この記事は、ブレイド・オブ・アルカナのシナリオを作成するにあたって「こんなシナリオがあったら面白いだろうな」と筆者が考えた内容がつらつらと書きつらねて
あります。
中には、トリッキーで実際にプレイするのは困難なアイディアも入っておりますので「GM難易度」という評価項目をつけてみました。
▼殺戮者の誕生
聖痕者であるPCは、殺戮者を見つけ次第ブチ殺そうと、シナリオの中をうろうろ
しています。GMとしては迂闊に殺戮者のNPCを登場させることすらできない、と
いうのが実情ではないでしょうか。
そこで、発想を切り替えます。
まず、ゲストタイプのNPCを登場させます。好人物がよろしいでしょう。
PCとも友人などの良い因縁を結びます。
そして、そのNPCにこれでもか、これでもかと、不幸をふりかけてやります。
親・兄弟は戦渦の中で散り散りになり。
難民として流れてきた町では貧乏のために食うにも困る生活をし。
人々からは蔑まれ、それでも必死で生きてきて。
なんとか愛する人を見つけて結ばれますが、その妻と子供が殺戮者に誘拐され。
助けに行ったが、既に手遅れ。狂った殺戮者によって生きながら食われていた。
殺戮者を殺して仇はとったが、自分もそいつが持っていた業病に冒されて……
まぁ、ここまでやれば人間やめて殺戮者になってもおかしくないでしょう。
まだ甘いと思われるGMは、どんどん追加してください。
「神がオレに何をしてくれた?! そう、奪っただけだ! 家族も、愛も、生命
さえも! 神がオレから全てを奪うつもりなら、オレも神から奪い返すだけだ!」
最後は殺戮者になった友人/知人と聖痕者との生死をかけた宿命の決闘です。
GM難易度:かんたん
▼恐怖の館
世の中、人間だけが殺戮者になるわけではありません。
というわけで、クトゥルフ的な展開を考えてみましょう。
旅の途中。深い霧の中で聖痕者(PC)を含む一行は道に迷います。ここで、必
ず何人かのエキストラNPCを同行させてください。
そして、道に迷った一行が難儀していると、霧の中から古い館が“現れ”ます
一夜の宿を求めた一行は、そこで奇怪な館の住人と出会います。
醜い執事。生気のない召使いたち。そして、人前に姿を見せない主。
やがて夜になり、すさまじい悲鳴が聞こえてきます。
ほら、何のためにエキストラNPCを同行させたか、もう分かりましたね?
PCたちは、無残なエキストラNPCの死体を発見します。
翌日になっても、霧は一行に晴れません。外に出たPCも自動的に元の館に戻っ
てしまいます。
そして、夜がきます。
寝静まった館の中で、PCたちは「開かずの間」に向かいます。執事の話では、
そこに館のあるじがいるはずです。このあたり、放っておいても確実にPCから動
いてくれることでしょう。
案の定、館のあるじは人間ではなく殺戮者でした。聖痕者であるPCは、館の主
人を倒し、聖痕を解放します……が、聖痕はすべて“館”に吸収されてしまいます。
そう! この“館”こそが真の殺戮者だったのです!!
後はもう、怒涛の展開で押しまくり、ラストは炎上する館の前で呆然とするPC
たちで決まりです。
GM難易度:ちょっと難しい
▼“殺戮者”狩り
こう言ってはなんですが、人間の中には“殺戮者”でなくても、十分過ぎるほど
邪悪なヤツがいます。
そう。たとえば聖痕者の中にも……
ある放蕩貴族が屋敷の中で惨殺されます。壁には“この者、殺戮者につき、天誅”
と血で文字が描かれています。
調査を続けるPCは、2人組みの凄腕の聖痕者に行き当たります。彼らは基本的
には善良ですが、快楽殺人者で、殺戮者を見かけると殺人のもたらす快楽に我慢で
きず殺してしまうのです。
「こいつらは“悪”なんだよ。だから殺す。それのどこがいけないと言うんだい?」
そしてとうとう、殺戮者ではない普通の人間(犯罪者ですが)を殺してしまいます。
もはやこうなっては、へたな殺戮者よりも始末におえません。
PCは、決断を迫られます。
彼らをこのまま野放しにするか……それとも……
GM難易度:難しい
作成者:銅 大(アカガネ ダイ)