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【後ろを向いて歩こう】
後ろ向きストーリー その19

 そのコンベンションで私は、クトゥルフのテーブルにつきました。マスターは高校生ぐらいでした。
 舞台は現代日本です。
 ところが、まずは、マスターがルールブックを持ってきていないことが発覚。
 まあ、クトゥルフは単純なシステムなので、それ自体は全く致命的ではなかったのですが、問題はキャラクターの収入を決める時に起こりました。私のキャラクターは高いEDUにものを言わせて某国立大学の助手だったのですが、その時のマスターの言葉は、

 「まあ年収120万円ぐらいで」

 はあ?
 高校生にとっては120万円は大金かも知れませんが、社会人としては、大卒の公務員が手取りとしても月給10万円というのはいかがなものかと。
 とりあえず、どうせ1回限りのセッションだし、やたらと金を使うわけでもないだろうということで、自由に使えるのが月に10万円と脳内補正してそのまま進めました。

 さて、セッションは別に問題なく進んだのですが、怪しい男を徒歩で追跡している時にそれは起こりました。
 私のキャラクターは大阪からその男を追跡したのですが、2時間経った時、何時の間にか京都に着いていたのでした。
 行動半径の狭い高校生には、大阪京都間の距離の実感がなかったのでしょう。ここでも私は、その怪しい男(プレイヤーにはニャルラホテップだと予想されていました)が空間を歪めたのだと脳内補正。
 まあ、シナリオ自体は、普通のクトゥルフだったのですが、高校生と社会人の間の常識の差を実感したセッションでした。

関東より南の方■今から12年ほど前■投稿日:2002/10/27


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