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うしろインデックス
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【後ろを向いて歩こう】
後ろ向きストーリー その5
まず、マスターが「俺ってアドリブが得意なんだよねー」と言っていたからです。そして、わたし以外のプレイヤー3人のうち2人は元から友達らしく、残りの1人は妙に独り言が多いのも気になっていました。
ゲームが始まると、人の目を見て話さない彼は、的外れなことをブツブツと呟きはじめます。それが気に入らなかった他の2人は結託してその人を無視しはじめ、パーティーにすら加わろうとしませんでした。
すると、独り言くんはくるりと後ろの壁に向きなおり、ブツブツと人の悪口を恨みがましく呟きはじめたのです。あの……聞こえてます。
わたしが何とか間を取り持ってとりあえず遺跡に向かうと、その奥底で宝を守る魔物を見つけました。
魔物は契約により宝を守っていて、謎かけに正解すると宝をくれるらしいのですが、そうすると魔物は開放されて町の人を襲うといいます。
我々はその魔物に勝てるとも思えなかったので、町に戻って応援を頼むことしたのですが、独り言くんは宝が欲しいので残ると言い出しました。
どんなに話し合っても納得してもらえず、結局彼をおいて帰ることになってしまいました。その上、彼の言動に腹を立てた他の2人は、魔物が逃げ出したら困るからと言って、遺跡を埋めてしまったのです。
ここでマスターと独り言くんがマンツーマンの謎かけに入ったので、わたしは泣きそうになって、席を外しました。そうすると他の2人も表に出てきて、「あんた、よく我慢してるねー」と言いました。
き・み・た・ち・の・お・か・げ・で・余計に苦労してるんだい!
その後、独り言くんは手に入れた宝の力で何とか生き延びたのですが、さらなる巨人の封印が解けて町は大破。他の2人が衛兵にそのことをチクり、彼は永遠に追われる身となったのでした。
ゲーム終了後、マスターは「おかしいなー、俺はアドリブ得意なのになー」と呟いて、本来の筋を語りはじめました。
……そっちの内容の方がよほど良かった。その自慢のアドリブのおかげで、修正が効かなくなったのだと思います。アドリブって、シナリオを変えることではなくて、脇道にそれたシナリオを元に戻すことだと思うよ、わたしは!
最後に、独り言くんに「みんなの意見も尊重しないと駄目だよ」と言うと、彼はまた壁に向かって悪口を言いはじめました。
……これ以上後味の悪いゲームは、未だ体験したことがないです。
ゲーム後、例の2人に「うちのサークルにおいでよ」と誘われたのですが、気に入らない仲間を生き埋めにするような方たちと一緒に遊んでいく自信はないので、丁重にお断り致しましたとさ。
関東より北の方■5年くらい前■投稿日:2001/08/09
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