日が翳ってゆく〜
この作品の繍羅世界における時間は四方王大戦後382年当時です。
戦の勝敗は〜
 この戦は「偽りの覇王・"黒爪の"グレン」と南海竜帝との戦です。第二次エシュン南下に対して遊撃戦を行った「"大地の爪"グレン」はエシュン族を退けた後、北天聖都に戻り幼帝エラエストを弑逆、聖都を制圧しました。そして周辺諸侯に働きかけ聖都の戦時司令官を名乗ります。
 そして、次第にその力を強め北天の諸侯に対し軍事行動を取ります。しかし、381年に「"大地の爪"グレン」が復帰し「"黒爪の"グレン」に戦いを挑み、南海竜帝の差し向けた軍との挟み撃ちに合い「"黒爪の"グレン」は倒れます。
 なお、月戦天使の神官であるサリューシャが動員されていることから、「"黒爪の"グレン」の軍に魔物が存在したことがわかります。
敵の首魁は捕らえられ、
 このとき捕らえられた首魁「"黒爪の"グレン」の正体、「"大地の爪"グレン」との関係は今のところわかっていません。
配下の名だたる将
 この戦においてグレンの愛人である、「闘姫」リキャルト・ヴィルガーは当初「"黒き爪"グレン」のもとにいたことが明らかになっていますが、「"大地の爪"グレン」の帰還後は行方が知れません。このとき討ち取られた将の名にヴィルガーの名が無かったことだけは確かです。
軍神の恩寵厚い女だった。
 繍羅世界でもっとも広く尊崇される軍神の一柱、月戦天使ラナディーンの直接恩寵を彼女は受けていました。しかし、この作中で明らかにされるとおり彼女はそのことを単純に喜んではいなかったようです。
シモオヌ。秋の風のシモオヌ。命を吹き散らすシモオヌ。死神のシモオヌ。
「颪」シモオヌ。四方の風の恩寵を受けた風の「執行人」にして、「四風刀」の一つ「颪」に選ばれた剣士。双刀をよくし、その豪奢に波立つ赤い髪と、褥を共にした男が常に戦場で息絶えるという不吉な悪名でその名を残します。
 その太刀筋は落ち葉を吹き散らす秋の風に似て、時に緩やかに時に鋭く、戦場にあっても見る物の目を引きつけずには居られなかったと伝えられます。
 
月天使
 大陸南部から繍羅世界全土にかけて広がる、天空信仰の主要神性。過去、もしくは未来に現れるという(もしくは現れた)天主に使える神性として知られ、そのために他の神性に比べても十分強大な力を持ちながら天使の座にあるとされます。
 南海においては日天使と対にして尊崇され、暦法、狩猟、漁労を伝えたと言われます(日天使は医術、農耕)。
 憂愁を秘めた二対の翼をもつ姿で描かれ、性別は地方により伝承が異なります。
白秋の風から研ぎ出された剣
 「四風刀」の一つ、「颪」。伝承では常に「颪」とのみ呼ばれ混乱しますが、実際には「凩」と言う小刀が対として存在する双刀です。
小人数で敵さんの寝首を掻いて歩く。
 まさしく一騎当千と言える超人達の参加する戦においては、こうした少数精鋭による威力偵察や破壊工作が戦局を決めることが多かったようです。
血まみれ月だの死神の鎌
いずれも「鎌月」サリューシャ・ヴァランシィの竜都における二つ名です。
『牙』
 月天使の眷属、狼、蝙蝠、蛇が備える牙になぞらえて神殿に仕える神獣族をこのように呼びます。一方の日天使の眷属(鷲、虎、羆)は『爪』と呼ばれます。
狼、蛇、蝙蝠は月天使に従う神獣で、
 月天使は眷属に狼、蝙蝠、蛇を擁します。
 北陸に残る伝承としては、彼が眷属の夜の生き物と戯れているのを盗み見た人間が思わず恐怖の叫び声を上げたのが闇への恐怖の始まりとされ、そのことを罪と感じた月天使は贖罪のために人を守護することを誓ったと言います。その折りに自分の二対ある翼の一対を盾と剣に変えた姿が、サリューシャの仕える月戦天使です。(兄弟を助けるために日天使もまた戦天使へと転生しました)
『鎌月』
 『鎌月』は南海竜都における月天使神殿の戦巫女に与えられる伝統の二つ名であり、サリューシャもまたこの名を先代の「」から受け継いでいます。
邪眼に生まれついたから、
 生まれつきサリューシャの片目は強い魔力を有していました。このことと月戦天使の恩寵の間には関連があったのでしょうか。
 後述の文章で明らかにされるとおりこの邪眼が元で彼女は生まれた家から疎まれ、神殿に身を寄せることとなります。
月天使は、怒る神、悲しむ神、そして死をもたらす神。
 日戦天使が戦場における誇りある戦いと敗者への慈悲をもたらす一方で、月戦天使は戦においては知謀を巡らす、容赦のない非情な神として知られます。このことは日常の天使の相と対照をなしています(日天使は厳格さを月天使は優柔さを示す)。これは月天使が自らの過ちにより『恐怖』を生み出したことと無関係ではないようです。
死を命ずる聖句
 第7レベルクレリック呪文、ホーリィ・ワードです。実際のゲーム中でも頻繁に使われました。
短い祈りが
 神秘の業を使用するには神性への嘆願や、祝詞の詠唱を必要とします。その間術者は無防備な状態にさらされるため、その間術者を他者の攻撃から守る護衛者が必要になります。
 サリューシャと月影、十六夜の息のあったコンビネーションは多くの戦場でその真価を発揮してきました。
『死』とその二枚の翼のように。
 ここで言われる『死』は四方王の一つ、全ての夜魔を統べる東方の魔王『死』の事でしょう。彼の翼はその影のしたにあるものに等しく死を与えたと言います。
かつて月神が〜
 全ての魔王の元となった『原初恐怖』(プライマル・ホラー)の源は何処にあったのかは北天、西域でよく取り扱われる神学的命題です。現在の所は月神の過ちによると言う説が一般的になっていますが、西域のある神秘主義者の言によれば、この月神による恐怖の発露は四方王の東西軸の魔王、即ち東の『死』と西の『秘識』を説明するものであるとも言います。その力の源を純粋に人の心に由来したが故に、一度それに抗する術を得た英雄達の手によって東西の魔王は比較的速く倒すことが出来たのだと。
小さな子供も〜
 当時の竜帝城市では聞き分けのない子供を脅すのに「血染め月がお前をさらっていってしまうよ」等と言われても居たようです。もっともこの戦でサリューシャが倒れた後は、「血染め月がお前にお仕置きするよ」と変わったと言うことです。
命の灯が消えるのを〜
 『牙』とその主達が何らかの精神的な共感を有していることは時折報告されています。
殆ど灰になった〜
 この発言から考えるに、彼女は第9レベルクレリックスペル、True Resurrectionを使用できなかったことがわかります。おそらくこの時点で彼女は全世界的に屈指のレベルを持っているにもかかわらず9レベルスペルを使用できないことは、彼女がおそらくはファイター、パラディンもしくは他のプレステージクラスとのマルチクラスを行っていたのかも知れません。また、邪眼を持って生まれたことからソーサラーとしてのレベルを有していたことも考えられます。
 (旧D&DではRaise dead fullyが最大の呪文だったんですよぉ)
生家
 ヴァランシィ家、南海に近いリュデペ古王国の王家の血筋を引く南海でも屈指の名家で、代々名高い軍人を輩出しました。

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