TRPG.NET > シナリオ > 千字 > 1999年 >
シナリオは、街道を分断している河が大雨で氾濫して、PC達が河に最も近い 村で足止めされてる所から始まります。
雨が止み、旅を続けようとするPC達に、村の人間が頼み事を持ち込みます。 大雨で、山の神殿までの道が土砂崩れで通行できなくなってしまい、神殿に住 んでいる一人の神官が閉じ込められているらしいので、神官を無事に保護して 欲しいというのです。
神殿までの一般道は土砂崩れで埋まっているので、神殿に行くには険しい二 つのルートしかありません。村の猟師が道案内をしてくれますが、戦闘はから きしです。
一つのルートは、山の麓の森の中を迂回しながら登るコースです。長雨で地 面がぬかるみ歩き難いのに加え、泥を泳ぐ様にして大蛇が襲い掛かってきます。 もう一つのルートは、山肌に沿って迂回しながら岩肌が露出する崖を登ってい くコースです。こちらは見通しが良いですが、足を迂闊に滑らせれば命があり ませんし、晴れた空の中、身の丈3m程もある巨鳥が襲いかかってきます。
二階建ての石造りの神殿に辿り着くと、誰の姿も見当たりません。実は、こ の数日の大雨の中、この神殿に古くから隠し封じられていた岩人形を手に入れ る為にある男が神殿を襲っていたのです。神官は、二階の一番奥の部屋に閉じ 込められています。神殿を襲った男は、一階の礼拝所の床に隠された扉から神 殿の地下で岩人形の封印を解こうとしています。
一階の隠し扉に早く気がつけば、封印を解く前の男と戦闘になります。隠し 扉に気づかなければ、神官が閉じ込められた部屋を開けた頃、男が封印を解い た地響きが地下から響きます。
地下から地響きが聞こえてきても、すぐに急いで礼拝所に向かえば、男と戦 うだけで済みます。岩人形は、大き過ぎて、隠し扉から出るのに時間が掛かる のです。しかし、神官を助けて事情を聞いたりしていれば間に合わ無いでしょ う。岩人形は、まともに戦って勝てる強さではありません。
男は、負けそうになると降伏します。また、PC達を倒せれば、殺そうとも思 わずにそのまま外に出ていってしまいます。男を捕まえるか、男に神殿から逃 げられたかすれば、シナリオは終了です。