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Date: Mon, 23 Aug 1999 16:47:11 +0900
From: 花本 雅樹 <dark-jedi@mbb.nifty.ne.jp>
Subject: [trpg-xml:00059] Re: シナリオ情報 DTD その3
To: <trpg-xml@trpg.net>
Message-Id: <016801beed3b$b833abc0$3e23a8c0@mx.toyotatsi.co.jp>
References: <199908200243.CAA07764@caine.vox.tutkie.tut.ac.jp> <199908201508.AAA03457@ns.trpg.net>
X-Mail-Count: 00059
花本です。
あいかわらず、小姑のようにいろいろと言わせてもらいます(笑)。
> でも、これまた個人的な意見としては
>
> ・1人や小さな集団でとしてではなく、この様なある程度の公共的な
> TRPGの為の組織だからこそ、少しずつでも各種システムに対応していくべき
>
> だと思います。
>
> 私の唯一のプログラム言語Javaとかの例をだすと、規模とかが違いすぎるかも
> しれませんが、あれもどのOSでも動くと言いながらWindowsやソラリスとか
> からしか JDK(プログラム環境)とかの対応が進まない様に、最初は特定の
> システムだけでも良いから話を進めていったらどうでしょう。
Java の場合、仕様を決めるに当たってまず仮想的な実行環境である JavaVM を想
定し、その上で動く事を前提とした仕様が作られました。つまり、Java は「どの OS
でも動く」のではなく、「(Java が実行可能な環境であれば)どの OS でも動く」と
いう事ですね。汎用性はありますが、システムに対する細かい操作は困難です。
これに対して、C は UNIX の OS 自体を記述する言語として設計されました。シス
テムに対する細かい操作は可能なのですが、他のシステムに対してそのまま適用する
事は困難なので、各 OS 毎に独自の仕様が追加される事になり、汎用性はあまりあり
ません。
梶田さんの「最初は特定のシステムだけでも良いから」という発想は、C の様に各
システムに特化して汎用性を失ってしまう事になりかねません。シナリオ DB などと
しての利用を考えるのであれば、まずは仮想システム(抽象化したデータ)を想定して
シナリオ DTD 全体の構成をはっきりとさせ、そこに各システム固有の情報をどう当
てはめていくかを考えた方が Java 的でいいんじゃないかと思いますよ。
まあ、「抽象化データによる仮想システム」自体を考えるのが大変だとか、システ
ム固有のデータを本当に当てはめる事が出来るのかとか、いろいろと問題もあります
けど(笑)。
# どっちにしても、もっと人数が必要だな〜。
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Namespace に関連して、
> 解説アリガトウございました。
> もっかい、赤本を読み直して見ます。(笑)
「標準 XML 完全解説」(通称:赤本)の 第 10 章に Namespace についての解説が
ありますが、この内容は 1999 年 3 月 27 日版のワーキングドラフトに基づいて書
かれています。XML 関連の仕様については現在も検討中のものが多いため、解説書な
どが出版されてから仕様が変わるといった事態がかなり発生しますが、Namespace に
ついても 1999 年 1 月 14 日に W3C の勧告が公開され、仕様が確定しています。
赤本の内容は XML1.0 の仕様が確定した後の 1998 年 3 月時点のドラフトが基に
なっているために、関連仕様の解説の中には最新の仕様とは食い違っている部分があ
ります。XSL や Namespace などは現段階ですぐに必要となる仕様ではないのでよい
のですが、リンク関連の仕様である XLink と XPointer については仕様をチェック
する必要があると思います。
以前、XSL 関連の情報でいくつかのサイトを紹介したのですが、その時に紹介しな
かった(というか、ここには XSL 関連の情報が無かった)サイトがあります。ご存知
かもしれませんが、このサイトには XML や HTML 関連の仕様の日本語訳が多数あり
ますので、一通り目を通してみるとよいと思います。
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http://www.doraneko.org/
# ちなみに、私のハンドルネームは「にゃった」ですが、どら猫本舗とは何ら関係
# ありません(^.^)。
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