| 08月01日 |
ジムで体重と体脂肪を計測する。
前回(6/28) 今回
・身長166cm ・同じ
・体重77.5kg ・75.9kg
・脂肪率23.8% ・26.4%
・脂肪量18.4kg ・20.0kg
・標準体重60.6kg ・同じ
・肥満度27.8% ・25.2%
ややー。体重は下がったのに脂肪の量が増えてますよー。減ったのは筋肉か、骨か、内蔵か。まさか脳味噌じゃあるまいな。
まあ、このへんは誤差の範囲か。
ここは素直に体重が1kg下がったのを言祝ぎますか。
■本日の読書:『終わりのクロニクル1 上』川上稔
いつもの川上節。
日本語もわざと破壊して書かれている。畜生、おかげで読みにくいったらありゃしない。
私の読書方法は、先に何が書かれているか推測して、その通りなら読み飛ばす方式なので、こういう崩れた文章とか、詩とか、随筆とかになるととたんにペースが落ちるのである。
途中で、あまりにしんどいので、こっそりと池波正太郎の『剣客商売』を1話読んで脳を癒したぐらいである。
で、内容であるが。
かっこいい。
エロい。
他には何もない。
登場人物のセリフや行動に一貫性を求めたり道理を求めたり理屈で解釈しようとしたりしてはいけない。無駄だから。
同様に、概念戦争とか、それの利用や適用を真面目に考察しようとしたりしてはいけない。アホらしいから。
まったくもって、はったりと見かけだけの、張り子の虎といっていい作品である。
しかし面白い。そう感じるのは、やはり刺激に馴れたせいであろうか。
感性が摩耗してないといいのだが。
| 08月02日 |
広島の平和公園(いわゆる爆心地)で、慰霊碑に捧げられた折り鶴が約14万羽焼かれたというニュースを見る。
犯人がどうこうというのとは無関係に、私はこの『14万』という数字に素直に感心した。平和公園には傍若無人な鳩がぎょうさんおるが、それでも14万には及ばないだろう。
まあこういうのは灯籠流しなんかと一緒で、一種の宗教的行事であるから、そういうのを折る人や捧げる人に関してどうこういうつもりはない。
しかし、こういうのはただ貯めれば良いというものでもなかろう。今回焼かれてしまったのが全部なのかどうなのか知らないが、普段はどうしているのだろうか。
盆に墓参りをした時に故人や先祖に花を手向けた場合でも、後日ちゃんと掃除をするのが礼儀というものであるように、折り鶴もちゃんとそれなりに処理していればいいのだが。まさかため込むだけためこんで、腐るまでそのままとっとくつもりではあるまいな。
手向けた人の気持ちとかを考えるに、やはり8月6日の原爆投下の日に、ちゃんとセレモニーを行ってそれから燃やして天に届けるとか、そういうのがいい感じだと思うのだが。
| 08月03日 |
一年ぶりかそのぐらいで、参加しているサークル『広島テーブルトークの会』、略してテト会の例会に参加する。
ここは、RPGだけでなくボードゲームもやるサークルである。こぢんまりとしたサークルで、今日も参加者は13人ぐらいであった。
RPG卓は、ダブルクロスと私がGMをしたアルシャードの2つで、他にボードゲーム、カードゲームが1卓行われていた。
アルシャードのシナリオは、コンベンションでもプレイした『要塞破壊命令』である。今度は、ちゃんと戦闘を行った。
6レベルの5人パーティー相手にケンカを売るとなると、こちらもそれなりに強力な布陣で臨む必要がある。そのせいで、経験点はけっこうな数値に相成った。
PC同士の戦いもちょっとあり、別に特別な装備でなくともファイター4LV+ハンター1LV+ホワイトメイジ1LV(もちろんイドゥンとティールがある)ぐらいに成長すると、戦闘ではかなり歯ごたえがある。一撃でエイリアスPCが半分耐久力を持っていかれたぐらいだ。しかも見切り持っていやがるし。あたっても1発はバリアーがあるし。
まあみんな楽しんでくれたようで何より何より。
その後、夜にジムで汗を流す。久しぶりに自転車を漕いでみたのだがペダルが軽い軽い。負荷を最大(100W)まで上げても十分に漕げる。うむ、筋肉というのは鍛えれば強くなるものなのだなぁ、と実感。
これでなぜ腹が引っ込まないのか不思議でならない。燃費のいい肉体という事なのだろうな。
| 08月04日 |
さて、長らくガンダムのプラモデルの話をしていなかったので、「スツーカも買ったようだし、さすがにこの年でガンプラもあるまいと目覚めたようだな。このままガンオタからミリオタへ一直線ということか」などと失礼な事をこの日記を読んでいる人も考えているのではなかろうかと思う。
それは人の業を甘く見ている。
世の中、そうそう人間が進化したりはしないのである。退化するのは早いがな。
あと、脂肪がつくのは早いが、これを除去するのは進化と同じくらいたいへんである。まあそれはどうでもよろしい。
さて、備忘録がわりの日記をひっくりかえしてみようか。
7月13日にこういう記録がある。
『ガンダムアストレイ「レッドフレーム」の塗装』
さて、このモビルスーツであるが、一ヶ月がたとうかという今日になって、塗装が未完成のまま、組み立てと相成った。
早い話が、うまく塗れなかったのである。特に頭部。これはもう今の私の技術ではどうにもならん。
額が高くて目が落ちくぼんでいる上に、この目というのがまた眼光鋭く細いのである。
数度の失敗の後、諦めることにした。
が、その報いというべきであろうか。それとも単に、何度も塗っては洗ってを繰り返しているうちに素材が脆くなったのか。
いきなり左足がもげる。(ぎゃー)
右肩が破損する。(うわー)
頭部アンテナがぽっきり折れる。(ひえー)
やはりここはもう少し数をこなしてがんばるべきであろう。
| 08月05日 |
甥と姪がお泊まりにやってくる。
今日は昼におばあちゃんと一緒にポケモンの映画をみたそうで。
彗星だか隕石だかと一緒にやってくるポケモンが出てくるというのだが、だいたいそういうのはロクなエイリアンではないというのが火星人襲来からの伝統で。そういや、今回の大接近では来ないかな、火星人。
火星のテラフォーミングも、むかしは惑星全土を温暖化して、とかいう壮大な話が多かったのだが最近は小さく峡谷に天蓋をしてなどの話しか聞かない。東キャナル市が建設されるのはいつの話だろうか。
■本日の読書:『歴史群像No.60』
「鹵獲兵器物語」というのがなかなかに愉快で良い。
現代戦になってくると敵の兵器を使うというのは整備とか補給を考えると難しい事が多いだろうが、RPGをプレイする人間にとっては、だいたい食料からして敵の物資を掠奪してまかなうなどというのもざらであったからうんうんとうなずく所も多い。
そのへんの事情はD&Dの昔からあって、DMとしては経験点の代わりにマジックアイテムとかをPCにプレゼントしよう。でもその前に、その威力を自分の肉体で味わえば、ありがたみもますだろうてなもんで。鉄の鎧でもさっくり貫く矛とか、着ると透明になるマントとかを装備した敵にひどいめにあったものである。
「戦術入門」は砲兵の回なのであるが、実は私は砲兵にあまり造詣が深くない。というか、ほとんど知らないので知識が増えてなかなかよかった。
特に「炸薬の量を増やせば射程が伸びるが、反動も大きくなるのでより頑丈に作らないといけなくなり、砲が重くなる」というのは目から鱗。
なるほどっ。日本陸軍が山砲を愛好していたのはその方が軽くなるためなのだな。当時の日本人の体格とか、物資運搬の主力が人力と馬匹だった事などから考えると、高性能の砲を装備しても重くて運べないんじゃあしょうがないよなぁ。
そうして考えると、日露戦争で旅順攻略に必要な火砲を運ぶのにあれだけ苦心惨憺したのも分かるなあ。というか、なぜにあの時代のような合理的精神を失ったのでしょうか、私らの爺ちゃんや曾爺ちゃんの世代の陸軍は。
| 08月06日 |
原爆の日である。
平和記念式典では「核兵器はよくないものだ」とか市長がのたまったりしたそうである。
確かに人殺しはよくない。
しかしそういう意味では、兵器そのものは多かれ少なかれよくないものである。
なぜに核兵器だけ特別扱いをうけるのであろうか。
都市を一発で破壊しようが、千発で焼け野原にしようが、殺された人にとっては同じである。
確かに原爆による犠牲者の数は半端ではないが、東京大空襲の方が死傷者や焼け出された人は多い。
それでも広島が特別な意味を持つとしたら、それはやはり、それが終戦直前に行われた一種の見せしめであり、世界への示威行為である事であろうか。
日本にもはや継戦能力など残っていないのは、アメリカもよく分かっていただろう。オリンピック作戦などの日本上陸作戦の必要がまずないだろうことも、分かっていただろう。
8月の時点で日本の戦争経済はすでに崩壊していた。
それでもアメリカは原爆を落とす選択をした。落とされた側がなんかこー、納得がいかねぇ、と思うのも無理はない。だが落とした側にも理由はあるはずである。
おそらく一つには、実戦における効果の確認があったはずである。巨額の予算と人員を費やして完成した兵器がどれほどのものか、確かめるには戦争がまだ続いている今の内しかなかった。国民の血税を使っている以上、それが無駄でなかった事を証明するのは政府の義務である。
もう一つには、ソ連など、将来の仮想敵国への威圧効果である。特に世界最強の戦車軍団を保有しているソ連に、核兵器の威力を見せつけるのは国際政治の力学上、有効であったと思われる。
こうして考えると、合衆国にとってはしごく真っ当で当然の決断であったと思われる。
そうした、相手の事情というのも勘案した上で文句を言わないと核兵器の廃絶など画餅に過ぎない。なぜなら、こっちが相手の事情を考えてやらないのなら、向こうがこっちの事情を忖度するわけがないではないか。
交渉事というのは、互いに歩み寄って妥協点を見つける作業である。核兵器を本当に廃絶したいのなら、廃絶する事によるデメリットをどのように埋めれば核保有国や核を持ちたがっている国が納得するか、その点をまず議論すべきであろう。
| 08月07日 |
一昨日の夜から、風呂から出た後でみんなでトランプをしている。
まあ、子どもらしくババ抜きとか七並べとかもやるのだが、せっかくなので、チップ(東急ハンズで購入)を使ってブラックジャックをやってみた。
むろん、まだ幼稚園の姪などは足し算などできないのだが雰囲気でそれなりに勝ったりしていて、なかなか面白い。
子ども達もチップを使うのは気に入ったようで、今夜は迎えに来たお父さん(義弟)も一緒にブラックジャックに興じたのである。
ちなみに、スティーブ・ジャクソンのソーサリー1『魔法使いの丘』復刊記念でゲームブックを私が読み上げる方式でやってみたが、まだ早いみたいですぐに飽きた。
こうしてゲーマーへの洗脳はちょっとずつ確実に進行している。
| 08月08日 |
子どもたちがいなくなると家の中が一気に静かになるものである。
何やらほっとしたようなさみしいような。
さて、台風が接近しているが進路の西側にあたる広島は雨もあまり降らず風が若干強い程度である。
まあ、明日はどうなるか分からぬのだが。
| 08月09日 |
ちょっと時期的には早いが、墓参りに母と福山へ帰る。
父は、福山の農家の次男坊。
母は、福山の町屋の次女。
義弟が車を出してくれたので、妹と、甥と姪とが一緒である。
父の墓に参る。ここには父の他にも、我が家の親戚などの墓もあるのだが、古い家だけに無縁になってしまった墓もたくさんあって、そういうのは高さも膝までしかない墓石なのだが、縦四列横五つという具合に昆虫の巣のごとく密集している。
母方の祖父母の墓にも参る。この祖父にはたいそう甘やかしてもらった覚えがある。戦前は台湾で事業を起こしていたのだが、戦後は当然のように工場も何もかも没収されて日本に戻ってきたという苦労人である。祖母の顔を私は知らない。結核で、若くして亡くなったという。
父方の祖父母の墓にも参る。中国自動車道が通ったおかげで今は祖父母の家も墓も造成されて移転してしまっている。むかしは山の中の奥深くにあったのだが、今は自動車道の脇にあり日当たりも良い。祖父母の墓の隣りに、曾祖父母の墓。その隣りに曾々祖父母の墓。さすがにここまで遡ると面識も何もない。ひいばあちゃんは、私が4才の時に亡くなったので、少し覚えている。杖をついて、てっこらてっこら歩いていた。
父の叔父の墓もあって、これは一番立派である。脇を見るとその理由が分かる。父の叔父は広島の第五師団所属の第五工兵連隊の下士官で、マレー電撃戦の最中に戦死したのである。あの時代は日本全体が一種の狂躁状態にあったわけであるが、戦争の是非はさておいて戦死した人を英霊として祭るのは、やはり銃後で送り出したものの礼儀であろう。
その一方で、鏡餅のような小さな墓も幾つかある。名前はない。子どもの墓である。むかしは、乳幼児の死亡率が高かったのだ。きちんとした墓には入れられなくとも、その墓にこめられた思いは老人も子どもも変わりはない。
安らかであれ。
そして、血をつないでくれたすべてのご先祖様に、感謝の意を。
そういう日であった。
■本日の読書:『いつでもどこでも忍2ニンジャ 1』阿智太郎
芸風がどんどん火浦功に近づいているが、愉快なことに執筆速度は逆向きである。
早い、というか悩んでない。筆に悩みがみえない。たいしたものである。
もちろん、内容はというとお気楽極楽万年ハッピーな『いつもの』阿智太郎作品である。まあこれも気楽に読めてよきかなよきかな。
時は現代、所はどこかの田舎町。主人公はちょっととぼけた感じの高校生。
神社で、女の子と出会ったが、それが実はくの一。つまり戦国時代の忍者。タイムスリップして現代にきてしまったのである。
500年前に主君を護衛してこの神社のある場所まできたときに、敵の忍者に取り囲まれ、あわやというところで、雷でタイムスリップ(実にSFの王道である)したというのである。
で、主人公はその主君にうりふたつ。これはタイムスリップできなかった主君の生まれ変わりに違いないと、甲斐甲斐しく尽くしてくれるわけなのであるが……
そりはちがうだろ。
ちなみに、敵の忍者というのも『頭目の忍者一人を残して』現代にタイムスリップしている。
さて、主人公の父親であるが、どういうわけか『海外赴任』で母親ともども不在なのである。
もうおわかりであろう。
タイムスリップしたはずなのに登場していない人間が二人。主人公そっくりのくの一ヒロインの主君と、敵忍者の頭目。ああ、ちなみに敵の忍者の頭目は15才の少女だ。
そして、来年まで姿を見せない主人公の両親。
これほど分かりやすいネタもない。
まあ私だったら、この後の展開で、遅れてタイムスリップしたその問題の主君と忍者の頭目を出して、いろいろと演出入れた後でもう一回二人だけタイムスリップして、20年ぐらい前に戻ってもらう。
そこで結ばれて、主人公が生まれるというわけである。
両親はそのへんが全部分かってるので、終わった後で日本に帰国して大団円というわけである。
| 08月10日 |
台風一過の真夏日である。
いや、暑い暑い。
■本日の読書:『イリヤの空 UFOの夏 4』秋山瑞人
すぱー、すぱー、すぱー。
すぱー、すぱー、すぱー。
おお、いかん。リラックスパイポがきれた。
いやこー、たぶん、こーなるだろー、とは思っていたのだが。実際にこうも見事に肩透かしをくらうと……ねぇ?
なんのための『北』演出だったり歴史改変だったりするのか。ただのはったりや小手先のテクニックならおじさんもう不要なのだが。
エピローグは帯に短し襷に長しで、いらん事が書かれているような、なんか圧倒的に不足しているような。こぎれいに小さくまとまった作品など読みたくねぇ、というのが正直なところである。
いやもちろん、ないものねだりをしているのは重々承知の上なのである。これで満足な人も大勢いるだろうし、そういう人間はそれで幸せに人生を送っていただきたい。
だが何かこー、圧倒的な現実に対する無力感というか諦観がでろでろと流れているのはやはり読んでいて辛い。
負け戦と分かっていても、主人公たるもの、現実に一矢報いてナンボではないかと考えるのは、私が若いのか年寄りなのか。全部おしゃかさまの掌というのはどうよ。
| 08月11日 |
SDジオングの組み立てに入る。
これまでの失敗を繰り返さぬためにも、パーツを小さく組み立てては色を塗り、さらにそれを組み立てて、という方式を考える。
いやまあ、そこまでやるなら後はめ式にしろとかそういう意見もあるだろうが、正直なところ、どこをどういう風にすれば後はめ式が可能になるのか分からないのである。
本の山がなだれを起こす。『ツバメ号とアマゾン号』などが、手の届かない方角へどどどどと。あー、直すにもどうすりゃいいんだ、って感じである。ハードカバーで箱に入っているやつとかは大丈夫だろうが、そうでないのは崩れたままにしとくと痛むしな。
やはり平積みで保存にはいろいろと問題がある。ここは一つ、文庫だけでもラックに整理するか、さもなきゃ本棚をもう1つ買って、本格的に整理するかしないといかんなぁ。
| 08月12日 |
どうにもこう、気候が安定せず。
暑い日もあるのだが、今年はやはり冷夏と言っていいだろう。
冷夏というと米不足であるが、まあ、米はしかたがないとして、リンゴとかミカンとか、季節の果物が不作になるといろいろと口寂しい。
作柄が気になる今日このごろである。
■本日の読書:『朝日百科世界の歴史89 悲しき奴隷船』
しばし中断していた世界の歴史であるが、やはり題材が奴隷交易となると何かと内容も重苦しく、読んでいて鬱々として心楽しまないせいである。
だがまあ、読み解いていこうか。
●18世紀の世界
▼ヨーロッパ
ロンドンで日刊紙が発行される。
フランスでコニャックの製造はじまる。
ロンドンのコーヒー店、2000に迫る勢い。
フランスで理髪師の外科手術が禁止される。
イギリスで魔術を禁止する法令が廃止。おお、闇の魔術組合の陰謀が感じられるぞ。
フランスでシャンパンの製造はじまる。
フランスで飢饉。それとは別にパリでは一年中アイスクリームが販売されるようになる。富の格差だー。
▼西アジア・アフリカ
オスマン・トルコのアフメト三世、チューリップをこよなく愛する。彼の治世は「チューリップの時代」と呼ばれる。ああ、あの剽悍なオスマン・トルコが……
アフリカ、スワヒリの商人が内陸部の諸部族と接触して、商品の仕入れ。何かとゆーと、人である。奴隷として売り払うのだ。
▼南アジア・内陸アジア
カルカッタ大地震。30万人が死亡。うわあっ。
イランのアフシャール王朝、インドのムガール帝国を攻めて皇帝の権威の象徴とされる「孔雀の玉座」を奪う。なんか名前からしてすばらしくきんきらきんな感じがするな。
▼中国・東南アジア
オランダ東インド会社、ジャワコーヒーをヨーロッパへ輸出。
ビルマにキリスト教伝わる。清国ではキリスト教の禁止令。
中国沿岸地方の増大した人口を養うためにシャム米を大量に輸入。どのくらいかというと1億7749万5039人。どどーん。
▼朝鮮・日本
江戸の人口100万人。大阪35万人。京都40万人。京都の方が多いのは意外。
赤穂浪士の討ち入り。
伊勢おかげ参り。
富士山噴火。どかーん。
日本各地でサツマイモ(甘藷)の栽培が奨励される。荒政の一環だろうか。
朝鮮では徒党を組んだり、飲酒したりしてはいかんとのおふれ。厳しいのう。
▼アメリカ・オセアニア
アメリカはボストンに、アイルランド移民と一緒にジャガイモが到来。逆上陸?
フランクリン、移動図書館をはじめる。
駅馬車が走るようになる。
モラヴィア(チェコ東部)移民が、ペンシルヴェニアにサンタクロースなどのドイツのクリスマス習俗を持ち込む。
●大西洋の黒い積み荷
平たく言ってしまうと、大西洋における奴隷貿易の記事なのだが。
コロンブス以降のアフリカ人奴隷の数は、推定1135万人という説もある。意外にも大手の購入先はカリブ海やブラジルであったという。ジャマイカなどでは年6千人は補充しないと奴隷人口が維持できなかったというのだから、その過酷さがうかがえる。
で、運び方であるが100tの船に414人の奴隷を積んだとかいうかなりえげつない記録がある。奴隷の積み込み方の手引き書があり、どう詰め込めば効率的化とも書いてある。ぎっちり詰め込むのが「固め荷造り派(タイト・パッカー)」でそれに対し「緩め荷造り派(ルース・パッカー)」というのもいたのであるがもちろん人道的な理由ではなく、その方が途中の死亡率も低く比較的健常な奴隷が運べるので一人当たりの売り上げが高いからというさもしい話である。
●高貴な未開人
18世紀のイギリスでは黒人奴隷を大量に使った砂糖プランテーションをカリブに持つジェントルマン階級が大金持ちになってぶいぶい言わせていた。国王ジョージ三世が自分よりも豪華な馬車と道で出会い、激怒して「ピットよ! 砂糖の関税はどうしたのだ!」と首相を怒ったというが、そりゃ首相が気の毒である。
そして、彼らを中心に当時のイギリスでは黒人を召使いとして雇うのが一種のファッションになっていたりしたのである。
●借り出される黒い肌
内陸に住むアフリカ人を実際に大量に狩りだしていたのは同じアフリカ人であったというのが、まあ、納得のいく話でもあるし、やるせない話でもある。
確かに国や民族が違えば、同じアフリカ人といっても他人であるよな。
●奴隷もまた人間
イスラームの法によると、奴隷は生まれながらの奴隷か戦争奴隷のみ、という事なのだが、まあ需要と供給で奴隷商人もいたのである。
ちなみに、生まれは母親の血筋のみが影響するので、母親が奴隷なら父親が自由人でもやはり奴隷なのである。
しかし、一方で奴隷>軍事奴隷(マムルーク)>クーデター>マムルーク朝を開く、という成り上がりの流れもあったのである。
●サンボ
『ちびくろサンボ』というヘレン・バンナーマン婦人が遠くに住む娘のために手作りした絵本から生まれた本が世界中で絶版に追い込まれたのは60年代から70年代にかけてである。日本でも1988年に大手出版社がのきなみ絶版を決めた。
いまだにこの件に関しては私はいろいろと不満があるのであるが、まあそれはおいておこう。
18世紀、アメリカにはプランター・ジェントリーという奴隷労働に頼った大地主が現れたのであるが、有名どころとしてロバート・カーターが紹介されている。「キング」の異名を持つ彼は48の農園と771人の奴隷を保有していた。
その息子がプランテーション経営について『日記』で嘆いている。ようするに奴隷がちゃんと働かないのである。
当たり前である。いくら働いてもちっとも生活が楽にならないし楽しみもないのであれば、奴隷が勤勉に働くわけがないではないか。
結局はまあ、そういう事なのだろうと思う。
奴隷制度は、人類の歴史と同じくらい古くから存在する。
それが現代において(形式上)なくなったのは、別に人類が倫理的に進化したわけではない。ただ単に経済的な効率で、奴隷よりも自由な市民の方が消費も拡大するし労働生産の上がるからなのだろう。
もうちょっとシニカルな見方をすれば、私は人類の歴史において人類が倫理的に向上した事は一度もないと思っている。ようは、比較して得な方、楽な方を選んでいって今があるのだと。
そしてそれが悪い事だとはこれっぽっちも思わない。そう、『悪徳なんかこわくない』のだ。
| 08月13日 |
昨日、天気の話をしたせいか今日はめっとりと陰気な天気である。
気温もあまり上がらない。
気勢もあまり上がらない。
熱気はいったいどこへやら。
覇気もどこかに消え失せて。
湿った風が道吹くままに。
何やら気持ちも湿っぽい。
■朝日百科世界の歴史から:生活史小辞典/暮らしのなかの音
昨日読んだ冊子の巻末についていたのだが、面白い。
▼魔よけとしての音
爆竹:青竹を火の中にくべて……パーン! 北宋からは火薬を使うように。
鶏の声:夜明けを告げ、闇の悪霊を退散する。洋の東西を問わず。風見鶏もここから来てるか?
鈴:鈴は邪気をはらう。衣装につけたり、牛の首につけたり。日本でも神社拝殿正面の鈴や、神楽の鈴がある。
鐘の音:空気中の悪魔(嵐や疫病)を鎮める。
太鼓、鉦:魔よけ。日本では害虫=悪霊という発想から、田楽や虫送りなどで鳴らす。
弦打:弓の弦を弾いて妖魔を退散させる。梓弓や鏑矢など。源氏物語でもそういう描写が。
▼呪いとしての音
ローレライ:ライン川の霊。歌声で船を遭難させる。
セイレン:ギリシア神話のオデュッセウスが受けた試練の一つ。女性+鳥だが後に人魚にも。サイレンの語源。
マンドラゴラ:ナス科の毒&薬。人に似た姿で、引き抜くと悲鳴をあげると伝えられた。もちろん、そんなこたぁない。
| 08月14日 |
涼しいっ! と言うよりは、寒いっ!
なんでしょか、この寒暖のべらぼうな差は。
なんかこー、身体の調子が思わしくありませんよ。
広島では宮島で花火大会。どどーん。しかし、一雨ざっと降ったり、見に行った人はたいへんだったんじゃなかろうか。
『天使大戦エンゼルギア』をつらつらとながめる。
てっきりヘクスシートで、マップは田園風景を俯瞰した図という「それはおまえブルーマックスだろう」の上で戦うと思っていたので、抽象的な戦闘システムにちょっとびっくり。
いやおまえ、何を期待していたんだとか怒られそうだが、だってあなた、PCが搭乗するのは飛行機ですよ? 敵のミサイルを回避するために位置エネルギーを速度に変換して離脱し、よっしゃ、ここから反撃だ、とかいった瞬間に。
「天使がオーバー・エフェクトを発動。貴様の正面にテレポートする」
「なにっ?! 正面だとっ?! よ、避けられないっ! うわああああっ!」
とかいうのをぜひやってみたかったのであるが。
むろん、天使は爆煙と炎の中から傷一つなく姿をあらわし、その腕はPCの乗るシュネルギアの首根っこをぎりぎりと締め上げているのである。
| 08月15日 |
終戦の日である。
右の人も左の人もああだこうだと言いたい事をのたまう日である。
うちは朝日新聞をとっているが、朝刊を読むと実にほっとする。いやー、朝日はこうでなくてはいかん。
昼食時に飯屋で読売新聞を読む。いやー、読売らしい論調が微笑ましいなぁ。
自分の意見を持つのは大事である。それを公言するのも自由である。
だが、他人も自分と同じ意見を持つべきだと考え始めると、もめ事も覚悟するべきであろう。それに私のみるところ、たいていそのための努力は徒労に終わると思う。
■本日の太平洋戦記
終戦の日を記念して、ジェネラルサポートのゲーム、『太平洋戦記2』を始める。
煽り文句として箱に『超大型戦略SLG』とあるが、船は駆逐艦や海防艦にいたるまで1隻単位で操作し、飛行機は1機単位で搭載する爆弾の種類まで決め、戦車は1両単位、兵隊は小隊単位である。さらにそれだけでは物足りないのか、飛行機を生産するためには鉄やアルミが必要で、それは鉄鉱石やボーキサイトを採掘するところから始めないといけないのである。
こういうのが『超大型戦略』なのかどうか、かなり疑問のむきも多いだろうが、コンピュータの世界ではそういうものらしい。私としては開墾や治水工事や部下の忠誠心に気を配らずにすんで少なからずほっとしている。
艦隊を預けた提督が艦隊ごと連合軍に寝返ったり、敵の領土に攻め込んだら火攻めで糧食を焼かれたりせずにすむだけでも立派なものではないか。
残念なのは、資源や物資は1t単位でデータ化されているのに、提督や将軍のデータが見あたらない事であろうか。戦国時代や三国志のゲームではたいてい指揮官のデータがゲームに彩りを添えているし、同じ第二次世界大戦でもボードのウォーゲームならロンメルやパットンなんかの将軍は戦闘に追加ボーナスがあったりするのだが。
とりあえず、入門用で備蓄資源が豊富なシナリオで手慣らしといこうか。
……しかし分厚いルールブックだなぁ。
| 08月16日 |
SDジオングのカラーリングを変更して、シャア専用ジオングにする。
基本は赤+黒なのであるが、塗ってみるとどーも、シャア専用とは言い難い色合いになる。
これはあれだ、シャア専用というよりはジョニー・ライデン専用であるな。
ジョニーはニュータイプではなさそうなので、有線サイコミュによるオールレンジ攻撃はできないと私は断言する。
■本日の太平洋戦記
開戦劈頭。まず、太平洋から中国大陸にまでまたがった基地をざっとチェックする。
概要を把握するだけで一時間が経過する。さすがボーキサイトからアルミニウムを作るゲームである。データの量が半端でなく多い。
中部太平洋にはほとんど戦力はない。トラックも空である。
満州にはどっさりと関東軍がいる。ただし航空機はほとんどが旧式の陸軍機である。
中国大陸は、日本軍と中国軍が入り乱れている。いわゆる泥沼である。
仏領インドシナには、主に陸海軍の航空隊と陸軍が展開している。
さらに艦隊はというと。
正規空母六隻を揃えたハワイ奇襲部隊が、ハワイのすぐそばに。
南方にはマレーシア上陸部隊とフィリピン上陸部隊、そしてその護衛艦隊が。
潜水艦隊はハワイ周辺と、マレーシア近辺に。
それにしても、と思う。
陸軍と海軍だけでも航空機に違いがあるのに。
さらに、古いのから新しいのから、ごちゃまぜに飛行機が配備されている状況はなんとかならんかったものだろうか。
一応、弾薬や爆弾の類は、「弾薬」でひとくくりになっているし、燃料も、艦船用の重油と航空機用のガソリンで分けずに「燃料」となっているからいいようなものの。
いちいち機関銃や小銃の種類ごとに弾薬を補給していては、さすがにゲームにならない。
そういうわけでしばらく輸送や航空機の移動、敵基地の偵察などをしていたら。
「南雲長官! アメリカ太平洋艦隊が真珠湾を出撃しました!」
「えー?!」
「全速力でこっちに向かってきます!」
ああ、そうか。その手があったか。まあ、空襲で沈められるぐらいなら、いっそ特攻をかけるというのもわからなくもない。
当然、補足したからにはリーチはこちらが長い。
「攻撃機、全機発進!」
「零戦は出さなくていい! 敵に空母はいない!」
97艦攻、99艦爆がうんかのごとく飛びだしていく。が、しかし。
「くらえ! 急降下爆撃!」
どかーん。どかどかどかん。
「命中! 命中!」
しかし、爆炎の中から無傷で現れる戦艦アリゾナ。
「ばかなっ! 直撃のはずだっ!」
どういう理屈かは知らないが、戦艦はあらゆる場所が装甲板で覆われているらしく、250kg爆弾が何発命中しようが、全く損傷を受けないのである。
「くそっ、雷撃ならばっ!」
艦攻が熾烈な対空砲火をくぐり抜けて必殺の航空魚雷を発射する。命中! 戦艦の舷側に水柱が上がる。
だが、しかし。
「さすがに1発や2発では沈まんかっ!」
そう。旧式戦艦といっても魚雷が1発当たった程度では沈まない。それに空母6隻の艦載機を集中してぶつけても、身動きのとれない湾内ならともかく洋上で戦艦にそうそう魚雷が当たるものではない。
結局、損傷は与えたものの8隻の戦艦はひるむことなく日本機動部隊に突撃を敢行したのである。
「空母だけでも逃がせ!」
「間に合いません! 距離3万! なおも近づいてきます!」
復讐の念に燃えるアメリカ艦隊は隊列が乱れるのも気にせずに全速力で突撃してくる。
もちろん、その主力は戦艦8隻。こちらは──巡洋戦艦が2隻。
16インチ砲がこれでもかと火を吹く。駆逐艦が肉薄してきて魚雷を発射する。もうしっちゃかめっちゃかである。
「あー、翔鶴が、翔鶴が沈む!」
「敵巡洋艦の砲撃で加賀が大破炎上!」
「赤城右舷に雷跡っ! 機関全速っ! 取り舵いっぱいっ!」
なるほど。よく歴史のifで真珠湾を徹底して反復攻撃すべきとの意見があるが、同じifならこっちの方が可能性は高いわな。
キンメル提督、あっぱれである。
| 08月17日 |
雨の中、ジムへ行く。
今年の夏はほんとうにどうかしている。
シャア専用かジョニー専用かはともかく、ジオングが完成する。SDなのでデフォルメがきいており、実際の(つまりTVアニメの)ジオングよりも強そうである。首も飛ぶ。手も飛ぶ。
次はやはりSDのフルアーマーガンダムである。森林迷彩なのかジオンのモビルスーツのような緑色である。陸軍の所属であろうか。
そういえば、地球連邦軍の組織というのはどうなっているのだろうか。TVではマチルダ中尉が「組織などあってないようなもの」と言っていたが。
レビル将軍は、オデッサの戦いで陸軍や空軍を指揮していた。ガンダムやホワイトベースに補給を送ったりしていたからV作戦とも縁が深いのだろう。最後は、ア・バオア・クー攻略に向かい、ソーラー・レイの照射で戦死した。
このレビル将軍の例だけで全てを推し量るのは無理があるが、宇宙軍、地上軍といった区別は基本的になかったのではないかと思う。おそらく作戦に応じてフレキシブルに各軍から人を集めて司令部組織を構築する人事システムがあったのだろう。今の米軍が近いかもしれない。
一方で、ジオン軍はコンスコン提督がシャアに嫌味を言っていたように、ザビ家独裁の感じが強い。つまり、ギレン、ドズル、キシリア、ガルマらのザビ家兄弟がそれぞれ独立した軍組織を抱えていたようである。横の連携はお世辞にもよくなかった事が、ソロモン攻防戦において援軍を要請してはどうかというラコックの提言にドズルが「これしきの事で。国中の笑い者になるわ」などと言い放ったところからも想像できる。
そもそも、軍隊という組織は一朝一夕に作られる物ではない。ジオンが連邦に独立戦争を挑むまでにどれだけの期間、人材を育ててきたのかは分からないが、軍隊としての懐の深さが連邦とは違いすぎたのではないかと思われる。
原因のない勝利はあっても、原因のない敗北はないという。ジオンが敗れた一つの理由に、その軍組織の硬直化があげられよう。
■本日の太平洋戦記
ハワイ真珠湾沖海戦は日本軍の惨敗に終わった。
潜水艦隊の活躍によってなんとかアメリカ太平洋艦隊の戦艦2隻を沈め、残り6隻もほとんどスクラップ同然にしたものの、損害はあまりにも甚大だった。
空母加賀と翔鶴が沈没。赤城が自沈。戦艦2隻大破。その他の艦艇にいたっては数える気にもならない。真珠湾攻撃が博打だというのがよくわかる展開であった。
さらにフィリピン攻略部隊は天候の悪化にたたられてずるずると沖合で待機が続いている間にアメリカ軍が防備を整えてしまい、血みどろの殴り合いに。
マレー半島にいたっては、攻めるどころかイギリス軍のタイ領侵攻によって大慌てでバンコクの防備を固めないといけなくなる始末。うかつにちょっかいを出したおかげで優良一個師団が壊滅する騒ぎとなり、南方の資源を確保するどころではなくなる。
この日本軍のていたらくに、ドイツ軍の侵攻をモスクワの直前でしのいだソ連が日ソ不可侵条約の破棄を通告。これでうかつに満州の関東軍を南方にシフトさせるわけにもいかなくなってしまう。
……これはさすがにどうにもならん。
開戦よりわずか一週間。日本軍は連合軍に降伏したのである。
よーし。これでだいたいの操作方法は理解したからな。
今のは練習。次が本番だ。次が。
■本日の読書:『朝日百科世界の歴史94 居酒屋・旅籠・茶館』
娯楽と情報の場は縁日、市から、時代が過ぎて宿泊や飲食の専門店が登場するように
ホステル(Hostel):公共の施設、大邸宅の意味>sが抜けてホテル(Hotel)に
パブリック・ハウス>略してパブに
旅籠:馬の飼料を入れる籠>「うちの宿では馬の世話もできます」から、宿屋を指す言葉に
李白の詩にある「胡姫の酒肆」>イラン系美人のサービスする飲み屋 おおっ!
●18世紀の世界あれこれ
▼ヨーロッパ
イギリスでユリウス暦からグレゴリオ暦に切り替え。それまでの差分11日。寿命がその分縮むという噂からロンドンで暴動が発生する。
アイルランド人のアーサー・ギネス。ダブリンでビール醸造を始める。ギネス・ビール。
アイルランド人のジョン・ジェームソンがウィスキーの蒸留を始める。アイリッシュ・ウィスキー。
イギリス人、アーサー・カミングス、水洗トイレの特許を取得。
アイスランドで火山大噴火。島民の2割が死亡。
パリの医師ギヨタン、ギロチンを発明。
たばことガンの因果関係に着目する医師が現れる。
ティーカップに持ち手がつく。
▼西アジア・アフリカ
オスマン帝国、ロシアに戦争で負けてイスタンブルにロシア正教会を建設する権利を認めさせられる。
リベンジのオスマン帝国、この頃から西ヨーロッパに留学生を派遣したりして軍の強化をはかる。
スーダンでイスラーム教が深く浸透する。
ダホメー王国(アフリカだよ)戦争捕虜を奴隷としてヨーロッパ船に売りさばいて繁栄する。
▼南アジア・内陸アジア
インド南部にイギリスが侵攻。4度の戦いでほぼ南インドを制圧。
インドのベンガル地方で大飢饉。人口の1/3が失われる。
▼中国・東南アジア
ベトナム、キリスト教禁止令。
清国、海外貿易を広州に制限。
清国で京劇が成立。
清国、阿片の輸入と芥子栽培を禁止。
▼朝鮮・日本
千島アイヌとロシア人の間で通商関係が成立。
平賀源内、江戸で物産展を開催。
江戸で町人が幕府の許可を得て吾妻橋をかける。
浅間山大噴火。天明の大飢饉がはじまる。米価高騰し、各地で打ちこわしが起こる。
▼アメリカ・オセアニア
アメリカの捕鯨船団、はるばる南極洋へ。
フランチェスコ会修道士、カリフォルニアでレーズン、オレンジなどを栽培。
アメリカのデラウェア川で蒸気船が進水。
バウンティ号の反乱。船員たちはタヒチに戻り、原住民の娘たちと結婚。
キューバで紙巻きたばこが製造される。
●茶館のにぎわい
中国の南北朝時代。北朝の人々は茶を「酪奴」と呼んだ。ようするに、酪(ヨーグルト)の奴隷のようなもんだという意味である。
唐の時代。『茶経』という本があらわされるように、茶は士大夫のたしなみであった。
宋の時代ともなると、皇帝に献上される茶「小竜団」(抹茶)はたいへんな贅沢品であった。
南宋の時代、北方の金は茶による輸入超過におちいっていた。この頃になると北の人々も茶の魅力にまいっていたようである。
明の太祖の朱元璋は貧農出身であったから贅沢が嫌いで、抹茶のよーな贅沢なものはおれ飲まない宣言をした。天子が飲まないものを臣下が飲むわけにもいかず中国では抹茶は消えていく。
だが、それまでの間に抹茶文化は日本へと伝来して、茶道を生み出す事になるのである。
中国の茶館の風景を描いた「茶楼帯清音戯詩」という詩が紹介されているが、なかなか良い感じである。特に出だしの「肉包(にくまんじゅう)大いに噛み 鶏麺を飲む」というのは気に入った。
●入浴は一日の歓び
記事のタイトルはイスラームの口碑から
「人間には五つの歓びがある。(はいそれで)
一瞬の歓びは男女のまぐわい。(それは早すぎると思います)
一日の歓びは入浴。(まあ、納得)
一週間の歓びは洗いたての服。(もっと頻繁に着替えましょう)
一年の歓びは若い娘との結婚。(その性格を直さないと離婚ですよ)
いつまでも変わらぬ歓びは
現世での朋友との交わり、そして来世での楽園である。(世の中と宗教に幻想を持ちすぎです)」
なおイスラーム世界の入浴はローマ風の蒸し風呂である。
●浮世風呂と浮世床
江戸の庶民の社交場として風呂は大事な場所であった。
なんといっても過密都市で火災が怖い。内湯は設けないで江戸市中600軒という銭湯(下町方面では町ごとに2軒)に通ったわけである。
湯銭は大人で6文〜10文であり、その日暮らしでも十分に利用できた。このへん、湿度が高い日本だから汗を流すのは基本なのである。
●カフェのパリ
ルイ13世の宰相リシュリューが自分の館を王に献上した。その建物が、パレ・ロワイヤル(王宮)である。
パレ・ロワイヤルはオルレアン公のものとなったが、彼はそこにさまざまなブティックを招き、遊興の場所とした。さらに大事な事としてオルレアン公はそこに警官が入るのを認めなかったので、いわゆる政治談義が花開いたのである。
もっとも、カフェのすべてが政治団体ご愛用というわけではなく、そこでは賭け事やチェス、ビリヤードなども流行ったわけである。
カフェには常連客が集まり、そこでサークルを作り活動した。人間って社会的な生き物なのである。
●居酒屋のイギリス人
18世紀初頭。イギリスを訪れたスイス人はこう書き記している。
「イギリス人は酒飲みである。聖職者でさえいきつけの飲み屋がある」
しかしまあそこは階級社会のイギリス人。
上流階級のクラブはインを拠点に。
上層の市民はワインも提供されるタヴァーンに。
庶民はビールやエールが供されるエールハウスに。
といっても、酔っぱらってしまえば一緒であるから、どれもこれも最終的にはパブリック・ハウス=パブになるのである。
こうした施設の中でも「イン」は、馬車による交通の拠点としてネットワークが作られ、宿泊施設を伴う大規模なものであった。
「タヴァーン」は、ギリシア語の「食べるな」もとい「タベルナ」が語源である。タベルナといってもこれが実は食堂の意味だから愉快である。
で、むかしは誰もが出入り自由の活発な政治談義を行う場所であったコーヒーハウスは、上流人士のクラブハウスへと変わっていったのである。
●トイレと下水
大森貝塚のモース博士は、広島に旅行して「広島の安アパートでは3人すめばそのうち1人分の家賃は3人の屎尿の汲み取りで相殺される。同じ部屋を5人で住めば部屋代はタダだ」と記している。
つまり日本では、水田などの肥料として古くから人の屎尿がおおいに利用されていたのである。おお、有機農法。下水の整備が遅れたのも無理はない。
一方で、城壁で囲んだ城郭都市の中で密集して暮らすヨーロッパ人は、日本では想像できないほど汚い町であった。そもそも屎尿を肥料にしようという農法でないものだから農家が集めに来ない。密集しているから建物の高さも高くなり、上り下りはたいへんである。よって、部屋で便器で用をすませると、そいつを外にだばー、と投げ捨てていたのである。
ヨーロッパで下水が早くから都市問題の一つとして考えられたのも無理はない。
何しろ、ヴェルサイユ宮殿をルイ14世が建てた最大の理由が、「パリは臭くてたまらん」というのだから。
下水は技術が進歩するまで待つとして、出す物を出さないといけないのは王侯貴族も下々の者と変わりがない。だが、いかにも便器な便器では品がない。というわけで、便器に見えない便器が開発された。たとえば一見すると本が平積みにされているような物がある。実はこの一番上の表紙をめくると穴があいていて中は便器。……こんなしょーもない事に金と労力を使うなぁ!
| 08月18日 |
咳がでる。
風邪をひいたわけではないのだが、どうも咳が出る。それも喉の咳ではなく胸の咳である。
ひどいわけではなく、ちょっと気になる程度ではあるが。
■本日の太平洋戦記
戦争の前に戦略目標を明確にする。
資源がなくなる前にありったけの戦力をすりつぶして攻勢にかける短期決戦型か。
南方の資源を確保して長期持久を行い、敵の戦意を削ぐか。
なんかどちらもジリ貧になりそうな気がするが。ここでじっくりと考える必要がある。
まず、短期決戦であるが、これには二つの問題がある。
一つは、現在ある戦力で必要十分であるかどうかわからない、というもので。
もう一つは、一回でも作戦を失敗するともう後が続かない、という点だ。
実際、ハワイ真珠湾やフィリピン制圧、マレー作戦、いずれも天候と運が大きく左右し、これらの一つでも失敗すると後々まで響く。
となるとやはり、山本五十六連合艦隊司令長官には悪いが、統合作戦本部(大本営を組織変更)は長期持久戦略を採らざるをえない。
そうなるとまず、資源の確保と戦力の集中が必要である。
シナリオ開始時点でハワイ沖など洋上に初期配置される艦隊は、すべて柱島に集める。パラオなどに停泊している艦隊も一切合切全部まとめて本土に戻す。
その上で艦隊を再編成する。空母機動部隊と、洋上打撃部隊、そして上陸戦部隊である。旧式駆逐艦はすべてスクラップにして資源に換える。
航空部隊も旧式機はすべて本土に戻し、スクラップにする。こうして得られる資源、特にアルミは重要である。
長期持久であるから、航空機の生産も一本化する。
戦闘機は零戦一本でいく。パイロットの育成とか機種転換とかのルールはありがたいことにないので、陸軍の戦闘機パイロットも皆、零戦に乗ってもらう。
陸軍の生産工場では99式双発軽爆撃機を生産する。100式重爆も悪くはないのだが数がそろえられない。当座は攻勢防御に回るので、足が短いこの軽爆で十分であろう。
開発は、海軍は艦上戦闘機に重点を置き、陸軍は重爆撃機に重点を置く。なんとしても早期に戦略爆撃機を開発し、アメリカ本土爆撃による戦争の膠着を狙う。総力戦は根比べである。
とにかく空さえ敵の跳梁を許さなければ、海と陸はなんとかなるというのが太平洋戦争だ。
もちろん持久力を高めるために明石級の工作艦の2番艦、3番艦も生産するし、海防艦も量産する。いくら空を守っても潜水艦に沈められては洒落にならない。ただドッグの数は限られているので全部は埋めないように注意が必要である。
さあて、この戦略がそう間違っていなければ、個々の戦闘でいくらか遅れをとっても最終的にはいい線いけるのではないかと思うのだが……
いや、そもそも中国と戦争したり、アメリカやイギリスに宣戦布告したりしておいて、いまさら戦略に間違いもクソもないというのはとりあえず置いておいて。
| 08月19日 |
咳に痰がからむ。
これはますますもってよろしくない。よろしくないぞ。
■本日の太平洋戦記
とりあえず負けませんようにと祈りながらゲームを起動。
しかしあらためて「零戦が最新鋭戦闘機」という事実を思い知る。台湾に100機いる他はいやしねぇ。
そりゃ、いるところにはいる。正規空母6隻にはうじゃうじゃと零戦が搭載されている。
だが、空母機動部隊は前にリセットしたハワイ沖海戦でそうであったように、強力な打撃力を誇る反面でとても脆弱な存在である。
いずれはこいつらも使い潰すことになるのだろうが、そうなる前にできるだけ華々しい戦果をあげさせてやりたい。
「送り先はやっぱり南方か。艦を緑色に塗るといいかも知れんな」
「どうしました。空母をながめていても倉庫やタンクはいっぱいになりませんよ。そうでなくても工場をフル回転しているおかげでいろいろ不足しているんですから」
「いやしかしほら。こうやって主力艦隊がずらりと勢揃いしているのって絵になると思わないか?」
「脳内妄想もいいですがほどほどに。全部柱島泊地に集めたせいで、最前線では陸軍と航空隊が苦労してるんですから。さっさと腰をあげて南へ行きましょう。原油と鉱物資源が待っています」
「なあ、やっぱり戦艦だけじゃダメなのか?」
「ダメです。戦艦の艦砲射撃は敵の陣地を吹き飛ばしますが、敵兵そのものは1兵たりとも殺せません。空母による上空支援が必要不可欠なんです」
「いったいどういうルールだ。最初に見た時は何かたちのわるい冗談かと思ったぞ」
「硫黄島の戦訓ですよ。硫黄島に戦艦がばかすか大砲をぶちこんでも、地下に潜った兵士はほとんどやられませんでしたからね」
「……そりゃ、戦艦が来るってわかって穴を掘ってたからだろ。シチリアやノルマンディの戦訓を調べたらまた別の結果が出るんじゃないのか」
「ともかくルールはルールです。上陸戦はまず戦艦の艦砲射撃で陣地を粉砕し、空母の艦載機で兵士を殺戮してからです」
「わかってるわかってる」
「それと上陸する兵力は敵の3倍以上。可能なら10倍で一気に揉み潰す事です。島嶼戦では敵も死兵になって戦いますから無用な損害は出さないにこした事はありません」
「それもわかってるって! だからこうやって日本中の兵力を広島に集めているんじゃないか」
「本当を言えば中国戦線から兵を引き抜ければいいんですが」
「こないだは満州から関東軍を抽出してえらいことになったからなー。ツボレフ3重爆撃機が北海道と東北に戦略爆撃をしかけてきた時にはどうしようかと思ったよ」
「だから言ったではないですか。いくら旧式戦闘機とはいえ、とっておけばそれなりに使い道があるものだと……ああっ、言ってるそばからスクラップにして鉄とアルミに転換しているっ!」
「いーじゃないか。このぐらい。96式(海軍)とか97式(陸軍)とか、運用してもパイロットが損耗して練度が下がるだけだぞ」
「そんな事を言っているから、地上で飛行機が破壊される事になるんですっ」
「パイロットが死なないんだからいいじゃないか」
「よくありませんっ! あなたには任せられません。マウスとキーボードをよこしなさいっ! ああっ! さっきから全然プレイが進行していないと思ったら、輸送船に一隻ずつ名前つけてるしっ!」
どたばたどたばた
日本軍の明日はどっちだっ?!
| 08月20日 |
咳少しおさまる。やれやれである。
病院で、やっぱりどうにも肝臓の具合がよろしくないのでもう一度、日赤病院で検査をしましょうという話になる。
今まで避けてきたがやはり検査入院であろうか。
■本日の太平洋戦記
12月もそろそろ終わろうというので、しぶしぶ艦隊を送り出す。
「みんなー、無事に帰ってこいよー」
「なに弱気な事言ってるんです。司令官は味方の兵士を効率よく殺してなんぼの商売です。沈まない船なぞありません」
「でもなー、まだ序盤だぜ。ここで空母が何隻か沈んだらもうそれだけで意気消沈しちゃうよ」
「兵は拙速を尊ぶです。敵が準備する前に叩くだけ叩く。何のためにこっちから宣戦布告したんですか。ところで空母6隻もまとめてどこに送ったんです」
「グァム」
「……ああああ、アホですかあなたはっ?! あんな小さな島に……重油の無駄遣いですっ! すぐに引き帰させなさいっ!」
「えー」
「他にもっと重要な拠点はあるでしょうが。グァムなんぞ軽空母でお釣りがきますっ! ……そういや、金剛級の高速戦艦も見えませんが」
「あ、艦砲射撃用にグァムへ」
「だからっ! どうしてそういう無意味なことをっ! ……しかたありません。艦隊はグァムの後すぐにフィリピンに回します。マニラでも落とさないと大赤字ですから」
「フィリピンには、他の戦艦をまとめて送っておいた。おかげで本土がさみしくなったなー」
「少しはまともな事もするんですね。いいでしょう。空母と高速戦艦はシンガポールへ回します」
「えー、あそこまで行ったら飛行機や潜水艦がうじゃうじゃ出るんじゃないのかー? 危ないからやめとこうよ」
「戦争っていうのはアブナイ仕事なんですっ!だいたい、そうやってうじゃうじゃ出る飛行機や潜水艦を沈めないと南方の資源が手に入らないじゃないですかっ!」
「あまり怒ると血圧が上がるぞ?」
「上げてるのはあんただっ!」
はたして日本軍の第一次作戦は成功するのか。本土を空っぽにして大丈夫なのか。
様々な疑念をはらみつつ、いよいよ両軍の戦いが始まる。
| 08月21日 |
東京へ行く。
夜、FEARへ行って、あれこれと内緒の打ち合わせを行う。
内緒なので内緒なのである。
ホテルは和室。やはり畳で寝るのがいいのだ。
■本日の読書:『幻の戦闘機』碇義朗
零戦後の陸海軍機の開発秘話とある。太平洋戦記のプレイのためにも本を読む。
つまりこー、結論から言うと
「飛行機とはエンジン」
だったのだなぁ、と思う。
マーリンやダブルワスプのように安定した出力を出せる、優れたエンジン。エンジンを作るための工作技術。部品の標準化。優れた工作機械。熟練した工員。
日本に足りないものばかりである。
いかに機体の構造に力を注いでも、やはりエンジンがダメではどうにもならないのだ。
とはいえ、太平洋戦記ではエンジンの開発は行えないし、つーか、戦争が始まった時点でじたばたしても間に合わないし。
やはり架空戦記の多くが戦争よりも遡って歴史改変を行うのも分からなくはないのである。
| 08月22日 |
JGC2003の初日である。もちろんいつものごとく、私の記憶に頼っている上に脚色をつけてあるので正確なレポートではない事をお断りしておく。
■トーキョーN◎VAライブRPG 1周目
The Detonationが発売になったトーキョーN◎VAのライブRPGでN◎VAアサクサのテーブル・マスターを行う。
N◎VAなので、いつものライブRPGのようにじゃんけんではなく、トランプを使う。
プレイヤーさんたちは1枚ずつカードをもっていて、私が山札から1枚ひいたのと比較して、勝ち負けを決めるのである。
でもって、終わった後プレイヤーさんは私の山札から1枚ずつ補充していくわけであるが、当然、最初にもってきた(どこからか運ばれてきた)プレイヤーさんの手札は私の山札に混ざるわけで。
──こういう事も起こる。
私「よーし、では判定だー」
PL「おー、こっちはAがありますよー」
私「(ぺろり)はっはっはっ、悪いねこちらはジョーカーだ」
PL「がーん」
これで終わるようならまあ、普通なのだがN◎VAなので1人1個神業を使うことができる。
PL「ではそれを“チャイ”します! もう一度山札から引きなおしてください」
私「おー、そうきたか。(ぺろり)はっはっはっ。またジョーカーだよ」
PL「ガーン! つみこんでませんかぁ?」
私「そういうはずはないのだがな、おお、数えてみるとジョーカーが5枚もあるぞ」
PL「1枚くださいぃぃぃ」
いや、冗談ぬきで、終わった時に確認してみたらすごかったですよ。
ライブそのものはN◎VAで幾つもの事件があってホテルのあちこちにあるテーブル(ブラックハウンド本部とか中央区とかスラムとか空港とか合計10個)を回って情報を集めながら事件を解決していく、という形式で。
たとえば私のテーブルであるアサクサからはじまるものでは、藤咲組の人間が3人殺され、組長の竜二(こいつも偉くなったもんだ)からプレイヤーさん達がその暗殺者を捕まえるために竜二から依頼を受けて、まずはブラックハウンド本部へ──というのがあったり。
軌道から来たハイランダーの女の子の接待をしたり。
カクテルの材料を探したり。
四人組の犯罪者を追いかけたら、捜査に圧力がかかったり。
まあいろいろと愉快なシナリオがたくさんあったのである。
どのぐらいあったかというと、22個のスタイルごとに、「 」シャドウ、「◎」ペルソナ、「●」キーの3つのシナリオがあり、合計で66個である。
各マスターの前にはどっちゃりとシナリオの束があって、検索がたいへんであったりしたのだ。
でも楽しかった。プレイヤーの皆さんも楽しんでもらえたら何より。ジョーカー2枚連続はごめんね。
ちなみに第一回のチーム戦で最後に勝利したのは河渡連合で、ヤクザ屋さんであった。
■井上純弌浦島で最後に吠える 1周目
打ち合わせの時の井上さんと菊池さんの掛け合いがあまりに面白く
「そいつは面白すぎるので本番までとっておきましょう」
「なぜ今そういう話をしますかあなたがたは」
という話がしばしば。いや、いつお会いしてもエンジン全壊のお二人であることよ。
いざはじまってみると。
「今日からオレは世界の井上だ。言うなればザ・ワールドッ!」
つまり井上さんの天羅万象にアメリカからオファーがあって、もしかしたらアメリカで発売になるやもしれぬという話とかでまず盛り上がる。
いや、なんとゆーか、アメリカ人が
「ヘイ、スティーブ。ユーは天羅万象をげっちゅしたかい?」
「ヤア、ジョン。オフコースだよ。あれは実にオリエンタルテイストあふれるゲームだね」
(ジョン&スティーブ)「さーむらーい、へんげーっ! HAHAHAHAHAHA!」
などとやるかと(しかも間違ってやがる)想像してみるのは、愉快であることよ。
いや、まだオファーの段階で、発売が決まったわけではないのであるが。
| 08月23日 |
東京でJGC2003の2日目である。
■エンターブレインTRPGセッションwithFEAR(第三回)
アルシャードのGMとして参加。
卓に漫画家のこいでたくさんが参加される。初めてということもあっていろいろと説明。
「なんとなく、これまでのFEARのいいとこどりのシステムですね」
「プレイが始まって2時間で終わったのって、ほんと久しぶりですよ」
と喜んでおられたが、プレイヤーの皆さんにもめぐまれて、良いプレイを楽しむことができた。
こいでさんのプレイでさすがだと思ったのが、ミドルフェイズで敵のキャラを優しく抱擁して
「辛かったんですね。もういいんです。あなたには私がいます」
とかやられたのには、卓を囲んでいるみんなで、「ほぉぉぉ」と感心することしきり。
こういうプレイは、タイミングとかの見極めが重要なのである。
■トーキョーN◎VAライブRPG 2周目
やはりN◎VAアサクサに陣取ってプレイヤーの皆さんとトランプを「いっせーので」とめくる一時。
プレイヤーさんは3人〜5人ほどでチームを作るのだが、前の周回の参加者から情報が流れるのか、かなり手慣れた感じでテーブルを回っておられた。
実際、最後の得点集計の時にもがっぽりと点を稼いでいたし。
おかげでこちらは、トイレに行く暇もないほどに次から次へと対応に追われたが、こういうハイテンションなのもまたよしである。
最高得点を叩き出したのは、さすが大企業、千早グループ。昨日の雪辱をみごとにはらした感じ。
サプリメント『グランドクロスThe Detonation』にも昨日今日の結果は反映される予定とのこと。
また、ライブの参加者からキャラを募集し、そのうち2人にはイラスト付きでサプリメントに掲載するというので、キャラ募集箱というのが設置される。
■井上純弌浦島で最後に吠える 2周目
こう言ってはなんだが、私はSFにはちょいとばかしうるさい。
小学校4年の時の『宇宙戦艦ヤマト』の放映開始と共に、それまでの探偵小説主軸の読書傾向が、SFとミリタリーにシフトしてから四半世紀以上が経過している。
そして福島正美初代SFマガジン編集長の抄訳によるジュブナイル向けSFを読みあさり、アシモフ・クラーク・ハインラインの御三家を筆頭に古今東西のSFを読みあさった。
高校の時にソノラマ文庫が創刊し、クラッシャー・ジョウとかが出版になって「うわっ、なんて軽い作品なんだ。いいのかこんなので」などと思ったのももう20年以上前である。
クラッシャー・ジョウごときで『軽い』などと考えていたのだから当時のSFがどういうシロモノであったかが分かろうというものである。
「SFなら機動戦士ガンダムからガンダムSEEDまで、すべてを網羅しています」
と自己紹介したのだが、ちなみにそのSEEDであるが、井上さんが吠えるには
「おまえら、ミノフスキー粒子ないんだから、そんな小さな羽根で飛んじゃだめ!」
とか言って会場の笑いをとっていたが、諸君、ここであえて言おう。
井上さんはあれは笑いをとるためでもなんでもなく、まじめに、本気で、そう思っているのである。
| 08月24日 |
東京でJGC2003の最終日。
■エンターブレインTRPGセッションwithFEAR(第5回)
再び、アルシャードのGMとして参加。
今回は同じシナリオを2度、同じようにプレイするのは芸がなかろうと、ちょいと色をつけてみたのであるがこれがよくなかった。
偽悪的な演出やギャグが、おもいっきり滑りまくってしまった。
もちろんプレイ進行そのものはいつものごとくぐいぐいと『まく』やり方で前回と同じく2時間できれいに終わったのであるが、反省することしきり。
■エンターブレイン新作発表会withFEAR
アルシャードのサプリメントの発売や、SSSの延長、ナイトウィザードのたいへん分厚い文庫のリプレイが出るとかといった話の後。
完全新作として、『ニルヴァーナ』という、ポストホロコーストな雰囲気の漂うRPGと、
私がデザインを手がける『スター・レジェンド』(仮題)という、遠未来スペースオペラRPGの発表があった。
その『スター・レジェンド』(仮題)である。
時期は2004年の4月末予定。
表紙はまだ上がってないが、鈴木雅久さんにお願いしてある。
どういうものかというと、簡単に言って「クエスト:地球を探す」というのがPC全員のキャラクター・シートに書かれた作品である。
地球が伝説となり、既知宙域(ノウン・スペース)の誰もが知らない世界で、地球を探し求める旅人達をプレイするのである。
乞うご期待。
というわけで、ホテル浦島でのJGCもこれでおしまいである。
あそこの狭いバスタブに身体をしずめる度に、田中天君の事件を思い出して愉快な気分になった事を最後に記しておこう。
「いや、私が入りましたらですね。こう、すぽっ、とトラップのごとく私の身体がバスタブにはまりまして、
起きあがろうにもぴっちりとはまって身動きがとれない、水位はどんどん上昇してくる。いやもう溺れ死ぬかと思いました。
help! help me! おれを助けろっ! てなもんで
もちろん生き延びましたがね(ハードボイルド風に)」
| 08月25日 |
まだ東京。
さすがに疲労困憊。
| 08月26日 |
まだまだ東京。
ようやく疲労がとれる。
| 08月27日 |
東京より帰還。
ああ疲れた。
| 08月28日 |
東京にいた間に、メールがたまっていて処理に一苦労。
スパムやらウィルスやら広告やらがごっちゃりと来ている。それでもメールサービスを利用しないことには生活にも困るのだからしかたがない。
10年前はここまでなるとは思わなかったのであるが。世界の変革というのは実に早い。
10年後にはフィルム型のPDAで電送してきた朝刊を読んでいるね、間違いなく。いや、脳内に直接情報をダウンロードしてるかも知れない。
■本日の読書:『ホルス・マスター16 はじまりのうた』嬉野秋彦
長らく続いたホルス・マスターシリーズもこれで無事終了である。
1巻を読んだ時には「もう読まなくていいや」と思ったものだが、しつこく読み続けた友人から、5〜6巻ぐらいで、「まあ騙されたと思って読んでみぃ」と薦められて眉に唾つけて読むとこれがなんと、まっとうに面白い。
本人曰く、「ファミ通文庫はすぐ潰れると思った」のだそうだが、なるほど、そういう心づもりというのは作品にも現れるものだな。意外と読者は読んでいないようでいて、作者の心の内を見ているものである。つるかめつるかめ。
なんにしても、シリーズ物にはむちゃくちゃ点が辛い私をして「これならまぁ納得」という形で終わらせたという点でたいした作品である。
あれだ、ランブル・フィッシュなんか「伝説崩壊編」で伝説が崩壊しなかった時点で読むのやめたからな。
しかしこの、ホルスという魔法剣はRPGあたりに導入すると実に愉快そうである。「倍速」とか「倍力」とか、そのまんまな名前の魔法もさることながら、いかにもデータ化しやすい。
「倍速」なら1ラウンド2回移動・攻撃で、「倍力」ならダメージ2倍。おお、分かりやすい。
なんにしても、嬉野さん、おつかれさまでした。
■本日の太平洋戦記:
グァム上陸部隊は問題なくグァムを占領。
すぐさま警備部隊だけ残して撤退。
「サイパンがありますからね。グァムは敵の航空兵力がなければそれでいいでしょう」
「さあて問題はフィリピンだ、フィリピン。艦砲射撃いくぞー」
戦艦6隻のつるべうちで、マニラの陸軍陣地を破壊する。その後で上陸……おや?
「敵がおらん」
「撤退したようですね。バターン要塞にたてこもったようです」
「おのれ、追撃じゃ」
バターン要塞に再び艦砲射撃。その後……
「や、またもや敵がおらん」
「どうやら敵が優勢の場合はとっとと逃げるプログラムになっているようです」
「こりゃ厄介だぞ。つまり……」
バギオからアパリに北進。そこにはもう後がないアメリカ軍とフィリピン軍が集結していた。陣地も要塞レベルにまで上げてある。
「うわー、しまった。艦砲射撃しようにももう弾薬がない」
「いったん佐世保に帰港させましょう」
しかし、台風を押して急がせたため、トップヘビーな駆逐艦をはじめ、10隻あまりの艦艇が損害を被る。
「第四艦隊事件をもう忘れたんですかっ」
「そういうわけではないんだが……大自然の猛威じゃのぉ」
その間、フィリピンの北では機動部隊が航空支援を……
「悪天候で何もできん」
「台風ですからね。などとやってる間に、燃料が減ってきましたよ。いいんですか?」
「あー、じゃあ戻るか」
しかし、駆逐艦が2隻、佐世保に帰る前に燃料切れで沈没する。
「おいっ、こういう場合は空母とか大型艦から補給するもんじゃないのかっ?!」
「そういうルールはありません。ああ、貴重な艦隊駆逐艦が……」
「何にしても艦隊の援護は戦艦といい空母といい強力ではあるが、油を大量に消費するのぉ」
「備蓄が無くなる前にインドネシアを占領するんですよっ?! わかってるんですかっ?!」
「うるさいのぉ。わかっとるわい」
そうこうしているうちにサイヨク(タイ北部)には英軍がうじゃうじゃと集まっている。
「なんの、こちらも99式軽爆が集結しておるわ。いけっ」
しかし猛烈な対空砲火に、軽爆が二十機以上まとめて撃墜される。空中勤務者の練度が−2。
「どわわ」
「そうこうしているうちにクェゼリンとパラオにもB−17が飛来してきましたよ」
「零戦で迎撃できんのかっ?!」
「相手は空の要塞です。こっちも同じぐらいの損害を受けていますよ。地上で撃破された分も含めると五分以下ですね。典型的な消耗戦です」
「だああ……烈風の開発は諦めて、紫電改に開発の重点をシフトするか……それとも陸軍の重爆撃機を諦めて局地迎撃戦闘機を開発するか……」
「まあ、誉エンジンに頼るよりは合理的だと思いますがね。しかし、そんな先の事を考えている余裕はありませんよ」
「うーむ……」
フィリピン北部は制圧したものの、一向に先が見えない南方進出。じわじわと増える損害に、はたしてどこまで耐えられるか?
| 08月29日 |
のべのべ。
■本日の太平洋戦記:
死屍累々。
日英両軍の死体がごろごろと転がっている。
民間人の死体もごろごろ転がっているのだが、そこまで勘定すると、ほら、その、あれだ。なんぼゲームでも嫌気がさすではないか。
「死んでしもうたらみな仏さんやのぉ。なんまんだぶ、なんまんだぶ」
「それより、原住民を徴用して死体の片づけです。こんな湿気の多い土地だとすぐ腐りますよ。伝染病は軍隊の最大の敵です。日本軍には抗生物質(ペニシリンなど)ないんですからね」
「あのな、弔うという表現使ってもばちはあたらんぞ。だいたい原住民ゆうてもタイは同盟国だったわけだし。親日政権は倒れたが」
「その同盟国とやらが一兵でも出して支援してくれていればタイ国内で戦争なんぞせんですんだんですがね」
「ゲームの初期設定を見落としていただけだろうが」
バンコク攻防戦は両軍数万の兵力が激突する一進一退の大激戦となった。フィリピン派遣軍がマニラから急派されるのが後少し遅れていたら、タイはおろか仏領インドシナからも撤退となった可能性がある。
「戦後の飽食世代と違ってこの時代の人々にはタイやメコンデルタで収穫される米も大事な食料だからな」
「そんなルールどこにもありませんがね。さっさとイギリス軍をビルマに追いやりましょう。シンガポールは戦略的要地ですから後背の安全を確保しませんと」
イギリス軍がタイに戦力を集中してくれていたおかげで、シンガポール強襲上陸作戦は無事に成功した。同時にジャワ島にも足場を確保する。
「それはさておきB−17Dはなんとかならんのか。英軍のブレニフ爆撃機はまだ可愛いもんだが、あれが爆弾落とすとペンペン草一本残らん」
「1200馬力エンジン4基の大パワーで4tの爆弾をばらまいていきますからね。あんなもんはヨーロッパ戦線だけで使って欲しいもんです」
「というか、こちらにもフォッケウルフ190をよこせ。零戦ではどうもならん」
「航続距離の短いドイツの戦闘機では太平洋はきついです」
「迎撃用なら十分だろう。というかこちらの迎撃戦闘機はまだか」
「陸軍の工場で鍾馗を作ってます。後、屠龍を開発してますからもうしばらくお待ちください」
「屠龍ぐらい最初から量産できんのか」
「そういいながら屠龍の甲型を試作段階で破棄したのはあなたでしょう」
「あんな火力が足りん機体でフライング・フォートレスが相手にできるかあっ! しかしまあ、正直なところ……」
「間に合いませんねぇ、どう考えても」
「南太平洋は遺憾ながら放棄するしかないか。とりあえずトラックまで放棄してサイパンに絶対防衛線をひこう」
「忘れずに油槽船も派遣して、トラックにある重油を持ち去ってくださいよ」
「せちがらい話になってきたのぉ」
とかなんとかいってる内に、南方は雨期である。空の支援がないまま南方攻略は可能なのか? そろそろ重油タンクの底が見えてきたぞ。
| 08月30日 |
ジムへ行く。
慢性的な肩凝りを解消すべく、肩の関節まわりのインナーマッスルを鍛えることにする。
うおっ、これはけっこう堪える。わずか1kgのダンベルがむちゃくちゃ重い。
ジムで、先週、出張で中国に行っていた先輩から、土産の烏龍茶をもらう。
どこから来た茶かというと、西安、すなわち長安である。王城としては我が国の京都よりもさらに千年を閲しているという古い町だ。
漢の高祖の時代よりはじまって、随唐の時代まで、このシルクロードの端に位置する都は東西文化の交流の場として栄えたという。今なお西安の町には『半坡(はんぱ)遺跡,近郊の秦始皇兵馬俑坑,阿房宮遺跡や,陝西省歴史博物館,大雁塔,小雁塔,阿倍仲麻呂記念碑のある興慶公園等多くの文化財』(世界大百科事典より)があるのである。
私のよーな歴史好きの人間がこんなところに出張に行っては仕事にならんのであるが、先輩はちゃんと仕事をして、観光というと始皇帝の兵馬俑を見たぐらいだそうである。ちなみに、食費は1/10だがホテルでも空港でも日本語も英語もろくすっぽ通じなかったそうである。
というわけでこの日記も烏龍茶を飲みながら書いている。福建省の産であるが、そのへんは気にしてはいかん。
■本日の読書:『朝日百科世界の歴史99 働く女たち』
●18世紀の世界
▼アメリカ・オセアニア
さすがに新興国である。「アメリカ初の〜」がずらりと並ぶ。戯曲、展覧会、短編小説、劇団、オーケストラ、常設劇場、博物館……などなど。元気印の若々しい国の雰囲気が伝わってくる。
▼ヨーロッパ
ファーレンハイトが華氏温度計というのを発明する一方で、セルシウスが摂氏温度計を発明するのがこの世紀。そういえば、七人の侍の宇宙版である(とはいえもう原型はとどめていない)宇宙の七人には温度を操る摂氏と華氏という双子がいたな。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン。モンテスキュー、ヴォルテール、ルソー、アダム・スミス(昔から疑問なのだがなぜこの人の場合はアダムとかスミスとかでなくアダム・スミスなのだろうか。一行年表でもいつもそうなのだ)、カント。音楽や思想などの分野でそうそうたる面々が並ぶ。ヨーロッパの黄金時代であろう。
▼中国
名裁判官を主人公にした小説『竜図公案』刊行。日本にも伝わり大岡政談にも影響があるそうな。ということは三方一両損とか、子どもの腕を親が引っ張る話とかあるのだろうか。
怪談集『聊斎志異』刊行。むかし、中国の怪談というのを読んだが、なんかこー、大味で機微に欠けるというか、演出が今ひとつだとか、そういう印象があったのであるが。原典はどんなもんなのだろう。
▼日本
ロシアで日本語学校設立。講師は遭難していたところを救助された薩摩の水夫。つまり、ロシア人に鹿児島弁を教えていたのである。ちなみに、この後に講師になった遭難者は今度は東北出身だったとか聞いた事がある。生徒もさぞめんくらったであろう。
日本でキリスト教をのぞく、『漢訳』洋書の輸入が許可される。どおりで、幕末の日本にけっこう情報が入っていたわけである。
前野良沢、杉田玄白による『解体新書』。おお、有名だが実物は知らん。
●マンチェスターの肝っ玉母さん
イギリスの工業都市(になる予定)の18世紀のマンチェスターに、16人の娘を(17年で16人。すごい確率である)育てながら総菜屋をはじめ、家政婦や使用人の斡旋所を開き、喫茶店と旅籠を経営し、家事や料理の本を書き、さらにタウンページのごとき案内書をまとめた驚くべきおっかさんがいた。エリザベス・ラフォールドである。
肖像画があるのであるが、外見はごく普通のおばちゃんにしか見えない。こういう、むちゃくちゃパワフルな人間にはよくあるのか、47才の働き盛りで、突然仕事中にばったりと倒れ、そのまま他界。19世紀のヴィクトリア時代になる前には、こういうおばちゃんもいたのである。
●台所から政治の場へ
フランス革命において、女性は大きな働きをした。なんといっても台所にパンがないという状況をなんとかしようとヴェルサイユ宮殿に乗り込み、力ずくで王家をパリへ引っ張り込んだというのだからおそれいる。「ヴェルサイユ行進事件」
まあそういうわけで、女性も「婦人協会」とかいう政治クラブを作って男たち顔負けの政治談義を行ったりもしたのであるが、その間もフランス革命はしだいに民衆運動から独裁体制へと移行しつつあった。(既にこういった事を経験済みのイギリス人がにやにや笑いながらながめていたのは間違いない)結局、他の政治団体と同じく「婦人協会」もまた弾圧され、解散させられるのである。
●寡婦殉死
インドには再婚をあまり良しとしない風潮があり、しかも若くして結婚するものだから寡婦に対してはあまり優しくない社会であった。
あまりそのへん根っこのところは変わっていないのか、1987年にもわずか18才の未亡人が夫の亡骸と一緒に焼かれる殉死「サティー」を行っている。それだけではなく、その現場に何十万もの参拝客が詣でたのである。
インドを支配したイギリスは1829年にサティー禁止法などをだして、事態を変えようとする。
自殺そのものを止めるつもりはないが、社会的な抑圧によって強制されたり選択肢を狭められたりするのは、やはりどうか。
●結婚しない同盟
といっても、現代日本の女性ではない。19〜20世紀にかけて中国の広州で行われた製糸女工の話である。
製糸女工というと、日本人は『野麦峠』なイメージが強いのであるが、民族性なのか(ちなみに非漢民族もけっこう混じっていたそうである)どうなのか、かなり異なっていたらしい。
それについては我々と同じ日本人の目から見た報告を引用してみよう。(1920年代である)
「勝ち気でわがままな気性は作業中においてみだりに私語を交えたり、あるいは飲食をとり、甚だしきは煙草をくわえて繰糸をつづけるものもある有様で、これをよく使役することは容易ではあるまい」
おお、かっちょええ。しかもこれがただの偏見でないのはさらに続く報告で分かる。
「一方彼らの技工に巧みなる質は天稟とも言うべく、かつ盛夏残暑の候 不完全な場内に苦熱と闘い長時間の作業に堪える堅忍努力は賞賛に値する」
こうした女工たちは給料もよく、姉妹団を作り、自立して生活していたのである。まさに男などいらねー、ってな感じだった女工もいたであろう。
●ブルーマー夫人の挑戦
アメリア・ブルーマー。いわゆる「ブルマー」の生みの親……ではない。現代日本の学校において、しだいに追放の憂き目を見ているブルマーであるが、そもそもは女権尊重の団体による「女性も男性と同じような服装を」という主張から生み出されたものである。
といっても、当時の男たちが、あの尻のラインもあらわなぴっちりしたブルマーをはいていたわけではない。最初の頃のブルマーは足首まである、たっぷりとしたアラビア風のズボンだったのである。(ブルーマー夫人の肖像画ではさらにその上にスカートまではいている)
それが折からの女性のスポーツ参加にともない、膝丈のズボンとなったのである。日本ではそういう変質したブルマーが大正期から女学生の運動着として利用されていたのだ。写真もあるがなるほど、膝まである。で、時代とともに短くなっていって太ももが露出され、尻のラインが誇張されるようになり、でもってまあ、いろいろとフェチ(宗教ではなく性癖の方のね)を産んだりとかしちゃったりしたのであるが。
婦人参政権なんかの著作もあるブルーマー夫人が今の日本のブルマーを見たら。はてさて、なんと言うであろうか。
| 08月31日 |
ひさーしぶりにアルシャードのGM回り持ちキャンペーンをやる。
今回スポットがあたったのは幸薄いハンターのPCである。こいつはむかし、正体不明のクリーチャーに一家惨殺されてハンターになったのだが、今回はそのクリーチャーがらみの話である。
壊滅した町。一人だけ助かった少年。という自分に似た境遇の少年を助けたところ、どうやらこの子ども「が」クリーチャーに変じて暴れ回ったらしー、というのが分かり。病院で再びクリーチャーになって暴走。
他の事情を知らないPCが情け容赦なくクリーチャー=少年を倒そうとするのを、必死でカバーリング。代わりにダメージをくらいまくる。
というかプレイヤーサイドはちゃんと事態を認識していながら魔力集中とかチャージとか使って、ハンターPCがかばってダメージくらうと「何をしている? 死にたいのか?」などとのたまう。
いや、おじさんは登場しませんでしたよ? 野太刀二刀流が間違ってクリティカルしたらえらいことになりますがな?
少年を説得するのに、ヘイムダル。
少年を回復させるのに、イドゥン。
まだミドルフェイズで加護2つをためらいなく……ああいや、ためらいはしてたか……使ったのはおじさん感心しちゃったなぁ。
ちなみ自分や親を襲ったのも同じ境遇(改造実験)にあったNPCであったのだが、恨みを忘れたのも立派であった。
もうここまで立派なら、いつ引退したり死にフラグたってもいいよね?
■本日の読書:『よつばと! 1』あずまきよひこ
無敵のよつばが巻き起こすちょっとした騒動を描いた漫画。
日常から3目盛りばかしずれた所を描く様は、さすがというかなんというか。
これは芸だよなぁ。うまいなぁ。
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この日記は簡単ホームページ日記で作成されました。