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【後ろを向いて歩こう】
後ろ向きストーリー その23
私がまだ中学生だった頃のお話です。
当時通っていたサークルの、40歳前後の自称ベテランマスターのメガトラベラー卓で、友人と共にプレイヤーとして参加し、私は外交官の女性キャラをプレイしていました。
中学生で、SFモノRPG初体験(&SF系の小説を読んだこともありませんでした)だった私は、外交官がどんな職業なのかをちっとも理解せずに(何となくカッコ良さそうだ・交渉系が高いから盗賊みたいなものだろう)ぐらいの認識でプレイしていました。
むろんプレイ中も何をして良いかわからず右往左往。GMもそんな私をもてあましていた様子でした。
そんな時、宇宙船が出航するまで少し時間ができると言う事で、キャラそれぞれにその間の行動宣言が求められました。
おとなしく何もせず椅子に座っていればよかったのでしょうが、その時の私は(せっかく行動が出来るんだから何かせねば・・)と無い知恵をしぼり(よし、盗賊みたいなものなら情報収集が出来るはずだ!情報収集をしよう!)と思い立ち、「情報収集をします」とGMに宣言したのです。
GMは首をかしげ、「情報収集って・・・どこで?」と聞いてきました。
「え・・・(ええと、こういう時はファンタジーだとスラム街とか裏通りだよな)・・・じゃ裏通りとか、その辺で」と私は答えました。
そうして高級そうなスーツを着た美人外交官は、のこのこと裏通りまで情報収集をしにいくことになったのです。
「じゃぁ、怪しげな風体の男と接触できるよ」
「ええと、これこれこういう情報について聞いてみます」
「怪しげな男は、『それは・・ここじゃちょっとねぇ』とにやりと笑い、君をとある部屋へと案内しようとするけど・・」
「じゃ、ついて行きます」
何の疑いも無くあっさり答えた私に、GMは他のPLと目配せしながら苦笑いをして
「それは・・・ねぇ」
「どうしようか」
「じゃあ、そうだな・・・一人につき一回、逃げれるか回避で判定してくれない?」
「・・・・・・え?」
そこまで聞いて、私は初めて自分のキャラクターが立たされている状況に気がついたのです。
呆然としたままサイコロを振り続けること10回。交渉系能力値に特化した私のキャラが、回避判定に成功するわけも無く、つまり、つまり。10人に輪姦されました。
10回サイコロを振り終え、恐らく顔が真っ赤になっていたであろう私にGMはこう言い渡しました。
「じゃあ、朝方になってぼろ雑巾のように路地に捨てられたね」
そしてその後、他のPLに言われた台詞が
「まぁ、自業自得だしな」
最後に、帰り道、共に帰っていた友人が呆然と歩いていた私の背中をぽんと叩き、言いました。
「・・・まあ、あんまり気にすんな」
正直この台詞が一番痛かったです。人生の中で最高に惨めな一瞬でした。
今思い返してみても、なぜ自分がTRPGを続けているのか不思議です。
なお、トラベラー系はこれがトラウマとなって二度とプレイできなくなりました。
関東より南の方■今から7年ほど前■投稿日:2003/05/25
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