山形魔人学園拳風帖のうらがわ山形魔人学園前日録
以下の文章は参加メンバーの電光寺先輩から頂きました。 キャンペーン初期からこの話は聞いていて、何とかこれを生かしたかったのだけど……。
また、プレイ中に前世覚醒した日々野陣也はひとつの夢を見るのですが、その中では灰枝とよく似た「山犬」と呼ばれる忍者が山形の豪族・最上氏に仕えていました。 この最上氏と山形について知る方法はいくつかあります。しかし中でももっとも効率的なのは、インタラクティヴに学ぶことです、ゲームで(笑)。最上氏の置かれた状況を知ることは、そのまま山形を知ることにつながるでしょう。 では最上家の足跡をコンピュータゲームで追ってみましょう。 まず1589年シナリオを立ち上げ、家臣のめんめんを見てみます。 最上義光。 あなた本人です。 最上義守。 あなたが無理やり隠居させた親です。 氏家守棟、氏家光氏、楯岡満茂。 最上家と縁続きの地方豪族です。 これにくわえて大力の延沢満延など、優秀な武将がいるにはいますが、彼らはみな身分が低いので大軍を指揮することができません。 最上家というのがどんな大名家だったか、だいたいおわかりいただけたでしょうか。つまりこれは同族企業であります。 史実では最上家は仙台の伊達家に押され続けたのち、関ヶ原で東軍に属して生き残ったのはいいが、その後江戸幕府ににらまれて石高削減、転封等々をくらい、最後は高家として存続しております。高家というのは何かというと、つまり忠臣蔵の吉良上野介と同じで、「この家は朝廷の作法に通じている」と認められた家のことです。思うに朝廷へのつけとどけが功を奏したのでしょう。 で、まあ、シミュレーション性の高いゲーム(たとえばシステムソフトの傑作『天下統一』)ならこんな大名家で天下を取ろうなんてできるはずもありません。 しかし有難いことにこれは『信長の野望』、非常に完成度の高いキャラクターゲームなのです。能力値の高い武将さえいれば大抵のことは何とかなります。 さて、話もどって、では最上家の周囲を見てみましょう。四方にそれぞれ敵がいますが、わけても大きな敵は東のかた仙台の伊達政宗です。はい、ここで画面をスクロールさせ、仙台周辺を見てみましょう。 「うわあずるい」 なんということでしょう。最上川流域の猫額大の平地を見なれた眼には、無辺とも思えるほどに広い平野が広がっています。敵は我に対して地理にまさり、人材にまさり、兵力にまさっております。その優越性は、政宗にゲーム開始直後から最上領侵攻をくわだてさせるほどです。 「そんな不公平な」 そうですね、人間世界と言うのは本来的に公正なものですから、夢かもしれません。目をつぶって10数えてください。目をあけて、おや何ということでしょう、伊達軍はまだスクリーン上に存在しています。次の手を考えましょう。 まず北に目を転じてください。二つほど独立勢力があるはずです。戸沢夜叉九郎(戸沢盛安)という若者と小野寺景道という老人が。史実では何度となく最上家を悩ませた連中ですが、ゲームだと独立勢力の武将は比較的簡単に抱き込みが可能です。彼らは猫額大の土地をめぐって先祖代々の恨みをそそぐのにきゅうきゅうとするのではなく、出羽統一の大義に賛同してくれるのです。このゲームがシミュレーションというよりキャラクターゲームなのが御理解いただけたでしょうか。 二人のもとに鮭延秀綱あたりを使者に送りましょう。今回は間に合わなくても、次回以降の伊達軍の侵攻を防ぐために大きく役だってくれるはずです。他の人間は城の南西(理由は後述)で開拓や町の建設を行ってください。 伊達軍が迫っているのにそんなことで大丈夫なのかって? 大丈夫です。仙台−−山形間にロクな道はありません(註:あくまでもゲーム上での話です)。彼らは数ヶ月かけて狭い峠を越えて来ることになります。 では峠で待ちうけてはどうか? これは愚策です。狭い一本道では「最強の武将」の戦闘力がモノをいい、そして伊達政宗・成実兄弟の戦闘力は奥州最強です。 また、およそ戦では味方の補給線はできるだけ短く、それでいて敵の補給線はできるだけ長くすべきです。彼らを山形城のぎりぎりまで引きつけ、十方よりおしつつんで討って取りましょう。幸いこのゲームは敵の背後をつくことが非常に重要で、これにより強い敵でもなんとか倒せます。もしあなたに時間線を遡って可能性未来を探る覚悟があるなら、ここでリセットを繰り返して政宗の首を取っておきましょう。 ただし、この間に伊達軍は山形城下のなけなしの田畑を荒らし回るはずです。伊達軍は北東から川を上ってきますから、町や田畑は城の南西に作っておくのがコツです。いじましいと言ってはいけません。勝つためのあくなき努力と言うべきです。 いったん第一波を退けたら、あとは同様に待ち伏せで伊達家の戦力を削っていきましょう。この間、もし山形城に書物商人が来たら、何をおいても戸沢夜叉九郎に医書を与え「体をいとえよ」と言うべきです。夜叉九郎は30前後で夭折しますが、医書を与えることにより天は彼にさらに10年の余命を与えます。あなたが奥州全土を統一するにあたって、この10年は宝石のように貴重なものとなるでしょう。 そして最上平野の開拓がすんだ時点で、全軍を率いて伊達家討伐に乗り出すべきです。なぜなら最上家が伊達家にまさる唯一の点は、手近の開拓可能な土地を開拓し終るのが早いということだからです。敵がさらなる耕地を手に入れる前に仙台を叩く。これにより、あなた=義光は日本史上誰も成し遂げたことのない「山形人による仙台の占拠」を成就するでしょう。以後は高水寺城を振り出しに北進して背後を固めるのを上策、仙台平野を徹底的に開拓するのを中策、一気に南進し坂東に乗り出すのを下策としますが、まあ、どれでも何とか解けるはずです。豊臣家の巨大勢力が関東を制圧し終えるまでに出羽・陸奥の二国を統一できれば勝機は見えます。 なお、敵国の優秀な武将はできるだけ殺さずに配下に加え、厚遇しましょう。義光・満延・夜叉九郎以降、最上家および出羽からは基本的に一人の名将も出ません。「基本的に」と言ったのは、このゲームでは姫を武将として育てることができるからです。そして姫武将は父親とほぼ同等の能力を持ちます。あなたが歴史性にこだわらないプレイヤーなら、ぜひこれを活用してください。名前は、そう、最上暁とか最上千明なんてのはどうでしょうか。 キャンペーン始動のうらがわ
Asmikから発売されたそのゲーム、名を「東京魔人学園剣風帖」と言った。 第一印象は……、「な、何じゃこのタイトルは!」だったのを覚えている。 だって、東京な上に魔人でさらに剣風帖ですぜ。いくら夢枕獏と山田風太郎が好きな俺ですらこんなみっとも恥ずかしいタイトルはつけない。それに大体魔人学園つったら菊池秀行の二流異世界バイオレンスだった気がする。(「魔界学園」はよかった) しかし、なにか心を揺さぶる何かがそのパッケージにはあった。 今から思えばそれは1990年代後半にもなって学ランの袖をまくり、木刀を抱えた誰かさんにツイ・ハーク監督作品のような胡散臭さと紙一重の魅力を感じたからに違いない。 そう、間違ってもショートカットで目がキツい少女に惹かれたわけではない。(ツッコミ不可) で、起動。 数分後、 「木の上ですか!枝の上で昼寝ですか!」とか、 「校舎裏ってなにー」とか、 「女の子がボクっていうなぁ!」とか、……
すいません、大砂蟲先輩、イタ過ぎますこのゲーム(涙) どうプレイするかじゃない、何でプレイするかだ
まず、全員が入手可能なルールであると言うことを前提にするので、「ナイトメアハンター」はあきらめる。 GURPSはキャラ作成がうざったいのと、マスターの自分がプレイ資産をあまり持っていないのでやめにした。もっとも、おのおののPCが持つ特殊能力を再現するにはGURPSは楽な気もしたんだけど。 で、結局クトゥルフを使うことにする。 「クトゥルフの呼び声」はホラーRPGのスタンダードなもんだから、多くの人が「行儀よく」プレイしているように感じるけれど、SANチェックのタイミングとそれがもたらす効果をマスター側でうまく演出すると、通常に思われてるよりも「発狂しにくい」のである。もっとも、これは「クトゥルフと言うゲームの本質」をある意味変える事かも知れない。が、んな事は放課後怪奇くらぶですでにやられてしまってるので気にしないことにした。 特殊能力はルーンクエストの精霊呪文や神聖呪文、及びフマクトとイェルマリオの特典を使えば再現できる。 「つまりフマクトに入信した空手家が自分の拳に<鉄の手>と<神剣>を重ねて、マーシャルアーツ技能で殴るんだ。これなら牛も一撃」 「その牛が実はストームブルの翼牛で返り討ちにあったりするんですね」 「牛に見えたがそれは混沌の諸相をもった四足のブルーで、脳炎もらうんだ」 「……あんたがた何がやりたいんですか(汗)」 で「放課後怪奇くらぶ」だが、これがとても使い良かった。いかにもジュブナイル(ヤングアダルトじゃなくって『ジュブナイル』)なキャラクターのアーキタイプが揃っててそれぞれに特殊能力をつけるだけですむのであっという間にプレイができる。 結局これはうまくいって、「奥羽爆走連合夜桜会事件」まではこのルールでやっていた。敵の大神凱は狼男のデータをそのまま使ったので玉城暁との戦闘はちょっとどきどきしたが(生きててよかったねぇ) このままこれで最後までやっても良かったのだがここで、真女神転生TRPG-覚醒篇-の存在を知り中身を調べる機会に恵まれた。で、その中にある幾つもの特技(これがまたいかにも伝奇アクション臭いんだ)と膨大な悪魔データ(うち、実際にキャンペーンに使えるのはごくわずかなことに後で気がつく)そして桁外れな威力のアイテムだった。 雀百まで踊り忘れず、しょせん俺はD&Dゲーマー、データの量だけで心が動いちまうんだよう(泣) つーわけでその時点で参加してくれていたプレイヤーの皆様にお願いしてルールを乗り換え、現在に至ってるわけだ。 |