- 〜最初の春が巡る。
- この作品の繍羅世界における時間は四方王大戦後379年当時です。
- いやになるほど続いた戦いの日々
- おそらくここでの戦は、第二次エシュン南下からつらなる「グレンの乱」と思われます。この争乱は主に北天で起きたのですが、その際に「"黒爪の"グレン」の手に黒き大地の剣があったことからいくつかの魔剣保持者がこの戦に参加、あるいは独自に行動を起こしていたと伝えられています。
- ヴァーゼル
- 「花信風」ヴァーゼル。四方の風の恩寵のうち春の風に見込まれた風の「執行人」であり、「四風刀」の一つ「花信風」に選ばれた剣士。黙っていれば十分に貴公子然とした顔立ちをしているものの、拍子拍子に生来の品の悪いところが覗きます。癖のない銀髪をゆるく編み、鬢などに鳥の羽もしくはそれを模した装飾品を挿します。
掌盾(バックラー)と片手もちの曲刀(花信風)を使い、華麗な動きで間合いを維持し幻惑しつつ相手をあしらう戦術を得意とします。戦場以外で流血沙汰を起こすことを嫌っていますが、決闘、戦場などでは最小限のフェイントから苛烈かつ迅速な一撃を振るい、その様を称して「春雷」と称されています。
また、風の剣の使い手に漏れず剣舞、舞踏の名手であり、春の祭りでは民に混じって踊り楽しんでいます。
- 竜都
- 魔術師マイサルが四方王の一柱『獣』に備えるために計画、建造した軍事都市。正式には「南海城市」と呼ばれています。『皇竜サプラ=カーナーシュ』の一族が住まう『竜洞』の上に建設され、迷路の岩礁と港、堅固な城壁を備えている、白い石造りの美しい城市です。
- 都の大門
- この門こそが、南海城市の建設以来、一度たりとも外敵の手によって開かれたことのない大城市門『銀嶺門』です。しかし、この後、大戦後381年に『獣』の一族『海魔』の侵攻によりこの門扉は打ち破られました。このいくさには様々な勢力の暗躍があったとされています。
- 風を遣わされた翼の女神
- 『風伯』ディルヴァーナは数多くの姿をとるとも、その一族が様々な姿をとるとも伝えられます。そして翼の女神の姿は一般に春を知らせ、花の香を運ぶ姿です。
- レーニエ
- 南海竜帝の宮廷における文書管理官。それが彼女に与えられた(表向きの)勤めです。
竜妃が嫁ぐまでの間、乱心していた竜帝に変わり行政を行なっていたこともあります。
竜帝の帰還に伴い文書管理官の任に戻りましたが、竜帝が頭の上がらない数少ない人物の一人となっています。
- ヴァーゼルの足元に横たえられた使い込まれた剣
- 「四風刀」の一つ、「花信風」。美しい弧を描く新月刀であり、その刀身に透かし彫りにされた樋は刃が振られるたびに笛のような音を上げるといわれています。
- だから、春風は窓を叩いた。
- ヴァーゼルは行く先々で老若貴賎問わず浮名を流すことで知られていますが、逃げるように次の旅に旅立ってしまうため添い遂げたという話はありません。またあちこちでちょっとした恨みを買っているようですが、不義密通などを行なったことはないようです。しばしば不首尾に終わって吟遊詩人に話題を提供することもありました。
- おれは決められた道筋をゆくわけでも、そのつもりでもないのですから
- 「風は吹きたいように吹く、強いられて吹くことはない」ヴァーゼルに限らず風の恩寵を受けたものたちは常にこのように言います。同じ旅の空の下にある『大道』の信徒とはそこが異なるのだとか。
時に、風の信徒は集団を成し何か一つのことに向かって協力することもありますが、あくまで個々人の自由意志による集まりと行動なのです。
- 竜都の主よりも年嵩だとささやかれる銀柳の森人。
- 四方王大戦初期、『野火』によって倒された北天の『星界樹』。彼女はその直系にして現時点では唯一の銀柳種エルフです。
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