千字シナリオ:高度一六〇〇〇mの真剣試合(セメント)
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- 作者
- SOW
- 題名
- 高度一六〇〇〇mの真剣試合(セメント)
- 対象分野
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現代格闘物(って選べるほどシステムないや)
- 主題
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活劇物と見せておいて、マンチなPCがいかに社会不適応者かを考える?
- 全体の軸
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前半はPCが飛行機に乗るまでをプレイするが、この時、徹底して一般常識的
行動を行なえるか試す。会話や売買、移動手段など、飛行機に乗るまでに有り
得る普通のシナリオでは流してしまう部分をちゃんと判定させる。マンチなPC
ほど珍妙な行動をする事が期待できる。
後半はハイジャッカーとの機内格闘戦に終始する事になろう。
- PCの条件と動機
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PCは全て格闘家。飛行機に乗り合わせる理由は国際試合の帰りというのが良
い。国籍を多様に分ける事ができ、PC間の意志の疎通が難しくなるから。
初期状況
PCはいかなる種類の武器も保持しない。
テロリスト側は銃火機で武装していて良い。
テロリストは1対1で相手をする者がPCと同数。その手下が適宜。テロリス
トリーダー1人の構成が活劇調で良い。手下はPCよりかなり弱くした方が面白
いだろう。リーダーはかなり強くしても良い。PC全員でかかって倒せないくら
い強くても事故で亡くなっていただく手もあるので。
- 解決すべき課題と悩みどころ
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前半はいかに格闘バカが社会生活に不適応かを知らしめる事に腐心するべき。
空港までの移動やホテルの払い、通りすがりの人に道を聞かれたり、警官に職
質されたり、といったイベントを起こし、徹底して現代社会の厳しさを教える。
最悪、警察に拘留される場合もある。無論、シナリオからはリタイアである。
後半はテロリストが銃器を使わないように気をつけるべき。現代物における
銃器は凶悪な武器なので素手ではいかに格闘家と言えど結果は見えている。テ
ロリスト側も格闘家とか、ジャム(動作不良)を起こすとか、何かしらもっとも
らしい理由をつけてとりあえず銃器で攻撃しないようにしてやるのが良い。
また、なるべく1対1で闘えるようにしてやると活劇調で良い。この時、PC
同士の意志の疎通ができずに敵対したりするとスリリングですな。
例外的にテロリストリーダーあたりはすごく強くしてPC全員で闘うというの
も良いかも。
- 障害と制約
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基本的に現代の一般社会に準ずる。警官や軍人であっても非番のときは銃器
を持たないだろうし、外国に居るときはなおさら持たないだろう。まして、一
般の旅客機に乗るのに銃器で武装していたら、即座に犯罪者である。
テロリスト側が銃器を持ち込めた妥当な理由としては乗務員にテロリスト側
内通者が居るというのが良いだろう。
- 解決方法
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基本的には特別何もしなくても事件の解決は可能だと思われるが、あくまで
PC間に協調を求めたい場合、語学に堪能で一般常識を備えた温和、かつ理性的
なNPCによる介入が妥当。
スポーツジャーナリストとか、格闘技大会のプロモーターとか、そういった
NPCがPCの間に立てば割とスムーズに協調態勢を作ることができる。同時に一
般常識を持つ事が格闘家にも必要である事を示す事もできる(かな?)
- 参考資料
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ハリウッド産のアクション映画が最も妥当。
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