そして。

 そして、あれから20年が過ぎた。

「ボクの名前は一樹。天梁一樹だ」
 1/6Gの下でのみ行える妙技を見せた少年はそう名乗った。武装したガイボーグどもを前にしても涼やかな瞳に怯えの色はみじんもない。

「私の名前はエリカ。天梁絵梨佳よ、おじさま」
 花か樹木の精霊を思わせる少女はそう言って笑った。一瞬、ここが月でも最悪の犯罪都市である事を忘れそうになるような笑みだった。

 人々は緑なす大地となった月に進出し、そこを足がかりに宇宙へと飛び立っていった。
 だが、新たな文明が花開くと同時に、新たな悪徳もまた産まれ出たのである。

「この地を守護するのがボク達天梁の役目だ。風来坊の父親を持つと苦労するよ、まったく」
「でもまぁ、お母さん達にも頼まれていることだし、ちゃっちゃとすませちゃいましょ、お兄ちゃん」

 新たなる世代が、混沌たる月を舞台に冒険を繰り広げる!

 はぁとふる武闘アドベンチャー、『緑月譚』。

 近日公開!