千字シナリオ:見習いサンタのクリスマス

題名
見習いサンタのクリスマス
作者
さうす
対象ルール
ウィッチクエスト

はじめに

これはクリスマスをモチーフにしたシナリオです。聖夜のセッションにどう ぞ。

ゲームマスターへ

月齢はクリスマスより少し前になります。猫ポイントは100です。

細部は好みに応じて変えてもよいでしょう。聖ニコラウスがうんぬんと言い 始めて聞かないプレイヤーさんには、お引取りを願ってください。

オープニング

クリスマスも間近の寒い朝、魔女たちの一人が街を歩いていると、突然背の 高い青年とぶつかります。その人は転んで手帳を落とし、そのまま気づかずに 行ってしまいます。その中には男の子と女の子の名前と住所、それにいろんな おもちゃの名前が、それはそれはびっしりと書き込んでありました……

目的と真相

今年初めてのお勤めとなる、この街担当の見習いサンタさんは悩みを抱えて いました。それは、もうすぐクリスマスだというのに、先代から受け継いだト ナカイたちが、言うことを聞いてくれないことでした。

その上、そろそろプレゼントの準備にサンタの工場へ向かう時期なのに、困っ たことに、雲の上にあるその不思議な場所への道を知っているのは、トナカイ たちだけなのです。なんとかして、彼を一人前のサンタとして認めさせ、子供 たちに今年もプレゼントが届くようにするのが魔女たちの目的です。

以下は“一人前”の条件の案です。

  1. 担当する街の子供たちが欲しいプレゼントを、時期までに調べてくること
  2. このあたりで一番古いもみの木の、頂点近くの枝を取ってくること
  3. 1.のときにサンタを信じない子供を見かけたら、本当のことを信じてもらうこと

解決

魔女と会った時点で条件1.は既に達成しているので、2.と3.をお手伝いする ことでトナカイたちに認められ、解決します。魔女たちが証人となればOKです が、ウソをつくと必ず見破られます。

2.の目的のもみの木は、長老格の大木です。事情を話せば枝を別けてくれま すが、その際何か頼みごとをするかもしれません。ものすごい吹雪なので、ほ うきで取りに行くには困難です。基本的には本人がよじ登ることになります。 登っている最中に何か起きるかもしれません。

3.は「サンタを信じなくなった原因」を調べて取り除く必要があるでしょう。 例えば『楽しみにしてたプレゼントがもらえなかった』なら、宛名を間違えた 手紙を郵便局から回収して書き直させるとか、『おばあちゃんから居ないと教 わった』なら、先代がむかし渡しそびれたプレゼントを(もちろん、メッセー ジカード付きで)持っていく、などです。

エンディング

サンタさんは無事プレゼントを配ることができます。それを手伝うのも悪く ないでしょう。

GMへ最後の一言

サンタは大人はもちろん、子供たちに“絶対に”姿を見られてはいけません (魔女と猫は例外です。サンタは魔女の存在を知っています)。ただし、サン タは変装すると普通の人にしか見えません。また夢の中でなら、サンタたちに 代々伝わるミュージックベルを使って、子供たちと会うこともできます。


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