『ポケット戦艦マイティローザ』プロット
■どんな物語なのか?
これは2隻の宇宙戦艦の物語である。
主役である1隻は、ポケット戦艦マイティローザ。小さな船体に詰め込めるだけの火力を搭載した宇宙戦艦。頭脳体は金髪ツインテールのバイオボディを持つこまっしゃくれた少女。
敵役であるもう1隻は、ステルス戦艦ナイトメア。姿を隠して動き、奇襲で敵を倒す宇宙戦艦。頭脳体は黒髪に黒い瞳のバイオボディを持つ物静かな少女。
彼女らはいずれも銀河帝国で建造された戦艦で、姉妹でもある。
これは2人の若者の物語である。
エドガーはマイティローザの操舵手だ。むらっけがある青年で、士官学校の成績は悪かった。その一方で艦のポテンシャルを限界まで引き出す事ができる才能を秘めている。
レオポルドはナイトメアの艦長だ。常に沈着冷静、緻密なプロットで先を読む天才である。
彼らはいずれも銀河帝国軍士官学校の同期で、親友でもある。
帝国の内乱により、2隻の宇宙戦艦と2人の若者は敵味方に分かれ、戦う事になる。
戦いは常にナイトメアとレオポルドが優位に進めるが、最後の最後でエドガーとマイティローザが逆転し、勝利する。
■どこが面白いのか?
戦艦と戦艦の一騎打ち。互いに死力を尽くした勝負が本書の売りである。
マイティローザはポケット戦艦だ。肉を斬らせて骨を断つハードパンチャーだ。
ナイトメアはステルス戦艦だ。奇襲攻撃こそがその本領である。
正面からの撃ち合いならば、マイティローザが圧勝する。だからナイトメアは常に己の存在を秘匿し、必勝のパターンを作ってマイティローザを死地に追い込む。
主役側であるマイティローザは常に絶体絶命の不利な状況に追い込まれ、初戦では完敗して艦長を失う。
さらに、逃げた先にもナイトメアの罠が仕掛けられていた。
この、勝ち目のないところからいかに逆転するかがクライマックスのキモになる。
■ストーリーライン
●第1章:新造戦艦
星空を背景に、2隻の宇宙戦艦が対峙していた。
新造戦艦のマイティローザは戦闘演習を行う。
仮想敵となるのは旧式戦艦のレーゲンベールである。性能では圧倒的に勝るマイティローザだが、新造戦艦ならではの不具合や乗員の習熟などの違いから、惨敗を喫する。
最後にはムチャクチャをやって艦をぶっ壊し、修理するはめに。
●第2章:家出
ポケット戦艦マイティローザは、家出を決意した。
衛星軌道に浮かぶ無重力ドッグでマイティローザの修理がはじまる。
マイティローザ(頭脳体)は修理から逃げ出して民間人の多い宇宙ステーションで迷子になる。
銀河帝国(軍閥派)のスパイに誘拐されそうになったところを、やはりこっそり抜け出していたエドガーに助けられるも、今度はふたりして狙われるはめに。
レオポルドとナイトメア(頭脳体)によってふたりは助けられる。
●第3章:ステルス戦艦ナイトメア
漆黒の宇宙戦艦が、宇宙の闇に溶け込んでいた。
ステルス戦艦ナイトメアは、ステルス機能を最大限利用して銀河帝国(皇女派)の中枢へと忍び込んでいた。
だが、幾つかの錯誤とオーテの野心によって旧式戦艦レーゲンベールに発見される。
しかし、冷静で果断なレオポルドの指揮によって逆襲に成功。レーゲンベールを撃沈する。
●第4章:潜伏
レーゲンベール撃沈から、1ヶ月が経過した。
撃沈された旧式戦艦レーゲンベールが最後に放った主砲は、ナイトメアを狙ったものではなく、惑星リーンの空に浮かぶ月を狙ったものだった。
月面の爆発とその後の調査によってナイトメアの存在が明らかになり、大々的に封鎖態勢が敷かれる。しかし、捜査は空振りに終わった。
皇女派の参謀達はナイトメアが逃げ出したものと考えていたが、エドガーとバージス艦長はナイトメアがまだ潜伏していると考え、演習にかこつけて捜索を続けた。
●第5章:『天才』対『黒獅子』
「見つけたぞ」『黒獅子』が吼えた。
「見つかったな」『天才』は静かに呟いた。
ポケット戦艦マイティローザ対、ステルス戦艦ナイトメアの第1戦。
旺盛な闘志と豊富な経験を持つ『黒獅子』バージス艦長は、ナイトメアとレオポルドを追い込んでいく。
旧式戦艦レーゲンベールに圧勝したナイトメアの戦術は、マイティローザとバージス艦長には通用しない。
しかし、その凡庸な攻撃はレオポルドの布石だった。
バージス艦長が勝利を確信した時、マイティローザを火線が貫く。
●第6章:『全勝』対『全敗』
星空を背景に、2隻の宇宙戦艦が対峙していた。
ポケット戦艦マイティローザ対、ステルス戦艦ナイトメアの第2戦。
戦死したバージス艦長に代わり、エドガーがマイティローザの指揮を取る。
深傷を負ったマイティローザを操って、エドガーはひたすら生き延びるための方法を模索する。
エドガーの持つアドバンテージはただひとつ。
彼は士官学校時代にレオポルドに全敗していた。
一度も勝つことができなかった。
一度たりとも、勝った自分を相手に見せていなかった。
それこそが、エドガーの持つ唯一の勝機だった。
●第7章:ポケット戦艦マイティローザ
傷だらけの戦艦は、傷だらけの青年を見つけた。
死闘が終わり、ほとんど廃船同然となったマイティローザは、よろばうように再びドッグ入りする。
そしてまたもや家出したマイティローザ(頭脳体)は、負傷して病院に運び込まれたエドガーと会う。
傷が癒えれば、彼らは再び戦場へと向かう。
だが、今は休息の時だ。
■キャラクター
●ポケット戦艦マイティローザ側
▼『主人公』エドガー・ライズ・リートマイティス
年齢:22才。性別:男。
身長:173cm。体重:痩せ。B/W/H:知らぬ。
マイティローザの操舵士。階級は中尉。
いつも軽口をたたく陽気な道化。女にはたいへんだらしない。
育ての親であるファー(ファンディス)には頭が上がらない。
「気楽に行こうぜ」が口癖。
▼『ヒロイン』ファンディス・マリス・リートマイティス
年齢:52才。性別:女。
身長:150cm。体重:軽い。B/W/H:ちょっと/細い/蒙古斑あり
マイティローザの副長。階級は少佐。
『黄昏惑星』ヘルメス出身のエルダー(長命族)。外見は中学生。
18年前に漂流船の中からエドガーを救出。その後、母親代わりとしてエドガーを育ててきた。
すぐれた知性と能力を持つドジっ娘。趣味はエドガーの耳掃除。
「大丈夫、まかせて」が口癖。
▼『真のヒロイン』マイティローザ
年齢:6ヶ月。性別:女の子。
身長:240m。体重:4万トン。
ポケット戦艦マイティローザの機械知性(ブレインチップ)。
頭脳体の愛称はローザ。
バイオボディはおしゃまな女の子。ツンデレのツインテール。色は赤。
「だいっきらい」が口癖。
▼『ヒゲの艦長』イワン・バージス
年齢:44才。性別:オヤジ。
身長:182cm。体重:どっちり。B/W/H:ばーん/ぼーん/どーん。
マイティローザの艦長。階級は大佐。
『帝国の黒獅子』と呼ばれるベテランの艦長。
ひよっこばかりが乗る新造戦艦の艦長となったため苦労が絶えない。
「このバカもん」が口癖。
▼『猿の機関長』アレッサンドロ・キケロ
年齢:31才。性別:オス。
身長:111cm。体重:軽い。B/W/H:知らない。
マイティローザの機関長。階級は機関特務少佐。『猿の惑星』出身の知性化猿。
事故で視力を失い、多目的センサー内蔵のバイザーを顔に取り付けている。
技術者としては並みの腕だが、故障していたり調子が悪かったりする機材をなんとか動かすことにかけては天才的。
常にモンキーレンチを持ち歩いている。声は塩沢兼人。
「美しい」が口癖。
▼『メガネの砲術長』クラリッサ・グラツキー
年齢:28才。性別:女性。
身長:173cm。体重:痩せ。B/W/H:薄い/細い/硬い。
帝国軍士官学校を優秀な成績で卒業したエリート。階級は大尉。
常にクール。体温もクール。おかげで朝起きるのがたいへん。
男にからかわれても鼻で笑うタイプ。でも純情。
「うるさい」が口癖。
●ステルス戦艦ナイトメア側
▼『天才』レオポルド・ティーガー
年齢:22才。性別:男。
身長:180cm。体重:それなり。B/W/H:知らん。
ステルス戦艦ナイトメアの艦長。階級は中佐。
エドガーの親友であるが、ファーに失恋してからはエドガーとも疎遠になる。
士官学校の主席で、たぐいまれな戦闘センスを買われてナイトメアの艦長に抜擢される。そしてマイティローザに乗るエドガーと戦うことに。
「そうくると思ったよ」が口癖。
▼『裏のヒロイン』ナイトメア
年齢:6ヶ月。性別:女の子。
身長:180m。体重:3万トン。
ステルス戦艦ナイトメアの機械知性(ブレインチップ)。
頭脳体の愛称はメア。
バイオボディは物静かな女の子。常に冷静で無表情。色は黒。
マイティローザとは同型で同時に生み出された姉妹。
「別に……」が口癖。
▼『帝国の毒蠍』オーテ・モーテ
年齢:34才。性別:男。
身長:体重:B/W/H:ぶよん/たぷん/でぷん
銀河帝国を支配するラングマイト・ヴィーラー提督の部下。階級は少佐。
軍監(政治士官)としてナイトメアに乗り込み、マイティローザを狙う。
臆病で腹黒く、粘着質で執念深い。メガネをこよなく愛する。
「これは報告させてもらいますよ」が口癖。
●その他
▼『姉御』レーゲンベール
年齢:27才。性別:女。
身長:250m。体重:6万トン。
旧式戦艦レーゲンベールの機械知性(ブレインチップ)。
頭脳体の愛称はベル。
バイオボディはナイスバディな姉御。陽気で気っ風がいい。色は緑。
宇宙戦艦としてはかなりの船齢を数える旧式戦艦。だが、その分実戦経験は豊富。
「まだまだ青いね」が口癖。
■戦艦デザイン
作成者:銅 大(アカガネ ダイ)