千字シナリオ:蛇神狩り

シナリオ名
蛇神狩り(だしんがり)
作成者
がれっと
適用ゲーム
神が固定されないファンタジー
PCの条件
比較的低レベルなこと。極悪非道でないこと。未開地域があること

GM注意

渦型シナリオ。後味の悪さを味わうための代物なので、不気味な情景描写などを多用し、幻想的な雰囲気に飲ませること。

導入前情報

PC達の移動するあたりに、蛇神を崇める邪教の村があるという。もうじき、そこの邪教徒を滅ぼすため討伐隊が出るらしい。

導入

PC達は道に迷ってか、森の中を歩いている。すると、一人の人物がいきなり物陰から飛び出し、標的を抱きすくめる。(男ならがっしりとした美女、女なら細身の美男子)。標的は悪寒に襲われて発熱し、続いて物陰から数人の男が出てきて言う。
「花嫁(花婿)は定められた。これもまた定めなのだ」

PC達は屈強な男達に引っ立てられ、ある部落に向かう。人々の目は蛇のようで、その目でにらまれると恐怖のあまり反抗できない。村のしきたりで、神の定めた日に定めた所を通った旅人を、村人の婚約者にして、村の長にすることになっているらしい。婚約者は後ろめたそうで、問いつめると実は恋人がいるという(最初に襲う相手同士)。

しかし定められたしきたりに逆らう事は死を意味するという。やがて、最初に抱きすくめられた人物は高熱のため倒れ込み、体のあちこちから鱗が生えてくる。村から遠ざかると、苦痛のため痙攣する。(やりすぎると死ぬ)

PC達が呪いを解く司祭を呼びにいくなど、村の外に出ようとすると、討伐隊の斥候に出くわし、誰何してくる。討伐隊はどうあっても村を滅ぼすつもりらしい(改心するつもりなら容赦するとのこと)。だが、村人は呪いにより信仰を捨てられない。

PC達は婚約者から、祠にある封印を破壊すれば、呪いが解けるかもしれない事を伝える(討伐隊に連絡する時間はない)。件の祠に行き、封印を破壊しようとすると、神像から蛇形の邪霊が出現し戦闘になる。戦闘後、全員に謎の精神抵抗ロールをさせる(確実に失敗するレベル)。封印を破壊すれば、一応の呪いは解ける。

村に討伐隊の使者が訪れ、改心を迫る。PC達はぎりぎり間に合い、呪いが解けた事を伝える事ができる。だがその途端、村人達の瞳から大蛇が出現し、全員を食い殺してしまう。更に抵抗ロールに失敗していた者と婚約者達の全身に鱗が生え、蜥蜴のような容貌になってしまう。PC達は追っ手から逃げつつ、自分達と二人の恋人の呪いを解くクエストに出なければならない。


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