天羅万象掛け合い:芸能編全ログ

天羅万象掛け合い所:芸能編の1998年04月06日から1998年09月06日までのログです。


98年09月06日:00時42分20秒
VOICE / ぺぇ

3日前
葵家の墓前に立つみこと。
手には古ぼけた銀色のギタ−。

「葵さんの事、お父さんとお母さんから聞きました。
葵さんもまた、目指すものは私達と同じだったんですね。

千里さん、強いですよ。
新人賞には、千里さんが輝きました。
おめでとうございます。

今度、天羅フォ−ミュラ−が映画になるんですよ。
私と千里さんの出演が決まりました。
また千里さんと仕事が出来るかと思うと、胸がドキドキします。

そうだ、このギタ−、葵さんのお父様から私の母に贈られた物です。
今は私が使わせてもらってます。

・・・エヘヘ、なに言ってるんだかわかんなくなってきちゃった。
ダメですよね、私。

千里さんの事、いつまでも見守ってあげてください。
そして、たまには私の歌も聞いてくださいね・・・」

そしてスポットライトが、みことの姿を浮かび上がらせる。

臨海副都心沖5km海上に新設された新東京ド−ム”ジャンボ・エッグ”
20万人の歓声の中、新曲「MY VOICE」が流れ出す。

「みんなぁ、MY VOICE いっくぞぉ〜!!
ワン・トゥ・スリ−・

GO−−−ッ!!

星の見えない夜
キミの泣いてるビジョンが見えたのさ。

時代の荒波に飲み込まれたって
それは一時の事。
すぐに過ぎ去るさ。

忘れてしまったのかい?
あの日あの時の約束を。

季節が巡っても、時代が変わっても、
二人の道はいつか交わる。
きっと出会える時が来る。

だから叫ぼう、あの大空へ
暗い雲を吹き払い、太陽の光を呼び寄せよう。

WOW WOW Linsten My Voice

キミは一人じゃないさ
星も銀河も飛び越えて、
ほら、聞こえるだろう? MY VOICE

キミも一緒に叫ぼう
その胸の情熱輝かせ
Oh 今聞こえるさ、YOUR VOICE


満天の星空の下、みことの歌声と歓声がいつまでも響き渡っていた。
98年08月31日:23時17分18秒
月代千里の独白 / Karma
 
 
 今、私の元に一枚のチケットがある。
 
 
 あの娘に始めて会ったのはいつの日だっただろう。
 確かデビュー用のフィルムを取る時に葵プロデューサーに連れられて会ったのが最初だっただろう。
 最初会った時奇妙な印象を受けたのを覚えている。
 
 飛ぶ方法を知らない小鳥。
 
 その時思ったのはそれだけだった。
 
 そして半年後、私は彼女と意外なところで再開を果たした。
 天羅フォーミュラーのオーディション会場。
 ある意味、それは巧妙に仕組まれた何かだったのかもしれない。
 
 そして私はそこで彼女に『負け』た。
 
 
 今、私の元に一枚のチケットがある。
 
 
 そして私は仕事を続けていくうちに何回と彼女と会い、共に仕事をしたり競い合ったりした。
 
 葵さんがなくなった時、彼女はまるで自分のことのように側で悲しんでくれた。
 ほとんど関係が無いと思われたのに。
 
 そして月日は流れていく・・・・・
 
 
 今、私の元に一枚のチケットがある。
 彼女が送ってきたコンサートのプラチナチケット。
 
 
 私はこれからこのチケットを持って彼女を見に行く。
 
 
 最高のライバルの応援をしに・・・・・・・・・・・・・
 
98年08月30日:00時31分00秒
鈴屋鳴美の独白 / Dr.李
 あの娘が、陣内君につれられて私の前に現れた時のことは今でも鮮明に覚えている。
 間違いない宝石の原石。
 
 誰が育てても、それなりにはなっただろう。
 だが私はどうしても彼女を自分の手で育てたかった。
 もしかしたら、自分の潰えた夢を彼女にかなえてほしかったのかもしれない。
 だが・・・。
 この、一流のステイタスとも言えるこの会場で、
 立ち見もでるほどに育った彼女を見れば、
 自分の夢などどうでも良くなってしまった。
 
 出会って半年で天羅フォーミュラーのオーデションに合格。
 その後、一気にゴールデンディスク大賞を受賞。
 残念ながら僅差で新人賞を逃してしまったが、
 今ではお互いライバルとして、良い意味で意識しあっている。
 
 「恭一さん。
 見てます、あの子達を?
 届いてます、あなたの元へ?
 守ってあげてくださいね、あの子達を。」
 
 開幕のベルが鳴る。
 あの娘の足音が近づいてくる。
 今では言葉はいらない。
 親指を立てて、幸運を祈るだけ。
 
 「Good Luck Mikoto!」
98年08月29日:23時56分43秒
葵恭一 / ぺぇ

「そうだな。君なら、やれる。」

そしてしばらくの間、雑談が続く。

時間が来て、千里達が帰ると恭一は再び眠りについた。


#というわけで、後はよろしく、ドク。
98年08月27日:00時34分01秒
月代 千里 / Karma
 「ええ、わかってます。問題はありませんわ。」
 恭一の言葉にニッコリと微笑んで答える。
 
 「不安はまったくありませんし。」
 自信を持って微笑む。
 
98年08月19日:01時02分45秒
葵恭一 / ぺぇ

「葵さんこそ身体のお加減はよろしいのですか?」

「なぁに、ちょっと疲れが溜まっただけだ。すぐに現場復帰できるさ。」

微笑む恭一。

「それより君の次の仕事は聞いてるね?
天羅フォ−ミュラ−オープニングオーディション
これが次の仕事だよ。」
98年08月17日:21時52分26秒
最終組曲・第一章 / Dr.李
 「結構よ。」
 にっこり笑う。
 「じゃ,手続きは済ましておくから。」
 
 天羅のオーディションはかなりおいしい部類に入る。
 それだけにライバルも多いはずだ。
 だが,実力的には問題ないところまではきている。
 
 「それじゃ,のこり一ヶ月,しっかりやりましょ。」
 そういって,いつもの部屋に向かう。
 今はもう,鈴鳴が教えることはない。
 専用のボイストレーナーと振り付け師をつけてやれるくらいの予算は引っ張ってこれるようになった。
 それだけの価値を,上に認めさせたと言うことでもある。
 ”これはあなたの夢の第一歩。つまずくこともゆるされないわ”
 温かく見守る。
98年08月15日:21時08分55秒
月代 千里 / Karma
「それは問題ありませんわ。すべて順調です。」
ゆっくりと、しかしはっきりと答える。

元々芸能界入りする前から、声楽をやっていた千里は、
デビューしてからすぐにヒットを飛ばした。
今では新人賞の候補に上がるほどである。


「葵さんこそ身体のお加減はよろしいのですか?」

少し心配そうに尋ねる。
98年08月15日:00時20分25秒
葵恭一 / ぺぇ

あれから半年。
葵恭一は今、病床についていた。
生まれつき心臓が弱かった彼は、千里のデビュ−後しばらくして倒れたのだった。


『千里がデビュ−して軌道に乗るまでは倒れるわけにはいかない。
軌道に乗りさえすれば、千里は一人でもやっていけるだろう。
それまでは、倒れられない。』

それが彼の口癖であった。



「調子はどうだね、千里。」

マネ−ジャ−と共に病室を訪れた千里に、弱々しく話し掛ける。

98年08月14日:23時48分04秒
七瀬みこと / ぺぇ

「やっとこの日が来たんだ・・・」

思い起こせば、嵐のような半年であった。


「一回あれば大丈夫。」

そう言ったみことの表情は、半年前とは違い、自信に満ち溢れていた。
98年08月09日:00時47分35秒
最終組曲・序章 / Dr.李
 「ふぅ・・・。」
 鈴屋 鳴美が書類を前にため息をつく。
 あれから半年。
 ほぼ毎日とも言える厳しいレッスンによくついてきてるとも思う。
 「そろそろかな・・・。」
 デビューを考えてもいい頃になった。
 しかし,舞台は?
 時期は?
 
 「一撃で決めれないとね。」
 それには・・・。
 「これしかないか・・・。」
 一冊の書類。
 それにはこう書いてあった。
 ”天羅フォーミュラーオープニングオーディション”
 
 次の日,鈴鳴はみことを前にこう言った。
 「これがあなたのデビューになるわ,もし落ちたら,チャンスはないと思いなさい。」
 眼はマジだった。
 
98年08月02日:23時16分27秒
蘭堂 翠 / Karma
 
「クスクスクス」
みことの状態に微笑む。

「んじゃ、どっかに食べにいこっか。取り合えずこっちの仕事も終わったしね。」
微笑みながらみことに尋ねる。
98年08月02日:00時26分41秒
七瀬みこと / ぺぇ

「で、これからどうすんの?」

「ん〜・・・」

少し悩む、が答えはすぐに出た。

ぐぅ

「は、はにゃにゃ・・・・(赤面)」

口に出すよりも早く、お腹が答えてしまったようだ。
98年08月01日:23時20分25秒
蘭堂 翠 / Karma
 「はいはい。んじゃ、健康な人は退散するとしましょ。」
 医師の言葉に答えてみことを連れて外に出る。


 扉を閉めて少し歩いてからみことの方に振り向く。
 「で、これからどうすんの?」
98年08月01日:02時42分50秒
葵恭一 / ぺぇ

「あんたこそどうしたのさ?こんなところに来て。」

「私も最近疲労が溜まり気味で何かと、ね。
収録中はあまりやることないですから、健康管理くらいはしておこうかと。」

苦笑する。

「と、いうわけだ。悪いが席を外してくれるかな?」

医師が翠にむかって言う。
98年07月30日:23時50分53秒
咲夜 / Dr.李
 あなただけを、見つめたい。
 あなただけに、だかれたい。
 この空に、心の翼、
 ひろげて、飛んでゆきたい。
 
 海と宇宙の間にあなたがいる。
 大地と空の間に心が揺れている。
 
 風の強い日にただ遠くを想う。
 あなたの住むこの街の灯りをかぞえて。
 
 あなたの心はどこにあるの?
 私の心はどこに向かうの?
 この星空が海図代わりなら、
 どんな嵐でも乗り越えられるのに。
 
 あなただけを見つめたい。
 あなただけに抱かれたい。
 とどかないこの気持ち。
 すべてをこの歌に乗せて。
 
 あなただけに届けたい。
 あなただけがすべてだから。
 こころの翼ときはなって、
 宇宙(そら)を翔る風に乗せて、
 伝えたい、I love you
 
 じゃかじゃん。
 「もうちょっと煮詰めた方がいい歌詞になるな。」
 ギター片手に譜面に向かう。
 「どんな人間だろうと納得させなきゃ、一人前とはいえないからね。」
 さっきのことは彼女の誇りを深く傷つけた。
 感情のタメを、「ワンフレーズ遅れてる」等と言わせたのはほかならぬ自分なのだ。
 自分の表現不足が情けなく、また力の足りない自分が恥ずかしかった。
 「だからって落ち込んじゃいられないからね。」
 じゃかじゃん。
 再び、伴奏に入る。
 「さてと、どんなイメージになるかな?」
 
 
98年07月17日:00時57分17秒
蘭堂 翠 / Karma
 「ん、ちょっとね。この娘の付き添いで。」
 みことの方をさしながら応対する。
 
 「あんたこそどうしたのさ?こんなところに来て。」
 不思議そうに尋ねる。
98年07月14日:00時32分12秒
葵恭一 / ぺぇ

「少しは妥協することも覚えないといけないんだけどね、いつかは。」

そう言ったとき、コンコン、と軽くドアを叩く音がした。

「おお、忘れていた。入ってくれ。」

医師が大きな声でドアに向かって言う。

「すまない、君達。次の患者さんが到着したみたいなんだよ。」

そう言うと同時に1人の男が入ってきた。
アオイ・プロダクションのオ−ナ−、葵恭一である。

「おや? これはこれは翠さんじゃないですか。
こんな時間帯に貴女と会えるとは、たまには医務室のお世話になるのもいいものですね。」
98年07月03日:00時45分49秒
蘭堂 翠 / Karma
 「譲れない物が有るからじゃないかな?」
 みことの呟きに苦笑混じりで答える。
 「それを守るために強い態度を取らざるをえない・・・・その気持ちは分かんなくも無いけどね。」
 「でも、何時か壊れそうな気がするんだよね、あーいう態度ばかりだと。」
 「少しは妥協することも覚えないといけないんだけどね、いつかは。」
 少しばかりさみしそうな表情になる。
 
98年07月03日:00時35分29秒
七瀬みこと / ぺぇ

「・・・ど−してあの娘は怒ってばっかりなんだろう? 翠さん。」

しばし事の成り行きを見守っていたみことがポソリと呟く。

「かるしうむが足りないからかなぁ・・・」
98年07月02日:01時41分20秒
咲夜 / Dr.李
 気性の激しさをかいまみせて、咲夜はゆっくりと向きを変え、そして静かに立ち去った。
 
 医務室には翠とみことが残った。
 
 「あいかわらず、気のつええ奴だ。」
 先生が言う。
 「ここいらに来たときとあまりかわらんな。ああでもなければやっていけないのかもしれんが。」
98年07月01日:01時41分00秒
咲夜 / Dr.李
 すっと立ち止まる。
 「あんた耳おかしんじゃないの?」
 顔を横に向けて蘭堂 翠をみる。
 「私は、自分の歌に妥協したことはないよ。
 まして、フレーズずれた曲を出したってんなら。」
 体を向ける。
 「この香坂 咲夜がこの世界にいる意味なんてない。
 その上で、尚、違うっていうんなら、私はこの世界から去るよ。」
 
 
98年07月01日:01時24分43秒
蘭堂 翠 / Karma
 「ごめんね、この子のためにわざわざ付き合わせて。」
 半分冗談めかした保護者口調で咲夜に声をかける。
 
 「あ、そういや新曲聞いたよ。いい曲だね。サビに入る部分のフレーズがすこしずれていた気がするけどね。」
 
98年06月30日:01時15分46秒
さくやん / Dr.李
 「ありがとう。キミは優しいんだね。本当は」
 
 「何かひっかかる言い方だね?」
 苦笑する咲夜。
 「その調子ならもう大丈夫だね。」
 そういって、肩をすくめる。
 「それじゃ私は仕事に戻るから。」
 そういって医務室の外に向かった。
98年06月30日:00時58分33秒
七瀬みこと / ぺぇ

「う〜、ズキズキするぅ・・・」

「すまなかったね。怪我がなくても良かった。立てるかい?」

「ありがとう。キミは優しいんだね。本当は

実は昨日のことをまだ根に持っているみことであった(^^
98年06月29日:00時23分12秒
医務室にて / Dr.李
 「あまりたいしたことはないな。」
 傷の具合を見る。
 「そんなにはれてもないし、ここらへんも痛くはないんだろう?」
 ゆっくりみことに尋ねながら、診察する。
 「まぁ、痛むようなら氷枕でもしておきなさい。
 それから今日は一応安静にしておくように。」
 そういって翠と咲夜を見る。
 「この程度なら問題はないよ、仕事がないんだったらさっさと帰らしなさい。」
 
 「あぁ、ありがと先生。」
 咲夜が言う。少しぶっきらぼうなのは性格だろう。
 「すまなかったね。怪我がなくても良かった。立てるかい?」
 
98年06月29日:00時04分18秒
さて、ここが医務室かな?(笑) / Karma
 「さて、ここでいいはずだけどねぇ。」
 気楽に言いながらある部屋の前までくる。
 
 コンコン
 「先生、います?」
 中を覗きながら声をかける。
 
 「いるぞ、さっさと入ってこい。」
 奥の方から声がかかる。
 よく通る男性の声だ。
 
 「そりゃ助かった。頭にこぶ作った子がいてね。少し見て欲しいのよ。」
 みことを引きずりながら中に入る。
 
 
 
#この先生はNPCだよ。
#声的には速水奨かな?(苦笑)
98年06月27日:00時00分26秒
地引き網の法則 / ぺぇ

咲夜にズルズルと引きずられていくみこと。

ゴンッ(SEです)

「あいたっ」

ゴゴンッ(SEです)

「あいたたっ」

ゴゴゴゴゴンッ(やっぱりSE)

「は・はにゃにゃにゃにゃぁぁ〜」

医務室に着く頃には、どれが最初のこぶだかわからなくなっているに違いない。



#リクエスト者→Mr karma(笑)
98年06月24日:23時33分02秒
咲夜 / Dr.李
 「かまわないよ、責任の一端はこっちにもあるし。」
 作詞と作曲はどうした?
 「それじゃ行こうか。」
 勝手知ったる局の中、咲夜は半分みことを引きずるようにエレベーターに消えていった。
98年06月24日:00時36分11秒
蘭堂 翠 / Karma
 「あちゃぁ、こりゃこぶになるかもねぇ。」
 みことの後頭部を見て苦笑する。
 「とりあえず医務室かどっかに行かないとね。」
 
 「あなたも付き合ってくれる?」
 咲夜に尋ねる。
 
 
#翠のイメージCVについてはまだ決めていません(笑)
#どうしたものかねぇ(苦笑)
98年06月23日:23時55分25秒
七瀬みこと / ぺぇ

「み・みどりさぁ〜ん」

目がウルウル状態である。
かなり痛かったらしい。

#キャラのCVの話が暴走編で出てたので、ちょっと便乗(^^
#みことのイメ−ジCVは、丹下桜さんデス
#某BS番組みたいなスイ−トボイスで”はにゃ〜”とか言ってみてもらいたいものです(核爆)
98年06月22日:21時44分40秒
脱力のさくやん / Dr.李
 「あぁ、もう、どじ。」
  と言いつつみことの頭をさすってやる。
 「何をやっているのだ、あんた達は?」
 「あぁん?えっと、誰だっけ?」
 咲夜は、CG担当にあったことがない。
 当然、蘭堂を知らない。
 「まぁ、いいや、この子がちょーしわるそうでさ。とりあえず控え室に持っていこうかと思ってるんだ。」
 すでにものあつかいである。
98年06月22日:03時24分48秒
志藤 光(忘れたころに書いているような気がする) / Karma
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (落とすかぁ、普通ぅ?)
 すこし頭が真っ白になる。
 
 「むう、仕方ないね。直接渡しに行こうか?」
 気を取り直して火京に尋ねる。
98年06月22日:01時37分52秒
集中かけて突っ込め!! / Karma
 目の前でドアが開く。
 
 「何をやっているのだ、あんた達は?」
 苦笑しながら見たところには奇妙な惨状が広がっていた。
 
98年06月21日:01時03分57秒
残った武器は自爆装置だけか・・・ / ぺぇ

「だ、大丈夫。一人で立てるから・・・」

フラフラと立ち上がるみこと。
しかしすぐに後ろ向きに倒れかかる

ゴンッ

「−−−−−−ッ!!」

壁に後頭部を強打し、言葉にならない叫びをあげるみこと。

チ−ン
丁度その時、エレベ−タ−の到着を知らせる音が鳴り、ドアが開いた。
98年06月20日:23時42分48秒
ひらめきのさくやん / Dr.李
 「なによ、その応対は?」
 と言いつつ笑いながら引き起こす。
 「でも本当に大丈夫?頭強くとか打ってない?」
 心配そうに顔をのぞき込む。
98年06月19日:01時33分15秒
ストライクです(^^ / ぺぇ

どがしゃ−ん!!

「はにゃ−−−・・・」

ごろごろごろ・・・かっぽ−−−ん

もしもボ−リングのピンが置いてあったなら、そんな音がしたかもしれない。

「は・はにゃっ!? はにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃにゃぁっ!?(訳:な・なんだ!? なにが起こったのだぁ!?)」

誰も居ない壁に向かってわめき散らすみこと。
どうやら、かなり混乱しているようである(笑)


「ごめんよ、ちょっと考え事しててさ、立てる?」

はっ、と我に返るみこと。

「はにゃ!? キミは昨日のごにょごにょ・・・」

何か言いかけて、思いとどまったみことであった。
98年06月18日:21時03分04秒
必中のさくやん / Dr.李
 「リズムはこれで良い、メロディも結構良い。あとはどう煮詰めていくかだが・・・」
 咲夜の曲作りの最中の集中力はすさまじく、咲夜自身もどこを歩いてるかとか何をしていたか等ということを覚えていない程だ。
 「ふーむ、後一押しというところかなぁ・・・。」
 
 どがしゃーん!!!
 
 頭に強い衝撃を受けつつも
 「これやぁ!」
 と思わず方言でさけぶ。
 
 一瞬のあと・・
 「ってなんだあんたか。」
 頭を振りながら、みことを見る。
「ごめんよ、ちょっと考え事しててさ、立てる?」
そう言って手をさしのべる。

98年06月18日:03時04分55秒
騒動の予感(くすくす) / Karma
 
 「眠いよぉぉぉぉぉ」
 だるそうに”仕事場”からでてくる。
 仕事は『奇跡的に』終わったのだが、バグ取りが終わっていないので他のスタッフはまだ仕事中である。
 とりあえず、翠蘭はいいかげん限界なので休みをもらってきた。
 
 (だるいなぁ・・・これからどうしようか・・・・)
 ぼっーとコーヒーを飲みながら考える。
 (このまま帰って寝るのもつまんないしなぁ・・・みことちゃんの様子でも見物に行くか。)
 
 エレベーターに乗って上に移動する。
98年06月17日:23時50分08秒
衝突コ−スです!! / ぺぇ

「はにゃららら〜」

疲れ切って、右へ左へフラフラしながらエレベ−タ−に向かうみこと。
その目は渦巻き状態になっている。

そして、みことは気づいていなかった。
今まさに目の前の角から出てこようとする咲夜の存在に。
98年06月17日:00時38分57秒
魂のさくやん / Dr.李
 「フッフ〜ン、フンフン、フフフンフ〜ン♪」
 鼻歌でリズムをとりながら廊下を歩く。
 「違うな・・・。フフフフーンフンの方がいいかな・・・?」
 廊下の真ん中で立ち止まる。
 「ふむ、リズムを変えてみようか?」
 又鼻歌を歌いながら歩き始める。
 そして、又止まる。
 歩く、止まるを繰り返し廊下を進む。
 「よしだいたい、こんなモノだろう。後は詩を見ながら修正だ。」
 そういうと再び来た方向に逆戻りし始めた。
98年06月15日:01時12分51秒
は・はにゃ−−−っ!! / ぺぇ

にっこり笑った鈴屋の顔を見て、みことはひらめいた。

「あ、あの写真・・・鈴屋さんなんだ!!」

思わず声に出してしまうみこと。
翠の部屋で見た写真。
その中の一人が、鈴屋だったのだ。。

”古いつき合いなんだぁ・・・”

そう思った瞬間、みことは背中に強い衝撃を受けた。

「背筋は伸ばす!」

「顎は引く!」

「肩の力はもう少し抜く!」


「は、はにゃ−−−−っ!!」

みことの絶叫が局内に響いた。

・・・・

鬼コ−チの特訓が終わり、解放されたみことはフラフラであった。
98年06月15日:00時56分32秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「さっきよりはずいぶんましになったわね。」
 そう言ってみことに近づく。
 「でもね・・。」
 にっこり笑う。
 「背筋は伸ばす!」
 ばし!
 「顎は引く!」
 くい!
 「肩の力はもう少し抜く!」
 ばん!
 「まぁ、そんなところね。」
 
 みことの体をどつきながら、注意する。
 「とりあえず、その点に注意して。
 そんじゃもう一回行くわよ。」
 
 −−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 みことが解放されたのはそれから3時間後であった。
98年06月15日:00時40分11秒
七瀬みこと / ぺぇ

”千里さん・・・すごい人だ・・・

しかし私には、私にしか歌えない何かが・・・きっとある!!”

そして歌い始めるみこと。
それはテクニック的にはまだ未熟だが、
今までの頼りなげなものと違い、想いのこもった歌声であった。

・・・・

「どう・・・でした?」

歌い終わったみことの表情は、いつになく晴れ晴れとしていた。
98年06月15日:00時19分44秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「そう・・こなくっちゃね。」
 目を見る。
 彼女の心にある微妙な変化を見逃さない。
 「あまりうまくは弾けないんだけどね。」
 小声でつぶやき、そっとピアノへ向かう。
 「じゃ、いくわよ。」
 そういって弾き始めたのは、昨日のみことBの歌った曲だった。
98年06月15日:00時14分30秒
脳内革命/みこと / ぺぇ

「それ以上になれる・・・」

しかし、やはり不安で胸がいっぱいなみこと。

”お母さんも、最初はこんな想いをしたんだろうか?”

ビデオでみた母は、他の誰よりも輝いていた。
そして、自分もいつか母のようになりたいと思っていた。
しかし思えば思うほど、母のようにはなれない、と思い知らされてきた。
それでも、あきらめきれなかった。

”みこと、女優を目指しなさい・・・”

それを知ってか、母は優しく微笑みながらそう言った。
そして陣内さんを紹介してくれて、鈴屋さん、翠さんが私を応援してくれている。

”翠さんの言うとおりかもしれない・・・私は、お母さんのようになりたい・・・”

「わかりました・・・私、やってみます。 自分に自信が持てるよう、努力します。」

そして、微笑みながら、

「鈴屋さん、レッスンを続けて下さい。
今なら、歌えそうなんです。」
98年06月14日:23時14分11秒
蘭堂 翠 / Karma
 「まあ、なれると思わない限りなれないのは事実だけどね。」
 結構冷たいことをさらりと言う。
 
 「とにかく自分に自信を持つこと。少なくともそれができなければいいものは造れないんだから。」
 みことの方を向いて諭すように言う。
 
98年06月14日:03時59分01秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「鈴屋さん、翠さん・・・本当に・・・私、あの人と対等になれますか?」
 
 内気なみことが顔を上げ、真剣な表情で尋ねる。
 
 「何、寝言いってんのよ、みことちゃん。
 対等じゃないわよ、それ以上になれるって私は言ってるのよ?」
 それに対してずいぶんお気楽な発言である。
 もっとも、鈴屋が人の力量をはかり損ねたことは過去にそう何度もない。
98年06月13日:02時08分10秒
七瀬みこと / ぺぇ

「さぁ、みことちゃん。背をのばして、始めるわよ。」

「あ・・・あの・・その前に、どうしても聞きたいことがあるんです。」

うつむいていたみことが、意を決したかのように顔をあげる。

「鈴屋さん、翠さん・・・本当に・・・私、あの人と対等になれますか?」
98年06月13日:01時46分05秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「今からでも遅くはないと思うけどね。」
 こちらも少し寂しそうに笑う。
 「葵の若旦那ねぇ。嫌みなところがなければ割と好みなんだけどね。
 まぁ、しつこいだけっても才能かしらね。」
 肩をすくめる。
 
 「さぁ、みことちゃん。背をのばして、始めるわよ。」
 手をたたき、ピアノへ向かう。
98年06月13日:01時16分08秒
蘭堂 翠 / Karma
 「まあ、頑張ってね。あと一年無いんだし。」
 「まあ、あんたがそう言った時に失敗したためしは一度しかないから安心できるけどね。」
 そういってふと、遠い目をする。
 
 だが、すぐに視線を元に戻して、
 「そういや、葵さんも結構しつこいよね。もう4年以上になるじゃない。そこらへんどう思ってるの?」
 悪戯っぽく尋ねる。
 
98年06月13日:01時03分19秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「いいえ。」
 きっぱりと断言する。
 「原石は磨かなければ光らないもの。
 虎の子供は狼には勝てないし。
 でもね、レースはこれからよ。
 出遅れたからって、負けるもんじゃないわ。」
98年06月13日:00時53分51秒
蘭堂 翠 / Karma
 「去年はすごかったからねぇ。」
 苦笑混じりに言う。
 
 「じゃあ、みことちゃんはそこまで言い切れるほどのできだったわけ?」
98年06月13日:00時45分49秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「そうよ、月代千里。ほぼ完全な完成品ね。」
 軽く肩をすくめる。
 「葵オーナーもいい子を見つけてきたわ、去年だったら咲夜もアブなかったかもね。」
 その割には顔色はあまり変わらない。
 「もっとも今年もうちが勝つけどね。」
98年06月13日:00時28分33秒
蘭堂 翠 / Karma
 「まあね、さすがに30時間超えるとみんな疲れてくるから。」
 鳴美の質問に軽く答える。
 
 「少しばかりショックなことがあったらしくてね、落ち込んじゃったのよ。」
 「まったく、スタート地点で相手の背中が見えたからって負けるわけじゃないのにね。」
 鳴美が苦笑混じりに言う。
 
 「ふうん。」
 少し考える。
 「それって葵オーナーが連れていた子?下でさっき見たんだけど。」
98年06月13日:00時15分09秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「あら、蘭堂さん。ごくろうさま。」
 にっこり微笑む。
 「休憩中?」
 
 みことの方をみる。
 「少しばかりショックなことがあったらしくてね、落ち込んじゃったのよ。」
 苦笑する。
 「まったく、スタート地点で相手の背中が見えたからって負けるわけじゃないのにね。」
98年06月12日:01時20分02秒
影が薄くなりつつある少女M / ぺぇ

「勝てない喧嘩ですか・・・?」

しかし、鈴屋の言葉も励みにならない。

”私にはあの人に張り合えるだけの実力はないよ・・・”

自分に自信が持てないのが、みことAの最大の欠点であった。
本来はBと同等であって当たり前なのだが、性格の差なのだろうか、
潜在的にブレ−キがかかり、実力の数分の一しか発揮できていないのだった。
もっとも、Bは逆に自信がありすぎるのだが。

「どしたの?二人してレッスンもしないで?」

「あ・・・翠さん・・・なんでも、ないんです・・・」
98年06月12日:00時48分04秒
蘭堂 翠 / Karma
 カタカタカタカタ・・・・・・・・
 狭い”仕事場”にキーボードの音だけが聞こえる。
 
 カタカタカタカタカタ・・・・・・・
 カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・
 
 「はい、こっち終わり!あと何%残ってるの?!」
 「こっち側ももうすぐ終わりますから、あと52%です!」
 「まだ半分終わってないわけぇ?」
 仕事場に疲れ果てたようなスタッフの声が響く。
 
 「大体この仕事を一日でおわそうなんて話が無理って言うものじゃないんですか?」
 「無茶言わないの!文句は下請けに言って。あっちが逃げたのがそもそもの問題なんだから。」
 ”仕事場”の中で翠達スタッフの声が飛び交う。
 
 いちよう翠は派遣社員という身分上、そんなに階級的には上ではないはずだが、裏でやっている仕事が仕事だけに纏め役的な地位についている。
 「少し休憩いれません?あんまり根詰めていても仕方ないですし。」
 スタッフの一人が提案する。
 「そうしますか。よぅし、30分休憩ね。仮眠とる奴は今のうちぃ。」
 翠が全員に向かって言う。この提案はすぐに全員賛同した。
 そもそも仕事が多い上に徹夜している奴も結構いる。翠自身30時間以上寝てないのだ。
 
 「あたしはすこし外の空気吸ってくるね。」
 そういって”仕事場”の外に出る。
 
 「さぁて、これから30分、どうしよっかな?・・・」
 部屋の外の自販機でコーヒーを飲みながらぼんやりと考える。
 「まだ店は開いてないしなぁ・・・・ん?」
 
 向こうの方に人影を見た。
 (あれは、葵オーナーじゃん。ってことは隣にいるあの子が今度デビューする新人かぁ・・・)
 (さてさて、どんな歌を聞かせてくれるのかねぇ。前評判は結構良いみたいだけどね。)
 
 「さて、すこしみことちゃんの様子でも見てくるかな?あんまりいじめられてなきゃいいけど。」
 苦笑しながらエレベーターの方に歩いていく。
 
 スタジオの前に来ると、扉がすこし開いている。
 (どうしたのかな?レッスン中なら完全に閉めるはずだけど。)
 隙間から覗いてみる。
 
 そこで見たのはピアノの前に座った鳴美と、すこし自身なさげなみことであった。
 「どしたの?二人してレッスンもしないで?」
 苦笑しながら扉を開ける。
98年06月11日:23時54分57秒
葵恭一 / ぺぇ

「フム、自信はたっぷりのようだね。」

タバコを一本取り出し、口にくわえる。

「それくらいの自信がないと頂点は狙えない。大丈夫、君ならやれる。」

ライタ−を内ポケットから取り出し、タバコに火をつける。
デビュ−曲は月9の人気トレンディドラマとタイアップ済み。
後はプロモ−ションビデオの完成を待ち、それらを電波にのせるだけだ。
ただでさえあのアオイからデビュ−するのだ。話題性は抜群。
しかもオ−ナ−自らプロデュ−ス。注目を集めないわけがない。
黙っていても、必然的に人気は出てくるだろう。

”準備は万端”

そうこうしているうちに収録スタジオ前に着く。
スタジオの扉を開け、中へ千里を誘う。
中では監督以下スタッフが、千里の登場を今や遅しと待っている。

「さあ、行って彼らの度肝を抜いてきたまえ。
アオイの新人、月代千里の実力をたっぷりと印象づけて来るんだ。」

吸っていたタバコを吸い殻入れに投げ入れる。

「これから忙しくなるぞ。今まで以上にね。」
98年06月10日:19時39分20秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「そうね、完璧だわ。」
 正直に感想を伝える。
 「あれなら、何でもそこそこにはうまく歌えるわね。
 売り方を間違えなければ、ミリオンヒットかもね。」
 そう言ってみことを見る。
 「だからってあなたが勝てないわけじゃないわ。私はかてない喧嘩はしないもの。」
 
 
98年06月10日:00時01分20秒
月代 千里 / Karma
 「そうですね・・・・・・」
 少し考える。
 「今のままなら問題無いでしょうが、何か光る物が有るような気がします。」
 「まあ、そっちの方が励みになりますけどね。」
 すこしいたずらっぽく微笑む。
98年06月09日:07時28分58秒
七瀬みこと / ぺぇ

鳴美と恭一の火花を散らした壮絶な戦いに、しばし放心状態のみこと。
しかもそれ以上に、千里の歌声はショックなものであった。

「みことちゃん・・・。続けるわよ。」
そう言われ、我に返るみこと。

「は、はい・・・」

しかし、顔色は冴えない。

「あの・・・鈴屋さん・・・あの人、凄い人でしたよね・・・」
98年06月09日:07時22分19秒
退却〜 / ぺぇ

「それでは、またの機会に。」

そう言い残し、部屋から出ていく恭一。
千里と横並びで通路を歩く。
しばらく沈黙が続き、唐突に千里に対して質問する。

「あのみことという少女、君はどう思う?
我々の障害と成りうるか、という意味なのだが。」
98年06月08日:02時09分33秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「あら、せっかくのお誘いですが今日のところは都合がつきませんの。
 ご辞退させていただきますわ。」
 にっこり微笑む。
 
 ”月代千里か・・音域声量共に問題なし。完成品ね・・でも。”
 先ほどからの唯一の確信。
 七瀬みことの持つ唯一無二の武器には及ばない。
 鈴屋鳴美の直感はそう告げていた。
 あえて言うなら現場指揮官の本能的な直感が。
 この豊富な前線経験とそれを100%生かしきれる頭脳。
 葵恭一の欲してやまぬ才能である。
 
 「みことちゃん・・・。続けるわよ。」
 鈴鳴の目の色が変わった。
 始めてみせる情熱の輝き。
 
98年06月08日:01時49分28秒
それでは、退散。 / ぺぇ

「それでは鳴美さん、みことさん、またお会いしましょう。」

千里に続いてドアに向かって歩き出す恭一。
しかし、ドアの前で立ち止まる。

「そうだ、次はレストランでワインでも交わしながら、なんていうのもいいですね。
いい店みつけたんですよ。
どうです鳴美さん、早速今夜あたりでも。」
98年06月08日:01時31分00秒
月代 千里 / Karma
 「そうですね。」
 自分のポケットから懐中時計を出して確認して言う。
 
 「では、鈴屋さん、みことさん、ごきげんよう。」
 二人に一礼をしてからそのまま部屋の外に出る。
98年06月08日:01時23分20秒
葵恭一 / ぺぇ

「いいも何も、最高だったよ。」

期待通りだ、というようにポンポン、と千里の肩をたたく。

「さて、ゆっくり感想をお聞きしたいところなのですが・・・」

わざとらしく腕時計を見る。

「残念なことに、そろそろ千里のデビュ−CD用のプロモ−ションビデオの撮影の時間でしてね。
大変申し訳ないが、そろそろ退室させてもらうことにしますよ。」

いかにも申し訳ない、という表情をする恭一。

「これ以上、そちらのレッスンの邪魔をするのも心苦しいですしね。」

一呼吸おいて、

「では行こうか? 千里。」

98年06月07日:21時33分49秒
火京 / 狂兵
 「うわっとっとっと・・・・」
 急に投げられたテープにあたふたする火京
 と、
 「いったぁあああああ!」
 コツンという音を立てて、テープが火京の額にぶつかる。
 もんどりうって、額に両手を当てると、一瞬バランスを崩す。
 
 バキッ!!!
 
 「ありゃ?」
 
 恐る恐る、足下を見ると、そこにテープの残骸があった。
 
 「あれ?」
 
 
 
 割っちゃったよ〜ん(笑)
98年06月07日:03時39分25秒
月代 千里 / Karma
 「はぁ、かまいませんが。」
 そういって譜面を見る。30秒もしただろうか。
 おもむろに姿勢を正して歌い始める。
 
 メゾソプラノの高く、それでいて深い声。ゆっくりと流れるように歌い続ける。
 アルトあたりまでカバーする音階に、よく伸びる声量。
 この感じだとどんなホールでもマイク無しで何とかして見せるかもしれない。
 
 たっぷり3分も歌ったころだろうか。
 「こんなものでいいですか、オーナー?」
 唐突に歌うのを止める。
98年06月07日:03時32分19秒
葵恭一 / ぺぇ

「それもそうだな・・・フム・・・」

ほんの少し考え込んだ後(といっても2.3秒)、おもむろにピアノの譜面を手に取る。

しばらく(といってもやはり数秒)眺めた後、千里に手渡す。

「これなんかどうかね?」
98年06月07日:03時21分04秒
月代 千里 / Karma
 「それはいいですけど・・・・曲は何にします?さすがにあれではまずいんじゃないんですか?」
 オーナーの申し出に少し面食らったかのような表情をしていたが、ふと気付いて尋ねる。
 
98年06月07日:03時17分28秒
葵恭一 / ぺぇ

「そうですか。それは残念。だが、私はあきらめませんよ。」

鳴美の回答を予測していたのか大してこたえた様子もなく、千里の方へ戻りかける恭一。
しかし、一歩踏み出たところで何かを思いついたのか、ピタリと止まる。

「そうだ、せっかくみことさんと出会えたんだ。
千里、何か歌って差し上げてはどうかね?
相手さんばかりに歌わせっぱなしっていうのも失礼だと思うし、
実力重視のこの世界、ライバルになるんだからフェアであるべきだと思うのだがね。」

とっとと帰れ、という鳴美の無言のメッセ−ジを悟っているのかいないのか、一人で話を進める恭一。

「どうかね? 千里」
98年06月07日:03時02分48秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「あら、答えは変わりませんわ。」
 こちらも小声で返す。
 「せっかくのお誘いですけども遠慮しておきます。」
 するっという感じで葵恭一の腕から逃げる。
 「有意義な時間でしたわ、葵オーナー。」
 言葉の端に”とっとと帰れ”そんなニュアンスを含ませながら、にっこり微笑む。
98年06月07日:02時49分23秒
葵恭一 / ぺぇ

七瀬という名字を聞いて、頭の隅で引っかかる何かを感じる恭一。
しかし、それが何なのか思い出せないので、後回しにすることにした。

「自慢だなんてとんでもない。」

否定のジェスチャ−なのか、少しオ−バ−気味に手を振る。

「いずれはそちらのみことさんとも席を同じくすることもあるでしょうし、
少しでも早く面識があった方が何かと都合がいいかと思っただけですよ。
それに今回の本題は・・・」

そう言って鳴美のすぐ側まで歩み寄る恭一。
そして鳴美の耳元まで顔を寄せ、千里とみことには聞こえないように小声で話しかける。

「あの話、考えてくれましたかね。ほら、貴女に我社に来て欲しいっていうあれ。
私は貴女の能力を高く買ってるんですよ、今の貴女の会社よりもね。」
98年06月07日:02時34分03秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 ”月代千里・・ねぇ・・?”
 すうっと目が細くなる。
 ”何かやってたわね、姿勢が申し分ないわ。 声楽が基本にあるようね、しかもクラシック。”
 オペラも苦もなく出来そうだ。
 歩き方が訓練をしてあるものの歩き方だった。
 ”自慢したがる気持ちも分かるわね、申し分ないもの・・でも。”
 ちらっとみことを見る。
 
 「始めまして、鈴屋鳴美です。こちらは七瀬みこと。当社の訓練生です。」
 心をおくびにもださず、微笑む。
 「成る程、ご自慢されるお気持ちもよくわかりますわ。
 今のこの娘と比べるのがかわいそうなくらい。」
 何かしら含んだように言う。
 
98年06月07日:02時19分52秒
葵恭一 / ぺぇ

礼儀正しい千里に、満足したかのように頷く恭一。
そして手招きで自分の隣へと立たせる。
奇しくも鈴屋=恭一、みこと=千里といった具合に向かい合うかたちになる。

「改めて紹介しよう。この娘が我がアオイ・プロダクション期待の新人、月代千里だ。」

98年06月07日:02時05分42秒
はい / Karma
 「わかりました、オーナー。」
 その声と同時に人影が入ってくる。
 年の頃20前後だろうか長い髪と落ち着いた物腰が彼女を年より大人びて見せる。
 
 「『月代 千里』といいます。」
 みことと鳴美に向かって一礼する。
98年06月07日:01時59分58秒
こっちの方がやりやすいのはナゼ?(笑) / ぺぇ

「さすが、私がみこんだ女性だ。」

さも嬉しそうに頷く。
そして入り口の方に振り返り、指をパチンと鳴らす。

「入っておいで。」
98年06月07日:01時51分06秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「あら・・ありがとうございます。」
 歯の浮く様な台詞に表情一つ変えず応対する。
 「それはそれはたのしみですわ、葵オーナー。
 是非紹介していただきたいモノですわね。」
 そう言って扉の方を横目で見る。
 先ほどちらりと誰かがいたような気がしたのだ。
98年06月07日:01時33分59秒
葵恭一 / ぺぇ

「ははは、これはいきなり手厳しい。」

少しおどけた風に笑う。

「ま、そこが貴女の魅力の一つなんですがね。怒った顔も素敵だ。」

歯の浮くようなセリフを連発する恭一に、目を白黒させるみこと。

「確かに声はかなりいいものを持っている。貴女が磨けばそれなりに輝くでしょう。
しかし、今年は昨年のようにはいきませんよ。
昨年の新人賞、確か咲夜クンでしたかね。あの時は完敗でしたが、今年は違う。」

一息ついて、ニヤリとしながら

「今年のうちの新人は凄いですよ。」
98年06月07日:01時24分11秒
志藤 光 / Karma
 「はいはい、わかっています。」
 火京の発言に苦笑しながら答える。
 
 「そうそう、で、これがテープ。これくらいなら先に送っといて大丈夫でしょ?」
 羽織っていたジャケットからカセットテープをもう一本取り出す。
 「コンセプトについてはケースの中に紙がはいっているから。」
 そのまま火京にほうり渡す。
98年06月07日:01時09分01秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「あら、これはこれは珍しいところでお会いしますわね、葵オーナー?」
 差し出された薔薇をにっこり微笑みながら受け取る。
 「どんな宝石でも最初は岩盤に埋もれてますのよ?
 それを見つけだせるかどうかは運としても、 カッティングは腕次第だと思いますわ。」
 微妙な微笑み。
 「天下の葵プロダクションのオーナーには、いうまでもないことだと思いますけれど?」
 ほんの少しの皮肉をまぶして笑顔のオブラードで包み込むようなことをいう。
98年06月07日:00時46分22秒
葵恭一 / ぺぇ
「ぷっ・・・くく・・・」

鳴美とみことしかいないはずのこの部屋に、第三者の押し殺した笑い声がする。
知らぬ間に、入り口のドアに寄りかかるように男が一人立っている。

「いや、失敬失敬。盗み聴きするつもりはなかったんだが・・・」

そう言いながら一人の男が何の臆面もなく鳴美とみことの方に寄ってくる。
身長は190はあるだろう。
年齢は27〜8あたりに見える。
中肉中背で濃いブル−のス−ツを着ており、胸には一輪の真っ赤な薔薇をさしている。

「たまたま君をみかけたんだが、その娘にめずらしく君が直々にレッスンをつけるみたいだったのでね。
私としては興味津々ってところですよ、鳴美さん。」

胸の薔薇を抜くと、微笑みながら鳴美に差し出す男。

「しかし、あなたが直接面倒を見るっていうわりには・・・ですね。」

みことの方をちらりと見るが、すぐに鳴美の方へ視線を移す。
この男こそ日本3大プロダクションの一つ、アオイ・プロダクションの若きオ−ナ−、葵恭一であった。
98年06月05日:18時55分45秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 にこにこにこにこにこにこにこにこにこにこ。
 
 蘭堂翠の言うところの”地獄の鬼も裸足で逃げ出す笑顔”で鈴屋鳴美は立っていた。
 
 「みことちゃん?」
 にっこり
 「は・・ひゃい!」
 「本気でやってる?」
 「ひゃ・・ひゃい・・・」
 目尻に涙がたまっている。
 しかも、まっさおだ。
 
 ここで鈴鳴は考える。
 ”まぁ、最初からなにもかもうまく行かないか”
 「とりあえず基礎からいきましょ。」
 そう言って、みことに近づく。
 「とりあえず姿勢から、次ぎにリズムと発声ね。」
 幾分和らいだ感じのする笑顔でみことの指導を始めた。
98年06月05日:01時30分55秒
はにゃ?/みこと / ぺぇ

「は・・・はにゃ? 特訓!?」

今一事態が飲み込めてないが、構わず演奏が始まるのでなんとか合わせようとするみこと。
昨日から”音痴”だの”素人”だの、さんざんな言われようなみことであったが、めげずに伴奏に合わせて歌う。

・・・・・
数分後、鬼のような形相の鈴屋を前に、青ざめた顔のみことがいた。

「は・・・はにゃぁ・・・」

98年06月05日:00時58分40秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「おはよう、今の状況分かる?」
 涼しげに聞く。
 「これから、七瀬みことの実力の底上げをするわ。それには、積極的な方じゃなくて、内気なあなたの方がいるのよ。」
 すぅっと、目がほそまる。
 「おわかり?まずあなたのその致命的なまでの音痴を修正して上げるわ。」
 
 そう言うとピアノの前まで歩く。
 「準備はいい?」
98年06月03日:23時11分00秒
華麗なる成長(笑)/みこと / ぺぇ

「は? Aに出てこいって?」

鈴屋の意外な言葉に驚きを隠せないみこと。

”まあ、いいや。なにか考えがあるんだろう。”

鈴屋についていくと決めたからには、と思い直しメガネを手に取る。

「ブカブ・・じゃなかった、タッチ交代。」

静かに目を閉じる。
しばらくして、眠たそうに目を開けた。
どうやらAはまだ寝ていたようである。

「う〜ん、まだ眠いのにぃ・・・・はにゃ!?」
98年05月31日:02時08分42秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「結構、やる気満々ね。」
 にっこり笑う。
 「じゃ、とりあえず、これを返すわ。」
 そう言って眼鏡を渡す。
 
 「そんじゃついてきて。」
 そう言ってエレベーターに乗った。
 
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 「今日はここよ。」
 そう言って、スタジオに入る。
 大きなピアノ、そしてそれにあった広い部屋。
 
 「それじゃまず、みことAに出てきてもらえる?」
98年05月31日:02時00分17秒
特訓はまだか〜(笑)/七瀬みこと / ぺぇ

翠と別れ、ロビ−をキョロキョロ見渡していると、
こっちにむかって歩いてくる一人の女性を発見した。
鈴屋鳴美その人である。

「おはよう、昨日はよく眠れた?」

「あ・・・それなりに。」

苦笑いを浮かべるみこと。
実はみことの一日の平均睡眠時間は10時間以上なのだ。
だから夜が遅く、朝が早い今日は少し寝不足気味だった。

「でも、歌う分には問題なし。」

そう言ったみことの表情は、はやくレッスンをつけてくれと言わんばかりであった。
98年05月30日:20時34分20秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「あら、それじゃ、昨日の子が来たのね?」
 確認気味に聞く。
 「えぇ、守衛に話しを通しておいたんですが、歌った時の印象が強いらしくて、本人とはわからなかったそうです。」
 若いマネージャー見習いがそう報告する。
 「あら、それじゃいまどこかしら?」
 「蘭堂さんが連れ去ったそうですが・・・。」
 「翠が?そう。」
 いつもの通り何もみずに電話をかける。
 「はい、蘭堂です。」
 「私だけど。」
 「あぁ・・鳴美か、どうしたの?」
 「七瀬みことがそっちにいる?何か追い返したらしいんだけど?」
 「ふんふん、オッケわかった。じゃあ今からそっちに連れて行くね。」
 かちゃん。
 
 「いたわね。全く、世話のかかる・・・」
 「はは、それじゃ僕はこれで。」
 「はい、ご苦労様。陣内ちゃんのことは頼んだわよ。」
 「はい。」
 ・・・熱くて濃いお茶を飲みながら、少し待つ。
 きっかり、10分程度。
 「そろそろね。」
 すっと立ち、一階ロビーに向かう。
 ちょうど、翠が仕事場に向かっているところだった。
 ”FAXみたのね、下請けが逃げちゃったからあぁなったけど、勘弁ね、今度何かおごるから。”
 心の中で謝罪の言葉を述べながら、翠をやり過ごす。
 そして悠然と七瀬みことの前に現れた。
 「おはよう、昨日はよく眠れた?」
 
98年05月29日:01時05分22秒
蘭堂 翠 / Karma
 「それじゃ、いこっか。」
 FAXをかばんに突っ込んで表に出る。
 
 まあ、何事も無くTV局に着いた。
 「じゃあ、あたしはまだ仕事が有るから、またあとでね。」
 そうみことにいって仕事場の方に戻る。
 
 途中でかばんに入れたFAXを取り出して読みはじめる。
 (えーっと、ここがこうなってこっちの方がこんな風に変わるわけだから・・・・・・まぢ?これじゃあそこんとこが全部変更じゃん。こりゃまた徹夜だよ。)
 重いため息を吐いて仕事場に戻る。
 
 
#取り合えずみことちゃんを無事に局の中に連れてきました。
#師伯、後は頼んだ。俺は三日ほど書き込みに来れないから。
98年05月29日:00時55分12秒
七瀬みこと / ぺぇ

「え・・・それじゃ・・・翠さん・・・」

みことはこういう呼び方に不慣れであった。

「え〜と、鈴鳴さん・・・? TV局・・・ああっ、そうだメガネ!!」

ポン、と手を打つみこと。
驚くことばかりの蘭堂の部屋に、スポ−ンと本来の目的を忘れていたのだった。

98年05月29日:00時37分40秒
蘭堂 翠 / Karma
 「ん、FAX?ああ、やっと来たのね。」
 部屋から離れた台所の方でコーヒーメーカーを動かしながら、答える。
 「じゃあ受け取っておいてくれない?今あたし手が離せないんで。」
 そう言いながらコーヒーメーカーの操作を完了させる。
 
 「はいはい、どうなっているかな?」
 そう言いながら部屋の方に戻ってみことからFAXを受け取る。
 中身に目を通そうとした時・・・・・・
 
 プルルルルル・・・・・・プルルルルル・・・・・・
 
 「何だろ、こんな時間に?」
 不思議そうな顔をしながら電話に出る。
 「はい、蘭堂です・・ああ、鳴美か。どしたの?ふんふん、オッケわかった。じゃあ今からそっちに連れて行くね。」
 電話を切る。
 
 「みことちゃん、鳴美が局の方に着いたから今から来てくれ、って。」
 「あと、その『蘭堂さん』ってのはやめてくれないかな?『翠』でいいからさ、あたしは。」
98年05月29日:00時20分32秒
七瀬みこと / ぺぇ

”む−、喉まで出かかってるんだけどな−”

しかし、出てこない。
どう頭を捻っても、もやがかかったような状態だ。

「さて、何か飲み物でもいれようか?」

その一言でみことは我に返った。

「え? あ、はい。」

生返事をするみこと。
まだ頭は写真の事で一杯みたいだ。

”ん−、まあいいや。あんまり人の過去をアレコレ詮索するのは趣味じゃないしな−”

それ以上、みことは写真の事を考えるのはやめにした。

「あ、そういえば・・・」

そう言いかけた時、みことの言葉をかき消すかのようにFAXの受信音が響いた。

「蘭堂さ〜ん、なんかFAXが入ってますよぉ」
98年05月27日:00時53分48秒
昔のことさ / Karma
 「ああそれね、昔の写真だよ。あたしが大学時代のころのね。」
 そう気軽にしゃべる翠の顔が少し寂しそうに変わる。
 
 「さーてと、終わり。アルフレッド、自閉症モードに移行ね。」
 「カシコマリマシタ。」
 ディスプレイの光が消える。
 
 「さて、何か飲み物でもいれようか?」
 椅子を回転させてみことの方に向き直る。
98年05月27日:00時23分21秒
色あせた・・・/みこと / ぺぇ

「は−、最近のパソコンって会話が出来るんですねぇ・・・」

ふと、みことは昔見た外国のドラマを思い出した。

”あれは確か黒い車に・・・”

クスクス思い出し笑いをしながら、ディスプレイを眺める蘭堂翠の横からのぞき込んでみる。
しかし、何がなんだかわからない。
みことはこういった機械にとことん弱いのだ。
かろうじて、レポ−ト用にワ−プロが叩けるくらいである。
視線が宙を泳ぎ、何気なくテ−ブルの上の写真に止まる。

古い物なのか、すっかり色あせてしまっている。
サ−クルか何かの記念写真だろうか。
その内一人は、蘭堂 翠であることがすぐに分かった。
そして、あともう一人。

「あれ・・・この人、どこかで見たような・・・?」
98年05月26日:01時14分55秒
おいおい(苦笑) / Karma
 「何、妙なこと考えているの、み・こ・と・ちゃん?」
 みことの表情が変わったのを見て、おかしそうに微笑む。
 
 「中に入ってみれば判るよ。」
 奇妙な表情をして考えているみことの背中を押して部屋の奥へ連れて行く。
 
 「この子が《アルフレッド》。あたしの今の『パートナー』になるのかな?」
 そういって指し示したのは、改造が進んで、八畳ほどの部屋の壁半分をうめるほどの巨大なパソコンだった。
 「で、どこからのメールなのかな?」
 そういってディスプレイの方に歩いていった。
98年05月26日:01時01分01秒
大人って、きたないや(笑)/みこと / ぺぇ

「えっ!?」

「だ・・誰かいるんですか!?」

と、そこまで言ってはっと気がつく。

”そっか−、蘭堂さんくらいの女性だったら一人暮らしってことはないよね−”

顔を真っ赤にして、一人暴走状態になるみことだった。
98年05月26日:00時39分38秒
蘭堂 翠 / Karma
 「まあね、昔やっていたから。」
 みことの呟きを耳にしたのか、寂しそうに小さくつぶやく。
 
 何も気にしてないかのように部屋に入っていく。
 
 「アルフレッド!メールは来てない?」
 部屋の奥に声をかける。
 
 一呼吸おいて部屋の奥から奇妙な声が聞こえる。
 「現在、3件ノめーるガ来テオリマス。」
98年05月26日:00時11分11秒
秘密への第一歩/みこと / ぺぇ

「おじゃましま−す。」

綺麗に整った部屋を見て、みことは感心する。

”ははは・・・アタシも見習わなくっちゃ”

額に大きなあぶら汗をかきながら、みことは苦笑する。
とその時、みことは部屋の隅にこの部屋に似つかわしくない、古ぼけた”何か”を見つけた。
カバ−がかけてあり、よくみるとうっすらと何かの型番が書いてあるようだ。

「あれ・・・ひょっとして・・・シンセ?」

98年05月24日:19時38分36秒
蘭堂 翠、もしくは秘密基地へようこそ(笑) / Karma
 「あはは、そんなんじゃないけどね。」
 みことの反応に苦笑しながらマンションの自動ドアの方に歩いていく。
 「まあ、住みやすいのは事実だけどね。」
 
 エレベーターに乗ってボタンを押す。軽い浮遊感の後にエレベーターが止まる。
 少し歩いた後に立ち止まる。
 「着いたよ。ようこそ、我が家へ。」
 そういって微笑みながらドアを開け、みことを招き入れる。
98年05月23日:01時39分26秒
秘密基地の秘密に迫ろう編・序曲(爆) / ぺぇ

「すっごぉ・・・」

蘭堂翠のマンションを目の当たりにしたみことは、ただ息をのむばかりであった。
それはまさしく”億ション(死語?)”であった。
しかも仕事場から歩いて10分という便利の良さ。

「アタシの部屋もすごいと思っていたけど、これはそれ以上だ−」

しばらくほうけたかのようにマンションに見入っていたみこと。

「・・・カ−テンが自動で閉じたりするやつですか?」

これほどのマンションにもなると、このくらいの知識しかないみことだった。

98年05月23日:01時22分06秒
蘭堂 翠、もしくは秘密基地の中へ・・・(笑) / Karma
 「ん、わかった。じゃ、こっちだよ。」
 そういって歩き出す。
 
 10分も歩いたころだろうか・・・・・・・
 
 「着いたよ。」
 そういってみことの方へ振り返る。
 
 そこは部屋の値段が明らかに一億はかかるようなマンションだった。
 「どしたの?鳩が豆鉄砲食らったような顔をしてるじゃない?」
 
98年05月23日:01時08分54秒
七瀬みこと / ぺぇ

「え!? 蘭堂さんの家ですか?」

一瞬にして表情が明るくなる。
さっきまでの落胆ぶりはどこへ消えたのかというくらいの変わり様だ。
興味津々なのが一発で読みとれる。

「じゃあ、鈴屋さんが来るまでおじゃまします。」
98年05月23日:00時45分41秒
蘭堂 翠 / Karma
 「眼鏡?あ、そゆことか。」
 納得したのか手をたたく。
 「でも残念だったね、鳴美はまだ来てないよ。あいつ結構朝は遅いから。」
 
 それを聞いたみことの失望したような顔を見て少し考える。
 
 (あちゃあ、どうしようかね。このままここに残しても何だしなぁ・・・)
 「何なら今からうちに来る?ここで待っていてもどうせ暇でしょ?」
 
98年05月20日:19時55分25秒
半年たったら・・・ / せりざわ
「ありがとう、おかあさん。」
  あげはに梳かれたみかの髪は輝きを取り戻していた。母親譲りの癖のない、柔らかい髪。 素直な髪なので、あっという間に寝癖は取れる。
  わたし、おかあさんに髪を梳いてもらうのって大好きなの。だからねもう少し髪を伸ばしたいの。そう、あとこれくらい」 そういって、みかは胸の下辺りをさす。照れているのか、うつむいている。頬が少し、赤い。 みかの髪がそこまで伸びるのはおそらく、半年後・・・ みかは自分の病気のことを知らないのだ。そのことが一層不憫に思えてくる。
「えへ、わたしがこんなこというの変だよね?」みかは今まで髪を伸ばしたことはない。
  あ、そうだ。おかあさん、菜稚ちゃん、ちょっとあそこを見てみて。」 そういってみかは病室の窓から、病院の庭の一角を指差す。
「ほら、あそこあそこ。」 生け垣の下に石を輪にして置いてあるところがある。
「この間、あそこにコスモスの種をまいたの。秋にはきっときれいな花が咲くよね? そうしたら、おとうさんと、おかあさんと、おねえさんと、菜稚ちゃんと、わたしで・・・・」
   みかの願いはほんとうにささやかのもの。でも、それが叶えられることは、、、あまりにも、、あまりにも、、
   こうしている間にも病魔はみかの体を着実に蝕んでいた。
98年05月20日:00時41分50秒
七瀬みこと / ぺぇ

ぶつぶつ呟きながら作戦を練ってるところに突然後ろから声をかけられ、みことは飛び上がった。

「え? あ? ら、蘭堂さん!?」

突然起きたイレギュラ−に、みことは少し混乱状態に陥った。

「いや、その、何でもないんです。」

誰がどう見たって、何でもないわけがない。
本当はチャンスなのだが、その意に反して思わず口から出てしまったのだ。
あわてて取り繕おうとするが、思うように喋れない。

「えっと、その・・・メガネ・・・」

98年05月20日:00時11分34秒
蘭堂 翠 / Karma
 (あーあ、結局朝かぁ。ま、いつものことだけどね。)
 あくびをしながら仕事場から出てくる。結局昨日はテレビ局に泊りになってしまった。
 
 (これから、いっぺん家に帰って・・・FAXをとって・・・もう一変戻ってその部分を打ち込んで・・・・ぎりぎりかな?)
 
 「あ、いっぺんうちに戻って必要なもの取りに行ってくるね。すぐに戻ってくるから。」
 そばにいるスタッフにそう声をかけて入り口の方に歩いていった。
 
 入り口の前にいる警備員に朝の挨拶をして外に出る。
 あいかわらずだけど、朝の光が目に痛い。内ポケットからミラーシェードを取り出してかけてまわりを見る。
 
 「ん?みことちゃん?何してんの?」
 街路樹のしたにいる見なれた人影に話しかける。
98年05月19日:23時53分37秒
七瀬みこと / ぺぇ

電話が終わって、みことはシャワ−を浴びて寝ることにした。

翌日・・・

みことはTV局の前で座り込んでいた。
正確には、TV局前の歩道の街路樹の下に座り込み、悩んでいた。
端から見れば何事かと思うこの光景。
しかし当の本人は周囲の目など、微塵にも気にしない。

実はTV局に来たものの、守衛の硬いガ−ドに阻まれて、中に入れないでいるのだ。

「いや、だからアタシは・・・」
「あ−だめだめ、君みたいなの、多いんだよねぇ」

といった具合に、取りつく島も無い状態だった。
もっともみことの説明が「めがねを取りに来た。鈴屋さんに話してある。」だけなので、無理も無い。

どうやって関所を突破するか?
それだけに彼女は思考回路の全てを注ぎ込んでいた。

「む〜、やはり強行突破あるのみかなぁ?」
98年05月19日:21時53分24秒
あげは / 狂兵
 「そうね・・・ちょっと待っててね・・・」
 あげははそう言うと、
 みかの寝ぐせのついた髪を手に取り、
 櫛で、優しく梳き始めた。
 
 (・・・・また、痩せたわね・・・・・)
  
 あげははいつも、娘の姿を見る度に不憫に思わずにいられない。
 
 (・・・・・この子の命も・・・・・)
 
 みかの担当医の言葉が、頭をよぎる。
 
 「みかちゃんの病気ですが・・・・もう・・・・現代医学では手の施しようが無い状態です
 ・・・・・奇跡が起きない限り、もって半年・・・・・」
 
 (・・・・この子を・・・死なせる訳にはいかない・・・・
 まだ、幸せになるのはこれからなんだから・・・・・)
 
 「・・・は〜い、終わったわよ〜キレイになったわね〜」
 
 自分の心を隠すように、あげはは明るく振る舞う。
 それが自分の役目だから・・・。
 
98年05月18日:20時50分21秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「そう言うことで、そうしてちょうだい。」
 カチャン
 電話を切る。
 矢継ぎ早にマネージャーに指示をとばし、タレント達にちょっとした電話を入れる。
 それが鈴鳴のライフワークだった。
 
 りり・・、かちゃ
 
 「はい、鈴屋。あぁ、翠。あのことね、いまFAXでおくっといたから、朝一で確認して。じゃ!」
 電話を切ろうとする。
 「え・・なに?眼鏡・・・?あぁ、あの子のね。分かったわ、電話入れとく。それだけ?そう、じゃ。」
 カチャン
 何もみずに電話の番号をプッシュする。
 ぷるる、ぷるる。
 「もしもし、私鈴屋ともうしますが、七瀬みことさんはおられますか?
 あぁ、そうなの。
 さっき蘭堂さんから電話があってね。
 あなたの眼鏡返すようにっていわれて。
 そう。
 じゃぁ、明日取りに来てくれるの。
 わかったわ。
 えぇ、受付に聞いてみるか、そのまま5階のオフィスまで来て。
 ごめんなさいね。
 それじゃ、おやすみなさい。喉冷やさないようにね。」
 
 かちゃん
 
 「ふぅ。」
 ため息をついた後、手元のコーヒーを飲み干す。
 「今日はこんなものね。」
 そう言うと席を立った。
 
98年05月18日:02時07分46秒
蘭堂 翠 / Karma
 「ん、わかった。それじゃまた明日ねぇ♪」
 携帯をきって一息つく。
 
 「さてと、それじゃ、鳴美に連絡しますか。」
 携帯を別の所にかける。
 
 翠の夜はまだまだ続くようだ・・・・・・・
98年05月15日:01時13分27秒
七瀬みこと / ぺぇ

「すみませぇ〜ん。お願いしますぅ・・・
TV局だったら今日も行ったからわかると思うので、引き取りに行けると思うんですけど・・・」

98年05月15日:01時05分32秒
蘭堂 翠 / Karma
 「鳴美?どうだろ。今はもううちの方に帰ってるんじゃないかなぁ。」
 「明日はわかんない。あたしもあいつのスケジュール全部把握しているわけじゃないし。でも、多分いるんじゃない?」
 話しながら考える。
 
 (明日ねぇ・・・・仕事の結果を渡さなきゃならないから、来るだろうけど・・・・たまに代理人よこすからなぁ、あいつ)
 「何なら聞いておこうか?判ったら、明日の朝にでも電話するから。」
98年05月15日:00時57分27秒
忘れ物。 / ぺぇ

しばらく電話で話をしているうちに、なんとなく感じていた違和感の正体にみことは気が付いた。

”はうっ!! メガネが・・無いっ!!”

そう、ダテではあるものの、彼女のトレ−ドマ−クである大きな丸メガネが無いのであった。
今日一日の記憶が怒涛のごときスピ−ドで逆再生される。

>「・・・しょうがないわね。」
>そう言って鈴鳴はみことに歩み寄り、おもむろに眼鏡を取り去った。

そこで、一時停止。

”返してもらうの・・・すっかり忘れていた・・・”

今まで気付かなかった自分のドジさに脱力し、ガクッと肩を落とすみこと。

「すいません翠さん・・・鈴屋さんって明日、TV局にいるんですか?」

「実は・・メガネを返してもらい忘れてて、明日取りに行きたいんですけどぉ・・・」


ちょっと強引ですが、思い出しました。>翠さん
98年05月12日:11時52分22秒
蘭堂 翠 / Karma
 「いや、気にするほどのことじゃないって、ほんと。」
 予想外の反応に少し驚きながら、みことの言葉に答える。
 
 「ただ少し忙しかったからね、ちょっとブルー入っていただけ。気にするほどじゃないって。」
 携帯を首と肩で挟んで話しながら、仕事を続け始める。
 
98年05月12日:01時57分15秒
芸能編・みこと / ぺぇ

「どしたの?こんな時間に?」

「あ・・・」

言われて初めて、みことは自分が非常識な時間帯にかけていることに気がついた。

「あの・・・こんな時間にごめんなさい・・・今日は本当にありがとうございました。
助けてもらって・・・嬉しかったです。それが、どうしても言いたくて・・・・」

みことは緊張しているのか、耳まで真っ赤になり、しどろもどろになりながら話した。
98年05月12日:01時36分30秒
蘭堂 翠 / Karma
 
 ぷるるるるる・・・・ぷるるるるるるる・・・・
 
 かばんの中に入れていた携帯が鳴り出す。
 「誰だろ、この忙しい時に。」
 この番号は親しい人間にしか教えてないはず、誰もがこの時間は忙しいことを知っているはずなのに・・・・
 仕事を片付けながら不機嫌そうに左手で携帯を取る。
 
 「はい、あたしだけど・・・・・あ、みことちゃん?」
 表情がぱっ、と明るくなる。
 「どしたの?こんな時間に?」
98年05月12日:01時25分13秒
げいの−編、みこと / ぺぇ

紙片を広げると、そこには携帯の番号とメ−ルアドレスが書かれていた。

「・・・これを渡されるってことは・・・かけろってことかな?」

少し悩んで、思い切ってかけてみることにした。
脱いだTシャツを再び羽織り、バッグからピッチを取り出す。
そして番号を確認しながら押し、しばらく呼び出し音が続き、繋がった。
98年05月10日:11時47分22秒
げいの−へん、みこと / ぺぇ

「ただいま〜」

ドアを閉めながら、みことは誰もいない部屋に向かって言う。
ここはみことのマンション。
日本での一人暮らしを心配した両親が、半ば強引に買い与えたものだ。
本当はどこかの安アパ−トを借りるつもりだったが、日本に一人残るかわりに出された条件の一つだった。
両親は海外を転々としており、ごく希に現れてはホテル代わりに泊っていく。

「は−、今日は色々ありすぎて疲れちゃったな〜
こんな日は熱いお風呂に入って、早めに寝るに限るよね。」

浴室へ顔を覗かせ、準備が出来ているのを確認すると、おもむろに服を脱ぎ始めた。
服と言っても、大き目のTシャツにショ−トパンツという軽装なので脱ぐのはすぐだ。

みことは18とは思えない童顔に正比例して、決してグラマ−とはいえない方だった・・・というより、小さい。
少し大き目のTシャツの上からでは、胸の膨らみはほとんど分からない。
これで髪の毛が短かくて、帽子でもかぶってしまえば男か女か分からなくなる程だ。
スカ−トを履けばよいのだが、みことはスカ−トが嫌いで、だから高校卒業したときはせいせいしたものだった。

気にせずラフな格好が出来るのは喜ばしいことだが、コンプレックスに思うことも増えてきているのも事実だった。

ショ−トパンツを脱ごうと手をかけた時、ポケットに紙片が入ってるのに気がついた。
蘭堂翠から去り際に手渡されたものだ。

”あ、そういえば、まだ見てなかったな・・・”


こんなところですかね?>翠さん。
98年05月09日:20時25分34秒
すずやんの退場 / Dr.李
 「結構、では又後日あいましょう、ふふふ。」
 怪しい笑みを浮かべ、悠然と立ち去る鈴屋鳴美。
 
 あとには、七瀬みことだけが残った。
 
 さぁ、好きに移動してくれ。(笑)
98年05月09日:18時03分16秒
みか / せりざわ
「うふふ、それじゃ菜稚ちゃんに直してもらおうかな」
 菜稚に向けられる笑顔は、何か儚い。
 
 「ねぇ、おかあさん、久しぶりに髪を梳いてくれないかな?」
 
98年05月08日:00時12分01秒
七瀬みこと / ぺぇ

「こちらからは以上よ、何か質問は?」

そう聞かれ、少し考えるが、

「とくに無いよ、鬼の鈴鳴さん☆」

と、先程までの神妙な表情とは正反対に、いたずらっぽく笑い返すみこと。

これが彼女なりの”陰口なんて回りくどいやり方はしない”という意思表示だった。
どうやら緊張の糸が緩み、本来の調子が戻ってきたようである。
98年05月07日:20時59分26秒
火京 / 狂兵
 「別にいいけどぉ・・・・病院だから騒いじゃ駄目なんだよ。」
 
 いつも、看護婦をはじめ、末の妹にも同じ注意をされる火京が、ここぞとばかりに注意をする。
 
 「じゃあ、ここの撮影が終わったら、病院まで行くかねぇ・・・」
 
 そう言いながら、火京は座席に戻っていった。
 
 「それから、報酬のほうを忘れないようにね・・・あたしはこれでも、執念深いのだぁ」
 
 
 
 さあ、話題はふったぞ。せり坊は、今から作詞の勉強を始めておくように(笑)
98年05月07日:03時04分38秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「結構、じゃぁ今日はここまでで帰って良いわよ。」
 すらすらとメモに書き込んでいく。
 「詳しいスケジュールは、又後から連絡するわ。
 多分一週間刻みで変わる可能性があるけど、なるべく時間は固定するから。
 それから、分かってると思うけど、人の陰口はたたかない事ね。
 うまくやってく基本よ。」
 
 いたずらっぽく微笑む。
 
 「こちらからは以上よ、何か質問は?」
 
98年05月07日:00時17分37秒
志藤 光 / Karma
 (二人かぁ・・・・でも陣内さんに頼むのはなぁ・・・義兄さんに殺されるだろうなぁ・・・)
 「ねえ、妹って前言ってた子の事?じゃあ、会わせてくれないかな?」
 
 「チョコレートケーキ?いいよ、そのくらいだったら別に。」
98年05月07日:00時05分01秒
火京 / 狂兵
 「・・・う〜んとねぇ、二人いる」
 
 小首をかしげながら、光に向かって、答える。
 
 「一人目はねえ、陣内の兄ちゃん」
 「ほんでねえ、あと一人は、あたしの妹のみか」
 
 それだけ言うと、目を輝かせながら、光に詰め寄る。
 
 「あたしねえ、ミルクネティのチョコレートケーキが食べたい」
 
 
 
 現金だぞ、火京・・・・
98年05月06日:23時50分31秒
志藤 光 / Karma
 「見もせずに言わないで欲しいな。」
 苦笑しながら、席に戻っていく火京に声をかける。
 
 「じゃあさ、誰か知り合いでいない?詞を書けそうな人。まじで困ってんのよ、今。」
 席から立ち上がって火京の方に歩きながら尋ねる。
 
 「それなりの事はするからさぁ、誰か心当たりいない?」
 
98年05月06日:23時37分24秒
火京 / 狂兵
 「・・・・・・無理・・・・・・・」
 
 そう言うと、火京は、スタスタと、自分の座席へと戻っていく。
 
 
98年05月03日:23時19分17秒
七瀬みこと / ぺぇ

「・・・ところであなたどこにすんでるの?」

そう聞かれ、みことはバッグから手帳を取り出した。
ペンで連絡先を書き、破って鈴屋に手渡す。

「これがピッチの番号で、こっちがマンションの住所と電話番号。アタシ一人暮らしだから、いつでもかけてくれていいから。」
98年05月01日:22時07分57秒
あげは / 狂兵
 「まあ。菜稚ちゃんは良い子ね〜」
 
 間延びした声であげはが口をはさんだ。
 
 「でもパパが大人しくお家にいられるのかしら〜」
 
 マイペースな母親である。
 
 
 
 ところで・・・・この家族は、父親の呼び方が全員違うのだね(笑)
98年05月01日:21時00分34秒
その女、高橋 菜稚 / Dr.李
 「・・・みか姉・・・。」
 何とも言えない顔で次女を見る。
 
 ”神様なんてこの世の中にないわ、だって存在の実証された例がないんですもの”
 
 「大丈夫よ、みか姉。すぐに良くなるわ。」
 「今はダメでも、私が絶対なおしてあげる。
 将来お医者様になって、絶対直すの。
 そしてその後、がっぱがっぱもうけて、家族全員で暮らせるような大きなお家を買うの。
 そして、火京姉とみか姉とお母様とお父様でずっと暮らすの。」
98年05月01日:02時09分35秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 鈴屋鳴美は何も応えなかった。
 ただ、その軽い微笑みが全てを肯定していた。
 
 「レッスンは厳しいわよ。ひとまず今のあなたをすべて壊す必要があるからね。」
 
 そう言った。
 「あなたのプロモーションは又手を考えるわ。
 それまで、あなたにはトレーニングをつんでもらうわ。
 あなたの扱いは訓練生とするから、本当は月謝をもらわなくちゃいけないところだけど、
 ・・・・出世払いにしておいてあげる。
 レッスンの日取りは後から、また連絡するわ。
 多分週3日。
 後はバイトなり、なんなりするのね。」
 ここまで事務的言い放つ。
 
 「・・・ところであなたどこにすんでるの?」
98年04月29日:12時01分57秒
訂正 / MARS
みことちゃんを”君”と呼んでいる部分がありますがそこを”おまえ”と読み替えて下さい
98年04月29日:11時48分48秒
工藤武人 / MARS
 「………」
 武人の顔に浮かんだ表情はあまりにも穏やかな笑顔だった。
 「何か…つかんだみたいだな…どうやら俺の出る幕じゃなかったってとこだな…君なら女優だろうがシンガーだろうが良いアーティストになるさ…俺も応援している。」
 「大切なのは自分だ…おまえに足りなかったのはおまえ自身なんだ…どんなことがあったって自分を見失うな…」
 「そうだ…鈴屋…さっきはすまない…ちょっと配慮が足りなかったな…さっきの子にもあやまっといてくれ・じゃあな」
98年04月29日:01時30分30秒
七瀬みこと / ぺぇ

少し間をおいたあと、みことは静かに話し始めた。
本来、Bはこういった話が大の苦手で、すべてAに任せてきた。
しかし、そのAは今はいない。

「アタシは・・・確かに女優志望だ。それは今も変わらない。だけど・・・」

また少し、間を置く。

「咲夜って言ったっけ?
その娘にはアタシの歌が通用しなかった。
正直ショックだったよ。Aと違ってアタシには歌しか無かったからね。」

少し寂しそうな表情を見せるみことB。

「その娘が言った、アタシに足りない何かってのがどうしても知りたくなったんだ。
もし女優になったとしても同じ事が言えると思うし、女優になるのはその後でも遅くないと思っている。
歌手でも女優でも、人を感動させる事に違いはない。
そしてそれは”A"も了解済みだ。」

「だから、アタシは歌で芸能界にチャレンジしてみたい。
アタシに足りない何かを見つけるために。
そして咲夜、君を必ず感動させてみせる!!」

「そのために、アタシを認めてくれた工藤さんには悪いけど・・・」

工藤武人を見て少し迷ったような顔をするが、意を決して

「最初に陣内さんから紹介してもらった鈴屋さん、あなたに協力して欲しいんだ。」
98年04月29日:01時07分56秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 片手で書類を受け取る。
 素早く目を通す。
 「あなたの言ってる事情って何?
 煙草のこと?
 それなら、あの子の癖よ。」
 眼鏡をすり上げる。
 「あの子の言ってる事情は、みことの事情のことよ。
 話しが食い違ってるんだもの、平行線で終わるのも仕方ないわね。」
 
 書類を右手に挟んで腕を組む。
 「みことは最終的に女優にするつもりなの。
 その途中が、シンガーだろうが、
 アイドルだろうが、
 それは私にとっては問題ないわ。
 私は、みことを売り出す最良を選ぶだけだから、でもね。
 この子の夢を全く聞かないで、あなたがシンガーとして育てようと思ってるのなら、お断りよ。」
 毅然とした態度、潰し屋と思われようが、雌狐と呼ばれようが、鬼と陰口たたかれようが、鈴鳴の考えは変わらない。
 腕をくんだまま、七瀬みことの方を向く。
 「蘭堂ちゃんじゃないけどね、どうしたいの?
 決めるのはあなたよ
98年04月29日:01時03分34秒
工藤武人 / MARS
 「そうだな…」
 『アイドル以下か…』
 「俺も無理強いするつもりはない…もしそう望まないなら俺の出る幕じゃない…」
 みことの方を改めて向き直る
 「しかし、俺はとことん女運がないらしい…さんざん引きずり回されるか毛嫌いされるかどっちかだからな」
 
98年04月29日:00時44分48秒
蘭堂 翠 / Karma
 「やだね。」
 にべもなく言う。
 「プライベートな話を他人にほいほい言うものじゃないだろ?」
 からかうような口調で言う。
 
 「さてと、これ以上時間を無駄にしたくないから、あたしはそろそろ仕事に行くかね。」
 持っていた書類をバッグに突っ込んで立ち上がる。
 「あ、鳴美。この部分が不明確だからわかり次第、詳細を書き込んで持ってきてね。あたしはいつもの場所にいるから。」
 
 みことの方を見て微笑む。
 「ま、決めるのはあんただからね。好きにしなよ。ただ、後悔はしない事だね。」
 「少なくとも、あたしはあんたの味方をしよう。どんな道を選んでもね。」
 すれ違いざまにみことに紙片を渡す。
 
 最後に武人の方を向いて言い捨てる。
 「あんたはもう少し人の話を聞くようにしな。それができなきゃ、あんたの歌はアイドル以下のままだよ。」
98年04月29日:00時28分44秒
工藤武人 / MARS
 「ならその事情とやらを教えてくれ」
 火を付けたたばこを握りつぶす
 「じゃなきゃ俺の周りで吸うな…」
98年04月29日:00時17分35秒
蘭堂 翠 / Karma
 「あたしの勝手でしょ。」
 さらに不機嫌そうな顔をして新しく火をつける。
 「少なくとも人の事情も知らないで一人前に口出しするやつよりはマシだとおもうけどね。」
 武人を睨み付ける。
98年04月29日:00時13分00秒
工藤武人 / MARS
 「…そうだな…ところでお前…」
 さっきあった翠にやっと気付いたのか生返事をする
 しかし武人はたばこを見ると表情を険しくした
 「お前が何を目指してるかしらんが…たばこはやめとけ…」
 無理矢理にたばこをもぎ取り踏み消す
98年04月29日:00時01分35秒
蘭堂 翠 / Karma
 シュボッ
 
 ジャケットの内ポケットからたばこを取り出して火をつける。
 翠がいらいらしている時の癖だ。
 
 「ちょっといいかな?一つ聞きたい事があるんだけどさぁ。」
 不機嫌そうな顔をそこにいる者に向ける。
 「あたしはよくは知らないけどさぁ、昨日の感じからみてもともとみことちゃんは女優志望で来たんじゃないの?」
 鳴美の方を見る。
 「でさぁ、それを歌手デビューさせるのは別に反対はしないよ。でも、その前に本人の意見ぐらいは聞いてみるもんじゃないの?」
 煙を吐く。
 「本人の意見も無しに決めようってのはあたしは嫌いだね。少なくともそんなんじゃ伸びる物も伸びないよ。」
 武人の方をにらむ。
 「それじゃ、誰かさんが嫌いなマスコミとやらとおんなじなんじゃないのかい?」
 
 「で、どうすんの?決めるのはあなただよ。」
 みことの方を見て尋ねる。
98年04月27日:20時08分55秒
工藤武人 / MARS
 「また…潰す気か…奴らの望んでいるのはアーティストじゃない…アイドル(偶像)だ…」
 すっと目を細める
 「誰かに似た歌と媚びた仕草…そして最後はくだらないスキャンダル…たとえそれを乗り越えても実力がなければ埋もれるだけだ…今のその子には乗り越えるだけの実力さえない…」
 少し笑い
 「もちろんあんたのやり方も分かる…だからあくまでも極秘だ…それくらいのことは造作ないだろう…俺も遊びじゃない…彼女を潰す真似だけはしない…誓ってな…」
 そして笑顔が消えた瞳には強い意志があった…
98年04月27日:00時47分09秒
志藤 光 / Karma
 「猫の手も借りたい?」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 一瞬にして氷河期が訪れたバスの中。
 
 「まあね。でも、人語がしゃべれないと話にならないよ。」
 何事も無いように対応する光。
 慣れているらしい。
 
 「ちょっち次の曲の詞が決まらなくてね。そこんところで少しアイディアが欲しいわけ。手伝ってくれる?」
 ヘッドフォンと書きかけの詞がかいてあるノートを見せながら火京に聞く。
98年04月26日:00時59分46秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「あなたに?」
 怪訝そうな顔だ。
 「どういう風の吹き回しなのかしら。
 気まぐれ?
 それならお断りだわ。
 あなたがここにいるのは実力よ。
 だけどね、あなたの影響でこの子が
 マスコミにどういう扱いを受けるか考えてる?」
 工藤のマスコミ嫌いは有名だ。
 トラブルも多い。
 「トラも子どものときはハイエナ一匹に勝てないっていうわよ。」
 鈴鳴はマスコミを味方につけるプロモーションを得意とする。
 イメージ勝負で売り出し、後に実力で確固たる地位を築かせる。
 「その上で、そういうことをいうからにはそれなりのことを言ってもらうわよ。
 どうするつもり?」
98年04月25日:22時08分15秒
工藤武人 / MARS
 「…………鈴屋…その子を俺に預けてみないか…」
 出直しを宣言した鈴屋にみことのヴォイストレーナーの申し込みをする。
 「…技術は十分だ…しかし、今時そんなのは掃いて捨てている…500万枚だけならそれでも充分だろう…だがそうやってすり減らすには惜しい…俺に…やらせてもらえないか…」
98年04月25日:20時35分03秒
ペンダント / せりざわ
「、、お父さん、今、チベットにいるんだ、、」 母親の顔を見つめるみか。 「、、とってもきれい、、」
 ペンダントトップの青い石をみつめるみか。 青い石にみかの顔が映った。
 「、、、神様が、わたしをまもってくれるんだ、、」 ペンダントを見つめて、つぶやく、みか。
 「早く元気になって、おとうさんと、おねえさんにあいたいな、、、」
98年04月25日:00時49分50秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「ふぅ、お話が流れちゃったわね。」
 肩をすくめる。
 「あの子、結構気難しいからね。
 でも歌唱力はあるから、あなたとデュオ組ませたら、ぴったりと思ったんだけどね。」
 
 シンガーソングライター、SAKUYAと組んで、
 見劣りしない歌唱力と鈴屋 鳴美はよんでいたが、
 肝心の咲夜がああでは仕方がない。
 
 「しょうがないわね、一から出直すわよ。」
 
98年04月25日:00時02分12秒
いつか認めさせてやるぜ、アタシの歌を!! / ぺぇ

「不合格ってことか・・・」
ポツリと呟き、ギタ−を背中にしまうみこと。

”アタシには足りない何かがあるっていうのか・・・”

今の歌が正真正銘、みことの全力だったのだ。
しかし落ち込む所か、逆にニヤリとするみこと。

”芸能界は甘くないってか・・・”

そして拍手をしてくれた、背の高い男の方をチラリと見る。

”あの人は・・・工藤武人・・・本物だ・・・”

TVでしか見たことの無い、トップクラスのロックシンガ−が目の前に居る・・・
体の奥底が熱くなるのを感じるみこと。

”今は全然届かないが、いつか必ず肩を並べてやる!!”

そして微笑みながら、鈴屋と咲夜の方に向き直り、叫んだ。

「いつか必ず足りない何かを見つけ、認めさせてやるぜ・・・アタシの歌を!!」
98年04月24日:20時17分06秒
あげは / 狂兵
 「今日は、みかちゃんにプレゼントよぉ」
 
 そう言って、コンビニの袋から、青い宝石のはまった、
 神秘的なペンダントを取り出した。
 
 「この中には神様が入っているんだって」
 
 そう言いながら、ペンダントを、みかの首にかけてやる。
 
 「チベットにいるパパからよ。なんだか、ねおなちすとかいう人達から奪いとったんですって。さすがパパよねぇ」
 
 そう言いながら、瞳が夢見る少女になる三十路の女・・・。
 
 「・・・・・・ああ、それと、菜稚ちゃんには、これ」
 
 思い出したように、菜稚に渡されたのは、ふ菓子だった。
 
 「美味しそうでしょ?」
 
 そう言うと、実に無邪気な微笑みを見せた
98年04月24日:20時02分24秒
火京 / 狂兵
 「へいへい、なんすかあ?」
 
 お気楽な表情で、火京が後ろを振り向く。
 ・・・・・と、火京の頭に、猫の耳が生えている。
 よく見ると、それは作り物だった・・・・・・
 
 ・・・いつの間につけたのだ(キートン山田風)
 
 「あっしに出来る事ならなんでも言ってくだせえよ」
 
 ヒョコヒョコと光の元へやってくる火京は、よくよく観察してみると、
 手足にも、猫の手足を模した、手袋とスリッパをしていた。
 
 「猫の手も借りたい?」
 
 ・・・・・一瞬にして、バスの中が氷河期になった。
98年04月24日:19時28分58秒
咲夜 / Dr.李
 「シンガーだとは分かった。
 さっきの言葉は訂正する。」
 ポケットに手を入れたまま、みことBを見る。
 「だがプロじゃない。」
 冷たく言う。
 
 

 
 鈴鳴は様子を見ていた。
 工藤武人、咲夜、このプロダクション所属のそうそうたるメンバーと言っていい。
 工藤はほめ、咲夜は見所があると評した。
 だがそれだけではダメなのだ。
 「・・・ダメかな?」
 そうつぶやく。
 
 

 
 「あんたには、まだ何かがない。
 人に伝えたい何かが足りないんだ。」
 咲夜が言葉を続ける。
 「歌いたい時に歌うのは、素人でも出来る。
 伝えたいことを、伝えなくちゃいけないことを
 歌うのにメンツもなにもない。
 そう言う意味であんたは素人だ。」
 そう言って再び背を向ける。
 
 「鈴屋さん、あの話しはしばらく考えさせてもらう。
 いこう、マネージャー。」
 
98年04月24日:00時37分26秒
工藤武人 / MARS
 パチパチパチ
 「……………良い歌声だな………」
 休憩の間たむろっていた工藤がBスタの入り口で歌い始めた少女に拍手を送る
 しかしその表情に感情はなかった
98年04月24日:00時32分52秒
本気のみこと。 / ぺぇ

「ありがとう・・・それじゃ、いくぜ!!」

「Ah 君が求めた夢の先には〜♪」

前奏も無しに、いきなり歌い出すみこと。
しかも昨日のハ−ドロックではなく、しっとりとしたバラ−ドでキ−の高低が激しく、非常にテクニカルな曲である。
昨日とは違い、みことの表情が真剣なことからも、どれだけきついかが読み取れる。

額に汗を浮かべながらサビを歌いきり、ギタ−を引く手を休める。

「どう・・・だ?」
肩で息をしながら、咲夜に問い掛けた。
98年04月24日:00時28分47秒
鈴屋鳴美 / Dr.李
 「どうすんの?」
 そっと手を出して制する。
 黙って聞け、そう無言で言っている。
 
 鈴屋 鳴美は笑っていた。
 昨日のように。 
98年04月23日:23時45分07秒
志藤 光(書くのずいぶん久しぶりだな(苦笑)) / Karma
 「むぅぅ・・・・・」
 ロケバスに戻ったとたん、自分の荷物からノートとペンを取り出して考え込む。
 再来月発売予定の新曲の詞がまだ決まってないのだ。
 (困ったなぁ・・・・このままじゃみんなに何言われるか。)
 (義兄さん厳しいしなぁ・・・・)
 
 ふと、顔を上げた光の目に火京が映る。
 「あ、火京ちゃんちょっと手伝ってくれない?」
98年04月23日:23時14分07秒
高橋・・・・・・・・あげは(爆) / 狂兵
 「あらあら。菜稚ちゃん。それだけじゃあ、お姉ちゃんも困っちゃうわよ」
 
 菜稚に続いて、病室のドアを開けた女性が、微笑みながら言った。
 
 「みかちゃん、元気?」
 
 白いワンピースを着た、育ちのよさそうなこの女性。
 今年30歳になったばかりで、まだまだ女盛りだが、
 3人娘の母親であった。
 
98年04月23日:22時46分11秒
咲夜 / Dr.李
 「ちょっとまったぁ」
 咲夜が足を止める。
 「なんだ。」
 愛想のかけらもなさそうな顔。
 「このまま引き下がっちゃ、アタシの名がすたる。もう一度、チャンスが欲しい。アタシの歌を聞いてくれるか!?」
 
 無言で促す咲夜。
 少しは興味を持ったらしい。
 「咲夜。時間が・・・。」
 「もう少し待って。聞くだけの時間はあるはず。」
98年04月23日:00時53分55秒
蘭堂 翠 / karma
 (焼きが回ったねぇ。まだそんな感じはないけどねぇ。)
 不思議そうに二人を見る。
 
 「ところで、翠ちゃん何か用でもあるの?」
 「うん。昨日の晩FAXで送ってきた計画表なんだけど、ちょっと不明確なとこがあってね。ほら、ここのパターンBのところなんだけど・・・・」
 ショルダーバッグから計画表を入れたファイルを取り出した瞬間・・・
 
 「ちょっと待った!!」
 いきなりみことが走り出してスタジオの外に出て行く。
 
 「鳴美ぃ、なんか変わっちゃったみたいだよ。」
 驚いて、他人行儀な言い方がなくなってしまう。
 
 「どうすんの?」
98年04月23日:00時46分03秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「特に何もないわよ。」
 素っ気なく言う。
 「いけると思ったんだけどね、この鈴鳴もヤキがまわったってところね。」
 そう言って軽く肩をすくめる。
 「ところで、翠ちゃん何か用でもあるの?」
98年04月23日:00時45分53秒
七瀬みこと / ぺぇ


「ちょっと待った!!」

今までの気弱な声とは違う、凛とした声が響き、スタジオから後を追ってみことが走り出てくる。
みことBである。

「このまま引き下がっちゃ、アタシの名がすたる。」

背中に手をやり、ギタ−を手にする。

「もう一度、チャンスが欲しい。アタシの歌を聞いてくれるか!?」

そう言い、答えを求めるべく周囲の人間を見回したみことBの瞳は、真剣だった。
98年04月23日:00時33分57秒
蘭堂 翠 / Karma
 コンコン・・・・・コンコン・・・・・・
 (おっかしいなぁ。いないはず無いのに・・・)
 
 バタンッ!!
 
 いきなり扉が開いた。
 「行くぞ、小十郎。」
 部屋の中から、不機嫌そうな咲夜と、小十郎が出てくる。
 
 (あちゃぁ。かなり不機嫌そうだな。なにがあったんだか。)
 開いた扉から顔を覗かせる。
 部屋の中に鳴美の顔を見て聞く。
 
 「鈴屋さん。何があったんですか?」
98年04月23日:00時23分27秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「これか?鈴屋さんが私に聴かせたいものって?」
 咲夜が静かに言う。
 「時間の無駄だ。」
 そう言って小十郎に合図する。
 「そうだね、少し早いけど行くことにしようか。」
 そう言って立ち去った。
 
 「・・・」
 鈴屋 鳴美は冷静だった。
 ”音程があってない、リズムも悪いけど、音感が全くないわけでなさそうね。”
 「ほげぇ〜♪」
 ぱんぱん。
 「もういいわ。」
 そう言ってみことを止める。
 「まぁ、大きな声を出したのは良いとして、リズムも音程もバラバラね。悪いけど、ど素人の相手してる時間はないの、分かる?」
 冷徹に言い放つ。
 「女優にしてもそう、今のあなたじゃ通行人にすらなれはしないわ。」
 すっとみことをみる。
 「分かってると思うけど、あなたには失望したわ。小学校の演劇部からやり直してくるのね。」
 そう言ってきびすを返す。
98年04月22日:23時45分19秒
意を決した、みこと / ぺぇ

「・・・しょうがないわね。」
そう言って鈴鳴はみことに歩み寄り、おもむろに眼鏡を取り去った。

「あう・・・すみませぇ〜ん。メガネ取ったからといって、必ずしもBちゃん出てくるとは限らないんですぅ」

目をウルウルさせながら、みこと。
なるほど、どうやらまだ”A”のままらしい。

「Bちゃん勝手な性格だから、”アタシは歌いたい時にしか歌わないんだ”って言って、その時以外には出てきてくれないんですぅ。」

「だから音楽のテストなんかは出てきて欲しいんですけど、面倒は嫌だって・・・出てこられて困る時はメガネかけてれば安心なんですけどぉ」

だんだん、言ってることが支離滅裂になってくる。

「でもでも、どうしても俳優になりたいからガンバリます!!。」

意を決したのか、マイクをギュッと握り直すみこと。
すぅ、と息を吸い込んで・・・

「ほげぇ〜♪」

なるほど、音痴であった・・・
98年04月22日:22時04分52秒
”烈火”の咲夜に鬼の鈴鳴 / Dr.李
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 咲夜は黙ったまま、クルーリと首を鈴屋鳴美に向ける。
 目が明らかに怒ってる。
 この娘とて閑ではないのだ。
 「おい。」
 一言だけ鈴屋鳴美の方に声をかける。
 
 鈴屋鳴美はあきれたようにみことを見てる。
 あの目の輝きは何だったんだろうか?
 そう問いかけるように、みことを見る。
 「先輩、すいませんがニューシングル発売のイベントがあるんですが・・・。」
 小十郎こと片倉 小十郎がすまなさそうに言う。
 「・・・しょうがないわね。」
 そう言って鈴鳴はみことに歩み寄り、おもむろに眼鏡を取り去った。
98年04月22日:21時57分24秒
サナトリウム宅配便(笑) / Dr.李
 「なにって・・・。」
 そう言いつつごそごそあさる。
 「リンゴでしょう。ショウガでしょう。ニンニクとネギでしょう。アシタバでしょう・・・。」
 まるで八百屋である。
 「体にいいんだって、本に書いてあったの。」
 
 調理法まで書いてなかったらしい。
98年04月22日:21時33分18秒
私、歌とかダメなんですぅ〜(みことA) / ぺぇ

”咲夜さんに、小十郎さん・・・”

鬼の鈴鳴という異名をとる敏腕マネ−ジャ−”鈴屋鳴美”の案内で、Bスタジオに連れてこられたみこと。

”こわそ−な人がまた増えたぁ・・・これが類友ってやつなのね・・・”

少したじろぎながら、みことは思った。

”ああ、でも陣内さんと蘭堂さんは別ね☆”
思わず、クスリと笑う。
しかし・・・

「歌え。」
そう声がした瞬間、自分めがけてマイクが飛んできた。

「え? あっ!!」

数回お手玉した後、キャッチ失敗。
派手な音を立てて、床の上をマイクが転がる。

「はうぅ〜、すみませぇ〜ん(汗)」

あわててマイクを拾うみこと。
しかし一向に歌おうとせず、両手で弄ぶ。
しばらくして、鈴屋さんの表情を恐る恐る伺い見ながら、言った。

「すみませぇん・・・私、歌とかダメなんです・・・」

そしてもう一言付け加えた。

「実は音楽の成績、”1”なんですぅ・・・」
98年04月22日:21時18分44秒
サナトリウムの少女 / せりざわ
「あ、菜稚ちゃん。」
 大きな買い物袋を下げた菜稚に、笑顔を見せるみか。
 「うん、今日は調子がいいみたい。ごめんなさい。菜稚ちゃんに心配かけちゃって。
 でも、そんなに大きな買い物袋下げて、何もってきたの?」
 
98年04月22日:20時40分36秒
蘭堂 翠 / karma
 「ふにゅ?」
 急いで扉の上の表示を確認する。
 
 Dスタ・・・・・・・・・・・・
 
 「あ、ごっめぇーん。間違えたわ。」
 照れ隠しに頭を掻く。
 「じゃ、そういうことで。」
 
 急いでDスタを出てBスタの方に行く。
 
 コンコン・・・・・・・・
 
 今度は場所の確認をしている。間違いないはず。
 「鈴屋さん、いますぅー?」
 
 
#さすがに今度は間違えていません。
#翠は仕事があるので、あんまり無駄に時間を使うわけにいかないんです。
98年04月22日:12時17分06秒
工藤武人の設定 / MARS
 ロックシンガー
 実力派でトップチャートを常に席巻…また曲の発表速度も異常
 ルックスもいいし背も高い……
 が極度の業界嫌いでマスコミをいつも敵に回す
 こんな感じでもいい?
98年04月22日:12時14分00秒
工藤 武人(くどうたけと) / MARS
 タタカ・ターター♪うーぅんー♪
 タカタタカタ♪ター♪
 
 そんなにー♪せーめなーいでー♪あなーたが悪いわーけじゃないー♪
 ひーとりーじゃないんだかーら♪
 ここーろ擦れ合ーい♪血が滲むこともあるでしょー♪
 
 泣ーいてー♪泣いてまたいつか泣ーき止んだらー♪
 小さなー胸をはあても良いんじゃなーいの♪
 どやたーって♪毎日ーは過ぎるーし♪
 くやしーさ♪少ない方がいいー♪
 
 プライドをーまーもりー抜ーくー♪あなーたのすがーたああ綺麗ー♪
 まーちがって無いんだかーら♪何ーを悔やむー♪
 ぎゅっと噛みしめた唇をほどいてー♪
 
 泣ーいてー♪泣いていつか泣ーき止んだら♪
 ぼーくにー笑あって見せて欲しーんですーけど♪
 冗談言ってあげるーよ変なのーを♪
 悲しーみちょっときーえーるならー♪
 
 タータ♪タータ♪ター♪(トゥルルルルラー♪)
 
 泣ーいてー♪泣いていつか泣ーき止んだら♪
 どーこかー♪美味しいものでも食べにいーきまーしょか♪
 こーれはー♪お節介か恋のこくはーくなーのか♪
 ねぇあなたー♪好きな様に取ーってくれーていいよー♪
 歌ぁーって♪しまうんだ♪どしてーもー♪
 うるさーく♪思わーないでよねー♪
 トゥルル♪タタ♪ルルルー♪ター♪
 
 
 「「おつかれさまでしたー!!」」
 スタッフが演奏が終わると一斉に動き出す。
 歌っていた男は不機嫌にスタジオの壁にもたれかかる
 >「鈴屋さんいます?追加の件でちょっち不明確なところがあるんですけど・・・・」
 少女が男の近くにある扉から顔を出す
 「鈴屋…そいつはBスタだろ…ここはDスタだ…」
 
 
98年04月22日:00時12分43秒
蘭堂 翠 / Karma
 午前8時5分。
 「おはよーございます♪鈴屋さん知らない?追加の仕事の件でちょっち話があるんだけど。」
 ヘッドホンで曲を聞きながら、翠が入ってくる。
 
 「鈴屋さんだったら、さっき女の子連れて3階のBスタの方に行きましたけど・・・・・・」
 受付の人が答える。
 
 「ん、ありがと。」
 生返事をしてそのままエレベーターの方に歩いていく。
 「あ、Bスタは今咲夜さんが使っていますんでお静かにお願いしますよ。」
 その後ろ姿に受付の人が声を投げる。
 
 
 チーン
 
 3階に着く。
 (えーっと。Bスタは・・・とあっちか)
 Bスタの方に行く。
 
 コンコン
 
 ギィ
 
 「鈴屋さんいます?追加の件でちょっち不明確なところがあるんですけど・・・・」
 ドアを開けて中を覗く。
98年04月21日:23時43分04秒
鬼の鈴鳴 / Dr.李
 午前8時ジャスト。
 ロビーに鈴屋 鳴美は現れた。
 「来てるわね。」
 眼鏡をすっとかけ直す。
 みことを見る。
 既に目が違っている。
 「結構、それじゃぁ行きましょうか。」
 そのまま、背を向けて奥のエレベーターに向かう。
 
 チーン
 
 ついた場所は三階のBスタジオ。
 部屋には既に先客が居た。
 一人は、真面目そうな青年。
 もう一人は、勝ち気そうな目をした少女。
 
 「はい、咲夜。小十郎、少しいいかしら。」
 青年が応える。
 「何ですか鈴屋先輩。」
 要件は分かってる、そんな顔だ。
 「昨日の話しよ、どう?」
 「そりゃ、姫様に聞いてください。」
 ヘッドホンをはずした少女がいう。
 「姫様っていうな。」
 そう言ってみことの方を見る。
 「それか?」
 恐ろしく無口なのか?それとも不機嫌なのか?
 少し判断がつかない。
 マイクを拾うと、みことの方に軽く投げた。
 「歌え。」
 
 鈴鳴はおもしろそうに咲夜の方を向いていた。
98年04月21日:01時48分22秒
蘭堂 翠 / Karma
 「あうっ!」
 慌てて耳を押さえる。
 (ふう、まあ、いいか。この子もがんばれるようだしね。)
 
 「じゃあ、お先に。明日は早いんだから早めに休みなよ。」
 みことの方を向いて言う。
 「鈴屋さんは結構厳しいからね、がんばんなよ。」
 そう言い残して玄関の方に足を運ぶ。
98年04月21日:01時26分30秒
私、負けない!! / ぺぇ

「らんどう・・・みどりさん・・・」

しばらくジっと翠の顔を見詰めているみこと。
しかし鈴屋鳴美の一言で、我に返る。

「残念だけど、その性格では女優にはなれっこないわ。」

その一言が胸に深く突き刺さるのを感じるみこと。
みことが一番気にしていることを、ずばり鳴美は指摘したのだ。

「あの・・・その・・・・」

何も言い返せない・・・
こんな時、自分の性格が嫌になる。

”Bちゃんがうらやましいよ・・・”
自分の性格を恨めしく思った瞬間、

”みこと、女優を目指しなさい・・・”

その昔、大物女優だった母の言葉が脳裏に蘇る・・・

”そうだ、私は女優になるんだ! こんなことで挫けてたら、庭に咲いている”ひまわり”にだって笑われちゃう!!”

「明日の朝、8時ですね。わかりました。」

メガネを拾い、かけなおしてみことは言った。

「よろしくお願いします!!」

みことは自らの殻を破るドアを今、叩いたのだった・・・
98年04月21日:01時10分46秒
蘭堂 翠 / Karma
 「はいはい、わかりましたよ。明後日までね、でも今日はもう終わりにしますよ。」
 去っていく二人にげんなりとした顔で手を振る。
 
 (ふー、明後日までぇ?!じょーだんでしょー?!!計画表をもらうのは明日だから実質一日しかないじゃん。)
 (相変わらずむちゃくちゃいうよなぁ、あの人は。)
 (さて、これからどうしますかねぇ。)

  みことの顔を見て考える。
98年04月21日:00時57分33秒
鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「まぁ、楽しそうではあるけどね。」
 すっと目を細める。
 「残念だけど、まだまだ荒削りね。デビューなんて当分先だわ。
 それに・・・その性格で女優になるなんて無理ね。
 さっきのBってほうならともかく。」
 
 先ほどのいけるって顔はどこへやら。
 
 「残念だけど、今のままじゃ女優にはなれっこないわ。」
 
 ちらりとみことの方をみる。
 だいぶ落ち込んでいるようだ。
 内心”ふふふ”と笑いながら(微妙に目の奥で笑ってるのが分かる)
 
 「とりあえず、明日からレッスンね。明日の朝八時までにここにいらっしゃい。
 遅刻は認めないわ。
 女優やシンガーである前に一己の社会人何ですからね。」
 
 いうだけいうとくるりときびすを返す。
 
 「そうそう、翠ちゃん。追加の仕事が出るから、明後日までにお願い。」
 
 そう言って奥の方へ戻っていった。
 
 陣内がいう。
 「明日は、僕がロケでね。彼女はついてこずに休暇を取る予定って聞いてたんだけどね。」
 苦笑を浮かべる。
 「ま、しっかり絞ってもらいなさい。妥協はしない人だから。」
 
 そう言って鈴屋の後を追う。
 
 「そう言うわけだから、翠ちゃんまたね。」
 軽く手を振りながら颯爽と去っていった。
98年04月21日:00時34分07秒
蘭堂 翠 / karma
 「あ、あたしはそんなに気にしなくていいよ。」
 困惑した表情の少女に手を振って答える。
 「あたしは蘭堂 翠。裏方の仕事をしてるんだけどね。彼女らとは何度か仕事の方で面識があるってわけ。」
 
 「まあ楽しそうな子じゃないの?で、デビューはいつ?」
 鳴美の方を見て微笑む。
98年04月21日:00時16分22秒
忘れていた自己紹介(笑) / ぺぇ

「ふ〜、久々のライブはやっぱいいわ〜」

額の汗を拭いながら、ギタ−をしまうみこと。

「最近はなかなか外に出してもらえなかったからね〜」

そこへ近づいてくるマネ−ジャ−鈴屋 鳴美。

「私の名は鈴屋 鳴美よ。あなた名前は?」

「そのカンジだとテストは合格みたいだね、でも悪いんだけどアタシは面倒なのが嫌いでね。そういうのは全部”A”に任せてるんだ。」

先程とは正反対に物怖じせず答えるみこと。

「それじゃ後はよろしく、”A”」

そういうが早いか、みことの表情がいつもの内気なものへと変わっていく。

「え!? ちょっとBちゃん、そんな・・・」

端から見ればコントか何かにしか見えない。
しかし、みことの顔が再び真っ赤になっていくのを見ると一人芝居にしては出来過ぎで、とてもコントをやってるようには見えない。

「あ・・・あの・・・その・・名前は・・”七瀬みこと”といいます・・・あの・・ごめんなさい!!」
ペコリと頭を下げるみこと。

「私、訳の分からないことしちゃって・・・せっかく紹介してもらったのに・・・陣内さんゴメンナサイ!!」

「マネ−ジャ−さんゴメンナサイ!! それから、え〜と・・・」
突然現れた、童顔の女性の方に向き直るみこと。
しかし、名前が出ない。

「え〜と、え〜と・・・・はにゃ?
98年04月20日:21時44分37秒
高橋 菜稚(爆) / Dr.李
 ”相変わらずよくやるわよねぇ”
 小さな体に不釣り合いなほどの大きな買い物袋を下げ、少女は病室へとむかっていた。
 
 「ここね、良いしょっと!」
 ドアを開け姉を見舞う。
 「みか姉、調子どう?」
 自立心旺盛すぎる三女の登場であった。
98年04月20日:21時40分42秒
驚く陣内・微笑む鈴鳴 / Dr.李
 「テストか・・・上等じゃない・・・」
 ギターをどこからともなくだす
 「アタシ歌を聴け!!」
 
 「・・・・・・・・・」
 陣内は驚き、あきれていた。
 ”猫かぶってたのか?”
 そういぶかしみもした。
 一つ言えるのは、彼女が女優よりもむしろシンガーに向いてる事だった。
 「悪くないな・・・。」
 少なくとも、なんか光る物を感じたのは間違いじゃない。
 少し方向がずれただけだ。
 ちらりと鈴屋 鳴美を見る。
 
 
 鈴鳴は微笑んでいた。
 ”いける!”
 そう目が物語っていた。
 ダイヤの原石(それも極上の)を拾った宝石細工の職人のような顔をしてたに違いない。
 「ふふっ・・・。」
 荒削りだがパワーがある。
 何よりも魂のこもった歌い方をする。
 ”女優にするにはもったいない。”
 眼鏡が光を反射する。
 ”これは、是非シンガーとして売り出すべきだわ。”
 演奏が終わる。
 それと同時に鈴鳴こと鈴屋 鳴美は彼女に近づいた。
 
 「私の名は鈴屋 鳴美よ。あなた名前は?」
98年04月20日:21時33分47秒
高橋 みか(笑) / せりざわ
「おねえさん、、元気そう、、」
 TVのブラウン管の向こう側には、最近売れ出した高橋 火京。
 それを見つめる、色の白い少女。 「、、、今度はいつ、あえるのかな、、、」
 少女の名前は 高橋 みか。火京の妹であるが、小さなときからからだが弱く、
 病院のベッドの上で生活している。もう、こんな生活を半年も続けていた。
「、、、おねえさん、、会いたい、、、」
98年04月19日:12時09分19秒
みこと、豹変。 / ぺぇ

「や♪陣内さん、おひさ。鈴屋さんも新人をいじめるのは程々にしときなよ。」

突然耳に入ってきたその言葉にみことはドキっとし、メガネを軽く戻すつもりが手が滑り、顔に強く押しつける結果となってしまった。

「痛っ!!」

あわててメガネを振り払う・・・当然メガネは宙を泳ぎ、そしてロビ−の床へと落ちた。
すると彼女の体の震えが、いや、時間が静止したかのように彼女は止まった。そして・・・

「テストか・・・上等じゃない・・・」

そう言いながら顔をあげた彼女の表情は、さっきまでの内気な少女のものでは無かった。
不敵な笑みを浮かべ、ソファ−からスックと立ち上がり、背中に手をやるとどこからともなくギタ−を取り出した。
ジャカジャン!!
激しくギタ−をかき鳴らすと、彼女は叫んだ。

「アタシの歌を聴け!!」

突然歌い始めたその声量は、さっきまでの蚊の鳴くような声とは比べ様も無い程大きく、
ロビ−中に響き渡った。
98年04月19日:02時42分04秒
蘭堂 翠 / Karma
 足取りも軽く入り口の方に歩いてゆく。
 ロビーの辺りに差し掛かってきた時、声が聞こえてきた。
 
 「試しにテストしてみようか?」
 「どう、お嬢ちゃん?」
 
 (ありゃりゃ、あれは鈴屋さんの声だよ。ってことは陣内さんもいるのかねぇ。)
 (お嬢ちゃん?ああ、新人さんかな?で、鈴屋さんに捕まっていると。こりゃ大変そうだね。)
 苦笑しながらロビーに入ってくる。
 
 そこで展開されているのは、彼女が予想していた状況だった。
 ロビーのソファーに座って話している人物たち。
 (えっーと、へー、あんな子がねぇ。確かに可愛いけど、内気そうだね。これじゃあ、確かに鈴屋さんに捕まるのはかわいそうか。)
 
 「や♪陣内さん、おひさ。鈴屋さんも新人をいじめるのは程々にしときなよ。」
 苦笑しながらそこにいる人に話し掛ける。
98年04月19日:02時21分38秒
逃げちゃだめよ、逃げちゃだめよ、逃げちゃ・・・ / ぺぇ

”あう・・・こわそ−なお姉さんだ・・・”

それが陣内さんのマネ−ジャ−である、鈴木鳴美に対しての第一印象だった。
内気なみことが最も苦手とするタイプで、しかも値踏みするかのような視線が彼女に刺さる。
正直なところ、彼女の”勇気”は限界に近づいていた。

「あの・・その・・・えっと・・・」

それしか声にならない。

”はいって言いたいのに、どうして?”

うつむいたまま、鼻先までずれ落ちたメガネを戻す。
しかしすぐまたずれ、再び指で戻す。
何度も何度も繰り返す・・・それが極度の緊張状態に陥った彼女の癖であった。

あせればあせるほど頭の中は真っ白になってしまい、うつむくことしか出来ない。

”私、どうしたらいいの!?”
98年04月18日:23時00分13秒
マネージャー・鈴屋 鳴美 / Dr.李
 「・・・・で、陣内ちゃん。その子をどうしたいわけ?」
 長い髪、縁なしめがねの奥の細くて切れ長れ番の勇気を振り絞った。
そして彼女は今、マネ−ジャ−に紹介してもらうべく陣内さんの後ろを歩いている。

みなさんこんばんわ。
悪友・・・いやいや親友のDr.李につれられて参加させていただきますデス。
不慣れですが、どうぞよろしくお願いします。

98年04月18日:01時09分42秒
さて、お次は・・・・・(笑) / Karma
 カタカタカタ・・・・・・
 キーボードをたたく音が室内に響く。
 ここは編集室。今は先日撮った映像の編集をしているところだ
 
 「はいっ、セの字のCG処理終わりっ!」
 景気良くキーをたたいてCG処理を終わらせた少女がいた。
 彼女の名前は『蘭堂 翠』(らんどう みどり)特殊効果全般の担当であるが、
 今はCG処理の仕事の方が遅れ気味だったので、そっちの方の手伝いをしていたところだ。
 まあ、彼女の名はネット上の方で知られていることが多い。フリープログラマー『翠蘭』のハンドルの方が・・・・・
 まあ、問題があるとすれば童顔気味(しかもかなり)なので、中学生とかに間違われることぐらいか。
 
 「さて、今日はもうここら辺で帰るね。あとはもう問題ないでしょ?」
 スタッフが先に帰る彼女にねぎらいのことばをかける。
 
 「じゃ、おっ先ぃー。」
 
 元気良く、編集室を飛び出す。
 そばの自動販売機でコーヒーを買って、それを飲みながら、懐から、ポケコンを取り出して起動する。
 「さてと、今日はなにか有ったかな?・・・・あ、今日『SAKUYA』のニューシングルの発売じゃん♪確かまだ碧韻堂は空いてたよね・・・」
 
 空缶をごみ箱に投げ入れ、駆け足で局を出て行く・・・・・・
 
98年04月18日:00時04分20秒
全ての始まり(笑) / Dr.李
 「はいカットォ!」
 カチンコの音がスタジオに響く。
 
 「ふぅ。一発OKか。」
 テンガロンハットを取って、笑顔をスタッフに向ける。
 「陣内ちゃんご苦労さん。」
 
 「陣内ちゃん移動して、次ラジオね。」
 「人使いの荒いことだ。」
 「なにいってんのよ、仕事取ってくる優秀なマネージャに感謝してよね。」
 「はいはい。」
 
 陣内 俊(じんない しゅん)演技派の俳優である。若手からそろそろ中堅どころと目されていて、主役よりも名脇役として有名な男だ。たまに脚本も書く。
 
 ラジオの収録も終わった。
 自動販売機で買った缶コーヒーをすすりながら、廊下のソファーで一息ついていた。
 
 「あ・・あの、陣内 俊さんですよね。」
 眼鏡を軽くかけ直して声の方を見る。
 「わ・・私を弟子にしてください!」
 たっぷり30秒。
 「はっ?」
 かなり間の抜けた返事だった。
 「わ・・私、俳優になりたいんです。それで、あのその弟子になるなら、陣内さん・・・いえ陣内先生におしえて、・・じゃないや・・指導してもらいたいと思ってたんです。」
 「あ・・あのね、君」
 「いえ、言いたいことは分かります、でも私決めたんです。」
 「いや・・最近は徒弟制度じゃないような気がするんだけどね。」
 よく見ると少し野暮ったいが、磨けばひかりそうだ。
 「ついてきなさい、マネージャーにあわせてあげよう。人使いは荒いが、才能を見ぬく目は持ってるよ。なにせ、僕をここまで引き上げたんだから。」
98年04月17日:00時34分32秒
死堂 閃光(これは無論役名) / Karma
 「はーい、お疲れ様ぁ♪」
 
 撮影が終わってロケバスへ向かう女の子に、一緒に撮影をしていた役者が挨拶する。
 年は17、8の少女だ。
 少女の名前は『志藤 光』。でも、実際は役者としてではなく、シンガーとしての方が名前が売れている。
 彼女はロックバンド『マスカレード』のボーカルでも、あるからだ。
 
 「今日は終わりですか?じゃあ、あたしもお先失礼します。」
 
 残っているスタッフの方に声をかけてから、光もロケバスの方に歩いていった。
98年04月17日:00時20分51秒
高橋 火京 / 狂兵
 「・・・・・おはよう・・・・・・」
 
 火京は再び、眠りの世界へと旅立とうとしていた・・・・。
 
 「・・・・・オーーーッケイ!!!」
 
 監督の声が響き、現場の緊張感から、一気に解放される。 
 
 「お疲れさまでしたあ!」
 
 さっきまで、眠そうにしていた少女が、元気よく挨拶した。
 少女の名前は、「高橋 火京」現在、売り出し中のチャイドルで、年齢は13歳。
 これからが楽しみな、演技派の子役タレントである。
 
 「今日は、これで撮影終了ですよねえ?」
 
 小首をかしげながら、助監督に尋ねる。
 
 「はいはい。これで、今日は終了ですよ。旅館を取ってあるから、ゆっくり休んでね」
 
 「はーーい」
 
 返事をすると、火京は、
 
 「それじゃあ、今日はお疲れさまでした。明日もよろしくおねがいします!」
 と、一礼してからロケバスに乗り込んだ。
98年04月06日:23時07分29秒
予備にもどしました / sf
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