伝奇思考実習
2004/04/07(伝奇思考実習)プリキュアを易断してみる・その参キノエ&キノト:「こんにちはーっ!」キノエ :「巷ではもう9話、10話の話題にも触れられているプリキュア。何とか話題に遅れないようにと今回はやや巻きを入れての内容になります」 キノト :「相変わらずプリキュアンな人々の間では各回の出来や、なぎささんとほのかさんの関連を探る話が続いている中、ここでは易によってふたりの関係を考えてみるというのを続けています。早速今回の話題に入りますね」 キノエ :「前回は“なぎさ→ほのか”の関係を見て、山水蒙の卦を得たわ。なぎさとほのかに八卦のどれを配当したかは前々回にかいてあるよ」 キノト :「なぎさは坎(かん)、 意味:水、中男、伏蔵、陥る、耳、豚。 意味:山、少男、高尚、止る、手、犬 キノエ :「今回は逆に“ほのか→なぎさ”の関係をみるわね。といってもやることは簡単。ほのか=艮(ごん)、なぎさ=坎(かん)を順にこの場合は下から積み上げてゆくわけ。で、得られる卦は水山蹇(すいざんけん)ね。これはちょっとびっくりな卦だわ」
「蹇 利西南 不利東北 利見大人 貞吉。キノト :「この卦は俗に四大難卦(水雷屯、坎為水=習坎、水山蹇、沢水困)と呼ばれている卦の一つなんだよね。では、まずこの卦の象徴するものを見ていきます。 上から五行目『象曰、山上有水蹇。君子以反身脩徳』これは、 『険しい山=艮(ごん)の上に激しい流れ=坎(かん)がある。君子はこの卦を見たらまずはわが身を振り返って、徳を修める』 という意味です。蹇っていうのは足が萎えるさまで、険阻な山と危険な大河にっちもさっちもいかないことを示しています」 キノエ :「それじゃちょいと戻って、この蹇の意味を最初から簡単に押さえていくわね。『蹇 利西南 不利東北 利見大人 貞吉』ってのが最初の文だけど、ここの説明は後に続く文の要約だから、今は飛ばして次の文に行くわ。 『彖曰、蹇 難也。 險在前也。 見險而能止 知矣哉。 蹇利西南 往得中也。不利東北 其道窮也。』蹇っていうのは苦難のこと。『行く手に危険(坎の陥るという特性)がある。危険を見て止まる(艮の止まると言う特性)ことができるのが知者である。蹇のときは中庸をとって西南に行くのが良くて、わざわざ険しく危険な東北に行くのは良くない』 キノト :「ここでちょっと注釈いれるね。ここで西南、東北と言っているけどこれは単なる方角の意味だけでなく、この卦象が示している地形(険阻な山と危険な大河)にどう対応していくかっていう地形もしめしています。っていうのは、八方位はそれぞれ八卦に対応していて、八卦に対応した地形があるからです。ここでは、
だから『西南に行くのが良くて、険しく危険な東北にあえて行くのは良くない』っていうのは同時に『歩きやすい平地を行くのが良くて、険しい山地にあえて行くのは良くない』ことを意味しているんですよー。こういった象徴による複数の意味を読み解いてゆくのも易経にハマる理由です」 キノエ :「でもって、残りね。『利見大人 往有功也。當位貞吉 以正邦也』は。『大人(=識者、賢者)にあって、助力を得てそれに従って往ければ難所を克服できる(往有功也)』。 『當位貞吉 以正邦也』ってのは『正しい位に當り、これをもって国家(=邦)を正しくする道を行けば吉』ってくらいの意味」 キノト :「“正しい位”っていうのは、この卦が一番下の爻を除けば、すべての爻が偶数番の爻に陰爻(偶数)、奇数番の爻に陽爻(奇数)があることなんです。で、さっきのねえさんの話にあった『大人』っていうのが位の高いところにある陽爻、すなわち、下から五番目の陽爻です」 キノエ :「わかるかなぁ、この爻は誰を意味しているのか?そう、上卦は坎(かん)=なぎさでこの卦の中でも唯一の陽爻にして中央にある爻=『大人』こそ、なぎさなの」 キノト :「『蹇之時用 大矣哉』そんなこんなで『蹇っていう卦象は決して望ましいものではないが、場合によっては使い道があり(=之時用)、そしてそのもたらすものは大きなものとなる(=大矣哉)』」 キノエ :「この卦からすると、ほのかはなぎさと知り合った時点では実は行き悩むことになっていたみたいね。行く手に険があるっていうのはほのかが変わらずにこのままなぎさとの関係を続けて行った場合に問題があるってことなのか、それとも具体的になぎさ(=坎=険=陥)がそういった対象になるのか。8話以降の今となっては想像するしかないかな。 ただね、あたしはこの卦の中にすでにほのかとなぎさの関係が一時期の困難な現象を経て良くなっていくことが内包されているのに興味があるな。まさしく、8話におけるふたりの行き違いよね」 キノト :「さらに、『蹇之時用 大矣哉』もその通りだったしね。 それじゃ、この大成の卦でのなぎさとほのかの位置をほのか→なぎさの関係から見てみるよ。まずは、順番にほのかから」 キノエ :「ほのかを意味するのは下から2番目の陰爻、これに関する爻辞は 『六二、王臣蹇蹇 匪躬之故。象曰、王臣蹇蹇 終无尤也。』。 これは『王の臣として、大いに苦しむ。自分(家臣)自らのためではない。結局ことが成らずともそれをとがめるべきではない』って意味かな」 キノト :「この位置は下から二番目の陰爻で順番(下から偶数番)と陰陽が一致(正)していて、さらに、上卦でここに対応する五番目の陽爻と対応(応)しています。つまり、 この爻は五番目の陽爻と王臣の関係にあります」 キノエ :「あれ?これだと、ほのかが“臣下”よね。前回はほのかの方が位が高いって言ってなかった?」 キノト :「うん。言ってた。で、ここからは卦象からの推測なんだけど、なぎさからみればほのかはデキがよいことで自分よりも位が高いとみなしてたんだ。 けど、じつは、ほのかもなぎさのことをうらやましく、もしくは自分より優れたものがあるって思ってたんじゃないかな。なぎさはほのかと自分を比べて自分の至らないところ、相手の優れたところに自覚的なことが描かれてるけど、ほのかの方はまだその描写がないよね。 だからほのかがなぎさの優れたところ、自分の至らないところを自覚する話っていうのはこれから描かれるべき話なのかもしれない」 キノエ :「ふたりとも、自分に無いものを相手に見出して、そのことについて劣等感というかひけめを感じるようなことがあるのかもね」 キノト :「で、あらためて王臣蹇蹇だけど、ここでの王は五番目の陽爻つまり、なぎさで、これが蹇というのは4番目と6番目の陰爻の狭間にあり、さらに「陥る」という特性に囚われていることの意味です。で、この状況からなぎさを救い出そうとしてほのかが苦しむという状況を示してます。つまり、ここで考えられるのはズバリ藤Pとの仲でしょう。しかも、ほのかがなぎさを藤Pに紹介して、なぎさがパニくった状況だと思います」 キノエ :「たしかに、ほのかは『自らのためではなく』あの行動を取ったと思うけど、大いに苦しむようなことだったっけ?」 キノト :「そのあとの「あなたとは、プリキュアってだけで、友達でもなんでもないんだから!」ってのは、十分ほのかにとって苦しかったことなんじゃないかな。ただ、ここではまだほのかは自分から行動を起こしていないんだよね。 だから、総体的に言ってこの爻はほのかとなぎさの状況を示しているけれど、この爻辞が明らかに適用されるような状況はまだ起きていないか、着眼点が違うのかもしれないね。だからこの大成の卦を別の糸口から見てみよう」 キノエ :「ほのかにとってのなぎさを意味する下から五番目の陽爻、これに関する爻辞は『九五、大蹇 朋來。象曰、大蹇 朋來 以中節也』。これは『大いに苦しむけれど(=大蹇)、王を助けに必ず朋が来てくれる。これは王が中正を守っているからである(=以中節也)』ってなってるわね」 キノト :「ここの王はもちろん五番目の陽爻のなぎさ。つまり、初期状況でのほのか、なぎさの関係ではなぎさが困難に陥ってしまうんだね。けれど、なぎさがそのなぎさたるゆえんである『陽』の性質を保っていると、それに応じる『陰』の性質をもった爻が助けに来てくれる。つまり、ほのかが助けるというわけ。中正を守るって言うのは、陽の爻が陽の位(ここでは下から五番目)にあるってことです」 キノエ :「うーん、つまりほのかとなぎさの関係はほのかがキャスティングボードを握っているってわけね。困難に陥らせるのもほのか、そこを助けるのもほのかなのかなぁ」 キノト :「多分そうだと思う。実はなぎさとほのかを比べると、関係を振り回しているのってほのかなんじゃないかな。8話とか見るとなぎさの方が一方的にほのかに対して恐れ入っているみたいだし」 キノエ :「ところが、前回の実習で判断したことによると、実際的な面ではほのかよりもなぎさの方が優れているわけね。柔弱なほのかをなぎさが支え、困難に陥ってしまうなぎさをほのかが助けるそういう助け合いの構造なのかもね」 キノト :「さて、というわけでなぎさ、ほのかの現状とそこからうかがえる互いの関係について大成の卦から読み取る作業が終わりました」 キノエ :「次回は、いよいよ8話によってふたりの関係がどのように変化したか、それが今後どのように影響してゆくか。変爻と之卦をみて判断していくね!」 2004/03/23
|
| 特 性 | 美墨なぎさ | 雪城ほのか |
| パートナー | メップル、光の園からやってきた、「選ばれし勇者」 | ミップル、光の園からきた、「希望の姫君」 |
| 変身後 | キュアブラック | キュアホワイト |
| 性 格 | 性格はあかるくて無鉄砲。勉強はきらいだけど、スポーツ万能で、女の子のあこがれのまと。 | お嬢さま育ちで、性格はおっとりしているが天然ボケなところもある。おばあちゃん子で、相手かまわず説教するくせがある。 |
| 家 族 | 両親と弟・亮太の4人 | 両親は仕事で外国に。おばあちゃんのさなえと愛犬の忠太郎 |
| 八卦 | 陰陽配置 | 名称 | 自然 | 人間 | 卦意 | 卦徳 | 身体 | 動物 | |
| +++ | 乾(けん) | 天 | 父 | 円満・健全 | 剛健 | 頭・首 | 馬 | ||
| −++ | 兌(だ) | 沢 | 少女 | 和 | 悦(よろこぶ) | 口 | 羊 | ||
| +−+ | 離(り) | 火 | 中女 | 美麗・麗(つ)く | 付着 | 目 | 雉 | ||
| −−+ | 震(しん) | 雷 | 長男 | 発奮 | 動く | 足 | 竜 | ||
| ++− | 巽(そん) | 風・木 | 長女 | 流動 | 入る | 股 | 鶏 | ||
| −+− | 坎(かん) | 水 | 中男 | 伏蔵 | 陥る | 耳 | 豚 | ||
| +−− | 艮(ごん) | 山 | 少男 | 高尚 | 止る | 手 | 犬 | ||
| −−− | 坤(こん) | 大地 | 母 | 静 | 柔順 | 腹 | 牛 |