天羅万象掛け合い:世紀末東京編 LOG 003

天羅万象掛け合い:単発Aの1999年01月22日から2001年06月27日までのログです。


2001年06月27日:00時35分12秒
生命の樹 / 狂兵
 「けてる。こくまー。びなー。けせど。げぶらー。てぃふぁれと。ねつぁく。ほど。いぇそど。まるくと....」
 「雪ちゃん。それなに?」
 「生命の樹。せふぃろすのせふぃらの名前」
 「ふーん。なんだか良くわからないけど、すごいの?」
 「生命の樹は宇宙と人体を象徴するの。ぼく達魔術師はこれを体現するの。
 そうして王冠を手に入れて、無限光に入り、『あいん』になるんだよ」
 「『あいん』てなに?」
 「神さまだよ」
 「ふ〜ん......」
 「......月ちゃん。今、志村けんの事を想像したでしょ?」
 「.......」
赤いランドセルを背負いながら、二人の女の子は消えていった。
 
 本編とはなんの関わりも無く。ただいまチョッカイ出し週間。 
1999年09月27日:20時06分14秒
燐堂 / tomy
『甘言を弄するものは欺瞞によりて己が身を滅ぼす』

「これは人聞きの悪い。まるで私が真実を曲げているかのような台詞ですね。
 私は真実をありのままに語っているつもりなのですが、何か我が言に御不満でもおありでしたか?
 まさか憶測だけでこのような介入をなさったわけではないでしょう?」

崩れゆくオーパーツコンピュータの事を指して言う。

「おかげで、貴重なオーパーツコンピュータが失われてしまいました

 …それとも、ユニットのオーバーフローを期待しておられるのですか?
 そのユニットが“愛”の様になる事を…」


『自らの脚で歩むことをやめたものは、偽りの館にて滅びの時を待つ』

「それは私のことですか? それとも人間全体を指しておられるので?
 確かに道具に依存してしまえば、いずれ道具に使われるようになってしまうでしょうね。それは私達も気をつけねばならない。
 しかしあなたの言は、それだけでなく他者の力を借りることも道具を使う事自体も否定しておられる。
 非常に変異体らしいお言葉だが、それでは人に未来はない。
 人間として答えましょう。
 『他を否定し自らの力のみで生きようとする者は、いずれ力を使い果たし消え去るのみ』と」

燐堂から、S級変異体カインへ
1999年09月05日:04時04分35秒
攻臨せし闇 / Karma
 
 『甘言を弄するものは欺瞞によりて己が身を滅ぼす』
 
 朗々たる、それでいて作り物めいた声が周囲に響く
 
 
 瞬間
 オーパーツコンピュータから闇があふれ、自らを内向きに食らい尽してゆく。
 
 『自らの脚で歩むことをやめたものは、偽りの館にて滅びの時を待つ』
 
 その声と共に闇が生まれ、
 闇よりいでし人影一つ。
 
 

#ってことでカイン登場。
#<神術>による強制介入でコンピュータを破壊です(笑)
#さーてと誰から『処理』するかな?(大嘘)
#ちなみにタイトルは笑える人だけ笑ってください(笑)
1999年08月31日:17時14分32秒
燐堂 / tomy
「わかっています。ユニットを傷付けようとか、奪おうという気はありませんよ」
燐堂は微笑むと、とらちゃんに向かって近づきオーパーツコンピュータを手渡す。

「接続部となる鉢金(はちがね)をユニットの額に当て、“いし”がオーパーツコンピュータに降りるよう呼び掛けなさい。“いし”自ら封じられるのが一番安全な方法です」
それだけ説明すると再び“愛”の元に戻る。

「さて、次はそのユニット(唯)についての説明、でしたね。元々はあちらのユニット(殺)同様、我が妻=燐堂愛の妹でした。3姉妹は10年ほど前、ある実験に参加していました。実験の最中事故が起こり、3人は一度死にました。そして…、ユニットとして甦ったのです。…っと」
ずれそうになる眼鏡を直すと燐堂は続ける。

「ちなみにその実験の全貌については私も存じません。私は当時ただの一研究員でそれを知らされる立場にはありませんでしたし、計画の立案者たちの中で生き残れた者はおりませんから。ただ、『“神=世界”を東京に降ろすため』の実験とうたわれていたのは確かですが」

燐堂から、とらちゃんへ

tomy:このへんでカインが邪魔に入ってくれると嬉しいかな(笑)。
1999年08月31日:05時47分23秒
決断 / タイガ
>「オーパーツコンピュータです。ユニットと直結(接合)して、その中に“いし”を封じてしまえばいい。危険性はほとんどありませんよ、元々はそのために造られたものなんですし」
 
 とらちゃんはしばらく黙って考えていた。
 (ユニット……? こいつは唯について何か知っているのだろうか……?)
 だとすると、そのまま従うのは危険かもしれない。
 しかし、たしかにいくつもの意識を取り込んで唯がもつかどうかはわからない。
 「……わかった。あんたを信用しよう。しかし、すこしでも妙な真似をしたら……」
 後はあえて言わない。
 何を言いたいのかは、わかるはずだ。
 「それと……、唯に、この子について知ってることを教えてくれ」
 
 とらちゃんから「真」・「愛」、そして「紅葉(殺)」へ
 
 長らく止めててすみません(^^;;;;
 なお、とらちゃんは無意識のうちに<結界術>による「禁呪結界(結界強度=達成値が指定した判定に対する難易度になる結界。まだHPではサポートしてません(^^;。1999/8/31現在)」をはって、「唯に害をなす事」を禁じています。
 (焦点は唯)
 気付いてくれてもかまいませんし、気付かないことにしてもOKです。
 なお、とらちゃん自身に悪意はありません。警戒しているだけです。
1999年07月30日:13時10分44秒
「アルファ・インシデンツ」 / RWAK
「円卓が協力を許諾しました。要請どおり。十字軍のほうへ人員を派遣するそうです。」
「派遣される人数は?」
「不明です。派遣員と接触をとらない限りわからないかと・・・」
「わかった。アルファに通達。オメガの調整が終わり次第派遣員と接触をとれ。」
「了解。」

「・・・・意外とあっさり承諾したな。」
「連中にとっても我々は利用できる存在なのだ。」
「連中は救世主を創り出し・・・・」
「そして我々が彼の救世主が活躍できる”舞台”を整える。」
「・・・・・うまくできているものだな。」
「分業体制だよ。・・・・神の御名の元のな。」
「貴様の口から『神の御名』という言葉が出るとは思わなかったぞ。」
「だが、間違いではあるまい?」
「・・・・・そうだな。」


「・・・・わかりました。
 これより派遣員と接触すると伝えてください。」
少年を看護していた少女が伝令にそう答えた。
「は?もう調整は済んだのですか?」
「『神の御技』は施しました。
 『教育』の方はここにいらっしゃる方々で十分出来ますので・・・」
「は、はぁ・・・」
少女の言葉にきつねにつままれたような顔をする伝令。
「では、私はこれで・・・・
 兄をよろしくお願いします。」
伝令に一礼すると、少女は部屋を出ていった。
「・・・・毎度のことながら、あのアルファって少女はよく分からんね。得体の知れない力を持ってるし・・・
 いくら『教会』上層部の命令とは言え、実の兄貴に術を施すなんて、正気の沙汰じゃないぜ。」
1999年07月30日:03時49分49秒
世紀末東京編『行軍開始』 / みだれかわ枕

 先程連絡があった
 我々に……『円卓の父』に要請が来た
 どうしろと言うのだ
 連中の言うことなど、決まっている
 『協力』か
 兵力なぞ、連中のために割けんぞ?
 我々には成さねばならないことがある
 そうだ。我々の願いはただ一つ
 「「「救世主の創作」」」
 連中の要求を全て呑んでいては、きりがない
 では無視するのか
 それも無理だ
 それに、連中には役だって貰わねばならない
 機嫌を損ねぬように
 だが余計な協力は無用だ
 ちょうど、一人……使えそうだ
 彼女か
 彼女は術が使えないぞ
 その分、物理的戦闘に長けている
 よし
 彼女に協力させよう
 では使者(エージェント)を送らねば
 まて。先程、ほんのわずかの時間だが、彼女……『離』の所在が消失していた
 今は把握できているのだろう?
 『離』が使えるかどうか、使者に判断させればよい
 では、行動しよう
 「「「救世主を我らが手で」」」

 
 
 扉の向こうは、街だった。
「ここは……練馬?」
 あくまで記憶のみでの判断。
 リィはここが練馬だと判断した。
 
 先程までの高揚感は、すっかり消え失せていた。
 幻覚だったのではないか。
 そういう考えが一瞬浮かんだ。
 だが、手には装飾を施された短剣。
 現実だ。
 リィは短剣を腰のベルトに挟み込んだ。
 そのとき。
「ああ、ここにいた」
 背後に人の気配。
 銃を抜き、照準する。
「父の娘よ、慌てるな」
 下卑た笑いを浮かべて、男はリィにささやいた。
「父がきみに使命を。私はそれを伝えに来た」
 
 
「どうしろと?」
 リィは簡単な説明を受けてから、問うた。
 状況しか男は話さなかったのだ。
「まずは……どちらかに接触するのだ。どちらでもいい」
 リィは少しだけ考えた。
 そして。
「ああ、神よ、歓喜よ、喜びもたらす父よ、母よ♪」
 歌いながら、男に向かって、歩き出す。
「……薬で壊れたか」
 使者は、自分の使命を果たすことにした。
 リィの様子が不審ならば、処分する。
 男は銃を取り出した。
 そのままリィと男はすれ違う。
 
 どどんっ

 
 頭蓋骨に納められていたはずの内容物が飛び散る。
 すれ違いざまに、男が発砲し、それからリィが発砲した。
 リィの足下に弾痕。
 そのままリィは歩いていく。
「任務……了解♪」
 男だった物体が、倒れる。
 
――なぜだろう……精神的に興奮している……アドレナリン? ……違う……これは……性欲?
 引き金を引いたときの興奮を、リィ本人は意外と冷静に受け止めていた。
 
 
 リィ。
1999年07月29日:15時40分53秒
そして動き出す存在(モノ) / RWAK
「アルファとオメガが接触しました。」
「予定通りだな。円卓の協力は得られるか?」
「現在打診中です。」
「早くしろ。・・・・・・約束の日は近いのだ。
 来るべき千年紀のための地ならし。遅れるわけにはいかん。」
「はっ。」
「十字軍の人員はそろってるな?」
「はい。訓練を終え、司令官の着任を待つばかりです。」
「よし、では1週間後に司令官が着任すると伝えろ。
 それまでにオメガの調整を終えておくようアルファに通達。以上!」
「はっ!」
1999年07月26日:11時34分27秒
“愛”と“真”あらわる / tomy
「おやおや、ずいぶんと乱暴な方法を提案するものですね」
何もない場所から声が響いたかと思うと、空間が割れ、一対の男女が姿を表す。

「“いし”の目覚めによって、今でさえそのユニット(唯)のキャパシティは限界に達しているというのに、さらにひと一人の意識を招き入れようと言うのですか。一瞬とはいえ意識のオーバーフローが起こる危険性を考えなさい。私はお勧めしませんよ」
そう言うと、男は懐から一枚の円形の板状のものを取り出す。

「オーパーツコンピュータです。ユニットと直結(接合)して、その中に“いし”を封じてしまえばいい。危険性はほとんどありませんよ、元々はそのために造られたものなんですし」
男は口元に薄く笑みを浮かべながら、説明する。

「おっと、申し送れましたね。私は燐堂真。史外遺産研究所第一研究室主任研究員です。そのユニット達のことは良く存じていますよ。そしてこちらにいるのが、“愛”。私の最愛の…ユニットです」
燐堂はそう言って、“愛”を前に立たせる。その容姿は唯、殺のそれに酷似していた。

燐堂から、唯(ナゾの女性)、殺(紅葉)、とらちゃんへ
1999年07月06日:07時20分38秒
目覚めるもの。失うもの。 / RWAK

深い・・・・深い眠りから目を覚ます。

(ここは・・・・どこだ?)
どこかの研究室の・・・・中だろうか?
(なぜ、ここに?)
答えは出ない。
(・・・・わからない・・・・)
そう、なにもかも。

(いかなくちゃ)
自分が乗せられていたベッドから身を起こす。
(どこへ・・・・行くというんだ?)
わからない。だが、なぜか強烈な使命感が彼を突き動かす。
(外へ・・・とりあえず、外へ出よう)

ベッドから降りて、一度身支度を整える。
残弾を確認し、剣と銃をみにつける。
そして・・・・なぜかよく知っているかのように迷うことなく研究所の中を外へと向かって歩く。

「これは・・・・ひどい・・・」
研究所の外は・・・・瓦礫と、死体の山。
傍らの死体に跪き、一言だけ漏らす。
「ごめんよ・・・・弔ってやりたいけど、僕は行かなくちゃいけないんだ。」

そして少年は渋谷の廃墟を歩き出す。
自分が何者であるかさえ思い出そうとせずに。

知る人が見れば、彼のことをこう呼ぶだろう。
「あるわく」と。
1999年07月06日:07時04分53秒
滅日の使徒(ホロビノシト) / RWAK

ここは・・・・どこだろうか?
簡素なベッドに少年が横たわり、それをかいがいしく看病する少女−14歳ぐらいだろうか?−が見える。

ただずっと少年を見守り続けていた少女が、不意に顔を上げる。

(・・・・・目覚めた?)

そして、少女は瞳を閉じる。まるで瞑想に入ったかのようだ。

(・・・・そう。それでいいの。
 あなたはまだ目覚めるべきではない。
 滅日をもたらすのは・・・・私の役目なのだから。)

そして、瞳をあけ再び少年を見つめ続ける。
1999年07月06日:03時26分24秒
「契約は成され」 / みだれかわ枕
 
 ブレイドが、リィの頬をさわる。
 すさまじく冷たい。
 死の感触。
 
「はぁっ……」
 
 思わず艶めかしいため息をつくリィ。
 
 続いてブレイドは左腕を触る。
 
「ふうんっ……」
 
 金色の光が舞う。
 
 
 そしてブレイドの姿は消え、短剣だけが残された。
「ブレイド……」
 惚けたような表情で呟くリィ。
 しかし、次第に眼の焦点が合ってくる。
 
 むこうには扉がある。
 隙間からは光が射している。
 
 扉に手をかけ、一気に開け放つ。
 
 
 リィ。
 
 ★ ★ ★
 ああ、あやしい人になってしまった(笑)
1999年07月05日:00時45分57秒
放たれるモノ / Dr.李
 「ブレイド……」
 契約の短剣に流れる一筋の血。
 
 ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン
 
 どこからともなく聞こえる鼓動。
 それはリィのものなのか、目の前の男のものなのか。
 
 「ククッ!
 いいねぇ、いいねぇこの感じ。
 そしてこの味。
 体中に染み渡るよ、お嬢様。
 かれこれ、封印されて何十年も味わってないからねぇ。」
 
 ジャラン
 
 男を束縛していた鎖がはずれる。
 そして、闇の中にいるにもかかわらず、リィの目にはっきりとその顔がわかるようになる。
 金色の瞳、白磁の陶器のような顔。
 男は笑っていた。
 優雅にリィにむかって一礼する。
 
 「契約してくれてありがとうよ、これで俺は晴れて自由の身って奴だ。
 もっとも、あんたに連れて歩いてもらわねぇといけねんだがな。
 なに、こんな辛気くさいところとおさらばできるだけましさ。」
 
 軽く、リィの顔に両手を添える。
 その手は、白い手袋ごしでなお、鋭利な白刃を思わせる冷たさを感じさせた。
 ふれれば死を感じさせる冷たさというものだろうか?
 
 「とりあえず、お嬢様に対する義務を果たそう。あまり得意ではないんだがな。」
 
 そういうと、軽く左腕の傷にふれる。
 そこに金色の粉が舞ってに見えた。
 
 「これでいいだろう、あんまり多用はできないから、無茶はするなよ、お嬢様。
 それから、俺は太陽がある時にはうごけねェから、気をつけてくれ。
 俺の名前は覚えてるな、”ブレイド”だ。
 俺が必要な時にはよんでくれ。」
 
 そういって、男の姿は再び闇に消えはじめる。
 
 「最後にその短剣は、お嬢様へのプレゼントにしてもらうよ。
 少しばかり無粋だがな。
 じゃ、なるべく呼ぶような状況にあわないことを祈ってるよ。」
 
 そうして、その場は静寂を取り戻した。
 どこかの礼拝堂を思わせる。
 男がいた場所にはまるで十字架が立っていてもおかしくないのではないだろうか、そう、リィには感じられる。
 
 男がいた場所の反対側には、さっきまでは気づかなかったがドアがあるようだ。
 すき間から光が差し込んできている。
1999年07月04日:21時48分41秒
「闇に立ち入る探求者」 / みだれかわ枕
 
 一歩、リィはブレイドに近づいた。
「本当に……?
 本当に、力が……」
 

 そうよ。
 あたしは力が欲しい。
 あなたもそうでしょう?
 力さえあれば……
 ね?

 
「力さえ、あれば……」
 また一歩。あと、三歩でブレイドの差し出した短剣に手が届く。
「私は……あたしは……
 力のない歩みで、二歩。
「本当に? そう、力さえあれば……
 呟いているのは、リィだ。
 だが、そのリィが、二人いるように見える。
 力を渇望するリィと、それに説き伏せられてしまったリィ。
 最後の一歩。
 短剣を受け取り、リィはそっと刃を指で撫でた。
 一筋の赤い糸。
「ブレイド……」
 虚ろな表情で、リィは男の名を呼んだ。
 
 契約は成され、束縛から放たれた。
 
 
 リィから、ブレイドへ
1999年07月03日:23時22分09秒
闇の中の交渉者 2 / Dr.李
>「泣か……なくてい、いの?
 あの時の……ように?
 
 だとした、ら……」
 
 独白のようなリィのつぶやきに、ささやくようにブレイドが答える。
 
 「そう、君が想い、願うなら。
 君が望み、わが名を呼ぶのなら。
 俺は君を助けよう、俺の力の全てをもって。」
 
 闇の中で男が微笑む。
 
 「俺は力そのものだ、力に何を託すかはお嬢様しだいだよ。
 ほしいのだろう、力が?
 全てを守るために。
 絶望を断ち切るために。
 君が進む未来を切り開くために!」
 
 ブレイドは静かに立ち上がる。
 彼の右手にはいつの間にか華麗な装飾を施された短剣が現れていた。
 「契約の証しだよ、お嬢様。
 力を望むのなら、君の血を一滴、これにつけてほしい。
 そして俺は、ここから出られる。」
1999年07月03日:19時26分07秒
「誘惑。力が欲しい?」 / みだれかわ枕
 銃身が、揺れる。
 
 その事実にリィは驚愕した。
 これまでにこんな事は……
 
――薬が切れかけている?
 
 リィは『円卓の父』から与えられたカプセル剤を常用していた。この薬がきれると、意識が正常に保てなくなる。
 いわゆる麻薬のたぐいなのだが、それをリィは知らない。
 ただ、教壇から与えられたので、飲んでいるのだ。
 
――こんな時に
 
 静かな泉に小石を投げ込んだときのように、認識が乱れる。
 

 力を与えてくれるのよ、彼は?

 
 力……
 
 そう
 欲しくない?

 
 それは……
 
 いらない?
 不要?

 
 いらない
 不要
 
 ……
 要らないいらないイらないいラナいイラナイいraなイ
 
 いらない?

 
 ちから……
 
 いるでしょう?

 
 泣かナくてiいの?
 あのtoキのよウに?
 

 
「泣か……なくてい、いの?
 あの時の……ように?
 
 だとした、ら……」
 
 
 リィからブレイドへ
1999年07月02日:23時47分41秒
闇の中の交渉者 / Dr.李
 >「言いなさい。
 あなたは誰?
 何の用?
 言わなければ、撃つわ」
 
 「あぁ、そういえば、自己紹介がまだだったね。
 どうも人相手には慣れてなくて。
 俺の名前は・・・そうだね、”ブレイド”ってよんでくれればいい。
 それで、君のその答えを取り引きの話を聞くということにさせてもらうよ?」
 
 鎖に縛られた男は軽く同意を求めるようにリィの瞳をのぞいた。
 
 「なかなか興味深いね、君は。
 さて、取り引きの中身だが、簡単なことさ。
 俺をここから連れ出してくれればいい。
 そうすれば、俺は、お嬢様を助けよう。
 ・・・いぶかしげに思ってるかもしれないが、
 闇の中で束縛されて眠り続けるというのは
 結構退屈なものなんだよ。」
 
 鎖に縛られた男は、そういってリィの瞳をのぞいた。
 
 「あとは、君の気持ちしだいだよ、お嬢様?」
1999年07月02日:18時21分47秒
「興味の有無 続」 / みだれかわ枕
「力……?」
 思わず聞き返すリィ。
 
 

 私は力を求めていた?
 求めていない
 求めていたのは『メシア』
『父たち』が求めた『メシア』
 それだけ
 それこそが私の求めるもの
 
 ほんとうに?
 あたしは力を求めているわ
 あなたは忘れさせられたかも知れないけど
 昔からあたしは力を求めている
 もっと強く
 もっと強く!
 もっと強く!!

 
 力は『父たち』に授けられたもので充分
 充分だわ
 
 うそ
 あたしは強くありたいと願ってる
 強ければ、あのとき泣いているだけなんて事、なかったもの
 力が欲しいわ
 あなたも、そうでしょう?

 
 不要だわ
 
 嘘ばっかり
 自分の心に嘘をつくことを教え込まれたから、
 嘘しか言えないのね

 
 ……?

 
 
「言いなさい。
 あなたは誰?
 何の用?
 言わなければ、撃つわ」
 
 筋肉が強ばる。
 とてもではないが、撃てそうになかった。
 
 その事実に気がついて、リィは自分が、この男の話を聞きたいのではないか、と推測した。
 
 
 リィから『鎖の男』へ
1999年07月02日:00時59分44秒
闇の中で語るモノ / Dr.李
 「興味がないわ」
 冷たく言い放つ女の声。
 向けられた銃口を一瞥し、その男は口を開いた。
 
 「興味がない?
 それにしては、話し合いのテーブルについてくれる気があるようだね?」
 
 どことなく笑いを含んだ声で男は言葉を続ける。
 
 「あぁ、そんなに恐い顔をしないで、お嬢様。
 第一、世の中にはこの距離から撃っても当たらない事もあるんだよ。
 嘘だと思うなら試してみればいい、今ならまだおれが勝つからさ。」
 自信たっぷりである、ただの馬鹿かもしれない。
 「まぁ、聞くだけ聞きなよ、お嬢様。
 この俺と出会ったって事はある意味、興味のなくなる話じゃないのさ。
 なぜなら、君の望む力を俺が持ってるってことだから。
 君は・・・力を求めただろう?
 敵を倒すために!
 望んだだろう?
 絶望から未来を切り開く力を!」
 
 そういって男はリィを探るように見つめた。
1999年07月01日:17時49分06秒
封印されし者 / りる

>Yui
「その・・・こと・・・意味・・・。
 ・・・確実なの・・・小娘の中に入って・・・をする・・・」
傍で喋っているはずの紅葉の声がひどく遠くで聞こえる。
その代わりに、自分の内に在る「何か」が徐々にその枷を解きつつあるのを強く感じる。
もはや、唯の意識は途切れかけていた。とらちゃんの体をつかんでいるはずなのだが、その感覚すらない。
感じられるのはただ一つ、自分の内のとてつもなく巨大な『力』。

(・・・わたし・・・・・・きえるのかな・・・・・・)

消え行く意識の中、唯はそんなことを考えていた。
そのとき、

『お嬢ちゃん、少し貴女の口を借りるわね』
そんな声が頭に響いた・・・気がした。
唯の意識はそこで途切れた。


>????
(あらあら、気を失ってしまったか・・・無理もない・・・まだこの『私』を受け入れるには受け皿が完全ではないのだから)
気を失ってぐったりしている唯の内で、「彼女」はそう感じていた。
(今はまだ目覚めるその時ではない・・・来るべき日まで、『私』はあくまで封印状態でいなければ・・・)
『そこの貴方』
唯の口を借りて、「彼女」は言葉を紡ぐ。
解き放たれていないとはいえ、このぐらいの芸当はいともたやすく行えるのだ。
『この娘の精神世界(なか)に入れてあげるわ。私を封印しに来て頂戴』

ナゾの女性(?)からとらちゃんへ


#すんません、カキコ遅れました。多分次の返答はすぐできる・・・はずです。
#だってとらちゃんが「唯の精神に入る方法」を聞いて、それを返すだけだと思うから。
#ここで紅葉やあるわく(!)あたりが横槍をいれると目論見は崩れますが(笑)

#と言う訳で(どういう訳だ)「彼女」の名前を大募集〜☆(おぃ)
#取り敢えず〆切は来週月曜日っす(爆)
1999年07月01日:14時11分12秒
困惑 / タイガ
 「唯の、中に……?」
 戸惑ったように呟く。
 「どうやって?」
 いくらか不安そうに問いかける。
 
 とらちゃんから「紅葉」と「唯」へ
 
 そろそろ唯の台詞も欲しい所ですが……。
 もう気絶とかしてるのかなぁ?
1999年07月01日:12時18分23秒
紅葉 / 御影
「……どうすれば、その共鳴とやらを止められる?
 距離を置けばいいのか?」
唐突なその質問に、『紅葉』は思わず失笑した。
「そのようなことは意味がない。
 ・・・確実なのは、その小娘の中に入って直接封印をすることじゃな」


『紅葉』から「とらちゃん」&「唯」へ
1999年07月01日:03時45分08秒
「興味の有無」 / みだれかわ枕
 ……?
 
 話しかけてきたのは『鎖に縛られた男』だった。
 かなり異様である。
 
――性的嗜好? あるいは『そういう存在』?
 
 結論として、リィは男の鎖にはこだわらなかった。
 他人の容姿には一切興味がないらしい。
 
「取引?」
 関心があるのは、男の発言内容だった。
 いま自分に、優先して取り引きせねばならない事項はない。
 もちろん『メシア』を探すという最優先事項があるのだが、それは全く別。
 だが、この男はまず
「取引をしないか」
 と言ってきた。
 
――結論。この男の方が、私と取り引きする必要がある。
 
 そう理解し、リィは拳銃を構えた。
「興味がないわ」
 引き金に掛かる指の筋肉が緊張する。
 
 
 リィから『鎖に縛られた男』へ。
 
 ★ ★ ★
 個人的に鎖のアクセサリーしたキャラは好きです。
 しかし『縛られている』となると……ニヤリ(笑)
1999年06月30日:21時21分43秒
闇の中で眠るモノ / Dr.李
 「やぁ、こんにちは、それともこんばんわかな、お嬢さま?」
 軽妙な語り口が闇の中から聞こえてくる。
 「あぁ、そう敵意をむき出しにしないで、怪しくないと言えば嘘になるけど、敵じゃないと言えば嘘にはならないからさ、今のところは。」
 リィが闇に目をこらすとおぼろげなシルエットが浮かんできた。
 鎖で全身を縛られた長身の男が座っている。
 「で、肝心要の話でここからが重要なんだけどね、おれと取り引きをしないかい?
 けっして悪い話ではないと思うんだけどね?」
 闇の中の声は、魔を持つ者にしては大胆で、聖なるものにしては軽薄だった。
1999年06月25日:16時27分43秒
苛立ち / タイガ
 震えている唯を抱えながら、時折肌をうつ放電を気にする様子も見せず、
 ただ、おろおろとするしか無い事に苛立つ。
 
>「・・・覚醒・・・とは言えぬようじゃな。
> 今まで眠っていた力が妾に共鳴しておるのであろうさ。
> どうする? 放っておけばその娘、無事には済むまいぞ」
 「共鳴している?
  ……どうすれば、その共鳴とやらを止められる?
 距離を置けばいいのか?」
 尋ねながらも、そんな単純な事ではすまないだろうなと思う。
 
 とらちゃんから「唯」と「紅葉」へ
1999年06月25日:13時47分53秒
紅葉 / 御影
「紅葉、とか言ったな?
  なにが起きてるのかわからないか?」
相当に焦っている。
人間のこういった反応は見ていて面白いものがあるが、どうやら今は悠長にそんな事を言っている場合ではなさそうだった。
「・・・覚醒・・・とは言えぬようじゃな。
 今まで眠っていた力が妾に共鳴しておるのであろうさ。
 どうする? 放っておけばその娘、無事には済むまいぞ」
本来、人と魔の完全なる合体というものはそう易々と出来るものではない。
合体したものが辿る道は大きく分けて三つある。
一つは人が魔に取り込まれる場合。
もう一つは双方ともに消滅する場合。
最後の一つは人と魔が融合し、どちらとも呼べない存在になる場合。
『殺』は三つ目の場合に当てはまる。
もっとも、融合とは言ってもそれは肉体だけで、精神はそれぞれ完全に独立している。
普段は魔族達が眠っているおかげで『殺』として行動しているに過ぎない。
一旦、魔族が目覚めれば彼らは強制的に肉体をコントロールすることができるのだ。
唯も似たような存在であった。
今まで眠っていたものが、『紅葉』の存在に呼応して目覚めようとしてた。
1999年06月23日:15時19分10秒
焦り / タイガ
>唯の足が震え出す。
>同時に、唯のまわりで小さな旋風が起こり始める。
 
 「唯?」
 ただならぬ様子に声をかけるとらちゃん。
 
>「とら・・・ちゃ・・・たすけ・・・」
>その白い小さな手を、必死でとらちゃんに伸ばす。
 
 「唯!? どうした、大丈夫か!?」
 その手を取り、落ち着かせようとする。
 が、それ以上何も出来ない。
 「紅葉、とか言ったな?
  なにが起きてるのかわからないか?」
 紅葉が何かをしたのかもしれないが、他に聞ける相手はいない。
 それに「なんとなく」だが、そうではないような気がする。
 
 とらちゃんより「唯」と「紅葉」へ
1999年06月22日:15時15分48秒
覚醒の予感 / りる
「そこな小娘とは・・・まあ、因縁浅からぬ仲、とだけ言っておこうか」
紅葉と名乗る者がそう言って目を細めた瞬間、「それ」はやって来た。

どくん!

(なに!?このかんじ・・・)
唯の心臓の鼓動が急に早くなる。まるで、「紅葉」の出現に呼応したように。

どくん!!

(わたしのなかに・・・なにかが・・・いる!?)
「・・・ぃや・・・」
唯の足が震え出す。
同時に、唯のまわりで小さな旋風が起こり始める。

唯の内にいる「何か」が表に出てこようとしていた。

「いや・・・やめて・・・でてこないで・・・」
うずくまって震えている唯。その周囲では時折パチパチと放電の様な現象が起こっている。

どくん!!!

(だめ・・・このままじゃ・・・)
「とら・・・ちゃ・・・たすけ・・・」
その白い小さな手を、必死でとらちゃんに伸ばす。


>とらちゃん(「殺(紅葉)」または他の横槍も可)


#何か出てきそうです(爆)
#おかしいなあ、当初の予定ではリィ(枕さん)を引っ張り込む予定だったのだが・・・何でこうなったんだろう?

#そういえば、あるわくは一体何処に飛ばされたのだろうか。謎だ。
1999年05月31日:09時59分41秒
紅葉 / 御影


「……『相手が弱すぎて物足りない』なんて程度の理由で
  わざわざ別の相手にまで喧嘩を吹っかけてたら、
  命が幾つあっても足りねぇよ。
  ここは、『東京』なんだぞ」
「なんじゃ、張り合いのない・・・」
あからさまにがっかりしたような声でそう言う。
(そう言う問題じゃ、ないでしょうに・・・)
(やかましい)
声には出さず殺に反論する。
「久方ぶりに外に出られたのにのう・・・」
などとぶつぶつ愚痴を漏らす。
「それより。お前等は一体何者だ。
  ……唯と、何か関係があるのか?」
「ふむ、『お前等』か・・・なかなか的確な表現をするな。
 よかろう、賢い子には褒美をやらねばの。
 妾は『紅葉』、この体に縛られておるモノよ。
 そこな小娘とは・・・まあ、因縁浅からぬ仲、とだけ言っておこうか」
そう言って 目を細める。


『紅葉』よりとらちゃん&唯へ



#いやいや、戦闘になったらどうしようかと思ってました(^^;>タイガさん
#ここから後は会話戦闘ですね(邪爆)
1999年05月31日:07時49分58秒
詰問 / タイガ
 とらちゃんは殺の様子が変わったのに気付き、警戒を強める。
 が、
>「先程の『殺』ではちと物足りぬであろう? 挨拶がてら、この『紅葉』が相手をしてやろう。かかって来るがよい」
 
 「……『相手が弱すぎて物足りない』なんて程度の理由で
  わざわざ別の相手にまで喧嘩を吹っかけてたら、
  命が幾つあっても足りねぇよ。
  ここは、『東京』なんだぞ」
 そんな生活をしていれば、数ヶ月と経たずに死ぬ。
 今の東京はそんな土地なのだ。
 「それより。お前等は一体何者だ。
  ……唯と、何か関係があるのか?」
 
 とらちゃんより「紅葉」へ
 
 ごめん、戦闘になりませんでした(^^;;>御影さん
 その代り「東京生まれ」の因縁で気合稼がしてもらいました(ぉぃ)
1999年05月28日:16時55分07秒
『紅葉』 / 御影

何が起ったのか判らなかった。
一瞬にして視界が白く染まり、体の自由が全く利かなくなった。
強烈な冷気によって体を凍り付かされたのだと理解したとき、殺の意識は闇に沈んで行った。


情けないね、あの程度で気絶するなんて。

まあ、そう申されるな。
並の人間ならとうに死んでいましょうぞ。

普通の人間なら、ね。
私たちは違う。

左様、故にこの体に縛られておる。

不満なの?

フフフ、愚問よのう・・・。
気に入らねば、はなからこの様な所にはおらぬよ。

貴女たちは・・・

気が付いたんだね。
氷漬にされた気分はどう?


・・・あまり気持ちのいいものじゃありませんね。

氷漬ぐらいで済んだのじゃ、運が良かったと思われよ。
『鴉』本体が目覚めておらなんだのは、幸運以外の何者でもないぞ。

・・・そうですね、気をつけますよ。

どれ、説教はこのぐらいにして、「外」の二人に挨拶でもしてくるとしようか。
其方は今しばらく休んでおれ。

そうします。ですが、あまり手荒なことはしないでください。

判っておる。
只の挨拶じゃ。

・・・遊び半分だと、痛い目を見るかもね。

フフフ・・・せいぜい気をつけるとしよう。


殺の様子が変化したのは、彼女が倒されてから10秒ほど経ってからだった。
「なるほど・・・其方、手加減したな」
動けないはずの彼女がゆっくりと立ち上がり、体の具合を確かめるように手を捻ったりしながら、とらちゃんにそう言った。
「先程の『殺』ではちと物足りぬであろう? 挨拶がてら、この『紅葉』が相手をしてやろう。かかって来るがよい」


『紅葉』から とらちゃんへ


#このあと、とらちゃんがかかってくるなら戦闘になりますが、何もしなければ戦闘にはなりません。
#戦闘になればかなりド派手なものになると思うので、結構遠くからでも判ると思います。
1999年05月25日:06時13分49秒
「現状、その把握」 / みだれかわ枕
 リィは、現状の把握に努めた。
 
 
 第一点
 現在位置はどこか
 その回答
 風景から、渋谷周辺ではないと思われる。
 だが、現在位置を確認するだけの情報は、ない。
 
 第二点
 なぜ渋谷から現在地へ移動しているのか。
 その回答
 自分の意志で移動した可能性は否定される。
 戦闘態勢にあったあの男の空間移動法術の影響で、移動したものと思われる。
 
 第三点
 あの男――カインという名を、リィは知らない――は何者か。
 その回答
『円卓の父』から与えられた情報には、該当する人物に関する項目はない。
 推測は可能だが、現時点では無意
 
「痛ッ!?」
 不意の激痛が、思考を停止させる。
 
「怪我の治療……」
 左腕の骨が折れていることを思いだし、リィはどこか座れるところがないか、あたりを見渡す。
 あるわくが手当していたのだが、どうやら銃を撃った反動で、怪我がひどくなったらしい。
 ちょうどいい高さの瓦礫があったので、そこに腰掛けることにする。
 左腕の添え木を外し、バックパックから使い捨ての注射器を取り出す。中には痛み止め、と呼称される、複数の麻薬が入っている。
 注射をしたあと、添え木をしなおす。きつめに縛り、腕を二三回振り回してみる。
 動く。問題ない。
 
 その時、背後に人の気配がした。
 
 
 ★ ★ ★
 誰か出てきて下さい(笑)。
1999年04月28日:03時00分20秒
“愛”と“真” / tomy
薄暗い空間の中で白衣の男は巨大な変異体と対峙していた。そして男の傍らには小柄な人影が身じろぎ一つせずに立っている。
「愛、頼むよ」

そう言って男が人影に手をやった瞬間、変異体の周囲に転がっていたいくつかの物体が動き出し、まるで一つに統一された意志を持ったかのように一斉に変異体の方を向く。 一見ただのガラクタに見えるそれらは、まぎれもなくオーパーツであった。
そして一瞬後、………変異体は音も無く塵一つ残さず消滅した。

「Great,prof.Makoto Rindou!」
「Aランク変異体を軽がると…お見事です。さすがはオーパーツマスター」
称賛の言葉とともにライトが点灯し、男と同様の白衣を来た研究員達が姿を表した。

それとともに男と人影の姿も顕になる。
男は細みで長身、年齢は20代後半ぐらいに見えた。また研究員などと言うよりホストなどの方が似合うのではないかと感じさせる繊細で柔和な外見をしている。ただその瞳には一切の温かみが感じられず、底冷えする様な何かを湛えていた。
小柄な人影の方は、20歳前後に見える美しい女性であった。その顔には愛する者を見つめる慈母のような優しい微笑みが宿っていたが、その肉体を構成する全ての部品はその温かい表情のまま一切の動きを止めていた。瞬き一つ、鼓動一つしない。そして、もしその場に「唯」と「殺」を知る者がいたら、こう感じたことだろう。…似ていると。

「だが、“いし”の欠片すら無かった。このような無駄足をいつまでも踏んでいたのでは“オリジナルユニット”の完成はいつまでもおぼつきません」
男が冷めた口調で研究員達に応える。
「し、しかし、この変異体を捕獲するのにも7名のエージェントを失ったのです。これ以上のペースアップは無理というもの」
「この程度で死ぬのは無能だからですよ。それに僕はあなた方に変異体を捕獲する事までは期待しません。他だ変異体の足止めさえしていただければこちらで出向きます」
「それはいけません。燐堂教授と“ユニット=愛”は唯一の成功例なのです。この研究所から出て万一のことがあってはならない!」
「成功例、か。…くっ、ははははは」

燐堂と呼ばれた男は、しばらく笑い続けると急に黙り込んだ。
「…どうやらそうも言っていられない状況のようです。B級ユニットとA級ユニットとが接触しようとしているらしい。それに、その場にもう一つ大きなパワーが近付いている。おそらくあなた方のエージェント200人以上を葬ったあのS級変異体…カインですよ。僕達以外の誰に対処できると言うのです?」
燐堂の言葉に黙り込む一同。

「さ、愛、行くよ」

返事のできない研究員達を無視し、燐堂は傍らの人影=愛に優しく語りかける。そして…その瞬間二人の姿は研究所から跡形もなく消え失せた。

tomy:てなわけで、義兄と姉です。ちなみに“真”は義兄の名前です(笑)
1999年04月22日:13時30分07秒
戦闘終了 / タイガ
 「!?」
 不意をつかれたものの、何とか対応が間に合う。
 「くっ!」
 反撃をかけようとして一瞬躊躇する。
 (一体何者なんだ? ……何故、唯に似ている?)
 その思いが彼を躊躇わせる。
 失われている唯の記憶。それを取り戻す鍵なのかもしれ無いからだ。
 だが、殺はかまわず攻撃を仕掛けてくる。
 (このままじゃ押し切られる……。仕方ない)
 一瞬に冷気を叩き込み、身体の活動を一時的に休止させる。
 「問題は、これからどうするか。だな……」
 
 とらちゃんから「殺」と「唯」へ
 
 「御自由に料理しちゃって下さい」との事なんで、とりあえず気絶させてみました。
1999年04月21日:13時28分24秒
ピーターパンは去り、そして… / tomy
「そうか? 残念だな」
言葉とは裏腹に、まるでその答が既にわかっていたかのように少年は言った。
「じゃあ、俺も急いでることだし、先に行くよ。またな」
そう言ったと同時に、少年の姿は煙のように消えていった。

「…なんやったんやろうな、あの坊主」
ぽつりとつぶやく、あずまっち。
その直後、
「……………!? カインの気配が、…消えた」
つい先ほどまでの圧倒的な闇の気配が消えていたことに、あずまっちは気付いた。
「あるわくのやつ、無事やとええんやけど。…急ぐで!」
そう光に呼びかけるあずまっち。

……………だが2人が渋谷を駆けずりまわったにもかかわらず、渋谷のどこからもあるわくの姿が見つかることはなかった
1999年04月16日:10時11分34秒
決断 / せりざわ
「君だけだったら一緒に運べるとおもうんだ。一緒に行かない?」
「ありがとう。でもね、このリアカー、ボクじゃなきゃ引っ張れないから。
 それに、ボク渋谷のことなんにも知らないの。だからね、東さんと一緒に
 渋谷に行かなくちゃいけないの。ごめんなさい。」
 リアカーは自分じゃないと引けない、というのは、重量の問題ではない。
 光にしかできない事が詰まっているのだ。それは何なのかは今は言わない。
 
1999年04月04日:07時05分19秒
『沈黙の中で』 / みだれかわ枕
 リィは動けなかった。
 あるわくと同じく、目の前の『人物』のプレッシャーの強さに、身動きできなかった。
 
 
 この距離で撃っても、駄目。
 対護法弾を『至近距離』で撃ち込む必要がある。
 問題は、どうやって近づくか。
 おそらく、隙はないわ。
 
 
 思考は、そこで止まってしまう。
 有効な方法が、思いつかない。
 
 
 これが『恐怖』?
 違う。
 私はまだ諦めていない。
 方法がまだ見つからないだけ。
 
 

 そう。それは恐怖じゃないわ。
 本当の恐怖というものを、あなたは知らされていない。
 

 え?

 
 
 何かが聞こえたような気がする。
 幻聴か。
 そう思った瞬間、カインがつまらなさそうにつぶやいた。
「答える言葉も出す事ができないとはな・・・・」
 そして紡がれる、力ある言葉。
『闇の門よ開け、かの地とこの地をつなぎ、かのものを転移せしめよ』
――闇!?
 皆を飲み込み、皆を消し去る、扉が開き、そして閉じた。
 
 
 次の瞬間、リィは別の場所にいた。
「転移術……」
 右手で構えていた銃をゆっくりとおろす。
 彼女はただひたすらに、立ちすくんでいた。
 
 
#何処に飛ばされたか、考えてません。
#どうしよう?(笑)
1999年04月02日:02時31分59秒
黒の門 / Karma
 「答える言葉も出す事ができないとはな・・・・」
 失望したように呟く。
 
 何かを感じたように呟く
 「ふむ、少し用事ができたようだな・・・・だが、取り合えず目の前をどうにかするか」
 
 『闇の門よ開け、かの地とこの地をつなぎ、かのものを転移せしめよ』
 言葉とともに闇が生まれ、その地にいる者を全て押し包む。
 
 
 一瞬の後、そこには・・・・・・・なんびとの影も残ってなかった・・・・・・・
 
 
#<神術>による強制転移(ランダム)です。
#行き先は各自の自由、って事で(笑)
#あんまり都合よすぎるのもなんだけどね
1999年04月01日:17時10分43秒
/ 御影

「あなたは、わたしをどうしたいの?」
まるでその言葉に呪力でも込められていたかのように、唯に襲い掛かろうとしていた殺の進路が変わった。
ほんの僅かな進路の変更。
あらかじめ予定していた進路の先には、唯を守ろうとしていたとらちゃんがいた。
「我ガ望ミハ汝ガ消滅……。心配スルナ、一足先ニコノ男ヲ冥府ニ送ッテオイテヤル」
殺の本当の狙いは、実はとらちゃんであった。

1999年03月24日:13時51分17秒
/ りる
急に開かれた戦端。目の前で戦っているのは、大事な「友だち」のとらちゃん、そして・・・「自分」。

「……死…ネ……」
殺がこちらに向かって襲い掛かって来る。
だが、唯は、不思議と「殺される」という気持は抱かなかった。
すぐ傍に頼れるとらちゃんがいるからか、それとも・・・
唯は、向かってくる殺に、尚も問う。
「あなたは、わたしをどうしたいの?」

>唯から殺へ


#殺が唯の台詞に反応したら、「邪気封印」の術でも掛けてやろうかな、と思っている今日この頃(爆)
#長らくお待たせしました。でも、叉しばらく書き込み出来なくなるかもしれません。
#ご迷惑お掛けしますぅぅぅ(泣)
1999年03月14日:15時08分01秒
ピーターパン / tomy
「・・・君は渋谷を目指してんの?」

「ええ、そうよ。なんだかたくさんの人が怪我して大変、ってきいたから・・・。
それに、ボクたちの大切な人が渋谷で待ってるの。何だかとっても心配なの・・。
ねえ、あなた何か渋谷のこと、知ってるの?」

「それほど知ってるわけじゃない。ただ、たくさんの人の苦しむ“声”が聞こえたよ。その中に仲間になってくれるかも知れない子の“声”もあったから、これから会いに行くんだ」
少年は続けて言う。
「…君だけだったら運べると思うんだけど、一緒に行かない? リアカーはそこのおっちゃんに任せて」

「おっちゃんって、…わいの事かぁ〜? ううっ。わいまだ未成年やのに(泣き)」
あずまっちは後ろの方で心の傷を嘆いていた。
1999年03月12日:18時46分02秒
光と影と闇 / せりざわ
「・・・君は渋谷を目指してんの?」 少年が不意に話し掛けてくる
「ええ、そうよ。なんだかたくさんの人が怪我して大変、ってきいたから・・・」 リアカーに載せた大荷物をここまで引っ張ってきたのは光である、が、そこまで 持ってくるか?普通?(^^;)
「それに、ボクたちの大切な人が渋谷で待ってるの。何だかとっても心配なの・・」 そう少年に語りかける光の顔からいつも浮かべてる微笑みは消えていた。
「ねえ、あなた何か渋谷のこと、知ってるの?」
 ピーターパン少年へ
1999年03月12日:17時33分15秒
/ 御影


「そうはいくかよ」
 年のころは15・6だろうか、唯と呼ばれた少女の左隣に立った少年がそう言ったとき、彼の正面の空間に煌めきが生じた。
「!」
 考えるよりも早く、反射で右に跳んだ殺の左腕には、躱しきれなかった針が何本か刺さっていた。
「小賢しい技を使う……」
 着地した反動を利用し、間を置かずに左前方へサイドステップをかける。
 サイドステップとは言っても、人間が行うものよりその移動距離は遥かに長く、そして素速い。
 5メートル以上の距離を一跳びで移動するとまたもや反動を利用し、疾風のごとき早さで唯へと襲い掛かる。
「……死…ネ……」
 殺の口から出た言葉は、先ほどの彼女自身の声ではすでになく、明らかに異質な、まるで冥府の亡者が漏らす呻き声のようにしわがれた声に彩られていた。
1999年03月11日:04時55分03秒
ピーターパンとの遭遇 / tomy
あずまっちこと東藤吉は、光とともに渋谷に向かっていた。だが…、
「あかん。これだけ瓦礫が多いとどんだけかかるかわからへんで。あのカインが何かしくさる前にたどり着けるんか?」
渋谷に近付くに従って瓦礫は多くなっていった。付近では住みかを追われた人達がたむろしていたりする。中には怪我人もいるようだが、彼らは命があるだけ、まだマシしなのだろう。それもカイン次第。

…そのとき、ちらちらとこちらを伺う視線に2人は気付く。

「…なんや?」

「よう。あんた達も、渋谷を目指してんのか?」
妙に挑発的な視線をした少年が帽子のつばを跳ね上げながら聞いてくる。年は10代前半というところか、自分では格好つけているつもりらしい。

「せや、渋○団十郎っちゅう、えら〜いおっさんを探しとんねん。なんてな。…それにしても坊主、なかなか似おうとるやないの。昔のヒーローみたいやったで」
あずまっちのその台詞に、何故か露骨に顔をしかめる少年。

「あ、言い遅れたけど、わい、東藤吉。通称あずまっちや。よろしゅう」

「…君は渋谷を目指してんの?」
少年はあずまっちを無視し、光に話しかける。
「…わい寂しいでぇ」
あずまっちは全身で無視される悲哀を表現していた。
1999年03月10日:13時30分14秒
戦闘開始 / タイガ
>「あなたは・・・誰?」
 
 「どうした、唯?
  何を見て……」
 ひょいと視線の先をたどる。
 「!!」
 人の気配に、唯の左隣りに立ち、構える。
 廃虚では、しばしば漁夫の利を狙うやからが居る。
 したがって、一人で誰かを護るには、出来るだけ死角を作らないようにしなければならない。
 「だ……!」
 誰何の声を上げようとした瞬間。
 
>「マス…ター…の…敵…。…貴方を……殺します」
 
 呟いて、ゆらりと立ち上がる。
 
 「そうはいくかよ」
 きぃぃ……、ひゅんっ!!
 無数の微細な「破壊の意思」が殺の隠れていた瓦礫に襲い掛かる。
 空中の金気を凝結させて放つ、「飛針」である。
 
 とらちゃんから殺と唯へ
 
 唯がどう思うか解らないので様子見です(^^;
1999年03月10日:12時28分47秒
/ 御影


「あなたは・・・誰?」

 鈍い痛みが断続的に襲ってくる。まるで脳を目茶苦茶にかき回されているような不快感と激痛。
 そんな中で、その少女の声は不思議なほどはっきりと聞き取ることができた。
(私……? 私は私だ…。マスターの下僕……。それ以上でも、それ以下でもない……)
(……違ウ……)
(…違う? じゃあ…私は一体…?)
(答エガ欲シクバ、ソノ少女ヲ殺セ……。ソノ少女ハ危険ダ…)
(…殺す…? あの子を? まだ子供なのに……? )
(アノ少女ハかいんニ仇成ス存在…。計画ノ妨ゲトナルモノ…)
(計画の妨げ……マスターに仇成すもの……)
(ソウダ…邪魔者ヲ排除シロ…。かいんノ望ミヲ何者ニモ邪魔サセルナ……)
(計画の……妨げ…。マスターの……敵…)
 ゆらり、と立ち上がった殺を取り巻く空気は、生者のそれとは全く異なるものであった。
 この世のものとは思えぬそれは、名付けるなら『瘴気』と呼ばれるものなのかもしれない。
「マス…ター…の…敵…。…貴方を……殺します」

殺より唯&とらちゃんへ

#殺は正気を失っています。
#唯とで会ったせいで、一時的に力のバランスがとれなくなったのです。
#と、いうわけで、この殺は本来の力を出しきれません。
#ご自由に料理しちゃってください(爆)
1999年03月03日:12時11分59秒
遭遇 / りる
「うにゃ?」
不意に、唯の腕の中で眠っていた猫が起き上がり、もがき始める。 まるで、災害がやってくる前兆の様に。
そして、「それ」はやってきた。ゆっくりと、だが、確実に。

「わた・・・し・・・?」
そう、目の前の瓦礫の上にいるのは他でもない『唯』そのものであった。
確かに体つきや年格好こそ違うが、顔のつくりはまるで双子であるかのように瓜二つ。
だが、根本的に違うのは、その身を包む雰囲気。 氷の面の様な気配を、その女性は発していた。
「あなたは・・・・・・だれ・・・?」
遠くの方で、とらちゃんの声が聞こえた気がした。
しかし、今の唯にはそれは耳に入らなかった。
そして、もう一度、そしてはっきりと、眼前の女性に問う。

「あなたは・・・誰?」

唯>殺(とらちゃんは「アウト・オブ・眼中(笑)」)


#長らく停滞させてすみませぬ。ようやく書き込み完了です。
#今回、初めて唯が漢字混じりのセリフを言いました。
#結局、私の方では唯と殺はまだ出会っていない事にしました。その方が面白そうだったので。
#他の方は、別に殺を知ってても良いと思いますよ。カインを知ってることだし・・・
1999年02月02日:13時43分39秒
世紀末東京編の住民達その四 / タイガ
 吸血鬼
 
 「人の血を吸う」「人に近い姿をしている」と言う以外に共通点が存在しないと言われるほどさまざまな、種類がある。
 なお、「ヴァンパイア」などはその中である程度共通しているモノたちの分類か、種族の名称であり吸血鬼自体の総称ではない。
 また、血を吸えないと力が衰える、もしくは死ぬと言った以外に共通する弱点は存在せず、それぞれの個体ごとの対応が必要となる。
 
 (データは省略)
 
 
 妖精
 
 吸血鬼以上に様々な種類がある。
 現在の定義としては「他の妖精をそれ以外のものと区別できるもの」である。
 この妖精が持つ識別能力は人間のように知識で区別するのではなく、半ば本能的なものであるらしく例えどれほど正確に化ける能力を持ったものでも、妖精の目を欺く事は出来ない。
 ただし、「そこにいる事に気付かない」と言う事は十分ありうる。
 ちなみに、以前は妖精であったものがそうでなくなったり、その逆に妖精になったりする事もある。
 その理由や区別については未だ良く解っていない。
 別の見方をすれば他の妖精からそうと認められなけば妖精ではないのだ。
 
 なお、妖精は体型や能力はもちろん性格も様々であり、一概に善良であるとか、邪悪であるとは言えない。
 また、妖精の持つ『性格』とは本能に深く根差したものであり、無理にこれを変える事は時に命にさえ関わる。
 妖精は人間の持つ倫理観や善悪正邪とは無関係な存在なのである。
 
 (データは省略)
1999年02月01日:15時23分03秒
NPC登録(その10) / タイガ
 『リトル・タイガー』 萌乃香(ほのか、名字は不明)
 能力値 体力:5 敏捷:5 知覚:5 知力:5 心力:5 共感:5
 技能 白兵戦闘<上級>、観察<中級>、隠身<中級>、追跡<中級>、魔力:白虎<上級>、結界術<中級>
 霊力増幅体質(封術) −5
 因縁 その他:五方神(?)<中級>  感情:兄への複雑な感情<中級>
 業:、宿業:30/50
 所持品:不明
 
 渋谷周辺に出没していた謎の少女。
 白い虎の獣人です。
 渋谷の住民に割とアイドル的な人気があったのですが、何故か最近姿を見せなくなっています。
 (<魔力:白虎>はとらちゃんの持っている同名の技能とほぼ同じものです。能力の内訳は未定)
 
 「幻覚性瘴気体質者」饕魔(とうま)
 能力値
 体力:6、敏速:9、知覚:10、知力:3、心力:6、共感:0
 技能 蠱術<上級>、瘴気体質(幻術)<上級>、操気術<中級>、運動<中級>、耐性<初級>、観察<中級>、事情通<初級>
 弱点 禁忌:半年間修羅の魂を食らわない(上級)
 因縁 その他:寄せ木細工の記憶<上級>、目的:武器集め<初級>
 妖力 再生4、生体武器2(爪)、生体武器3(幻術)、投射・瞬間2(雷撃)
 業;68/108、宿業40/60
 装備:蛭蠱の牙(4)
 他者の感覚神経系を作り替え、自分の好きな幻覚を見せる事が出来るという、瘴気体質の持ち主。
 自分で自分の瘴気を制御できる珍しい存在である。
 現在東京中を放浪中。見かけても声をかけたりしないように。
 (修羅刀編に出てくる饕魔とデータは同じです。幻術の原理も同じですが同一の個体なのかどうかは秘密です(^^;)
1999年02月01日:14時20分02秒
その他設定(その3) / タイガ
 「東京熱」
 
 外部から東京へやってきた者に多く見られる一時的な体調不良の総称。
 主に発熱を伴うためこの名で呼ばれる。
 と言っても微熱程度なので日常生活にはほとんど支障がなく、数日でおさまる。
 この「東京熱」の原因は生体が常に周囲に発散する過剰の生命エネルギー、つまり「気」や「オーラ」と呼ばれるものである。
 通常生物はこの過剰の生命エネルギーによって無意識に周囲を探ったり、影響を与えている。
 つまりこれが無ければ通常の生活さえ出来ないのだが、東京ではそれらの反応の触媒となる怨念が大量に存在するため、不必要な反応が起きる。
 生物が持つ自己防衛本能のため、通常は生命反応に近い形で顕れ、その個体の生体活動を促進する。
 これにより、新たな環境へ適応していくのである。
 
 「瘴気体質」
 
 東京熱の項でも触れたが、全ての生物は過剰な生命エネルギーを発散する事で生活する。
 しかし、様々な要因からこのエネルギーが以上に多い者がいる。
 その結果、周囲の物質を徐々に変化させたり、生物の変異を促したりするため「瘴気体質」と呼ばれている。
 なお、「瘴気」の強さや質は個体差があり、その影響も大きく違ってくる。
 たとえば生体内の細菌を強制的に変異させ、アルコールを分泌させる「小川 雅史」や周囲の人間の副交感神経系を活性化させる「小森 美香」など、同じ体質とは思えない人間もいるのだ。
 また、「瘴気体質」は人間に限らず変異体なども持ちうるもので、周囲の物質を非常に毒性の高いものに変化させる「バジリスク」や、他者の脳神経系を変化させ、自分の望む幻覚を見させる事の出来る「饕魔」など例に事欠かない。
1999年01月25日:15時03分05秒
合流 / タイガ
>「とらちゃん、唯のことは任せたで! ついでに護法も回収よろしゅう」
 
 「ああ、解った!」
 走りながらあずまっちに返事を返す。
 
 唯が殺の姿を捉えたその直後、瓦礫の合間を縫って、一人の半獣人が現れる。
 白い毛皮を持った虎の獣人。
 ……とらちゃんである。
 「唯、大丈夫か?」
 急いできたせいで殺に気付かず、唯に声をかける。
 「とらちゃん」から「唯」と「殺」へ
1999年01月22日:15時13分41秒
あずまっち / tomy
「…ちゃう。あっちやない、むしろこっちや」
カインの反応は、唯のいた方ではなく、渋谷の中ほどから感じられる。
「とらちゃん、唯のことは任せたで! ついでに護法も回収よろしゅう」
とらちゃんに呼びかけると、今度は光の方を向いて熱く語りかける。

「なぁ、光。おべんとは今回は無しや。なにせ、わいらの1分1秒に怪我人の命がかかっとるんさかい。…渋谷にはカインがおる!」
「そういうわけや。急ぐで!」

あずまっちから、とらちゃんと光へ
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