天羅万象掛け合い:暴走編 LOG 017

天羅万象掛け合い所:暴走編の1999年07月07日から1999年08月03日までのログです。


99年08月03日:14時07分46秒
火事(3) / tomy
「えっと、その、………加藤瑠璃です。これから…お世話になります」
私はそう言って、明君に頭を下げた。
「うん、いらっしゃい」
「まあ、あんまり堅苦しくなくていいですよ〜春香さんの決めたことは全面的に信頼してますし、まあ、よろしく〜」
勤めて明るく答える明君。そのことに私はちょっとカチンと来る。
(私がどんな思いでここに来たのか知りもしないくせに…、そんな明るく振舞わないでよ)

…あれ? 私は明君に『わかって欲しい』なんて思ったことないはず…。
なのに『どんな思いでここに来たのか知りもしないくせに』なんて、矛盾してる。
じゃあ…、この理不尽な怒りは…。



…ただの反発、なのかな…。私が明君を見直したくないだけの…。

「まあ、仲良くやりましょ〜」
「うん、…そうできるといいね」
私は無意識のうちに、明君の呼びかけに応えていた。多分これが私の本音。

認めてしまえば簡単な事だった。
私は…嫉妬していたんだ、私が望んでも手に入れられなかったものを手にしていた明君に。
(馬鹿だな、私…。もうそんな必要ないのに…)
でも、いきなり仲良くなれるほど私は器用じゃない。それに…、多分怖いのだ、…仲良くなってしまうことが。…裏切られることが。
だから、あれが私の精一杯の答。

なんにせよ、理由なき反発はもうおしまい。
明君の事を知って受け入れられない理由があれば、その時改めてぶつかればいいんだから。
それにしても…、どういう人なんだろう、明君って。

「んじゃ、そういうことで、とりあえず、みんなで瑠璃ちゃんの部屋を作りましょっか」
「はいっ!」
私は元気良く応えた。

そしてその部屋の整理を最後に、長い花見の一日はようやく幕を下ろした。


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tomy:てなわけで、ようやく火事を片付けました。
途中瑠璃が“村上くん”並の思考速度なのは御愛敬(爆)。

んで、ときめきポイント、失恋ゲージ、設定リミットなどの処理をば。

99年06月12日:10時43分40秒 瑠璃 / tomy から
「助六先輩との勝負に勝つ」…2個
火事(2)から
「カメラ(ライカ)への愛着」…3個
春香さんの胸で泣いたことで、「他人に弱みを見せない」中級→初級、心力8→7
「家族の死」…2個
「孤独感」…2個
「春香へのあこがれ」…5個
春香さんたちと一緒に住むことになったので「孤独感」初級→無級
火事(3)から
「明への反感」…4個
自分の反感が嫉妬による理不尽なものとわかった事で「明への反感」初級→無級
「裏切られることへの恐怖」……5個
他人(明)に興味を示したことで、「明への興味」初級取得、共感3→4
「明への興味」…5個

まとめると、
心力8→7
共感3→4
ときめきポイント:43→59
失恋ゲージ:95/108→71/108→83/108→78/108
設定リミット:80/80→70/70→65/70→60/70→65/70

ふえ〜、あいかわらず設定リミットは苦しいですね〜。弱さを露呈する度に心力を落してるのは、かなり自縄自縛かも。
色々変わったし、せっかくなので久々に正式データも公表。

加藤 瑠璃(かとう るり)

クラス:1−D クラブ:無所属
性別:女性   年齢:15歳
血液型:AB型 身長/体重:156/46
体力:4 活力:8
敏速:6 霊力:32
知覚:9 軽傷/重傷/致命傷:4/2/1
知力:8 ときめきポイント:59
心力:7 失恋ゲージ:78/108
共感:4 設定リミット:65/70

[技能]
運動:中級
観察:上級
意志力:中級
耐性:初級
理系:上級

文系:上級
芸術:中級
写真撮影:上級
家事:中級

[設定]
春香へのあこがれ:中級
カメラ(ライカ)への愛着:中級
裏切られることへの恐怖:中級
他人に弱みを見せない:初級
家族の死:初級
助六先輩との勝負に勝つ:初級
明への興味:初級
99年08月02日:23時53分34秒
/ 月夢
「予算一万でプレゼントねえ………まあ、在るって言えばあるけど、傾向わからないと何ともねえ」
 男の人といぅてもピンからキリまである、適当に何でもいいというのならともかく趣味がわからないと選択するのは難しい。
「いっそお嬢ちゃんにリボンつけて『プレゼントはわ・た・し☆』とか」
 けたけたと笑う明、純情な子をからかうでないと言うに。
「ざっと考えて服とか腕時計とか懐中時計とかの装飾品とかスポーツ用品とか花とか化粧品とか貴金属類とか小物とか、いくつかあるけど、どれがいい?」
99年08月02日:23時32分34秒
Op:W「若葉の『涙』。 /斜六」 / SYN
 若葉が、泣いている。
 二年間、ずっと心に秘め、我慢していた涙なのだろう。
 殴られた左頬はいつもに比べれば、痛いものではなかった。だが、とても、“痛い”ものだった。
「遅くなって、ゴメンな……」
 
 夕暮れの土手。夕日があらゆるものをやさしいオレンジ色に染めてゆく時間。ジョギングコースを通る人影はほとんどない。
 斜六は若葉の肩を抱くように立ち上がらせ、川面に面した斜面へといざなう。芝生に座らせ、自分もその左隣へ腰を下ろす。
「高校生にもなって膝ッ小僧汚してるってのは、みっともいいモンじゃないよな」
 とつぶやいて、ハンカチで若葉の膝の土を払う。
 ポケットティッシュ(@あ○ひ銀行)を取り出し、若葉の膝に置く。
 それから、斜六は右腕を若葉の肩に廻し、引き寄せた。
 何も言わず、若葉が泣くに任せている。
 ときおり、幼子をあやすときのように背中をさすったり、優しく叩いたり。
 若葉がもう少し落ち着くまで、斜六はこうしているつもりだ。
〈こういう若葉も……キレイだけど、哀しいよな……〉
斜六より若葉へ
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『アルバムに保存しますか?』(笑)
 
 ……感情の出せるPCつくっといてよかった(笑)<RWAKさんしかわからないっすね(^^;
 前回のアクションは辛かったすわ。今回はわりとすんなり出てきました。……でも、ラブコメではないっすね(苦笑)
 
<データ変更コーナー>
*因縁ロール
〈感情:若葉に対する思いやり:中級〉【共感】で。……3成功。
理由:若葉の涙をみて。それとこまごまとした斜六の仕草から察してくださいな。
現在値 気合:21 業:76/108 宿業:40/50

99年08月02日:20時19分42秒
Op:W / Dr.李
 「オレに愚痴れよ。一緒に泣いてやる。一緒に怒ってやる。……いつか……、いつか一緒に笑いたいから」
 真面目に、真剣に。
「写真の話はそれからにする。オレは、正直に笑ってる森野を撮りたいから」
 
 「あ・・・」
 声にならない声。
 泣き出しそうになる若葉、そして彼女は二歩、三歩と斜六に近づく。
 
 そして・・・。
 右の拳が斜六の左頬に炸裂した。
 だが、普段よりもずっと弱く。
 
 「うえぇぇぇん。」
 若葉は泣いていた。
 声をあげて、両ひざを地面につけて。
 「ななろくのあほぉ、なんでそんな優しいこというのよぉ、今まで何も言わなかったくせにぃ。」
 わんわん泣く。
 
 ずっと我慢してきた。
 私にはもう関係ないと思ってた。
 何も見ず、何も聞かず、何も気にしなければ、私は楽でいられるはずだった。
 
 「ななろくのばかぁ〜。」
 
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 とりあえず、ボタン押してみました。
99年08月02日:14時38分10秒
扶美(ぷん!) / RWAK
「ぷ……くっ………くくく……ぷはははははは」
(ふみ?)
いきなり笑い出した明を一瞬理解できなかった。
「くく……はは…ほんとお嬢ちゃん面白いわ」
その一言で明の今までの行動が演技であることに思い至った。
見る見る顔が険しくなる。
このタイミングでパフェがこなければきっと明はメニューで張り倒されていただろう。
「ほらほら、お嬢ちゃん、イチゴパフェ来たよ」
「つん!」
ご丁寧に一度横を向いて「私怒ってます!」をジェスチャーで表明してから、やけ食いのようなスピードでパフェを平らげ始める。
「まあまあ機嫌直しなってちゃんと今日は案内したげるから。
 遊園地はそのうち連れていってあげるから。で、今日はどういう店行きたいんだい?」
「む?・・・・むくっ!くっくっくっ!」
明の台詞に反応して顔を上げたまではよかったが、パフェが喉につかえて必死に胸を叩く扶美。
しかし、完全に機嫌を損ねたわけではないようできちんと明の言葉に答えようとはしている。
「ふみぃ〜、死ぬかと思ったですぅ・・・・
 あ、予算1万円ぐらいで男の人にプレゼントするものが買えるお店って知ってますぅ?」
パフェが喉につっかえたのも幸いしてか、いつもの扶美の調子に戻っている。
99年08月02日:13時53分41秒
明(爆笑) / 月夢
「ごめんな・・・さいです・・・」
 扶美の呟くような声に明を顔をうつむかせ肩を少し震わせ………、
「ぷ……くっ………くくく……ぷはははははは」
 爆笑した。
「くく……はは…ほんとお嬢ちゃん面白いわ」
 そんな泣くほどわらわんでも良かろうに。明が目尻の涙を拭う。扶美のほうはしばらく呆気にとられたようだったが、その後表情が険しくなる。
「ほらほら、お嬢ちゃん、イチゴパフェ来たよ」
 そこにナイスタイミングでパフェが届く。扶美が爆発する前にパフェを少し扶美のほうにおして勧める。
「まあまあ機嫌直しなってちゃんと今日は案内したげるから」
 むくれる扶美にまだ笑いの余韻の残る声で明は言う。
「遊園地はそのうち連れていってあげるから、で、今日はどういう店行きたいんだい?」
99年08月02日:11時23分31秒
扶美のデータ変動 / RWAK
これまでのデータ変動をちょっとまとめて・・・・

入学式・「感情:コンプレックス・初級」を共感で。成功数3。
ときめきポイント8→11

花見直後の校舎裏・「感情:ちょっと気になるあいつ(時之明)・初級」を取得。直後にそれを共感で。成功数4。
明の励まし(?)で少し自分を強くもてるようになったということで心力を1点上昇。
心力4→5
ときめきポイント11→15→0
失恋ゲージ60→55→70
設定リミット35/40→40/40→40/50
以上。
99年08月02日:11時02分24秒
扶美(ごめんね明君) / RWAK
「で、この後どうしようか?
 お嬢ちゃんの行きたいとこならどこでも付き合うよ。
 好きなとこ言ってくれていいよ。」
行くところ。行かなきゃいけないところ。
お兄ちゃんの誕生日プレゼント。
「あ、あの、お兄ちゃんの、誕生日プレゼントを・・・
最後の方は声が小さくなる。
なぜだか明に悪いような気がしたからだ。
ごめんな・・・さいです・・・
最後はもう、消え入りそうな声だった。
99年07月31日:16時43分35秒
明(でぇとで喫茶店ってお約束だね、でも一つのグラスからとかはやらないよ) / 月夢
 それはもう新鮮ですとも、パンダやウーパールーパーやエリマキトカゲやクリオネぐらい………って珍獣かい(笑)。
 まあ、実際は明はある程度距離のあるキャラですからねえ、だからこそどこにでも首つっこめてどこでも引っかき回せるんですが、いい加減距離縮めておかないと動かなかろうと言うことで、ちょうどいい機会なので扶美を土台に(笑)。
 
(おーお、うろたえとるうろたえとる)
 徹底した普段と逆方向逆方向の明の言動と行動に扶美がペースを取り戻せないようである。明は扶美が自分から視線を隠しているのをいいことに軽く笑う。
 扶美のほうはともかく明のほうにはこういう行動に照れはない、いつも通りである。仮に縁のある女性たちに聞いてみれば、
「あきちゃんだし、こんなもんじゃない?」
「あきちゃん女の子には優しいからねえ」
「あきちゃんデートの時は女性に気を使うわよ」
 といった返事が返ってくるはずである、裏表のある男だ。とにかくそういうことなので普段やってるとおりのことを扶美に当てはめてやっているだけなので明は自然に振る舞える。
 そしてそのギャップについてこれない扶美がおろおろしているのを楽しんでいるのである。 
「じゃあイチゴパフェとアイスコーヒー」
 明がウェイトレスに注文をしてからテーブルの上で手を組んで扶美をじっと見る良くまあ恥ずかしげもなくこういうことを……経験値の高さがうかがえる。
「で、この後どうしようか?」
 どうしようもこうしようも買い物だというに。
「お嬢ちゃんの行きたいとこならどこでも付き合うよ」
 だから買い物だといっとろうにお前は案内役だろうが。
「好きなとこ言ってくれていいよ」
 まだ追いつめるかお前は。
99年07月31日:01時41分46秒
でぇとは続くよどこまでも(扶美) / RWAK
ぐうううぅぅ〜
「ふみっ?!」
盛大におなかが鳴った。当然しっかり明にも聞かれている(笑)
(む、ムードぶち壊しですぅ!(><))
ムードって・・・最初からあったのか?(笑)
それはともかくとして、扶美は今度は恥ずかしさのために硬直してしまった。
「じゃ、まずは軽く何か食べようか」
が、明はそれを聞かなかったかのように反応を返す。
(ふみ、ふみ、ふみぃ?!)
扶美、理解できずに思考停止(笑)
そしてそのまま明の追い討ち。
「近くに美味しいお店が在るんだ、結構穴場で混まないからこの時間に行っても待たずに座れると思うから」
そのまま手を取ってごくごく自然に歩き出す。
明君、容赦なし(笑)
(時之、いったい何やってるですぅ?!)
さらに混乱の度合いを深める扶美。
「ちょっと、時之。恥ずかしいですぅ・・・」
いまいち力の入らない扶美の抗議もさらりとかわされる。

で、ちょっと歩いて明君の目的の喫茶店。
「わぁ・・・」
落ち着いた雰囲気の店内に簡単の声を漏らしてしまう扶美。
しかし、ここでもわざわざ「二人掛けの席に向かい合って」座るもんだから嫌が応にも明を意識してしまう。
「ここは結構静かで『二人で』軽く食事をとるときなんて結構いいんだよね」
一部強調された言葉にご丁寧に反応して瞬時に顔を真っ赤にする扶美。
「なに食べる?奢るよ」
「そ、それじゃあ・・・・」
待ってましたとばかりにメニューを見る扶美。
恥ずかしさの余り明から顔を隠した、というのが正解だろう。その証拠に・・・・・
メニューがさかさまだぞ、扶美(笑)
「・・・・・あ、あの・・イチゴ、パフェ、お願い、ですぅ・・・・」
恥ずかしさの余りに消え入りそうな声で、そう告げた。

#ん?
#「こう女性側に余裕がなく、慌てたり驚いたりストレートに表情をくるくる変える相手というのは珍しいので、見てて面白い」
#これって、「明にとって扶美は新鮮な女の子に映ってる」ってことかな?(邪笑)
99年07月30日:18時57分54秒
明(でえとは続く) / 月夢
 ぐうううう、扶美のお腹が鳴る。当然この後に来る反応は、
 1.笑う
 2.からかう
 3.ちゃかす(2と違うのか?)
「じゃ、まずは軽く何か食べようか」
 ………何事もなかったかのように通り過ぎる明、本日2度目のフェイント。扶美がびっくりおめめのまま硬直する。
「近くに美味しいお店が在るんだ、結構穴場で混まないからこの時間に行っても待たずに座れると思うから」
 ナチュラルに扶美の手を握ると歩き出す。
(おお、混乱してる混乱してる)
 なんだか半分パニック状態に陥っている扶美を見て明が心の中で笑う。
 ナンパもんとか女好きとか浮気もんとか言われている明だが、実際のところ明の感覚からすると遊んでもらっているというのが本当のところだと思っている。暇を見つけてお姉さま方のほうが明にあわせて可愛がってくれているというのである。
 だから当然女性のほうには余裕があるし、主導を持ってかれている。もちろんそういうのが明は嫌いではないのだが(というか楽しんでる)こう女性側に余裕がなく、慌てたり驚いたりストレートに表情をくるくる変える相手というのは珍しいので、見てて面白いのである。
(なるほど、こういう反応も在るんだなあ)
 どこかでこっそり様子を見ているかもしれない某お兄さんのためにも言うが明に扶美を口説こうという気は更々ない。単に面白いと言うだけである。
 
 手をつないだままてくてくとカップルの中を抜け、少し歩いたところで地下にあるちょっと落ち着いたかんじの喫茶店で扶美と二人掛けの席に向かい合って座る。
「ここは結構静かで『二人で』軽く食事をとるときなんて結構いいんだよね」
 二人をちょっと強調してみたり。
「なに食べる?奢るよ」
99年07月30日:13時21分37秒
Op:W 「そばにいるということ。 /斜六」 / SYN
「どうして……なの……?」
 
 若葉の、痛々しい言の葉、表情。
……笑った。だがそれはそらぞらしい笑み。
……笑うことすらやめた。空虚な表情。
 ものすごく、イタイ。ココロが。斜六の。
 
 若葉が言ったこと。それはおそらく、彼女が自分に対して思っていることなのだろう。すくなくとも、斜六はそのように思って若葉に付きまとっていたわけじゃなかった。
 悔しかった。腹立たしかった。
 若葉がこんなになるまで放っておいた自分が。若葉に真っ正面からぶつかっていけなかった自分が。
 若葉にこんなことをいわせてしまったことが、悲しかった。
 
「森野……。そんなことを言うのはやめろよな……」
〈ちくしょぉ……〉
 言葉が続かない。何を言えばいいのか。言いたいことはあるのだが、まとまらない。
『どうして……なの……?』
 当たり前のことだ。若葉だから。斜六には、当たり前のことだった。言葉にしたことはないし、言葉として出したくない。……恥ずかしいから。少しだけ、恐いというのもある。言ってしまう結果について。
 ただ、今度は、その言葉が必要になるかもしれない。
 若葉は、独りで、泣くこともできずに泣いているようにみえる。表情が無くなってしまうほど、我慢しているように見える。
 悲しかった。そこまで我慢できてしまう若葉のココロが。
 腹立たしかった。そこまで我慢させてしまう自分を含め、若葉の周りの人間たちが。
「………………」
 何を言いたいのかそろそろまとまりそうだが、若葉に“そのこと”をいうのはもの凄くいやだった。
 
「………………っったく……こんなん……オレのガラじゃねぇよなぁ……」
 不機嫌そうに、斜六がうなる。
 くしゃくしゃっと髪をかきむしり、若葉をビッと指さす。勢いよく。
「いいか森野! 笑いたくなけりゃ笑うな! 泣きたいんだったら泣け! 無理して笑うな! 無理に我慢するな! 一人で抱え込むな! 誰でもいいから愚痴れよ!」
 そこまで一気にわめき、腕を下ろし、息を整える。そして、普段の音量で。
「みんなの前で泣くことできなきゃ、どっかに隠れて泣けよ。みんなに愚痴を聞かれたくなかったら、誰か一人のヤツに、そいつだけに愚痴れよ」
 一歩、若葉の方へ踏みだす。自分の未来に向けて、一歩。
「誰もいなけりゃ……オレに言えよ」
 顔が赤い。ただ、目は若葉をしっかと見て。
「オレに愚痴れよ。一緒に泣いてやる。一緒に怒ってやる。……いつか……、いつか一緒に笑いたいから」
 真面目に、真剣に。
「写真の話はそれからにする。オレは、正直に笑ってる森野を撮りたいから」
斜六より若葉へ。

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 とりあえず、やっとまとまりました。
 ただ、なんか、PCの死刑執行書にハンコ押したような気がヒシヒシと(笑)
 それに「写真」の話は先送りにしてるし(^^;
 
<データ変更コーナー>
*能力値の上昇
【共感】5→6 気合18点消費 業18点増加。
理由:若葉の『どうして……なの……?』という言葉より、彼女の心中を察した。それによって成長。
現在値 気合:11 業:76/108 宿業:40/50

*因縁ロール
〈感情:若葉に対する思いやり:中級〉【共感】で。……3成功。
理由:若葉の表情、それをうかべてしまう経緯を思い、心を痛めている。
〈感情:若葉に対する思いやり:中級〉【心力】で。……4成功。
理由:若葉に対してわめく前の斜六の心の揺らぎと、その決心により。
現在値 気合:18 業:76/108 宿業:40/50

99年07月30日:12時31分23秒
扶美(でぇと) / RWAK
明との待ち合わせ場所の駅前の時計。
予定よりも20分ほど早く着いたが・・・・・どうやらちょっと(ちょっとか? おい)早すぎたらしい。
しょうがないのでその場で待つことにしたのだが・・・

「ふ、ふみぃ〜(><)」
肩身が狭い。
なにせ、ぞくぞくとカップルが集合してくるのだ。
中には人の目を気にせずいちゃつく『バカップル』もいたりして目のやり場に困る(笑)
(時之はなにやってるですぅ〜)
20分も早く着いたのだから明がまだ来てないことに文句を言う筋合いはないのだが(笑)
(と、時之早く来るですぅ〜
 そうすれば・・・・)
と、そこまで考えて思考が硬直する。
確かに明がくれば、待ちぼうけから開放されるから浮きはしない。
ただ、どう見ても「これからでぇとなカップル」に見えてしまうのはまず確実。
(と、時之と扶美がカップルですぅ?!)
意識しだすともう止まらない。
周りもカップルだらけなんだから誰が気にするのかなんて考え付かないあたりおこちゃまである(笑)
(ふみ、ふみ、ふみぃ〜(><))
思考回路はショート寸前・・・・って懐かしいフレーズだね(笑)

「や、お嬢ちゃん」
ぽん、と肩を叩かれた。
「時之?」
即座に身構え、「遅いですぅ!」と文句を言おうとしたのだが・・・
「お嬢ちゃんの私服見るの初めてだね、可愛くてよく似合ってるよ」
明の先制攻撃。
「へ?!」
(と、時之が、扶美のこと、誉めたですぅ?)
ボクシングで言うと相手のインサイドに入ろうとして見事にジャブで止められた、というところか(←なんか違う)
で、そこに畳み掛けるように明が喋る。
「じゃ、いこっか?今日は日曜だから遊園地はちょっと混むかもしれないな、映画だったら面白そうなの1,2本来てるけど、他には……どこか行きたいとこある?」
「ふ、ふみぃ〜?!」
どう考えても、デートコースの列挙である。
(きょ、今日は買い物に来て別にでぇとなわけじゃでもゆうえんちたのしそうだしえいがもみたいし、あ、あのおねーさんのふくかわいいですぅ)
さっきの思考のせいか、完全にクリティカルヒット。
もう、頭の中はパニック状態でまともな思考ができていない。
「何にも食べてきてないならまず軽く食事してから動こうか?」
「え、えっと、その・・・・」

ぐうううぅぅ〜

「ふみ?!」
たとえ混乱していてもおなかは正直である(笑)
99年07月29日:20時29分50秒
明(でえと) / 月夢
「う〜ん、あきちゃん出かけるの?」
 起き抜けのまだパジャマ姿の春香が部屋から出てきたところで出かける支度をした明と顔を合わす。
「これからデートです」
「ふ〜ん」
 どこかの家とは全く正反対な調子で明があっさり答えると、春香も実に何事もないように受ける、代わりと言っては何だがもう一人の同居人の冷たい視線をひしひしと感じる。
「じゃあ今日はそのままバイトに直行?」
「いや、今日は多分遅くならないと思いますので一度帰ってくるかもしれませんが」
 相手が相手だけに遅くまで引きずり回すわけにも行かないし、夜に遊ぶにはまだはやい。
「でも、遅くなったら悪いんでご飯はいいです、食べてくるかマスターにご馳走になるかしますんで」
「わかったわ」
 ふわあと春香があくびをしながら頷く、どうせ今日は春香の当番じゃないし。
「じゃ、朝御飯は瑠璃さんが用意してくれるみたいなんで食べさせてもらってください、じゃ、瑠璃さん後よろしく〜春香さんいってきま〜す」
「はい、行ってらっしゃい」
 春香の見送りと瑠璃の冷たい視線を浴びて明は家を出ると時計に目を落として時間を確認する、余裕は十分、学校に遅刻することはあっても女性との約束に遅れたことはないのが明の自慢である。
「お嬢ちゃんもう家出たかな?」
 明の計算通りに行けば待ち合わせの5分前には着くはず、それから移動して買い物、いつもの習慣か頭の中でざっとタイムスケジュールを作る。
「こんなとこか、ま、どうせ買い物主体なら大幅なずれ込み在るだろうしなあ、あんまり厳密に考えてもしょうがないしね」
 今までの経験則から女性と買い物に行く場合はほとんど計画立てるだけ無駄である。
「ま、今日はお嬢ちゃんのお供だしね、任せるとしますか」
 
 待ち合わせ5分前、決めていた待ち合わせ場所、あたりを見渡せば、
(お、いた)
 周りはあからさまにデートの待ち合わせという感じの中やや所在なさげに扶美がぽつんと立っている、多分今まで経験したことのない周りの雰囲気のせいかやや顔が赤いような気もする。
(面白げだからしばらく見てようかな)
 いちゃつく周りの中で扶美がどう反応するかはいい社会勉強と言う気もするか、まあそこまでいぢめて本気で泣かれでもしたら困るので明は近づいていく。
「や、お嬢ちゃん」
 ぽんと肩を叩く。
「お嬢ちゃんの私服見るの初めてだね、可愛くてよく似合ってるよ」
 身構える扶美に予想外なことをさらっと言う明。どうした明?………というほどのことでもなく、デートの開始時に誉めからはいるのが単に明の習慣なだけである、特に深い意味はないし、5分もしたら誉めたことなど忘れているだろう。
「じゃ、いこっか?今日は日曜だから遊園地はちょっと混むかもしれないな、映画だったら面白そうなの1,2本来てるけど、他には……どこか行きたいとこある?」
 買い物だって言っているだろう、知っててわざとやっているのだろうが。
「何にも食べてきてないならまず軽く食事してから動こうか?」
99年07月27日:07時43分03秒
扶美の朝 / RWAK
爾来家の朝は早い。
休日であっても早いのは、家がゲーム屋であるためであるが・・・一部遅い人間もいる。
が、いつもは遅いその人間、今日日に限って早かった。
「ふみぃ〜」
大量の服を目の前に悩む扶美。
明との買い物に何を着ていこうか悩んでいるのだ。
扶美の服は体格と扶美自身の趣味で圧倒的に子供っぽいものが多い。
が、今日そんなものを着ていったら明にまた「おこちゃま」と言われるのは目に見えているだろう。

「・・・・・なんか、馬鹿らしくなって来たですぅ」
そういって、手に取ったのはお気に入りの一着。
自分は自分らしく。明にからかわれたらまたいつもの言い合いが始まるだろうが,それはそれでいい。
そう結論付けて、別の服を片付けてから着替えた。

「あれ?扶美、おめかしなんかしてどこいくの?」
真希が興味津々と言った顔で聞いてくる。
「ど、どこだっていいですぅ!」
「へぇ〜、ひょっとして『でぇと』?」
「ち、違うですぅ!」
「じゃ、何?」
にやにや。思いっきりからかっている。
「お、おねーちゃんには関係ないですぅ!
 行って来るですぅ!」
思いっきり誤解されるような態度で、扶美は家を後にした。


#タイガさん、例の「ブツ」の書き込みよろしく!(笑)
99年07月27日:00時59分03秒
Op:W「心の風・・・/若葉」 / Dr.李
 斜六が中学時代の思い出を語る。
 楽しかったこと、不満だったこと、友人達、先生達・・・。
 まぁ、今でも会うといえば会うのだ、広いようでも同じ町なんだし。
 
 「そろそろ出るか? 今日は悪かったな。年寄りの思い出話につきあわせちまって。
 お詫び代わりに家まで送るよ。日が長くなったって言っても、女の子の一人歩きは危険だからな。」
 
 斜六がテーブルをかたずけながらいう。
 若葉はどことなく寂しそうに、斜六を見ていた。
 
 二人で夕日の夕陽に染まる土手を歩く。
 何かしら、いいたいことがあるのだろう、何やらさっきからこっちを振り向こうとしたり、様子をうかがっていたりする。
 
 若葉は待っていた。
 斜六が言う。
 加藤瑠璃との写真勝負のことを。
 そしてその題材に、自分を使いたいと。
 目をそらす斜六、独白のような言葉が聞こえる。
 「……頼む。」 と。
 
 夕日の中で若葉は立っていた。
 日差しがきつい。
 「どうして・・・今私にいうの?」
 若葉は笑っていた。
 でも、決して心からの笑いじゃない。
 乾いた笑顔、張りついたような笑顔。
 「今の私は、もう陸上部のホープでも何でもないわよ。どうして?」
 
 「走ってる姿が撮りたいなら撮ればいいじゃない。 体育でもなんでも好きな時に。
 どうして、昔の私じゃないとだめなの?」
 
 声が心なしか震えてる。
 ふれられたくない心の傷。
 それゆえに斜六はそれに決してふれようとしてこなかった。
 
 「私って、走ってないと価値のない女なの?
 走ることにしか許されないの?
 どうして、私が私じゃだめなの・・・・。」
 
 裏切られた喪失感が戻ってきたように、若葉の顔から張りついた笑みすらも消える。
 斜六の知らない、若葉がそこにいた。
 
 「どうして・・なの・・・?」
99年07月26日:16時37分34秒
秋桜 / 月夢
「さて、どうしよう?」
 秋月に頼まれたのはいいが、純とはさほど話したことがない、いきなりバイトに誘うというのもなんだ。
 しかし女性の頼みをおいそれと聞き流せる明でもない、何はともあれきっかけが必要だが、
「バイトするタイプじゃないよなあ、しかも夜間バイト、若葉ちゃんに見つかったらぼてくりこかされそうなバイトだしなあ」
 どうやってだまくらかして秋月の前まで引っ張っていくか、そこまで連れていけば後は秋月次第である。
「まあ白石君女性慣れしてなさそうだし、色仕掛けでもしてどぎまぎしているうちにどさくさにサインさせれば後はこっちのもの……」
 普通にバイトに誘おうという気は全くないようである。
「問題は………やっぱり連れて行くまでだな…ぶつぶつ」
 放課後にクラスにいってみたらすでに帰った後と言うことで今日は誘えなかったが明日はどうするかと明がぶつぶつ言いながら歩いてコンビニの前をとりすぎようとしたときふと気づいて店内を見る。
「あれ?白石君?」
 雑誌のところで何かを熱心に読んでいるようである。
「う〜ん、な〜んてご都合な」
 ほっとけ。
「まあいいや」
 明はコンビニにはいると純の後ろにまわって肩を叩く。
「やあ、白石君」
 急に声をかけられて驚いたように見える純にひょいと手をあげ。
「白石君も男の子だねえ……そういう雑誌も読むんだね」
 誌名も見ないで適当なことを言う明。どういう雑誌だ?
99年07月26日:10時24分51秒
風になりたい(RE・秋桜) / せりざわ
「いち、じゅう、、、、」 何やらなんかの雑誌とにらめっこしながら、純がため息一つ。
「こんな目的のために、、お母さんには協力して、なんていえないし・・」 純がにらめっこしている雑誌の記事の一つに、純の目は釘付けになっていた。
「・・バイクに乗りたい、なんてお母さんに言えるわけも無いし・・・」
 がやがやがや・・
朝のいつもの風景。HR前の良くある光景だ。
 「オレ、とうとう卒研受かったぜ」「あれだけやればどんなやつでも受かるって」
 前から二輪免許を取りに行っていたクラスメイトの会話。
 「いいやがったな」「おう!いくらでもいってやらぁ」
 口調こそ物騒だが、実際はふざけているだけだ。表情を見れば良く分かる
 「あ、、あの、、、」そんな二人に純が不意に話し掛ける
 あまり自分から話し掛けない純が話し掛けてきたので、ちょっと驚いてしまう。
 「ん?なんだ白石」「あ、、あの、、、ぼ、僕もオートバイ、、、乗りたいんだけど・・」
 純の意外な一言に、戸惑ってしまう二人。
 「お、、おい、、白石がか?・・・」お互いに顔を見合わせている
 「う、、うん・・・・」少し顔を赤くはしているが、いつものようにうつむいてはいない。
 「し、、しかしなんだな、、白石がバイク・・」
 「まぁ、無理とはいわんが、、金が結構かかるぜ」
 「あ、、あの、、いくらくらいですか?」
 「そうだなぁ、、まぁ、バイトの二つ三つは必要だろう」
 「そ、、そうなんですか、、」
 なんか朝から意気消沈している純がそこにいた
 「バイト、、、禁止、だったけど、、オートバイにはのりたいし・・」
 両親と衝動の狭間に揺れる純がそこにいた。
 
99年07月26日:10時08分57秒
Op:W「記憶の向こうにある『日々』 /斜六」 / SYN
 ……。詳しいことを言うのは控えよう。
 斜六はあごに痣、頭にこぶを作りながらも若葉をヤックへ連れ込むことに成功した。
 ……もちろん、彼のおごりだ。全面的に。
 
 包みを開ける音と、コーラを吸い込むストローの音。ありきたりな有線放送の音楽に、斜六たちとおなじような学生たちの喋るざわめき。
 席についてから、斜六はひたすら喋っていた。
「なんかひさしぶりだよな、こういうの」
 こんな言葉を皮切りに、中学時代の話を、いろいろと。
 学校の授業での不満だったこと。嫌味な先生の悪口。良かった先生の噂。仲の良かった友人のその後。斜六が若葉に追いかけられてたこと。とくに、若葉にいかに追いかけられて、いかに“人誅”を受けたか。
 楽しかった思い出を。いろいろ。
 ただ、陸上部で起こった出来事、物事、人物、事件は、言わない。
「最高で24分だったよなぁ。見つかってから捕まるまで」
 
 そんなこんなで時は流れ、陽がそろそろ傾く頃。
「そろそろ出るか? 今日は悪かったな。年寄りの思い出話につきあわせちまって」
 包み紙を丸め、立ち上がる。若葉のトレイも一緒に片付ける。
 パンパンっと手をはたき、荷物を手に取った。
「お詫び代わりに家まで送るよ。日が長くなったって言っても、女の子の一人歩きは危険だからな」
 盛大にウインクを一つ。
 
 夕陽に染まる土手を歩く二人。斜六は若葉の少し前を歩く。無言だ。若葉の見えない位置で、言葉をかけようと口を開くのだが、あきらめたように口を閉じてしまう。そんな動作をもう何回繰り返しただろう。
 一度目を閉じ、開く。意を決して声を出した。
「なぁ、森野……」
 少し、かすれてしまった。
「オレ、こないだの花見の時、加藤さんと写真の“勝負”する事になったの、知ってるか?」
 少し息を吐き、また吸う。
「題材は“人”。時之くんの連れてきた人に春香さんっていたろ? そのひとが雑誌の編集者なんだってさ。それで、オレと加藤さんの写真、使われるかどうかで、勝負、決めるんだ」
 少しだけ間を取り、自分を落ち着かせる。心臓がドキドキいっているのが感じられる。
「やっぱりさ、そういう写真って、自分の“一番”いい写真を撮りたいんだ。でなきゃ勝てないし。それでさ……」
 声が詰まった。緊張している。足が止まった。
「それでさ……」
 振り返り、若葉のほうを向いた。視線は若葉の足元を彷徨う。
「それで……」
 視線を上げ、若葉の目を、見つめた。
「森野。オレは、森野の写真を、撮りたいんだ」
〈それだけじゃない〉
 本当のことを言えば、言いたくない。若葉には。一度逃げてしまったことだから。前には実現しなかったから。実現できなかったから。
 若葉にとってもつらいことだと思うから。
〈でも……〉
 言う。ひたむきな目で。声で。表情で。
「森野が、走っている写真を、撮りたいんだ。“昔”みたいに走っている、森野を」
 言ってしまったあと、耐えきれずに若葉から目をそらした。
「……頼む」
斜六より若葉へ
-------------------------------------------------------------------------------
〈Dr.李さんへ〉
 進めすぎだと思いましたら各シーンで反応を入れて、止めてしまってください。そこからレスを付けなおします。
99年07月23日:19時49分14秒
Op:W「お御足のゆくえ/若葉」 / Dr.李
「ヒマか? ヒマだろ? 久しぶりに、ヤックでも寄って帰ろうぜ。
 金のことなら心配するな。オレのおごりだ。
 たまには先輩ヅラさせろって。な?」
 
 その割には、だんだん姿勢が悪くなっていく家達斜六。
 
 そして、若葉は、足をあげたまま、ひざから折り、まるでフラミンゴのように立った。
 ふと斜六が若葉の顔をみると微笑んでいる。
 思わず微笑みかえす斜六。
 
 そして、斜六の顔は即席のサンドバックよろしく、蹴り上げ、かかと落としの連続攻撃を食らうことになった。
 
 「みえみえなのよ、馬鹿六は、じゃ、お先に。」
 
 がらっ、ぴしゃ!!
 
 妙に甲高く聞こえるドアの閉まる音。
 寂寥の風が教室を吹き抜ける。
 
 数分後、家達斜六の涙ぐましい努力によって、彼は若葉とヤックにいた。
 もちろん言質は取られている。
 財布の軽くなった分を挽回できるかはこれからだった。
99年07月22日:01時32分38秒
Op:W「おお、それは真白き神秘の色 /斜六」 / SYN
「あぁ……斜六……先輩か……」
 蹴り足もそのままに、うすらぼんやりとして、若葉が応えた。
〈“斜六先輩”?!〉
 いつも“助六”と呼んではばからない若葉である。最近ではその悪影響で、若葉以外の後輩に“助六先輩”とさえ呼ばれることがあるほどだ。そんな若葉が斜六を本名で呼んだのだ。それも“先輩”の大盤振る舞いだ。
〈そーとーヘコんでるみたいだな〉
 少なくとも何らかの悩みを抱えている様子。
 若葉が“マジ悩んでます”なんて態度を取るってコトははっきりいって珍しい。
 だから、斜六は一時自分の悩みを心の棚にのっけて、後回しにすることにした。
 ついでに目の前の『靴の底』も無視。
 大きな声では言えないが、このままのほうが、なんというか、うれしいだろう。
「ヒマか? ヒマだろ? 久しぶりに、ヤックでも寄って帰ろうぜ」
 台詞の後半あたりから視線が下の方へ行っているのは秘密だ。
「金のことなら心配するな。オレのおごりだ」
 ウインクを一つ。それと笑顔を大さじ一杯、真心小さじに二杯。
「たまには先輩ヅラさせろって。な?」
斜六より若葉へ

 
 それからしばし。若葉が自分で気付かなかった場合のことである。
「でさぁ、森野。ハイキックの練習はいいが……見えてるぞ」 ------------------------------------------------------------------------------------
 「ヤクドナルド」とは、全国規模で展開されている外資系のファストフードのチェーン店です。名称がマズイとお思いの場合は適宜変えてください。
 
<本日の因縁タイム>
〈感情:若葉に対する思いやり:中級〉を【心力】で使用。……4成功。
 
 ときP:25→29
99年07月21日:22時00分28秒
Op:W 「その瞳に見えるもの/若葉」 / Dr.李
放課後
 若葉は窓の外を眺めていた。
 静月はクラブ活動の為今はいない。
「陸上か・・・。」
 昼休みのことを思い出す。
 どことなくうつろげな浅月の声。
 誰もいない教室の後ろで若葉はまとまらない想いと考えを振り払うように、
 蹴りを放つ。
 一回、二回、まるでそこにある何かを振り払うように。
 後ろのドアが開く。
「森野〜、いるか〜?一緒に帰ろうぜ。」
 おりしも、斜六の目の前には靴の底が静止していた。
「あぁ・・斜六・・先輩か・・。」
 目に見えているはずなのに、どこか目に入ってないそんな感じの若葉の声だった。
 
 若葉より
99年07月20日:23時59分58秒
軽い返事 / ジョーカー
 「可愛い?まぁ確かに可愛いね。でも僕の好みでは無いんだこれが」
 
 こちらも囁くような声。だが所詮この距離だ。
 聞かれてしまうことは避けられまい。
 彼の声は残念そうに?いや極普通に聞こえた。
 
 「でも言わなかったっけ?バイトの娘だって」
 
 この声は潜めようともしていない。
 あるいは先程の発言を紛らそうとしてるのかもしれない。
 その表情はいつもと変わらないように見えた。いつもと。
 
 誠一郎 こまちに向かって
99年07月20日:23時42分51秒
暴走編『軽い挨拶』 / みだれかわ枕
(一人称単数)
 
 
「あ、ども」
 軽い挨拶。
 神坂さん……花見の時に初めてあったのよね。
 何か、氷室と仲いいみたいだったけど。
 まあ、そのことは、あたしには関係ないし。
「自己紹介は、したわよね。大町こまちよ」
 あれだけ大勢いたんだから、名前覚えてないかも知れないしね。
「んじゃ、さっさと行きましょ」
 
 しかし……なんで神坂さんが高城くんのお見舞いにつき合うことになるんだろ?
「可愛いコじゃない。一度おふたりの話、聞いてみたいわねぇ」
 そのあたり探りを入れたくて、こっそり氷室に聞いてみた。
 
 こまちから、誠一郎へ
99年07月19日:01時05分18秒
秋桜 / 月夢
「あきちゃん、白石君だっけ?あの子バイトする気ない?」
「は?」
「だからあの子うちで働く気ない?」
「うちって………ここですか?」
 明と秋月が話しているのは明のバイト先秋桜、当然こことはここだろう。
「そ」
「いつもながら唐突ですね、でも無理じゃないですか?夜間のバイトするタイプには見えないですけど」
 堂々と深夜まで働いて酒も飲んで帰ってくる明と純では確かに違う。
「いいのよ、ちょっと聞いてみてあの子ならお客増えるかもしれないし」
 そんなことは関係なしに秋月が気楽に言う、手には入ればもうけものというところだろう。
「あんま気軽に誘っていいもんじゃないような気もしますが………」
 学校にばれると明もまずい。
「バイトする気がないかだけ聞いてくれればいいのよ、後はどうにかうやむやのうちにごまかせばいいんだし」
「………まあ、その程度でいいなら」
 いいのか?本当に?
「じゃ、お願いね」
「まあ覚えてたら聞いてみます」
99年07月16日:00時12分47秒
戦場への行軍 / ジョーカー
 茫洋と辺りを眺めていた誠一郎。ふとその眼が止まり、笑みを浮かべる。
 
 「どうやら来たみたいだ、待ち人が。会うのは2度目かな?
 神坂亜美さんだよ。どうせ暇だろうと思って誘ってみたんだ」
 
 手を軽く振って美亜に居場所を示す。軽く反動を付けて柱から離れると至極軽く言う。
 
 「じゃ、行こうか」
 
 誠一郎 二人に向かって
99年07月15日:11時11分29秒
浅月忍のデータ再アップ / RWAK
忍のデータを一部修正したので再アップしておきます。
死んでる因縁とか、ときめきポイントなどの増減が反映されています。
ほとんど最初にアップしたのと変わらないんですけどね(^^;


 浅月 忍(アサツキ・シノブ)
 クラス:2−A クラブ:陸上部
 性別:女性   年齢:16歳
 血液型:A   身長/体重:166/54
 イメージCV:宮村優子
 
 
<能力>
 体力:7 活力:14
 敏捷:8 軽傷/重傷/致命:7/4/2
 知覚:6 霊力:20
 知力:5 ときめきポイント:11
 心力:5 失恋ポイント:57/108
 共感:5 設定リミット:40/50
 
 
<技能>
 やり投げ:上級 格闘戦闘:中級
 回避:中級   運動:中級
 文系:中級   理系:初級
 話術:初級
 
 
<設定>
 設定・性格が男っぽい:中級
 感情・オカルト的なものに対する恐怖:中級
 感情・孤独に対する恐怖:初級
 感情・白石純に対する信頼:初級
 
 
<設定の詳細>
 煌輝西高等学園の陸上部に所属する2年生。陸上での種目はやり投げで、インターハイが期待されている。
 性格、言葉遣い共にかなり男っぽく、髪型もショートカット、普段着はGパン派と大きめの胸がなければ男に間違われそうな外見をしている。学校ではきちんと制服を着用しているが、言葉遣いを直さないため違和感を禁じ得ない。
 実は幼少時に親が離婚しているが、その時離婚騒動のあおりで夜の公園に一人置き去りにされ、その時よりオカルト的なものが大の苦手になっている。
  彼女はこのとき「自分はいらない子供」だとおもいこみ、現在も無意識の内に孤独を避けるよう行動してしまう。 なお現在は両親ともに別の相手と再婚しているが、幼少時の体験が両親に対する不信感となって未だしこりとして残っている。
 忍は母親に引き取られたのだが、父親方の連れ子である姉(優)だけは、姉の涙ぐましい努力の結果によって普通に接することが出来る。
99年07月15日:01時53分28秒
Op:W「一緒に下校作戦 /斜六」 / SYN
 実は花見の日からずっと、瑠璃との“勝負”に使いたいという“被写体”が斜六の頭を離れたことはなかった。
 一度あきらめた、もう二度と撮ることはないと思っていた、被写体だ。
 今現在、斜六はそれを写真に撮ることに迷いがある。
〈なんで迷っているんかねぇ〜〉
 もちろん、理由はわかってる。ただ、自分のカラーに合わないことをしていると嗤っているのだ。
 しかし、『思い込んだら一直線!』それが斜六のモットーだったはず。
 とりあえず、斜六は動くことにした。
 
 斜六は放課後、若葉のクラスに行った。偶然、若葉が忍から“大会”の誘いを受けた日のこと。
 水曜日だ。四限で授業は終わり、あとは部活動の時間。
「森野〜、いるか〜?」
 いつもの、軽いノリ。
「いっしょに帰ろうぜ」
 まるで中学に通ってた頃、のように。
〈部活? んなもん、サボりだ〉
斜六より若葉へ
---------------------------------------------------------------------------------------------------
 ちょいと強引ですが、Op:W、第二段階でございます。
 MARSさんには失礼かもしれませんが、「静月は文芸部に出てるため不在」ということにしてください。
 
 そういえば、どうやって「大会」のこと斜六に知らせましょうか?(笑)
99年07月11日:02時55分29秒
迷い人の到着 / Karma
 (えっと・・・・こっちでいいはずだけど・・・・・)
 少し頼りなげに学校の方に向かって歩く。
 バイトは・・・・・あんのじょう休みだった。
 二日酔いで店を閉めるマスター、ってのも珍しいモノだろう。いささか職業意識にかけるが。
 
 (確か・・・・地図がこうなってたから・・・・ここを通って・・・・・)
 さすがにはじめての道を地図(しかも記憶で)だけで歩くのはつらい。
 (あれ?こんな風景を前にも見たような・・・・・??)
 不意に感じた既視観にすこし困惑する。
 (ま、いいか)
 
 
 (ふう、やっと到着したかな?)
 学校の塀らしき物を見て安堵のため息を一つつく。
 (あとは、ここの周りを回れば校門の方にはたどりつけるよね。)
 
 とりあえず、第一の危機は突破した。
 だが、このあとに何が待ってるかは誰も知らなかった・・・・・・・
 
 
 
#頑張って書込み(笑)
#シーザーがいないのはいっぺん店の方に(早いうちに)行ったからです。
#だって普通二日酔いで店を閉める、なんて考えないもの(爆)
99年07月10日:13時30分36秒
明(買い物) / 月夢
「ほうほう、ほお、ふ〜ん」
 にやあと笑う明。
 確かに明は(女性に)プレゼントするための店のストックをいくつも持っている、そのなかには男性にも送れるような品を扱っている店もあるし、それ以外にも(女性と)買い物で色々なお店をまわったことがあるので知識は豊富である、そういう意味ではいい人選といえる。
 しかしこの笑いからはどうみても人選誤ったような感じはするが。
「おーけー、じゃあ次の日曜日、駅前の時計下でいいかな?」
 相手が意見を撤回する前にさっさと決めてしまう明、こんな面白そうなことをとうぜん逃すはずもない。しかもデートの待ち合わせとしてオーソドックスなところ選ぶあたり性格悪い。
「おにーさんがお願いかなえてあげましょう」
 
 
 ということで次は一気に日曜日でもいいです、あ、それから駅前の時計というのは適当な目印が思いつかなかっただけですので、その部分は都合のいい単語に適宜置き換えてください(笑)。
99年07月10日:06時39分34秒
Op:W「Why?」 / RWAK
「・・・・考えさせてください。」
「うん、わかった。そう伝えておくよ。
 ・・・俺の言ったことが引っかかってるんなら忘れてもかまわないから。」
それだけ言って、若葉と別れた。
どこか、やりきれないものを感じたまま。
(・・・・なんなんだろう?これは。)

忍のもやもやは、放課後まで続いた。
田畑葉子は今日も部活に顔を出していた。
足を怪我しているのにもかかわらず、だ。
まともに練習ができるわけでもないので、マネージャーとともに雑用をしているが。
(好き、だからだろうな。きっと。
 真剣に好きなんだろうな。
 純や・・・森野も、何か思うところがあるから、あんなに悩むんだろう。
 ・・・・・俺は・・・どうなんだ?)
思えば二つ返事だったような気がする。
(今は・・・・・どうなんだ?)
胸を張って陸上が好きといえるのだろうか?
そう考えると今、自分がここにいることが場違いにさえ思えてくる。
(・・・・・ばかばかしい。
 第一俺から陸上を取ったら何が残るんだ?)
そう無理やり結論付けて、練習に戻った。
99年07月10日:05時56分08秒
扶美 / RWAK
「・・・・ちょっと耳貸すです。」
扶美と明の身長差、約3センチ。背伸びをすれば届かない高さではない。
ごにょごにょと耳打ちする。
「・・・・・・だめですぅ?」
今度は声に出してはっきりと。

しかし・・・・・誤解されそうな一幕だな、おい(笑)


扶美から、明へ


#本文中ではすっとばしましたが、那智の誕生日が近いのでプレゼント選びを手伝って欲しいといってます。
99年07月10日:02時15分22秒
彼と彼女は歩き出す / ジョーカー
 「そうだね…道すがらの方が効率が良い。高城の家に行く途中の店にしよう。
 品揃えが多少落ちるのが難点だけど」
 
 誠一郎の頭には学園内よりもむしろ学外の情報が詰まっている。
 元より誠一郎はこまちほど情報収集に熱を上げてないので学内では
 遠く及ばないが学外ならこの程度は分かる。更に言えば誠一郎の頭には
 学校とは何ら関係ないことばかり詰まっている。困った物だ。
 
 会話を交わす内に二人は校舎を抜け、校門へと差し掛かる。
 
 「と、ここで暫く待とう。オプションが来るから」
 
 校門に寄り掛かり、誠一郎は悪戯っぽく笑った。
 
 誠一郎
99年07月10日:01時40分41秒
花とこまちと誠一郎と 5 / 枕
「気障すぎ!」
 くるっと振り返り、こまちは歩き始める。
「んじゃ、いくわよ。花か……うちの近所にあるんだけど、そこにする? 高城くんのウチに行く途中にもあるけど」
 頭の仲に地図を思い浮かべながら、こまち。
 彼女の頭には、学園の情報を生かすためのデータがつまっている。
 それ以外のデータがつまっていないのが、惜しいところだ。
99年07月10日:01時33分58秒
曖昧な彼女と彼 / ジョーカー
 「先のことは分からないから、その時になって渡すかどうかは知らないよ。
 ……でも今は渡してもいいと思ってるかな」
 
 くすりと笑う。
 
 「まあ、もらってもいいけど……もらうだけよ」
 
 「そう?でも受け取って貰えるのなら本望、かな。使命を全うできない花束は哀れに過ぎる…」
99年07月10日:01時08分59秒
花とこまちと誠一郎と 4 / 枕
「あんた……冗談? それとも本気?」
 
 つきあいの長いこまちにも、判断が付きかねた。
 
「まあ、もらってもいいけど……もらうだけよ」
 
 これもまた、判断の付きかねる返答である。
99年07月10日:01時05分38秒
花束の中身と含む意味 / ジョーカー
 「ろくでもない事?そうだねぇ風船葛に雪柳で作った花束なんてどうだろう。
 もっとも一番渡したいのはやはり真っ赤な薔薇かな?」
 
 それぞれ貴方と共に、静かな思い、そして熱烈な恋が花言葉である。
 思い付くままに並べているので、開花時期を全く考えてないのが難点だろうか。
 
 「でも霞草だって菊だって立派な花言葉持ってるんだよ?
 かすみ草のピンクは切なる喜び、白は静心。そして菊は黄色が高潔、赤が真の愛
 白が真実。そうだなピンクのかすみ草と赤い菊なら贈っても良いか」
 
 微笑する。こまちの頬の赤らみを見てとったのか、それとも花を贈る自分を
 思い浮かべたのか。それは分からないが。
99年07月10日:00時42分43秒
花とこまちと誠一郎と 3 / 枕
「花ぁ?
 かすみ草だけの花束?
 それとも菊?
 あんたのことだから、ろくでもないこと考えてるでしょ?」
 そう言いながら、少し、こまちの頬は赤かった。
99年07月10日:00時38分58秒
誠一郎の認識補正 / ジョーカー
 「『あ〜、そうだっけ? 』じゃないよ。あれだってこまちに贈った花さ」
 
 声色を真似て復唱。その後こめかみに指を添えることきっかり七秒。
 
 「ふむ、分かった。要するにあれでは花として認識してくれない訳だね?
 良く分かったよ。それじゃあ、今日花屋に寄った時に花束を贈ろうじゃないか」
 
 やや大袈裟な身振り、口調で誠一郎は言う。普通の人ならこれは冗談だろう。
 だが誠一郎だけにこれが嘘か誠かは見極めるのは至難の業だったりする。
 名は体を表すという諺があるが誠一郎に限ってはちっとも当てはまらないのだった。
99年07月10日:00時26分00秒
花とこまちと誠一郎と 2 / 枕
「へ?」
 虚をつかれたらしい。間の抜けた声。
 桜のことだと気がつくのに、約5秒。
「あ〜、そうだっけ?」
 桜の小枝は、いま彼女の部屋の窓際の牛乳瓶にいけられている。
99年07月10日:00時21分14秒
記憶の喚起 / ジョーカー
 「いーかげんとは失礼だな。花言葉って恋愛に絡む物が多いから
 男に贈る気ってあまりしないんだよ」
 
 実際に大半がそうである。
 
 「そーいうわりには、あんた、あたしに花くれたことなんてあったっけ?」
 
 それを聞き、誠一郎は心外そうな顔をする。
 
 「昨日贈ったばかりじゃないか。もう、忘れたのかい?」
99年07月10日:00時15分01秒
花とこまちと誠一郎と 1 / 枕
「……いーかげんなヤツ」

 一言で切って捨てるこまち。

「そーいうわりには、あんた、あたしに花くれたことなんてあったっけ?」
99年07月10日:00時10分23秒
明(火事) / 月夢
(火事、か……偶然なんだろうけど、まあ早いか遅いかの差だったろうしね)
 春香が瑠璃を連れてくるだろうと言うのは予測していた、こういう状況になるとは思っていなかったが。
「うん、いらっしゃい」
 他に言いようもなく明はそう答える、ちらとみれば黒くなったカメラを抱えて立つ瑠璃が不安そうな顔をしている。
「まあ、あんまり堅苦しくなくていいですよ〜春香さんの決めたことは全面的に信頼してますし、まあ、よろしく〜」
 極力気楽に明は言う、冗談にして笑うにはちと雰囲気が重すぎるが、下手に刺激すると神経質そうなこの少女には負担になりかねない。
「まあ、仲良くやりましょ〜」
99年07月10日:00時09分50秒
彼曰く / ジョーカー
 「お金はとーぜん氷室持ちね」
 
 「ま、言い出しっぺだしね。それは良いでしょ。でもねぇ…」
 
 眼鏡の蔓を指で押し上げ彼曰く。
 
 「花は僕にとって女性に送る物であって男に贈る花は無いんだよなぁ」
 
 彼は笑う。その眼は君にならいくらでも、と言っていた。
99年07月09日:23時46分47秒
明(デートのお誘い) / 月夢
「・・・・・えへへ〜
 実は・・・買い物に付き合ってほしいですぅ〜。」
「はひ?」
 意外な答え。
「なに?本気でデートの誘い?浮気は良くないよお嬢ちゃん」
 全然説得力のない一言である。
 がまあ冷静に考えてもそんなことはあり得ないとわかる、一応理由はあるのだろう。
「で、なにを誰に買うの?」
99年07月09日:23時14分20秒
「機嫌わるめの彼女は」 / みだれかわ枕
(三人称単数)
 
 
「さ、行こうこまち」
「あ〜、そうね」
 
 こまちの目が若干つり上がっている。
 午後になってから、誠一郎に復讐すべく、36の策略を巡らせたこまちは、まだ機嫌が悪かった。
 誠一郎の態度が気に入らないのなら、そういえばいいのだが、そういうことには、気付いていないらしい、こまちである。
 
「花屋なり青果店なりでお見舞い品買わないといけないし、あまり遅くになるのも悪いだろう?」
 
「お見舞いの、品……」
 少し首を傾げるこまち。考えている。
 考えている。
「は……花でいいんじゃない?」
 思いつかなかったので、とりあえず、一番無難そうなものをあげておく。
「お金はとーぜん氷室持ちね」
 
 
 こまちから誠一郎へ。
99年07月09日:21時16分58秒
Op:W「揺れるOMOI」  / Dr.李
 「田畑ちゃんがこけた?」
 それはのどかな昼休み。
 森野若葉は、コーヒー牛乳を飲みながら、クラスのお友達と平和にだべっていた。
 もちろん静月も一緒だ。
 そこで、同級生の災難を耳にしたのである。
 
 特別メニューの若葉と違って、彼女はBクラスのメンバーだった気がする。
 陸上やめてから、それほど彼女、田畑葉子にあってるわけでもないが、だからといって仲が険悪というわけでもない。
 
 「へぇ、そろそろ大会も近いのにねぇ。」
 まぁ、ここの陸上部はみたところ、変なトレーニングも無茶なこともやってないように見えるから、そのせいってわけではないのだろうが、それでも他人事にはあまり思えなかった。
 複雑な感情が若葉の心に波紋のように広がる。
 
 「うわさだけどね、麻摘せんせが、なにかろくでもないこと考えてるみたいなんだって。」
 「あぁ、聞いたぁ。東校から陸上部のエリートを誘拐して洗脳するって話でしょー。」
 それをやりそうなのは大滝で麻摘ではない。
 そんなこんなで昼休みはすぎていくのだが、その時若葉はまだ自分にかかわってくるとは思いもしていなかった。
 
「・・・・麻摘先生はできれば入部してほしいようなこと言ってるけど、いやだったら、はっきりいやといった方がいいよ。
 要は自分のことだからね。
 もしなんだったら、俺も相談に乗るからさ。」
 
 「お断りします」

 いつもの若葉なら、そう答えただろう。
 だが、若葉の心は揺れていた。
 理由は、田畑葉子に会ったからである。
 元気そうだった。
 足の包帯が痛々しいが、それ以外は普段と変わらなかった。
 
 −久しぶり、元気にしてた?
 
 彼女は若葉にそういった。
 
 − 大会出れそうにないんだけど、まぁ、仕方ないよね。
  自業自得だし。
 
 胸が痛かった。
 でも、彼女はまだ笑っていた。
 
 − 秋までには、走れると思うんだ。
 
 最後にそんなことを言っていた。
 
 「・・・・考えさせてください。」
 それが若葉の、忍への答えだった。
99年07月09日:17時49分52秒
火事(2) / tomy
…それからのことはあまり覚えていない。
ただ…、春香さんの制止の声に逆らって私の部屋があったであろう場所に向かって走ったこと、熱にやられボロボロになってしまったライカを見つけたこと、そして春香さんに抱きしめられながら大声で泣きわめいてしまったことなどが、断片のように記憶に残っている。

…そして私は…、また春香さんの車の助手席に座っている。
木造2階建てのアパートであったせいか火のまわりは早く、焼け残ったものは思った以上に少なかった。その中からまだ使えそうな物をまとめてトランクに入れてもらった。

(…焼けちゃった、みんな焼けちゃったよ)
私にとってはただの火事では済ませられない出来事だった。

父の、母の、家族の、そして私の過去を写した写真。思い出の品々、カメラ。そのほとんどを失ってしまった。それは私にとって失った家族との接点を奪われたに等しい。

それに住む所をなくしてしまった。少なくとも新しい住居を見つけるまで、あの大叔父夫妻の所に厄介にならないといけないかもしれない。父や祖父を道楽者と罵り、葬儀でも清々したような顔をしていた彼らとの同居生活を思い出して、私はゾッとした。

…せっかく、せっかくここまで来たのに。…私自身の力で。

私は…、私はこれからどうしたらいいんだろう。

「……………あのっ、春香、さん」
私は不意に春香さんに話しかけた。何を話したいのか、どんな答を聞きたいのか、自分でも解らないまま。

「えっと、私…、これから、その…」
考えがまとまらず、うまく言葉にならない。

「ね、瑠璃ちゃん。うちに来ない?」

「……………えっ!?」
思考が停止する。

「もし良かったら、一緒に住まないかってこと。
ほら、あのマンション2人で住むにはちょっと広いでしょ。瑠璃ちゃん家事は上手だから、来てくれると私も助かるのよね〜。それに、一人より二人、二人より三人、家族は多いに越した事はないからね☆
…それに同世代の子がいる方があきちゃんにもいいと思うし
最後のつぶやきは聞きとれなかった。

「…春香…さん。あ…ありがとう、ござい…ます」

…私は不覚にもまた涙をこぼしてしまった。それが…私の一番望んでいた答えだったからかもしれない。


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そして、舞台はマンションへ。

「そういうわけで、今日から瑠璃ちゃんも私達と一緒に住むことになったから」
春香さんが簡潔過ぎる説明をする。

「えっと、その、………加藤瑠璃です。これから…お世話になります」
私はそう言って、明君に頭を下げた。

瑠璃から明君へ
99年07月09日:17時24分49秒
扶美 / RWAK
「なに?デートのお誘い?」
まあ、いつもの通りの明の対応。
「そ、そうじゃ・・・!?」
そうじゃない、と言おうとしてこれから自分の頼もうとしていることがそうとも取れることに気がついた。
「・・・・・えへへ〜
 実は・・・買い物に付き合ってほしいですぅ〜。」
それならばいっそ、と開き直る扶美。
ちょっとかがんで斜め45度の角度で明を見上げる。
その目が「だめ?」と訴えかけていた。


扶美から、明へ
99年07月09日:15時33分06秒
/ 月夢
「ん?」
 名前を呼ばれて振り返ればいつも通り。すっかり腐れ縁というか、明を天敵扱いしている扶美である。
(なんだ、また毒味か?)
 なんだか知らないが最近扶美は時々明に自作の弁当を持ってくる、明に言わせると弁当の領域と言うよりほとんど人体実験に等しいのだが本人は嫌がらせでああいう味にしているのではなく、本気でちゃんとできていると思っているらしい。
(味見してないよなあ)
 かわりに味見してるだろう人間は思いつくのだが、きっと美味しいと言ってしまってるのではないかと思う明である。たまにはちゃんと意見を言った方がいいぞ。
「なに?人体実験はできれば遠慮……」
 とよく見ると弁当箱を持っているわけではない、となると、
(う〜む、となるとどの件だ?あれかな?それともこれか?)
 頭の中にからかったことが色々思い出される、お礼とか、相談とかそういう単語はかけらほども思い浮かばない。ついでに言うとだからといって反省もない。
(ま、いいか)
 1秒半ほど考えてあっさり難しく考えることを放棄すると明はにこにこ笑っていつものように対応する。
「なに?デートのお誘い?」
 
99年07月09日:11時11分47秒
扶美ちゃんの憂鬱 / RWAK
「ふみぃぃぃぃ〜」
扶美ちゃん、情けない声を上げて何かを見て、いや睨んでます。
机にはやりかけの宿題。
そして問題の視線の先には・・・・
カレンダー。ある日付にでっかく赤丸がつけてあります。
Xデーは近い、と言ったところでしょうか?

「こまったですぅ〜。全然わかんないですぅ〜」
またまた情けない声。
宿題がわからないわけでは、ないようですね。

「・・・・・・・・ふみっ!?」
突然奇怪な声を上げる扶美ちゃん。ちょっとアブないかも。
「なななななななな、何であいつの顔が出てくるですぅ!?」
なんか、一人で慌ててます。
「ふみぃ〜」
今度は机にへたり込んでしまいました。
「でも・・・・確かにあいつなら知ってそうですぅ・・・」
半ばあきらめた、といった感じです。
「よし!明日あいつに聞いてみるですぅ!
 そうと決まればさっさと寝るですぅ!」
あらららら。扶美ちゃんベッドに潜り込んじゃいました。
宿題はどうしたんでしょう、ねぇ?

翌日、学校で・・・・
「時之、時之!ちょっとくるですぅ!」


扶美から、明へ
99年07月08日:10時03分57秒
放課後に、彼女と彼女は再び出会う / ジョーカー
 授業の終了を告げる鐘が鳴り渡る。
 
 「さ、行こうこまち」
 
 放課後の喧噪の中、誠一郎はいつものように声を掛ける。
 だが受ける側はいつもとは違うようだ。
 
 (まだ怒ってるな) 
 
 屋上での出来事の後、なにやら暗躍してる
 のも気付いてはいた。だが受け身で対処すると
 決めているだけに実際の形となって来ないと
 どうにもならないのだ。ならばそれを待つ
 しかない。ならば、今出来る事をやるしかない。
 
 「花屋なり青果店なりでお見舞い品買わないといけないし、あまり遅くになるのも悪いだろう?」
 
 誠一郎  こまちに向かって
99年07月08日:07時44分37秒
Op・W:接触編(笑) / RWAK
花見以後のここ数日、忍の様子は変であった。
何となくぼーっとしてると言うか、心ここにあらずというか。
弁当を忘れたりして、別の人間に間接的な被害が出ていることに気がついているのだろうか?
まあ、事情が事情だけに仕方あるまい(笑)
こまち同様二度と酒は飲まないと思ったのは言うまでもない。

「忍〜、麻摘先生が職員室で『話がある』っていってたよ〜」
「あ、ああ・・・」
この調子では麻摘先生の話もどれだけ耳に入ってることやら(^^;

(ここ・・・だったな)
「ごめん。森野さんっているかな?」
教室前の廊下で若葉を呼び出す忍。
手短に今度の一件の事情を説明する。
「・・・・麻摘先生はできれば入部してほしいようなこと言ってるけど、いやだったら、はっきりいやといった方がいいよ。
 要は自分のことだからね。
 もしなんだったら、俺も相談に乗るからさ。」


忍から、若葉へ

#むう、変な文になってしまった(−−;
99年07月07日:00時55分32秒
「八つ当たりはやめよう」 / みだれかわ枕
(ほんの些細な三人称単数)
 
 
 高城直樹の見舞いに行った翌日。
 誠一郎に社会的制裁を加えるべく、こまちは暗躍した。
 
 が、誠一郎にはまったく通用しなかった。
 
 小学校四年の頃から、時折こういう事をしてきたのである。誠一郎だって対応に慣れようというものだ。
 そして昼休み。
 こまちは自らの作戦の失敗に気がついた。
 彼女の前には、ちょっとした山になった焼きそばパン。
 情報操作により、焼きそばパンの売れ行きを伸ばしたのは良かったのだが、それでは売り切れに一歩及ばなかった。
 仕方なく、一部のパンをこまち自らが買い占めたのである。
 
「……」
 
 これだけのパンをはたしてこまち個人が処理しきれるのかどうか……
 
「ううっ……」
 
 昼休み後の五時間目、こまちは『腹痛のため』授業を休んで保健室に行ってしまった。
 人を呪わば穴二つ。
 
 
 こまち。
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