「遠き眠りを経て再び我らは目覚めた。 我らは堅き鎧にして、鋭き剣、確かなる盾にして、長き槍。人によりて作られ、眼前の敵を打ち滅ぼさんがためにのみ作られし心もたぬ器。 心もつものよ、我に何を望む。お前が望むならお前は神にも悪魔にもなりうるのだ。かつて帝国の戦士がそうしたように……!」
ここでBGMが入る。よりによって『復活のイデオン』だ!これは、狙ってたでしょう?でんこうじさん! 洞窟の奥、実際には地上からの入り口付近が騒がしくなる。異常が伝わったのだろう。レンジャーのアルスターが目を細め呟く。 「毛むくじゃらのホブゴブリン?バグベアだ。ざっと見ても20匹以上はいる」 「俺達の望むもの……」 「生存と復讐だ!」 それぞれ身の内から聞こえる声に従い、巨人の下へ走る。 白いパラディンロボにはベイルが。 黒いローグロボにはアルスターが。 そして茶色のウィザードロボにはシンツァが。 バグベアは隊伍をなして洞窟を進軍してくる。その数20をはるかに超す勢いだ。 「マスター、これってこの話用にエンカウンタいじったんですか?」 「……」 「マスター?」 「俺が悪いんじゃない。このシナリオは栄えあるAD&D一版の一番最初のシナリオだ。疑うなら、Gary Gygaxに文句を言うのだ」 「……」 しかし、今となっては怖れるものは何も無い。鋼の巨体に身をゆだね、望むは敵の首級。 イニシアチブが回る。 フェイフェイ:「マスター、RP-91リーパー・ビームサイズ(命中判定とダメージに+5)で攻撃します。当たりました。ダメージは6d10+5+【筋】修正の1.5倍(超大型サイズのMechaは搭乗者の【筋】に+16の装備ボーナス(Equipment Bonus)を与える、ただしサイズ修正で命中判定とACに-2つく)+《Weapon Specialization/武器開眼》+2で、……50とちょっと」 DM :「うむ、死んだ」 フェイフェイ:「《Cleave/薙ぎ払い》が発動します、隣のバグベアに……当たりました。ダメージは最低でも30くらいですけど」 DM :「うむ、それも死んだ」 他プレイヤー:「……」 『まるで、虫けらをつぶすみたいにさ』全員の脳裏に松本めぐむ(現・尾瀬あきら)版大空魔竜ガイキングでのサコン・ゲンとツワブキ・サンシローの会話が浮かんで、消えた。 イニシアチブが回る。 アルスター:「マスター、挟撃(flanking)の位置を確保するためにここに移動します」 DM :「それはバグベアの機会攻撃範囲(Threatend Area)内の移動だ。機会攻撃(Attack of opportunity)を誘発する」 アルスター:「<Tumble/軽業>で移動します。これなら機会攻撃を受けませんね」 全員 :『ちょっと待て』 アルスター:「ローグメカには防具による判定ペナルティが無いので、難易度15で機会攻撃範囲を抜けます。抜けました。この洞窟、マップで見る分には超大型サイズのクリーチャーは動けます。<Tumble/軽業>はできますね」 DM :「……うむ、できる」 重ねて言うが30フィートはある鉄の巨人がMサイズのバグベアの頭上をトンボを切って抜けてゆき、スタッと着地したのである。 ガンダムシュピーゲルではなくて忍者戦士飛影だね、こりゃ。そして二体のバグベアが肉片と化す。 そして、パラディンメカのビームサーベルとウィザードメカのチェーンガンが確実に敵を葬り去ってゆく。 いや、これは危険だ。力を振るう喜びが特に。 しかし、この力は大いなる復讐のための力なのだ。決して今目の前にいる小さな敵を撃つための力ではない。 我らの敵は階上、そう、丘巨人達だ。 PC達は、いや、古代スエルの鉄巨人達は先日の恨みを晴らすべく階段を上った。巨人ども見ていろ。今やお前達の敵はちっぽけな人間ではない。貴様らに並ぶ体躯、貴様らを超える鋼と魔法をもつ別の巨人なのだ! ここで、「機動戦士Geoffに立つ」は終了。 途中からは大笑いでしたがとりあえずプレイした感覚では巨人族との遭遇ではバランスがちょうどいいかもしれない。確かにバグベア相手ではオーバーパワーだったけど、巨人族(ジャイアント)はそれ以上に当ててくるはずだし。 ウィザードメカのスペル相当能力とレンジャー/ローグメカの二刀流時の命中率の意外な悪さはロボ(Mecha)のデザイン時にもう少し考えればカバーできるハズ。 以降は後日にジャイアントとの決戦を行なったときの内容。 題して、機動十字軍メカクルセイド、第二話「殴りあい、穴」 ぶっちゃけ、シナリオとしては階段を上って丘巨人の住処を荒らしまくっただけなんだけど、いや、燃えました。 キャラクター、及び搭乗メカは当然変わらず。呪文はボーナスで取り直し。 そういえば、このシナリオですがもともと巨人の館を急襲するシナリオなので部屋や通路のサイズが当然巨人用です。するってぇと、ダンジョン(館ですけど)の中をモビルスーツが歩くという図が可能に……。とはいえ、ガンダムの設定頭頂高は18m=60フィートですけど、DnDではそのサイズは巨大サイズ(モンスターマニュアル準拠で32〜64フィート)になってしまい、さすがにそれじゃ大きすぎるんでこのゲームでは超大型サイズ(16〜32フィート)としています。このシステムだといわゆるスーパーロボットの多くは超巨大サイズですね。
参考.有名ロボットの体高、及びDnDでのサイズ 比較参考・ストームジャイアント 6.4m=21フィート、約5.5トン=12,000ポンド。超大型サイズ。 忍者戦士飛影 3.6m=11.81フィート、0.5トン=1,102ポンド。大型サイズ。 鉄の城、マジンガーZ 18m=60フィート、20トン=44,090ポンド。巨大サイズ(かなり超巨大サイズに近い) 超電磁ロボ、コン・バトラーV 57m=187フィート、550トン=1,213,000ポンド。超巨大サイズ 超光速万能大型変形合体マシン兵器、ガンバスター1号 200m=656.2フィート、9800トン=21,610,000ポンド……。あー、そろそろ建造物かな
・勝ち鬨を上げるローグロボとパラディンロボ
・血まみれで、おすましのポーズをとるファイターロボ(中身は女の子ってことなので……)
・殺戮の宴を満喫し、ご満悦の松谷先輩
といった感じで、第二部『殴り合い、穴』はほぼ殴り合いに終始した。 意外だったのが、バランス的にはちょうど良かったということ。オーガ程度はたしかに鎧袖一触だったが、雲巨人のモーニングスターあたりはかなり打撃力があって、それぞれのロボはhpの半分以上を失っていたのである。楽勝と思っていたが割りとハラハラさせられた。 最も逆に、自分なんかはこうしたジャイアントと五分に闘うDnDのキャラクターのバケモノっぷりを再認識したりしたのだが。 あとは呪文の選択にもよるのだろうがたとえハード的に強化されていてもウィザードはこのレベルではできることが少なかった。スリープその他の無力化スペルは相手のヒットダイスが高いと聞きにくく、低いレベルなら殴ったほうが早い。そして、ダメージスペルは単体目標では対してダメージを与えられなかった。ソーサラーでシールド、トゥルーストライクあたりを使いこなせばそれなりに前に出られたかもしれない。 それはそれとして、造形物を使って遊ぶというのは危険なほどに楽しい。 平均年齢は30を超えている連中がフィギュアを並べて、下から眺めてぎゃあぎゃあ言ってるさまはまったくガキもいいところだ。 今回フィギュアをお貸しいただいた岡田さんにはこの場を借りて「本当にありがとうございました」と、お礼を申し上げたい。 あとは、小声でお詫びも。あんなに立派なフィギュアをこんなバカなセッションに使ってすみませーん。 ここで、今回のフィギュアを並べて記念写真。
・全員集合!お疲れ様でした。
・主役の族長をつとめました英国シタデル社、ウォーハンマーシリーズのジャイアントさんです。グレナディア社のストームジャイアントは今回クラウドジャイアント役で。
・脇を固めるサイクロプスやヒルジャイアント、ファイアジャイアント、小さいのはオークの皆さん。
・正面でガウンを着ているのは敵方紅一点、丘巨人の奥方。
今回のゲームではゲーム翻訳家、岡田さんから見事なフィギュアを貸していただきました。 岡田さんのサイトでは、今回使用したフィギュア以外にもたくさんのメタルフィギュア、そしてそれを使ったゲームの様子の写真などが掲載されています。ぜひ、そちらも訪れてみてはいかがでしょうか。