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【後ろを向いて歩こう】
後ろ向きストーリー その32

 あれは、もう何年前になるか分かりませんが、おそらく3〜5年前くらいになると思います。
 
 その頃の私たちは、真・女神転生(覚醒編)でよく遊んでいまして、その日は友人宅でソロプレイをすることになりました。
 
 その日のシナリオは、川の上流付近で工事をしていて、川を汚された川の主(アズミという悪魔を代用しました)が怒って、川に近づく付近の住人を襲っているというものでした。
 友人が演じる退魔師(キャラクター)は、すんなりと川の主と闘うシーンに持っていきましたが!
 そこで事件は起こりました。
 
 「じゃあ、主の攻撃で『張り手』で攻撃するよ」
 「え?!!張り手?
 
 友人はひどく驚いていました。
 張り手というのは、アズミという悪魔がもっている特技の一つなので、そんなに驚異的な攻撃ではないので、マスターである私は不思議に思い、友人が何か勘違いをしてるのではないか?と思い、確認をするためにも、
 「うん。張り手だよ」
 と念を押すように再び言いました。
 友人は、何やら怪訝そうな顔をしながらも、ダイスを振りました。
 
 結局、友人のキャラは川の主を退治して、エンディングを無事に迎えることができたのですが、私はアズミが張り手を使うことに、あれほど驚いていたことが気にかかり、友人に尋ねてみました。
 
 「なぁ、ボスが張り手を使うことに驚いていたけど、なんで?」
 「だって、張り手だろう?」
 
 友人が、こちらの悪魔データを改竄した、とでも思ったのかな?と考えて、ルールブックのアズミの悪魔データをみせて、
 
 「ほら、ここにあるだろう?」
 
 と確認をとるために言いました。
 すると、友人は、
 
 「ああ!!半魚人だったのか!?」
 
 と驚きの声をあげました。
 今更、何を…と思った私は、
 
 「何だ、と思ったの?」
 「でっかい魚に足がついた化け物だと思ったよ!」
 
 友人は、川からあがってきた魚人が胸ビレで、張り手をしてきた、と思っていたようです。
 そういえば、私はアズミの外見を描写せずに進めていました。
 
 共通認識の確認は大切だ、と思う出来事でした。

関東■おそらく3〜5年前くらい■投稿日:2006/11/04


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