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Date: Fri, 20 Aug 1999 19:25:05 +0900
From: 花本 雅樹 <dark-jedi@mbb.nifty.ne.jp>
Subject: [trpg-xml:00056] XML Namespace
To: "XLM ML" <trpg-xml@trpg.net>
Message-Id: <001a01beeaf6$45cd7620$3e23a8c0@mx.toyotatsi.co.jp>
X-Mail-Count: 00056
花本です。
とりあえず、「シナリオに含まれるシステム依存情報をどう表現するか」という議論につ
いては、小林さんと梶田さん(とその他の方々)にお任せしておくとしましょう。下の方で少
しだけ触れてますが(笑)。
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では、予告通り XML Namespace について概略を紹介しましょう。
> ・DTDファイルをシステム非依存DTDファイルとシステム依存DTDファイルに分割する
> ・システム依存DTDファイルが必要になった場合のみXMLでそのDTDを宣言する
>
> って考えています。
>
> 他だ不安なのが、今の所外部サブセット(XMLにDTDファイルを設定する)を
> 複数宣言できるって書いてある文章を見かけない点ですか。
> (どなたか教えていただきたいです)
いや、まさにこれを可能にするための仕様なんです、XML Namespace って。具体的には、
「一つの XML 文書を複数の DTD で構成する場合に、要素名や属性名の衝突を避けるため」
に考えられたものです。例えば、XHTML で表現された文書に MathML で表現した数式を入れ
る場合などに、タグ名の重複を避けるためにどちらの DTD で定義されたタグなのかを明確
化するために使用します。
この ML での議論からもわかるように、DTD を設計するのにはかなりの時間と労力を必要
とします。そこで、「すべてを新しく設計するのではなく、既存の利用可能なリソースを流
用(して楽を)しよう」という発想で、W3C で仕様の策定が進められ 1999/1/14 に W3C 勧告
として公開されました。
記述方法ですが、例えば、
<books xmlns="books.dtd" xmlns:ISBN="isbn.dtd">
<book>
<title>標準 XML 完全解説</title>
<author>XML/SGML サロン</author>
<publisher>技術評論社</publisher>
<desc>
初心者から上級者向けの文法書です。.....
</desc>
<price>\2,280</price>
<ISBN:ISBN>4-7741-0584-8</ISBN:ISBN>
</book>
:
</books>
といったように、DTD やスキーマなどにプリフィックス(この場合は ISBN)を割り当て、
文書内で使用する時にプリフィックスを用いて(ISBN:ISBN の様に)区別するといった使い方
をします。
こういった内容のデータを処理しようと思うと、処理をするアプリケーションもモジュー
ル化して各 DTD に対応した処理を行うようにするなど結構面倒な作業が必要だったりする
んですが、データを作成する側から見ればかなり便利な機能だと思います。
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本題の方にも少しだけ触れておきましょう。
複数のシステム向けの汎用シナリオであれば、各種のデータは抽象的な表現をするしかな
い訳で、各ゲームマスターが使用するシステムにあわせてデータを用意するのは当然の事な
のですが、特定のシステム向けに作られたシナリオのデータが抽象的なデータ**だけ**とい
うのはどうかと思いますよ。
> どういうことかというと、例えば能力値はこのDTD推奨というか標準とい
> うかの能力値をいくつか決めておいて、無理矢理にその能力値で書いてしまう
> とか、その数値自体、例えば 0〜10までの範囲に読み換えて書くとかですね...
ってのはやっぱり受け入れがたいんじゃないかと思いますね。
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[>>>>> 花本 雅樹/にゃった
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[>>>>> E-mail : dark-jedi@mbb.nifty.ne.jp
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