千字シナリオ:晩餐にはアリサとエビを

作者
P96
題名
『晩餐にはアリサとエビを』
対象分野
ファンタジー系RPG
主題
暗号の謎を解き、行方不明になった老人をゴブリンから救い出す。
冒険の舞台
海辺の街、ここいらでは時折異様に大きい魚介類が採れるときがある。
PCの条件と動機
いたいけな少女(12歳くらい)からの依頼「おじいちゃんを探してください」

本編

PC達が酒場でくつろいでいると酔客の1人が海辺でこんなものを見つけたと 言って、ビンに入った紙切れを取り出す。それには、まるで文章になっていな い文字が羅列されている。暗号のようにも見えなくない。PCを含めた酒場の全 員が悩んでいると、少女が依頼にやってくる。

少女はアリサと名乗り、1週間前に出かけたきり、帰ってこない祖父を探し てほしいとのこと。

情報を集めるのなら、

少女は町の高台にある屋敷(資産家)の娘で、祖父と執事の3人で暮らして いる。少女の両親は何年も前に事故で死んでしまった。祖父は薬学者でフィー ルドワークと称して頻繁に出かける。その間は執事と2人で帰りを待っている。 大概1日〜3日で帰ってくるが、1週間も帰ってこないのは少し異常だ。

と、いうことが簡単に判る。有名人なのだ。

高台の屋敷に行って、老人の研究メモに書いてある地域に行っても手がかり はない。

街で情報を集めても、とりたてて情報はない。ただ、変わった事として酒場 で見た暗号のようなビンに入った紙切れは河口付近や海辺で何個も見つかって いるとの事。

半日後、高台の屋敷に老人の飼っているオウム(または九官鳥)が帰ってくる。 鷹にでもやられたのか怪我をしている。オウム(または九官鳥)はしきりに同じ 台詞を繰り返す。「アリサとエビを食おう」

解決すべき課題と悩みどころ

実は、街で見つかっている暗号はアリサの祖父が流したもの。

オウム(または九官鳥)の台詞の内容とあわせて、「ア」「リ」「サ」「エ」 「ビ」の5種類の文字を飛ばして読めば意味が通じる。

「おじいちゃんは海岸にある岩場の洞窟で怪物につかまっています。誰かに 助けを頼んでください」となる訳だ。

実はその洞窟は古代の研究施設跡で、生物を大きくする薬を開発していた。 老人はゴブリンに捕まって、巨大エビを作るために働かされていたのだ。

ゴブリンが老人に巨大エビを作らせたのは食料とするためです。

また、老人がメモを入れたビンは研究施設にあった空ビンをつかいました。 洞窟の中に海へと流れ込む川があったのです。

障害と制約

老人の安全を第一に考える。

解決方法

ゴブリンに奇襲をかけて一掃する。または忍び込んで老人を救出する。

解決方法の見つけかた

暗号が解けなければ、老人とアリサは良く謎かけをして遊んでいた。とでもし てアリサにヒントを出させましょう。

冒険成功後はみんなで巨大エビにでもありついてください。

あ、老人の名前かんがえてない……(笑)


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