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【後ろを向いて歩こう】
後ろ向きストーリー その17

 ネタは小出しの数の子の話です。
 今回は結構ありがちなネタかなと。振り返るだに。
 当時にしてみると、私の中では衝撃だったのですが。

 まだRPGのRの字もよく解っていなかった頃、遊んでいたグループの人のさらにお友達のグループの所へ遊びに行きました。
 多分、他の人たちとも接して色々と学んでおいでという、当時のRPG先輩の親心だったのでしょう。
 友人と二人で少し遠い今回のGMのおうちまで遊びに行きました。
 待っていたのは、GMと今回のシステムフォローとして友人さん1名。
 そして、おこた?でちんまりと遊んだのですが。
 システムはお手製。ワールドもお手製。
 どうやらテストプレイも兼ねているようです。...ふぅーん。
 レーティング表。使用ダイス2D6。どこかほのかにソードワールドの香りがするシステムに、戦争まっただ中な人種差別が横行する世界(ファンタジー)みたいです(曖昧)。...ふぅーん。
 ...まぁ、その付近はよいのですが。
 その人達は、どうやらかっこいいセリフをたくさん喋るのが大好きな人たちみたいです。
 最初はよく気付かなかったのですが、ストーリィ中にとあるアイテムを、各キャラクターに1つずつ渡されました(手に入れました)。いわゆる「魔導具」みたいなもんでして「心」に反応するようなモノらしいです。
 それをあまり使う場面もなくゲームは進みます。
 そしてクライマックス戦闘。どうみても通常攻撃で倒せないような化け物っぽいモノが出てきました。
 マスターは「アレ使え」と言っているのでしょう。皆はそれを使ってみることにしました。
 「じゃあ、このアイテムを使いたいんですがー」
 「そのアイテムは心に反応するからね
 「へ?
 どうやら、熱いセリフを言えと言いたいらしいです。
 適当なセリフをこもごもと言うと。

 「うーん。その程度じゃあ、その行動は認めてあげられないなぁ

 ...なにそれ?
 それを見てヤバイなにかを感じ取った私の友人は、無理矢理言葉を繕い、割と大きな声でなにやら熱いセリフを言いました。
 ソレを聞いて、少し困ったように微笑を浮かべながらマスターは言います。

 「ま、認めてあげましょ

 この台詞に、当時の私はなんだかカチンときました。
 ですが、あとちょっとなのだし、初対面なのだし、顔に出さないように頑張ってみます。
 その次に、彼といつも一緒に遊んでいたらしいお友達は、ロボットモノのアニメのキメ台詞よろしく熱い言葉をオーバーアクションを含めて叫びます。
 ゲームマスターさんは待っていましたと言わんばかりに大喜び。
 そして、ゲームマスターさんは、にこやかに私たちに言うのです。

 「これでわかったでしょ?

 なにが?

 結局、無理矢理熱い台詞を吐き出させられ続け、何とかその場が終了しました。
 ゲーム終了後、ゲームマスターさんはこう言いました。
 「もう少し演技覚えないとダメなんじゃないかなぁ。ま、2人とも割と良い線いってたけどもね」

 これ以後私は、「なりきり系」とか「演技過多」とか「会話中心」とかそういった方向のRPGは敬遠するようになりましたとさ。

 あの時のことで覚えているのは、普段行かないJRの駅で降りて、少し歩いたところにあるアパートで遊んだということだけです。
 その時遊んだゲームマスターさんと友人さんの顔も名前も、今となってはもう思い出せません。

関東より北の方■10年以上前■投稿日:2002/09/17


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