Aquilla Campaign
本キャンペーンは主にD&Dの使用を誰でもできるように、フローティングスタイルで行うことを特徴とし、一話完結、さらにウジャガトグ墳墓もしくはアクィラ城市内を主な舞台とするダンジョン主体のシナリオによってキャンペーンを遂行する。 キャンペーンイントロダクション〜古き太守の呪い〜・太守たちの時代
かつて、人の傲慢が天山の地を滅ぼし、続く四方王大戦により繍羅の人間が滅亡の危機に瀕したとき、この地もまた北の魔王『氷河』をはじめとする諸王の魔の手に晒されていた。 しかしそのとき天山の力を受け継ぎ生き残った一人の魔術師が帰り来て、この地に君臨した。その名はウジャガトク、天山の召喚術師であった。 彼はその召喚の技により水源の失われたこの地に水を呼び戻し、やがて古アクィラに太守として君臨した。時はおりしも四方王大戦の最中であったが、彼の強大な魔力はこの地を襲う魔物どもを寄せ付ける事は無く、周辺から彼の庇護を求めて多くの人間が古アクィラに集まってきた。古アクィラは四方王大戦の中にあって数少なく人類が生き抜くことのできる場所であった。 しかし、古アクィラの伝承はその折の繁栄の歴史を不意に閉じる。まるでその偉大なる帝国の最後を語ることを恐れるかのように全ての記録は帝国の終わりについてなにも残しはしなかった。古アクィラの遺跡が、「大道」を行く隊商により発見されるまで、かつての繁栄は天山文明との混同であると識者には思われており、他の文明と同じく、結局は四方王大戦に巻き込まれたか、その後の「夜明け前」の時代において滅びたと思われていた。 ・交易都市アクィラ
人類の夜明け以降、「大道」に集う「大道の僕」達は「大道」の修復に努め、大戦暦158年ようやく大陸の東と西をつなぐ交易が再開した。 その修復の過程で「大道の僕」達と彼らに協力した砂漠の一族、アガーツィ族は砂丘の中に半ば埋もれた古アクィラの城址と沸き出でるオアシスを発見した。古アクィラの残した史跡とカナートは確かに残っていたのだ。 古アクィラの城址は現在のアクィラの基盤となり、そこを最初に見つけたアガーツィ氏族の交易商人カセツァートがその都市を治めた。 大戦暦250年を越したあたりで、アクィラは多彩な民族が行き交う交易都市へと発展した。 東からは絹に工芸品を携えた騰匂帝国の行商人、彼らの護衛たる票師、道士。天山に向かう八道会行乞派の遊行僧。そしてわずかながらも東方の扶桑の地からきた冒険商人、仕える主を探す武士。 アクィラの北方、山岳地帯ボイルケッシュ地方の民は特産の香料を金に換えるべく、象の行商を組んでアクィラの城門をくぐった。 そして、北天、西域からは賭け事のような投機貿易をおこなうパラエッシュとリュイヴィシアの行商人、伝道に励むためここまでやってきたリュデペ古国の伝道僧と護衛の救世軍などの民もまた、このアクィラの交易市場にやってきていた。 ・古代皇帝の墳墓
しかし、発掘調査を進めるうちにその遺跡が当初思われていたような儀礼的な墳墓ではなくもっと異質な何かであると知られるようになった。 やがて或る日、遺跡の一部に潜ったならず者達が、知らずに何かの封印の施してあった地下墳墓への入口を開いた。数百年間墳墓に篭っていた瘴気が立ち上り、ならず者達は手にした宝玉を持ったまま逃げ出した。 「わが眠りを妨げることなかれ わが奥都城に触れることなかれ われこそは永劫の闇の中にありて 永久の快楽と永遠の権勢を享受する ただ一人の皇帝たるべし」 墓所の封印額はそれからしばらくしてから瓦礫の中から発見された。 ・皇帝の呪い
カセツァートは墳墓の封印を命じた。しかし、士気の低下したアクィラの守備兵はその命に背き、雇い入れた賢者たちも封印を行うためには墳墓の綿密な調査が必要であるとし、自ら墳墓に赴く事はなかった。 やがて、カセツァートは触れを出した。 古代魔術皇帝の墳墓に赴き、ウジャガトクの呪いを解いたものに破格の報酬と階位を与えると。 やがて、呪われた都市アクィラには様々な目的を持った無法者や聖人が訪れるようになった。 アクィラ付近の地勢、気候
大道沿いのもっとも近い他の城塞都市は大道沿いにアイゲンチア、オーシンド、マスカツァートなどがあり、それぞれカセツァート公と縁戚関係にある太守が統治をしている。 周囲に遮るもののない、半高地にあるアクィラは砂風の街とも知られ、街路という街路、屋根という屋根に砂埃がつもっている。 城市はいくつかの高級な住宅、寺院などを除けば至る所が埃じみており、道行くものは何らかの防護手段(マスク、フードなど)をするのが常となっている。 城市を一歩でると、北方に世界の屋根たるボイルケッシュ山を望み、そこへ至るクルンハン高地への象やヤクの通る交易路が続く。これらの高地はカナートの水が至る源であり、「豊穣の谷」、「サンダルカルの鍛冶場」、「オルシントンの環状列石」等の遺跡が知られている。ボイルケッシュ地方の山岳民族は大規模な都市を持たずいくつもの集落規模で 交易作物や工芸品を作成している。この地方で支配的な八道会上座部独覚派の行者は時折、アクィラにやってきて辻で道行く者に祝福を与えるが、アクィラの多くの者は彼らを単なる物乞いと思っている。 一方で南にはかつての太守の聖苑、「太守の苑」と呼ばれる大砂漠が広がっている。この大砂漠にはあちこちに太守時代の遺跡が点在していると言うがその正確な位置を知ることは非常に困難であり、砂漠の地図作りは「頬髭の」カセツァートの力を入れている部分である。 「太守の苑」にあると言われる遺跡には「古き太守の僧院」、「カナートの祠」、「陽炎城」、「魔人像」等が噂されている。しかし、他の地域での噂に比べ「太守の苑」の噂はあくまで酒飲み話の域を出ないと言われていた。しかし、近年、とある冒険者が「太守の僧院」の位置を特定し探索を始めたことから急激に「太守の苑」に赴くものが増えている。そしてその多くが、有る者は砂漠でバウジャの民の略奪を受け、またある者は「砂に這いずる者」に襲われ、砂漠にその骨をさらした。まことしやかに流れる噂としては「墓守の一族」が墓所を荒らす不届き者を粛正しているのだと言うが、「肝心の「墓守の一族」の姿を見た物はいまだいない。 東への街道は丘陵、山岳地帯を抜けて遥か東の騰勾帝国、もしくはアレハス汗国へと続く。この道を通って時折、東海に浮かぶ扶桑諸島の人間がこの地に至るとも言うが定かではない。 一方西への街道は大陸西岸、北天地方中心部に続き聖地、天山へ巡礼しようとするリュデペ古国に遠く続く。リュデペ古国は東方・騰勾帝国の天山地域の制圧、それに続く西方への侵攻を警戒し、四方王大戦以前、天山王朝との間で結ばれた駐留軍の約定の元、「北天八道会修道騎士団」を組織し、アクィラに駐留させた。 アクィラは泰陸内陸部の高原地帯に位置し、高度による温度差が著しい。アクィラでは、夏至週には摂氏40度(華氏104°)を越える日もあるのに対し、冬至週には零下10度(華氏14°)まで下がる日もあり、その温度差は50度近くになる。大まかに言って乾燥気候で、常時風が強く、乾季と雨季が存在する(夏乾冬雨)。ただし、太守の苑はかつて四大精霊の王(文献によっては旧支配者達とも伝えられる)の暴走した地域であるために、砂漠では局地的に異常な気候が起こることはある。中でも、狂気に陥ったという風の旧支配者ハンマオクチュナイの影とその熱風は砂漠の民バウジャ氏族の恐れるものとなっている。 アクィラ周辺(その多くは北方の高原からやってくる)の川は砂漠の中に消える内陸川で、「アクィラには金はなくても、雪がなくてはならない」という諺がある。北方の山地に積もる雪が、とけて川の水や地下水となり、アクィラの住民を養っているという意味であり、標高差から生まれる水の蓄積が小麦やトウモロコシなどの主食作物の収穫に重要な役割を果たしている。 伝承ではカナートの娘エイリーノァは天山王朝華やかなりし頃には太守の苑の川を全て統べ、縦横に巡る運河がこの地を潤していたのだという。今残るカナートはその運河網のごくごく一部にすぎず、砂漠の中にはエイリーノァを祭る運河神殿があるのだという。 コラム・アクィラでの暦 アクィラの居住者達
人間(Human)アクィラに居住する人間達には使用する文字により大きくわけて「北天」「天山」「東方」の別がある。もちろん、それぞれはより詳細に細分化されるが、ある文明に属する人間にとって他の文明の人間を区別するのは困難である事が多い。天山文明 かつて泰陸中央に栄えた、精霊王を使役した天山王朝の遺産とそれを受け継ぐ人々。浅黒い肌と、目鼻立ちの整った顔立ちが特徴的である。多くはウェーブした黒い髪と茶色、灰色、黒と言った瞳を持つ。時折生まれる青い瞳の人間は天山の精霊使いの血を受け継ぐとされソーサラーであることが多い。 アクィラに居住する天山文明の人間には、交易を生業とし都市に居住するアクィラ市民、山岳地方に住みアクィラに傭兵、交易などのために訪れた強健なクルンハン高地族、砂漠に生きる術を持ち都市生活に背を向けるバウジャの民等が代表的である。 北天文明 北天文明はその中心を、北陸(泰陸の北西に位置する)の首都、四方鎮の一つ北天聖都に持つが、アクィラに至る民は北天聖都よりも、北陸と泰陸との間、迅速海峡周辺の都市国家連合から来た者が多い。北天の特徴は白い肌に、赤、及び金の髪、彫りの深い顔立ちであるが、迅速海峡周辺には褐色の肌、黒い髪を持ったものも多い。冒険商人として名高いパラエッシュの民、修道騎士団を募ったリュデペ古国が主な北天からの居住者である。 東方文明 泰陸東方を支配する騰勾帝国、騰勾帝国より内陸部で寒冷な気候の元のアレハス汗国が主な東方からの居住者である。黄色な肌と細く切れ長の目が特徴。ほとんどが黒髪、黒い瞳を持つ。 ルール補足 ヒューマンキャラクターはPHB13ページの基本特徴を備える。ただし、言語に関してのみ、後述の表に従う。この世界にはコモン語が存在せず、それを代替するものとして交易語があるが、いくつかの地方では自動的に交易語を収得できない。 ドワーフ(Dwarf)アクィラに居住するドワーフはその多くがアクィラの北、クルラハン高地に散在する露頭堀鉱山の出身であり、かつて天山王朝に工人として使えた者達の末裔であると言われる。多くの氏族は夜明け前の時代に外部からの侵攻に耐えるために要塞化された鉱山に閉じこもった。その後外世界の多くで失われた工芸技術を解放するか否かで氏族間に諍いがあり、独占を決定した。しかし、東西の貿易が盛んになるにつれ、彼らの工芸技術は相対的に陳腐化し、新たな動きが求められている。一方、東西の交易に従い東方、及び北天のドワーフもアクィラに来ていると言われるがその数は僅かであり、その多くが鍛冶街に流しの職人として居着くため、人間にはほとんど区別が付いていないのが実状である。 コラム・東方のドワーフルール補足 ドワーフキャラクターはPHB14ページの基本特徴を備える。ただし、言語に関してのみ、後述の表に従う。この世界にはコモン語が存在せず、それを代替するものとして交易語があるが、いくつかの地方では自動的に交易語を収得できない。 エルフ(Elf)天山王朝においていくつかのエルフの部族は精霊王の征服と言う傲慢な行為に関わることを良しとせず、クルラハン高地の峡谷地帯「豊穣の谷」に引きこもり、天山王朝の文明を全て捨てた。精霊王の暴走により天山王朝が滅んだ後は文明を捨てたその部族のみが生き残った。彼らは現在、北天のグレートツリー(星界樹)の種苗もしくはその手がかりを欲しており、アクィラにおいてその情報を手に入れようと躍起になっている。一方、アクィラ以外の地から訪れるエルフは主に東方の強力な個人とその一族による小規模な集団が多く、扶桑の芙蓉峰樹海の九郎坊一族、騰勾帝国翡翠洞天の玉琴公主が有名である。彼らは天山王朝の魔術、情報を求めており、また、彼らにとって余りに異質な生活環境をどうにかする術を有している。逆に言えばそうした者以外は長く居着く事が出来ない。北天から来るエルフはその多くが人間の隊商の護衛任務を行う者で、アクィラには定着しない事が多い。 ルール補足 エルフキャラクターはPHB16ページの基本特徴を備える。ただし、言語に関してのみ、後述の表に従う。この世界にはコモン語が存在せず、それを代替するものとして交易語があるが、いくつかの地方では自動的に交易語を収得できない。 ノーム天山の地においてノームは非常に少ないが、クルラハン高地においてドワーフ達の工芸品を仲買する丘陵の街があり彼らはそこで無愛想なドワーフ達と人間の間を取り持っている。天山地方以外からのノームはおそらく世界中のどこからでも来るだろうが、その多くがドワーフ達と行動を共にしている。 ルール補足 ノームキャラクターはPHB17ージの基本特徴を備える。ただし、言語に関してのみ、後述の表に従う。この世界にはコモン語が存在せず、それを代替するものとして交易語があるが、いくつかの地方では自動的に交易語を収得できない。 ハーフエルフ
DM向け情報(シナリオソース)アクィラ滅亡の真実(魔人の目的)
その結果アクィラの繁栄は為された。 しかし、魔道皇帝ウジャガトクの君臨が五十年の月日を越え始めたとき、人々は恐れを持って魔道皇帝の名を口にするようになる。そして、次第に厳しくなってゆく税収と労役の下、ウジャガトクは自分の栄光を後世に伝えるべく巨大な地下墳墓の建設を行い始めた。 古アクィラの住人達は全てがその建設に動員され、そして倒れていった。 やがて、ウジャガトクがそれまでに集めた財宝と多くの殉死者がその墳墓に収められた。まさしく古アクィラの栄光全てを彼は自分の墳墓に封じ込めたのだ。 やがて、彼は自分が望んだように墳墓の主となり、わずかな墓守の一族を残して古アクィラは滅びた。 ウジャガトクは誓いの為に生前から魔力を蓄え、準備をすすめたが実際はその魂を魔神に奪われ強制的にリッチとなり永劫に血への渇望に苛まれている。 ウジャガトクの(確実に魔神の狙いでもあったのだが)怨念と憎悪は瘴気となってアクィラの城市を侵しているが、実はカセツァートの娘が呪われて三重苦(盲目、聾唖)となっている。 魔神は天山の上帝が自ら封じたもので四方王の腹心クラスの魔神。上帝に封印されたがウジャガトクと契約を交わし、地下墳墓を作らせた。(封印は地下深くに為されていたため)地下墳墓は魔神の思惑通り封印の地下神殿とつながり、ウジャガトクは魔神の魔力を受けた。しかし、彼は用心深く魔神の封印を解きはせず、取引を行おうとした。 魔神の封印は強力な守護者によるものであり、それを解き放つことは魔神自身にはできない。したがって魔神はここまでやってこれるだけの力を持つものにその封印を解かせるべく、現状を作り出した。 魔神の目的は封印を守護する守護者を倒せるくらいに力強く、かつ愚かな冒険者を利用して自らに施された封印を解く事にある。 「墓守の一族」
(アサシン、サンドクラッド、スフィンクスの伏線) 「扶桑の密偵」
(ラフィングスラスターの伏線) 「忍者一族」
(ザ・ハイマスターの伏線) 「仙道の守護者たち」
(シャン・ヌイの伏線) 「コウェンレイヤの聖人」
(魔神・および異郷戦士の伏線) 「西方の伝道師」
(レイバーロード、ビショップなどへの伏線) 「東進の野望」
(クルセイダー、ソーサラーなど) 「砂漠の盗賊」
(ローグなどの伏線) 「陰謀城市」
(マスターシーフの伏線) 「冒険者ギルド設立」
(情報、酒場の伏線) 「もぐるばかりがダンジョンじゃない」
「救出作業」
「敵は、冒険者」
「魔神に魅入られたもの」
プレイに必要なものfor PCアクィラの宗教アガーツィア『先達者、案内者』エイリーノァ『カナートの娘、良き妻』・使用可能種族、民族の設定。
アクィラ(中央アジア) 混血が進み、非常に多彩な人種的特徴。 社会身分は全ての段階に至る。男女平等。基本的に都市および周辺の文明化された地域出身となる。 基本クラス ファイター・キット 鹿苑(漢帝国)、扶桑(日本)、ボイルケッシュ(インド高地民族)、アクィラ(中央アジア)リュイヴィシア(ギリシャ)、パラエッシュ(スペイン)、リュデペ(東欧)、 エンカウンター分類アクィラ城アクィラ近辺遺跡D16'HomePage Aquilla |