は最良の学校である。しかしその授業料はきわめて高い」は,すでにどこかで見たことがあるのだけれど,一体どこでだったのだろうか。そして,誰の言葉だったのだろう?
- 余談だが,冒頭の数ページで描かれている「読書会」についての見識は,ネットの掲示板での活動などにも通じるものがある気がする。
-
書籍情報
『読書と社会科学』(岩波新書,内田義彦,1985.1.21,新書P213)
- 意思決定の原則について書かれた本,ということになっているが,実際には発想法のようなことに少なからぬ部分が割かれている
- 意思決定とはなにか,意思決定に必要なものはなにかをまず説明している。それ以降は,「目的設定→目標設定→案作成→リスク対策」という流れを前提にして,その各段階でどういう点に注意し,どのように設定すればよいかについて触れている
- 実際の意思決定では,そもそもこの流れ自体が保証されているものではないため,そのまま現場に導入できる類のものではない。ただ,この流れをイメージとして保持すること自体は非常に有用である
- 流れのイメージが知識としてある人にはあまり意味が無いが,そうでない人ならば得るものがある
書籍情報
『意思決定入門』(日経文庫,中島一,1990.5.21,新書P198,4-532-01425-5 C1234 P750E)
- 神話学の世界的権威とアメリカの代表的ジャーナリストによる対談(この対談は本とは別に映像化もされている)
- 神話とは何であるか,社会において神話がどのような意味を持つか,が主なテーマとなっている
- ジョージ・ルーカスが著者の熱烈なファンらしく,対談場所はスカイウォーカー牧場。また本文中でスターウォーズの分析も行われている
書籍情報
『神話の力』(早川書房,J.キャンベル+B.モイヤーズ,1992.7.31,A5P411,4-15-203523-4 C0098 \2913E)
10-01
- 人間という動物のしぐさを扱った上下二冊。ジェスチャーの用法を分類し,さまざまな文化における実例を紹介している。イラスト・写真も豊富。
- 小学生のころに使っていた「えんがちょ」の文化的背景がわかったり,生活の中で使われているしぐさがわかったりとおもしろい。
- (下)は性にまつわる観察がメインとなっている。
書籍情報
『マンウォッチング(下)』(小学館ライブラリー,デズモンド・モリス,1991.12.10,文庫P315,4-09-460014-0 C0311 P920E)
- 古代ギリシャ哲学から近代哲学に至るまでの流れをイラスト入りでわかりやすく総ざらいする一冊。文章がきわめて平易で,また重要な語句については頁の下三分の一が解説に充てられているので,すらすらと読める
- おそらく日本でもっともわかりやすく書かれた哲学史の本
- 最近になっても八重洲ブックセンター(東京駅傍の巨大書店)で平積みされていたのを確認。このことからもその信頼性がうかがえる
書籍情報
『イラスト西洋哲学史』(宝島社,小阪修平,A5P303,1984.3.20,4-88063-031-4 C0010 \1806E)
- 地図や測量を中心としたさまざまなエピソードをまとめた一冊
- 最近よくある引退したエライ人が書く雑学エッセイの本(ちなみに著者は国土地理院の元所員)
書籍情報
『地図のファンタジア』(河出文庫,尾崎幸男,1999.8.25,文庫P269,4-309-47388-1 C0125 \660E)
- 前半では最近良く使われる「ムカツク」「キレル」「タルイ」を分析し,その原因の一旦をストレスに対処する 『技法』が継承されていないことに求める。
- 中盤ではその『技法』がどのようなものか,そしてそれがかつてどれだけ日常的に存在していたかについて,さまざまな例から説明されている。
- そして終盤では,『技法』の衰退の様子と,その再生の重要性が語られている。
- 丹田呼吸方法や自然体についての話(これらは武道を何年か学習してれば自然と身につくものだけど)。この本ではこれらの技法が,かつての「軍隊の精神主義」とはちがうもんだときちんと明言していて印象的。
- あとがきで,丹田呼吸法をカリキュラムに採り入る話がでているのだが,そこで用いられた簡単な呼吸法を試してみるのもおもしろそうである。
補足
あとがきで,丹田呼吸法をカリキュラムに採り入る話がでているのだが,そこで用いられた簡単な呼吸法を試してみるのもおもしろそうである。
ここでの丹田呼吸法は「3秒吸って2秒止め,15秒かけて吐ききる腹式呼吸を1サイクル(20秒)として,3〜6サイクル(1〜2分)続ける」というもの。
書籍情報
『子供たちはなぜキレるのか』(ちくま新書,齋藤孝,1999.8.20,新書P206,4-480-05811-7 C0236 \660E)
- 敗戦直後の東京の焼け野原に出現した闇市。この本はさまざまな視点からその実像の再現をしている。豊富なデータ・図表・写真が用いられており,巻末には年表とキーワード集が付されている。
- 東京,特に新宿などに土地カンがあったほうが楽しめるだろう。
- まさに闇市を扱ったサプリメント,という印象を受ける。
書籍情報
『ヤミ市 幻のガイドブック』(ちくま新書,松平誠,1995.7.20,新書P222,4-480-05640-8 C0236 P680E)
- 「ダイナミカル・システム論」を平易な言葉で紹介する一冊。科学の流れの要点を押さえつつ,必要となる視点を教えていってくれるため非常に(この主題にしては)わかりやすい。各章のおわりにはまとめがついており,また数式の類はまったく出てこない。
- 最新科学について文系にわかるように説明してくれてる。
書籍情報
『数学は世界を解明できるか─カオスと予定調和』(中公新書1475,丹波俊雄,1999.5.15,新書P182,4-12-101475-8 C1240 \660E)
- 表題にもあるように,著者は出入り業者の経験をもつ。本書はその経験から役人の実体を赤裸々に描く告発本である。
- 官僚機構に対する構造的欠陥などについての検証はなく,「なぜだかしらないが使えない/迷惑な役人」について実例を踏まえ続けるのに終始している。エピソード集。
書籍情報
『御役人さま!─都庁出入り業者30年間の悪夢』(講談社+α文庫,廣中克彦,1997.1.20,文庫P281,4-06-256181-6 C0195 \640E)
- 著者曰く「レトリックを本来住み慣れた邪悪で狡猾な闇の世界へ戻すこと」が目的の一冊。
- 内容的には歴史上のレトリックの例を追うだけに終始しており中途半端な印象を受ける。あとがきにある「レトリックに興味をもって」もらうというのが本当の目的ならそこそこのできといえるが。
書籍情報
『論争と「詭弁」─レトリックのための弁明』(丸善ライブラリー香西秀信1999.7.20新書P1854-621-05297-7 C0210 \720E)
- 「読書」という技芸についてわかりやすく解説した一冊。内容は初心者向けの心構えからはじまり中級者向けの具体的技術上級者向けの指針までがフォローされている。
- 貴重な視点も数多く非常に示唆に富んだ一冊といえる。
書籍情報
『本を読む本』(講談社現代新書M.J.アドラー+C.V.ドーレン1997.10.10文庫P2654-06-159299-8 C0100 \760E)
書籍情報
『理科系の作文技術』(中公新書木下是雄1981.9.25新書P2444-12-100624-0 C1240 \699E)