千字シナリオ:孫へのお土産

作者名
TTB
題名
孫へのお土産
対象分野
ライトファンタジー系汎用
主題
久しぶりに会う孫のため、老人が用意したとっておきのお土産とは?

全体の軸

PC達は孫に会いに行く老人に雇われて、森の向こうの村まで護衛することになります。

PCの条件と動機

PCは駆け出しのキャラクタが望ましいです。老人はPCに護衛が済んで、無事孫達にプレゼントを渡せれば、金銭的な報酬を約束します。

初まり

老人がPCの溜まり場に現れて、先の条件でPCを雇います。そこにはもっと強そうな冒険者もいるのですが、老人はPC達に執心します。PC達が任務に就くことを承諾すると、老人と共に村に向かいます。

一行の状況

老人は驢馬に引かせた荷車に黒檀の大きな櫃を積んでいます。そしてそれが孫達へのプレゼントだと説明します。老人はPC達に向こうに着くまでに櫃の中身を見てはならないと厳命します。PC達は中身を見たい誘惑に勝てるでしょうか?

障害と制約

途中には湿地帯があります。足場の悪い所で不利な制約を受けないモンスターが一行を襲撃します。湿地帯をぬけると日が暮れます。森で野営することになる一行は、山賊たちの夜襲をうけます。夜襲を切り抜ければ翌日の昼下がりに目的の村に着くまで特に障害はありません。戦闘中老人は荷車の上でじっとしています。尚、夜中にこっそり櫃の中身を見ようとしても蓋は開きません。

道中の進行

PC達は、老人、驢馬、そして荷車を団結して守らなくてはなりません。モンスターは主に老人と驢馬を、そして山賊は明らかに荷車を狙ってきます。都度都度、持ち場を決めて的確に撃退しなくてはなりません。

謎の加護

もし、PC達の誰かが倒されそうになったら、最後の最後で、モンスターが急にのけぞって逃げ出したり、振りかぶった山賊の剣が突如折れたりします。

目的地での進行

何とか切り抜けて目的地に到着したPC達は、老人にもう櫃の中身を見てもよいと言われます。PC達が櫃の中を覗くと、次々に櫃の中に吸い込まれて意識を失ってしまいます。老人は非常にレベルの高い魔法使いです。

大団円

PC達が目を覚ますと、櫃から外に出られます。そこは部屋の中です。そして、PC達と同じ人数、同じ性別の孫がいます。傍らには老人が座っています。老人は、PC達に驚かせたことを謝して、この道中で起こったことを各々孫達に話して聞かせてくれるよう頼みます。老人のおみやげは、PC達の冒険談です。語り終われば、約束の報酬をPC達は手にすることができます。

最後に

これでPC達は、レベルの高い魔法使いにコネができました。彼から次の冒険を依頼されるかもしれませんね。尚、このシナリオは私の子供たち向けに作成しました。やり込んだ人には、物足らないくらい単純な話ですが、入門用などに使ったり、キャンペーンの導入冒険になど使って頂ければ幸いです。


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