千字シナリオ:最も優れたる者へ

作者名
志名波諸智
題名
最も優れたる者へ
対象システム
『深淵』をはじめファンタジー全般
シナリオの軸
分不相応な贈り物を受け取った人物の活躍と破滅(?)

舞台および導入

戦乱の地。領主の地位を巡って継承権戦争が続けられている。PCの中に(継承権争いの当事者として)騎士のいることが望ましい。ある朝、この騎士の領地内にある教会にて、岩に突き刺さった美しい両手剣が発見される。岩には、
「継ぐ者に贈る。この剣は最も優れたる者にのみ抜かれるであろう。ひとたび抜かれたる剣は所有者を神に愛でられし真の王者とし、神の敵を撃ち滅ぼさん」
なる文字が彫られている。

障害と制約

この両手剣は魔剣である。魔剣の能力と制約については下のとおり。

利点)
両手剣の通常の修正+4に加えて+5(魔剣への縁故も含めれば+10)の修正。効果値にも+5の修正が入り9になる。決して壊れない為、武器へのダメージは無視すること。
欠点)
戦う相手には理を以て相手の非を説き反省を促さねばならない。相手から3回攻撃を受けるまでは反撃をしてはならない。同じ神を信仰する相手にこの剣で斬りかかってはならない。これらの制約に違反すると魔剣のダメージは所有者にも与えられる。魔剣なので、運命による縁故5を割り振らないと使用できない。

魔剣の設定については各GMが自由に設定して良いが、利点と欠点のバランスには注意を払うこと。

発生する出来事

領主の地位を巡って争う相手の陣営には獣師や「死せる魂の守護者」の術者などが参加している。次々と魔獣や「死せる下僕」がPCの領地を脅かすのでそれらを撃破して行かなくてはならない。最後には競争相手の騎士率いる部隊が登場し雌雄を決することになる。相手の騎士の強さはPCと同等に設定すること。
 実は競争相手の騎士は同じ神を信仰しているので魔剣を使用することができない。

作者から

アーサー王円卓の騎士バリン(ベイリン)のエピソードからのパクリです。魔剣に縁故をとられていると苦戦は必至でしょうが、それでも勝利をおさめるようならPC達を素直に賞賛してあげて下さい。


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