千字シナリオ:漁夫の画策
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- 作者
- 秀
- 題名
- 「漁夫の画策」
- 対象分野
- 読み替えを行えば、広い分野をカバーできる。
- 全体の概要
-
A国とB国の間に争いを起こさせ、利益を得ようとしているC国の工作員で
ある男。男はA国の諜報員を偽り、PCたちの依頼人として現れてこの謀略の駒
として利用しようとします。
PC達を「B国の工作員が来る」という理由でA国内のあるポイント(水道など、
重要な場所です)に張りこませ(PC達には、守るべきポイントは他にもたくさん
あって男は別のポイントの一つを守っていることにしてください)、仲間を現場
に行かせて逃げさせます。
これで「B国工作員、A国に侵入」という偽事実が完成しました。何度も繰
り返せば、両国の不信感はどんどん高まります。
男はPC達に張りこむポイントを変えることを指示します。そこでも同じこと
が起こります。場所変更、張込みを合計5回繰り返してください。
5回目が終了した時点で、男の筋書き通りにA国のB国への不信感は最大に
達します。同時に男は姿を消し、ミッションは失敗に終わります。
- 解決法の見つけ方
-
シナリオ中、狙われるポイントは多数あるはずなのに何故いつも自分達の所
にばかり工作員が都合良く現れるのかという「疑い」です。
- 解決法
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PCがこの一件の裏を取ろうと行動を起こせば、A国には現在のところ諜報活
動を行う正規の機関はなく、必要になれば技能を持った専門家を雇うことにな
っているのが明らかになります。
また、専門家(盗賊ギルドなど)に問い合わせれば、現在のところそのような
仕事を受け持っている人間はいないということがわかります。
男は仲間とともにPC達を始末してA国外への逃亡を図ります。
- 解決すべき課題と悩みどころ
-
C国諜報員の謀略を暴くのが課題ですが、自分達が利用されているように思っ
ても男の言いなりに張りこんでいるだけではミッション失敗してしまいます。
依頼人であるC国諜報員を疑い、明らかにするために行動しなければならない
のが鍵です。
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