TRPG.NET > シナリオ > 千字 > 2000年 >
キャラバン護衛で最終目的地の交易都市にたどり着いたパーティー。しかし 街の活気が感じられない。犯罪も多発しているとの噂もある。その元凶はゴブ リンがこの先の交易路を襲撃しているから。仕事を一段落終えて翌日になると、 市長からの依頼。依頼内容は「ゴブリンの退治＆ゴブリンが所有しているとの 噂の「統治者の宝玉」を手に入れて欲しい」との事。市長は善人であり、施政 の建て直しにこの宝玉必要なことを切実に訴える。
この宝玉は所有者に対して「統治者に必要な徳」を授ける宝玉。しかも所有者は自らの欲におぼれることなく公僕として全てを捧げる存在になるという(この設定は無い方がいいかも)。
……統治者がその宝玉を手にするとその統治対象地域の全ての住人がゴブリ ン化する呪いのアイテム。ゴブリン化すると、人としての意識はあるがゴブリ ンであり人間の言語・生活・生産活動を全く行えなくなる。そして生きていく ために、宝玉により徳と知恵を持ったゴブリンを神としてその統治を受け入れ る(この点はある意味伝承と重なる)。
統治者は宝玉のプログラムにより、略奪により住人を喰わしていくと決断。
「当然自分たちより『規模の大きい』街の近郊に住み着き略奪を行う→その街の経済・治安悪化→ゴブリン退治・どこからともなく伝わってきた(もちろん意図的に流された)宝玉の伝説を知り街の再建のためにもそれの入手も望む」の拡大循環を計り、最終的には王国そのものを崩壊させる。
依頼を受けるてゴブリン退治に出発。何事もなく本拠地に到着、突入。
ゴブリンとの戦闘。此処で次のような演出を行う。
そしてボスを倒すと宝玉の入手。またボスの部屋にいかにも禍々しい雰囲気 の像が建っている。これはダミーでありプレイヤーに破壊させることで呪いの 根源を絶ちきったと錯覚させる。市長に目的の達成と宝玉を手渡して任務完了。
市長が宝玉を受け取った瞬間、その顔がゴブリンへと変化し始め裏口から逃 亡。追いかけるパーティー。それを阻止しようとする半分ゴブリン化した街の 人々。パーティーはチェイスの末市長を見つけ宝玉を破壊することが出来るで あろうか。
数ヶ月栄えていたはずのこの街が無人になったとの噂、そして別の街で再度 同じ様な依頼を受ける。退治に出かけるがおそってくるゴブリンたちはかつて の街で親しくなった人たちの面影。最奥の部屋にはいると君たちを見てゴブリ ンロードが驚く。そしてかつて依頼をした市長であること、そして宝珠の謎を 語る。最後に「わしもこの呪いからは逃れられないのじゃ」といってパーティ ーに襲いかかる。