千字シナリオ:雨上がり

作者
寺田大典
題名
雨上がり
対象TRPGシステム
ファンタジー
粗筋
雨で山の神殿に取り残された神官を救うシナリオです。

シナリオは、街道を分断している河が大雨で氾濫して、PC達が河に最も近い 村で足止めされてる所から始まります。

雨が止み、旅を続けようとするPC達に、村の人間が頼み事を持ち込みます。 大雨で、山の神殿までの道が土砂崩れで通行できなくなってしまい、神殿に住 んでいる一人の神官が閉じ込められているらしいので、神官を無事に保護して 欲しいというのです。

神殿までの一般道は土砂崩れで埋まっているので、神殿に行くには険しい二 つのルートしかありません。村の猟師が道案内をしてくれますが、戦闘はから きしです。

一つのルートは、山の麓の森の中を迂回しながら登るコースです。長雨で地 面がぬかるみ歩き難いのに加え、泥を泳ぐ様にして大蛇が襲い掛かってきます。 もう一つのルートは、山肌に沿って迂回しながら岩肌が露出する崖を登ってい くコースです。こちらは見通しが良いですが、足を迂闊に滑らせれば命があり ませんし、晴れた空の中、身の丈3m程もある巨鳥が襲いかかってきます。

二階建ての石造りの神殿に辿り着くと、誰の姿も見当たりません。実は、こ の数日の大雨の中、この神殿に古くから隠し封じられていた岩人形を手に入れ る為にある男が神殿を襲っていたのです。神官は、二階の一番奥の部屋に閉じ 込められています。神殿を襲った男は、一階の礼拝所の床に隠された扉から神 殿の地下で岩人形の封印を解こうとしています。

一階の隠し扉に早く気がつけば、封印を解く前の男と戦闘になります。隠し 扉に気づかなければ、神官が閉じ込められた部屋を開けた頃、男が封印を解い た地響きが地下から響きます。

地下から地響きが聞こえてきても、すぐに急いで礼拝所に向かえば、男と戦 うだけで済みます。岩人形は、大き過ぎて、隠し扉から出るのに時間が掛かる のです。しかし、神官を助けて事情を聞いたりしていれば間に合わ無いでしょ う。岩人形は、まともに戦って勝てる強さではありません。

男は、負けそうになると降伏します。また、PC達を倒せれば、殺そうとも思 わずにそのまま外に出ていってしまいます。男を捕まえるか、男に神殿から逃 げられたかすれば、シナリオは終了です。


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