天羅万象掛け合い:暴走編 LOG 012
天羅万象掛け合い所:暴走編の1998年09月14日から1999年01月11日までのログです。
99年01月11日:00時20分31秒
誠一郎 / ジョーカー
(家達、あんな処に潜んでいたのか。気配はなんとなくしていたけど…いい目してるな、あの子)
冷静な目で観察しながら思考を巡らせる誠一郎。
(花見開始してから間も無い。危険度の高い写真は撮られていないだろう。
制裁はCって処かな?それから本人だけじゃなくて隠しカメラも探さないといけないな…)
ぐるりと辺りを見回す。
(ええと、あそことあれと、あれ…こんな処かな?)
幾つか発見するも気になる物を他にも見つける。
(酔っ払いが二人に、予備軍一人。森野さんの目つきが鋭い。
家達を不穏分子と認識したかな?正解だけど。直接行動は必要無いか。
フォローと後始末だけやれば良いな)
「斜六、事の真偽は後ほどゆっくりと議論する事にして
そのゲイリースーツをとっとと脱げ」
そんな事を言いながらシーザーの背を軽く叩く。
それを受けて音も無く忠犬は移動していく。
「あっつーいいいいいい!!!」
その脇で静月が不穏な行動の後、叫ぶ。どうやら舌を火傷したらしい。
「大丈夫?港野さん。はい、ジュース」
如才無く飲み物を渡す誠一郎。だがそのせいで酔っ払い達への対応が遅れた事を
この時の彼は知る由も無かった。高を括っていたのだろう。彼女達の呑んだ酒は
普通の酒では無かったのだ……
99年01月10日:01時09分13秒
明 / 月夢
もぐもぐ、ずずー、
「ふう……」
ぱくぱく、
「ふむ…」
「あきちゃんあきちゃん、いいのほっといて?」
自分の食糧を確保して距離をおく明を春香がつつく。
「大丈夫じゃないですか?」
根拠はないが明が答える。
「まあ幸い山ですし、なにかあればそれはそれ」
来年の桜はきれいに咲くだろうがそれでいいのか?
「それにあそこに保険の先生もいますし」
「桜の下に埋めることになったら私では治せないわよ」
「おや、藤寺先生」
「私にも一杯戴けるかしら?」
藤寺先生が近寄ってきて明の側に腰を下ろすとコップを差し出す、明が手近な瓶から注ぐ。
「ふうん、なにかつぎかた慣れてるのね」
「それはもう、毎晩春香さんについでますから」
「そう」
お約束のような白々しいやりとりをしてから藤寺先生が瑠璃の方を見て、
「でも加藤さんが家達君と知り合いだとは知らなかったわね、同じ写真好きで知り合ったのかしら?」
「おや、瑠璃さん写真好きでしたっけ?」
「言わなかった?うちの編集部にも写真持ち込んでるのよ瑠璃ちゃん」
「へえ、すごいですねえ」
「でも瑠璃ちゃんの旦那様は私も知らなかったわねえ」
瑠璃の表情を見てくすくす笑いながら春香が言う。
「今度暇があったら旦那様の写真ももっていらっしゃい見てあげるから」
99年01月02日:19時58分47秒
『沈黙は金。黙っているのか黙らせるのかは、問わない』 / みだれかわ枕
(一人称単数)
「よろしかったら、ご一緒してもかまいませんか?」
か、家達の大バカッ!
何が『ご一緒してもかまいませんか?』よっ!
よりにもよってこんな怪しい格好で、こんな怪しい登場のしかたしてっ!
こいつ、変に口が軽いから、下手するとあたしがここの場所教えたこと、喋っちゃうわね。
ええい。
いっそのこと、ぶん殴って強制退場(retire)させちゃおうか……
と。
あれ?
森野の目線、変になってるわね。
あ。もしかして、これは、あたしが手を下すまでもないかな。
Lucky!
と、と、と。
あれ?
急に、なんか、目が、回って……
ああっ!?
これ、もしかしてジュースじゃなくて、お酒!?
し、しまったぁ……
あたし、またやっちゃったぁ……
と思ったときには、もう遅くって。
視界がぐるぐる回っていた。
99年01月02日:11時05分00秒
つまみ食い / MARS
「…………(っぼー)」
静月は、かなり酔っているのか動きが普段よりさらに鈍くなっているようだ。
くんくん………
何かをかぎつけたのか鍋の中をのぞき込む……
「美味しそう………」
鍋に置かれた菜箸を取り大根を取り出す。
「いたらきまーす………」
はぐ…………
…………………
…………………
「あっつーいいいいいい」(絶叫)
そら当たり前である
99年01月02日:00時03分51秒
発動・若葉ちゃん / Dr.李
”からすって光り物集めるからねぇ。おまけに子供とかがいるとどう猛になるって言うし・・・。”
鴉という言葉から、鍋をつつきつつとりとめのない至高に陥る若葉。
「そうそう………恋人………恋人………(沈黙し、額を人差し指で支える)…………恋人は若葉ちゃんでーっす!!」
ゴスゥゥッ!!
「のえぇぇ!!・・・・ナ・・ナイスタックル、静月ちゃん、内蔵がえぐられるようだわ・・・。」
右後方45度の角度から、えぐられるように抱きつかれる。
さっき何か光ったあたりに、加藤 瑠璃が近づいていくのが眼の端に見えたものの、あまりの痛さにしばらく悶絶気味である。
そうこうする内にあっちの会話が聞こえてきた。
「私は家達斜六という者です。実は以前こちらの加藤瑠璃と離婚したことがありまして、(中略)こうして今も遠くから見守ってます。
よろしかったら、ご一緒してもかまいませんか?」
「ふにゃああ………瑠璃らんてれっこん(結婚)してたんらああ……ケラケラケラ……」
「ちょっと静月ちゃん、一体何を言って・・・!?」
ふと見ると親友は何かを飲んでいた。
「うー………んんん……美味しい……」
うっすらと泣いているようだ……一体親友であるこの娘に何があったのだろうか?
「そっか、れっこんか……じゃあ私は若葉らんとれっこんしゅる………」
「ぎゃーす!」
追い打ちをかけるかの如く、若葉の痛めた横腹に静月が頭でぐりぐりをする。
「瑠璃ちゃんの知り合いと言うことなら他の人もオーケーするでしょ?みんな知り合い誘ってるしね」
春香さんだったか?
時之の保護者とか言ってた女性がそんなことを言う。
痛みでもうろうとする中、若葉の頭の思考回路はある結論を出しつつあった。
”静月がどうやら酒を飲んでるようだ”
”そこに斜六が現れた”
”怪しい”
”静月が酔ってるのは斜六の陰謀に違いない!”
”結論・人誅!”
ゆっくりと若葉が立ち上がる。
よっぱらいをあやしながら、丁寧に指をほどき、腕をほどく。
しこたま酒を飲んでるせいか、意外と聞き分けがいい。
くぅるん。
首を90度程度まわして目標を補足。
きらりーん!
怪しく若葉の両目が光る。
獲物をねらう肉食獣のようだ。
斜六に最大の危機が訪れようとしていた。
98年12月29日:21時52分46秒
酔いどれ / MARS
「ふにゃああ………瑠璃らんてれっこん(結婚)してたんらああ……ケラケラケラ……」
若葉に抱きついたまままたコップの液体を煽る。
「うー………んんん……美味しい……」
うっすらとうれし涙……そんなに上手いのだろうか?
「そっか、れっこんか……じゃあ私は若葉らんとれっこんしゅる………」
静月は若葉を抱きしめた腕に力を込めて頬ずりをする。
98年12月28日:00時40分20秒
春香 / 月夢
「ふーーん、そうなの」
拍子抜けするほどあっさり春香が頷く。この程度で動揺するようなら明の保護者などやってられない。
「まあそういう理由なら仕方ないわねー」
そういうもなにも明らかに嘘であり、春香は瑠璃の経歴は当然知っている。
「そういうことならいいんじゃない?ね、瑠璃ちゃん」
ばついち発言をしたのは瑠璃である、それをふまえて悪戯っぽい目をして春香が瑠璃に確認する。
「瑠璃ちゃんの知り合いと言うことなら他の人もオーケーするでしょ?みんな知り合い誘ってるしね」
98年12月27日:23時37分26秒
出現の斜六 / SYN
〈や・ば・い〉
加藤“没収女”瑠璃が接近してくる。それも、まっすぐこちらに。
誰がなんと言おうとやばい状態。とりあえず、動きを止め、気配を消してstay out(そのままの場所にいる)。
「……………………みつけた……、こんなところで何してるんですか?」
……。絶対この女との相性は悪い。最悪だ。ってゆうか天敵。
〈ブラフだ。確実にこの場所がわかっているわけではない。あせるな、斜六〉
そんなうちに、瑠璃の様子に気付いたのか、また二人、こちらに来る。
「あら、新しいお客様ね瑠璃ちゃんのお知り合い?それともばついちの旦那さん?」
斜六は覚悟を決めた。『近くからの盗撮』という打算が働いたというのもあるが。
ガサガサっと茂みが揺れ、ボロ布、木の枝や葉っぱを付けたカモフラージュネットを着た斜六が立ち上がった。その姿は、さながら茂みが立ち上がったかのよう。
「はじめまして、春香さん? でしたっけ? 私は家達斜六という者です。実は以前こちらの加藤瑠璃と離婚したことがありまして、(中略)こうして今も遠くから見守ってます」
いけしゃあしゃあとこんなことを言い放つ。
「よろしかったら、ご一緒してもかまいませんか?」
どーでもいいが、その暑っ苦しい服をすみやかに脱げ、斜六。
《PLより》
このあと、カメラを出すように言われたら、2〜3個くらいのカメラをあちこちから
出してきて、その人に渡します。そのうえ、フィルムも15本。
信用を得るためだったら何でもやりますって(笑)
……悪ノリのしすぎかなぁ?
98年12月27日:00時31分53秒
春香 / 月夢
「で、あっちの子は飲めるの?」
「さあ?港野さんとも飲んだことないから」
すでにできあがっている静月を見て気楽に春香と明が話す、ちなみにこの二人もそれなりにすでに量を入れてあるが傍目には全くわからない。
「まあ、本人が勝手に飲んだんですし、僕のせいじゃないから〜」
「いいかげんねー」
きっと血筋か教育の賜物だと思う。
そんなことを言いつつ二人が飲んでいると急に瑠璃が立ち上がる。
「瑠璃ちゃん?」
春香が声をかけるが黙って瑠璃は茂みに近づくきそしてそこにいる人物に声をかける。
「……………………みつけた……、こんなところで何してるんですか?」
冷え切った瑠璃の声に春香と明が顔を見合わせると春香が立ち上がり瑠璃の側まで近づいていってひょいと茂みをのぞきこむ。
「あら、新しいお客様ね瑠璃ちゃんのお知り合い?それともばついちの旦那さん?」
98年12月25日:04時34分01秒
瑠璃、発見 / tomy
tomy:さて、参加者もあらかた揃ったし、斜六くんをいつまでも待たせとくのも可哀想なので、そろそろ発見チェックといきましょうか(爆)。
せっかくだから、ここで観察技能を上級に上げてしまえ。どうせカメラマン志望だし(笑)
ときめきポイント:48→28
失恋ポイント:71/108→91/108
知覚<観察>で、9の上級は…っと、(コロコロ)、7個成功。…ワレ、発見セリ(笑)
<ここから本編>
「………?」
港野さんが暴れている中、茂みの方からかすかな音が聞こえてきた。
…何だろう? 音だけじゃない。あの茂み、一見自然に見えるけど、でも何かが違う。
気になった私は立ち上がり、その茂みの方に向かう。
「……………………みつけた」
茂みの中に、わずかに光を反射する“何か”と、その周囲にぼんやりと人影のようなものが見える。
「……、こんなところで何してるんですか?」
瑠璃から斜六へ
98年12月25日:01時08分08秒
幕間:斜六(というかタダの盗撮) / SYN
(茂みの中、〈隠身〉している斜六の内心の独り言である)
うむうむ。
いい画だ。
(かすかなシャッターの音が、茂みに吸い込まれてゆく)
題名は「酒乱」かな?
(しっかりとファインダーから若葉を外している)
98年12月23日:01時19分35秒
酒乱な静月 / MARS
どういうわけか静月は透明な液体の入ったコップを右手に、左手には「鬼殺し」と豪快な筆字のラベルが張ってある一升瓶を抱えていた。
「つひはしるきらん(次は静月ちゃん)らよーん!!ケラケラケラ」
完全にできあがってしまっている……
「えーっろー……港野静月れっす!!今年1年生なのれす!!んでんで……先輩にー……あれ?……」
一瞬動きが止まる
「先輩に美味しいものをつくってきたのおお!!おいなりさんれしょ……卵焼きれしょ………そうら!!若葉ちゃん!!今日の大学芋は完璧らよ!!」
まあ、確かにこれまでの経験のおかげで完璧な出来にはなってはいたが今回は本人がダメである。
息をつきコップに入った液体を一気に飲み干す。
「っぷっはーーー………これ甘くって美味ひーーー」
一升瓶を抱えてまるで親父である……
「うー………んと………後何を言えばいいのかな……」
ふとだれかが恋人がいるかどうかを話していたことを思い出す。
「そうそう………恋人………恋人………(沈黙し、額を人差し指で支える)…………恋人は若葉ちゃんでーっす!!」
いきなり料理中の若葉に抱きつく
98年12月22日:23時52分15秒
春香 / 月夢
「じゃあ次は私がいこうかしら」
春香がすっと立ち上がる。
「時之 春香っていいます、本業はここにいるあきちゃんの保護者、副業で雑誌の編集やってるわ」
ぽんぽんと隣にいる明の頭を叩きながら春香が言う。
「今日はあきちゃんがはめを外さないように見張りとこっちにいる瑠璃ちゃんと遊びに来たの」
もう一方の手で今度は瑠璃の頭を撫でる。
「後はただ酒を飲めると聞いたし」
よく見るといつの間にか春香の側にも空いた酒瓶があり明がすっかりお酌の係りと化している。
「まあ、マスターや店長みたいにお店やってるわけじゃないから遊びに来てとは言えないけど、ま、暇があったら今度マスターのお店でも一緒に飲みに行きましょうね……ということで次の方どうぞ」
98年12月21日:00時01分10秒
ハロルド / ジョーカー
「じゃあ、次は俺だな」
酌を受けていたハロルドがグラスを一息に飲み干して立ち上がる。
「名前はハロルド・フィールディング。見ての通り生まれは日本ではなく
国籍はUSAだ。もっともそろそろ帰化申請でも出そうかと考えているが」
ちなみに先程からストレートで何杯か干している筈なのだが顔色は全く変わっていない。
「この街で、先程Miss神坂も言ったが春夏秋冬という名前の喫茶店をやっている。
誠一郎はそこでバイトをしているんでその縁で誘って貰ったわけだ」
更に手早く住所を羅列する。まぁ疚しいところは無い(?)ので
構わないのだろう。困るのは誠一郎(?)なのだが。
「元から道楽込みでやっている店なんでな、来てくれた時はあかつきには無料サービスを
実施しよう。気軽に友達なども誘ってみてくれ。質は保証する」
愛嬌たっぷりにウインクなどもして見せる。
「自己紹介はこの辺だ。さ、次は誰だ?」
98年12月17日:00時00分22秒
秋月 / 月夢
「ん?そろそろ大人のほうも一人ぐらいは挨拶しておいた方がいいかしら?」
ハリーにお酒をついでは何かをメモっていた秋月が立ち上がる。
「初めましての人が多いから、改めて始めまして秋月っていいます、ちょっとした縁であきちゃんに誘われてお邪魔したの」
にっこり笑って明の方を向くと。
「あきちゃんとの関係は内緒だから聞かないでね、そこは大人の事情が色々あるの」
明は聞こえない振りをしてそれを聞き流す、ついでにいくつかの視線もそらっとぼける。
「お仕事は親から譲り受けた秋桜というお店をやっているわ、今度お暇があったらいらっしゃってね、サービスするわね」
といいつつ住所はあかさない一応明に気を使ってはいるらしい。
「まあ、そんなところかしら、じゃあ、次の方どうぞ」
98年12月09日:00時16分26秒
ひそひそ話 / 月夢
「あきちゃん、あきちゃん」
つんつんと春香が明の袖を引っ張ると声を潜めて問いかける。
「店長の飲んでるのってアルコールじゃないの?」
「そでしょうね、マスターがついでいるんですから」
「じゃああの子たちが飲んでいるのって?」
あの子たちというのは言わずもがな、あの二人である。
「まあ、アルコールでしょうねえ」
「飲めるの?」
聞かれて明が首を傾げる、何しろどちらともお酒を飲んだ経験がないのだ。
「さあ?何とも言えませんけど・・・・・うちの常連さんよりは飲めないと思いますが」
「それは比較にならないでしょうが」
何しろざるやらウワバミが揃っている。
「いきなり酔いつぶれたりしないでしょうね」
そうなったらつまらないじゃないと表情で訴えながら春香が聞くとうーんと明が悩む。
「きついのばっかりなの?」
「3分の1はきつめですし、3分の1はそんなでもなく、残りは何とも」
「残り?」
妙な区分に春香が聞き返すと額に手を当ててから、とことこと歩いていき、瓶をいくつかとってくる。
「なになに…………『荒魂殺し』…『楽園の林檎』…『愚者の楽園』………なにこれ?」
「秋桜の地下にあった怪しげな酒の一部です、どうせ店長とか来るだろうから試飲させようと言うことで意見が一致して持ってきたんですが」
確かに秋月の手元にある瓶のラベルもなんだか怪しげで見たこともないような柄である。
「どのくらいきついのかはあいにく僕もマスターもわかりません、マスターも飲んだことない方が面白い言うとりましたし」
「ギャンブルねえ………で悪酔いは?」
「当然わかりません」
更に声を潜めて密談をかわす。
「でも一発でつぶれるような様子はなさそうだし、面白そうですからいいのでは」
「そうね」
ちらっと見ればつぶれそうな様子は見えない、やや顔は赤くなっているし酔いの兆候も見え始めているが、すぐにこてんといくことはなさそうである。
「面白そうだし、いいか」
「ですよね」
根っこのところは似たもの同士、結局そういう結論になる。
「たまには酔って発散しないとね、花見の時ぐらい」
「まあ、なにが起ころうと無礼講ですし」
この後なにが起こるかも知らない外野はあくまでも無責任だった。
98年12月07日:22時03分48秒
自己紹介・森野3姉妹 / Dr.李
「森野 このみです。年齢は13歳です。」
にっこり笑う。髪型は肩までのロング。
色は黒で艶やかだ。
「こっちは、弟の実。11です。」
ぺこりと弟が頭を下げる。
「そんで、あちらの方で鍋つついてるのが、姉の若葉です。
少し凶暴だけど、明るくて優しい姉です。」
にっこり笑う。
「誰が凶暴なのよ、誰が。」
鍋の前で、妹に突っ込む。
「すいません、ちょっと手が放せないんで、もすこし待ってくださいね。
後ちょっとですから。」
「と見ての通り、成績は家庭科と体育しか取り柄が在りません。
先輩諸氏には、よろしくご指導お願いいたしま・・あいたっ!」
姉が投げたプラスチック製の小皿が、次女に直撃していた。
「すいません。生意気なうえ、アリもしないことを言う癖が妹にはあって・・・。」
弟がなにも言わないのは、賢明な判断らしい。
そうこう言って鍋をつつく若葉の眼に一瞬だけ、木の上に光が見えた。
”・・・・なんだろ?鴉の巣でもあるのかな?だったら気をつけないとね。”
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
結局未だに誰にもときめいていないのじゃよぉぉぉ。
若葉がんばれ、未来は遠いぞ。
そんじゃ、次の方、どうぞ。
98年12月07日:02時34分27秒
斜六の自己紹介 / SYN
時間:花見
場所:花見会場、裏山公園内の茂みの中。
**本編**
斜六は颯爽と立ち上がり、ヤケにサワヤカな自己紹介をした。
「オレは2のCの家達斜六。好きなことは写真を撮ること。近年なにかと身の危険を感じるけど、そんなことには負けない元気な17歳だ。みんな、よろしくな!」
<な〜んてことやったら、やっばいよなぁ〜>
なにしろ、学園の要注意人物(といっても“ワルイコト”をしている者から見たものだが)「氷室誠一郎」がいる。やばい。
<とわいえ、見つからなけりゃいいハナシさっ>
な〜んて思いながら、シャッターを切る。
<うむうむ。さすがは大町小町。いい子がそろってる。あの色白の娘は一年生かなっ? ボーイッシュな恰好が妙に似合ってるのがちょっともったいないねー>
をいをい、それは男だって。
「1年D組、加藤瑠璃、15歳、無所属。趣味は写真です」
聞き覚えのある声が、聞き覚えのある調子で話すのが、聞こえた。
<あれ? あれは、あの時の“没収女”?!>
異性に関係する質問が出たが、
「バツイチですから、今はいません」
……
<見事な受け答えだ。まさに人をヒかせる天才。でもホント、表情固いなー>
「あ、あの・・白石 純・・・加藤さんと同じく1年D組・・」
そのあとで顔を真っ赤にした白石純の自己紹介が始まった。
<げっ……男だったのか>
3秒ほど彼の動きが止まった。
<……新規の客がつくれるかな?>
転んでも走る男、家達斜六。最近の彼は目的と手段が逆になり始めていることを、知らない(笑)
<……同じクラスか……>
ニヤリ。
**データ**
設定ロール:
感情:ライカの少女への興味(初級):1点
ときめき:8→9
**PLより**
ひととおり自己紹介が終わってからアクションおこつもりだけど……。こまちたち、マジでやるの?(笑)
98年12月06日:21時02分46秒
『大町こまち、かく語りき』 / みだれかわ枕
「ん? つぎ、あたし?
それじゃ。
あたしが大町こまちよ。よろしく」
必要にして、十分。
簡潔過ぎる自己紹介であった。
――どうも自己紹介って、苦手なのよね。
人のことは知りたがるが、自分のことは隠したがる。
こまちの悪癖であった。
こまちの目の前には、大きな重箱がある。
聖特製の『四段重箱入りお花見専用お弁当さん』である。
これが、やたらと重い代物だ。
桜の木の下に敷き広げられたシートは、この重箱が乗っているところだけ、めり込んでいた。
これをこまちは家から歩いて持って来たのだ。
「ごめん。喉が渇いたから、乾杯の前に、失礼するわね」
と、手元にあったグラスの中身を、こくっと飲んだ。
さて。
ここで人物の位置関係を確認すると。
こまちのとなりには、ハロルドがいた。
そのまたとなり、美亜。
ハロルドのグラスは、いつの間にやら、また、消えていた。
「ん〜、やっぱ喉が渇いてると、飲み物がおいしいわね〜」
大町こまちは、先日に自宅での失態を、またも演じてしまうこととなる。
こまち。
といったところで、次のかた、どうぞ。
とりあえず、少しアルコールを入れておきましょう(笑)。
98年12月05日:02時20分51秒
ハロルド / ジョーカー
すかっ
手を伸ばした先にグラスがない。
さっき、なみなみと珍酒−妖酒かもしれない−を満たしたグラスを
其処においたはずだったんだが。
「…………あ」
そのグラスは、隣の人物の手にあった。中身を半分以上減らして。
ボトルをまじまじと眺めてみる。眉をしかめること数秒弱。
「まぁいいか」
それが結論だった。手は別のボトルに伸び、また注ぎ始める。
後々の騒動の一端はこの人物も絡んでいた。
98年12月05日:02時12分02秒
ふぅ・・・ / Karma
「と、とりあえず自己紹介は以上です。次の方どーぞ」
さっさと切り上げて、次の人に順番をまわす。
これ以上やったら何がでてくるかわかったものじゃないからだ。
(にしても・・・二人して何適当なこといってるんだが・・・・)
手近に会ったコップの中身を一気に飲み干す。
(あれ?なんか変な味・・・・)
これが後でなにを引き起こすかは・・・・まだ誰も知らない・・・・・
98年12月05日:01時34分45秒
明 / 月夢
「まるで僕が引っかけてきたかのような誤解を生む言い方しないでください」
誤解を生まれるような言動と人生を送ってきたのは明の責任だと思われるが。
「そもそもどこかから拾ってきたのかさらってきたのか、口説いてきたのかして春夏秋冬に連れ込んだのは誠一郎先輩か店長ぢゃないですか」
先日の反省はどうやらすでに記憶の外に旅立ったらしい。
「僕は人の彼女には手を出しませんしー、誠一郎先輩と一緒にいる時間を作ってあげようとささやかな善意で誘っただけですよー、くくぅーー僕って先輩思い」
絶対そこまで考えていなかったと言うより、思いつきだけで口にしていることは間違いない。
「ということで詳しい話はやっぱりご本人にどうぞ、誠一郎先輩みたいに詳しくないですしー」
98年12月05日:01時05分42秒
フォロー(?) / ジョーカー
「ご存じ無い方もいるとは思いますが春夏秋冬ってのは喫茶店です」
受けて誠一郎が補足説明をする。
「店長はあそこで早々に酒かっくらってますが」
視線の先には手持ちのグラスに喜々として芳が持ってきた珍酒を注いでいるハリー。
「で、其処でバイトしている彼女をこれ幸いと時野君が引っかけて来たので
ご出席願ったわけです。彼氏がいるかいないか、どういったのが
タイプなのかは個人のプライバシーなのでその辺は御本人にどうぞ」
98年12月05日:00時46分28秒
ちぐはぐな・・・・ / karma
「では、次の方。どうぞ」
声の内容は『次の方』を選んでないが、視線の方向から見て、
誠一郎は明らかに美亜を指名しているようだ。
(・・・・・・・・・・あとで覚えておきなさいよ)
なにをどう覚えておくのかは知らんが。
「・・・・えっと、神崎 亜美といいます。春夏秋冬で住み込みのバイトをしています」
一瞬、間を置く。運が好ければ、これだけで済ませようと考えてるのだ。
だが、この面子相手にこれだけで許してもらえる訳も無い。
たちまち続きを求める視線が集中する。
(あ、う、あ・・・・・・・・・・)
頭が一瞬パニクって、助けを求めるような視線が誠一郎の方に飛ぶ。
98年12月04日:23時57分30秒
誠一郎には効かなかった / ジョーカー
「では五番手行きます。氷室誠一郎、2のB、十六歳です」
先程の気まずい一幕も何処吹く風。平然といつもの微笑を浮かべている。
「所属は剣道部ですが出入りしているサークル、部活は数知れず。
顔の広さでは学内に並ぶ者無しと自負しています」
冗談のようだが事実。実際、煌輝学園で誠一郎の名を知らないのは
入学したばかりの一年生ぐらいな物だ。
「趣味は豊富ですが主な物は夜遊び。彼女はいませんが
好きな人はいるかも知れません。でも誰だかは秘密なので教えて上げません」
唇に指を当てて悪戯っぽく笑う。
「学内、学外に関わらずもめ事、厄介事の際には是非ご相談を。
随時受け付け中ですのでいつでもどうぞ。悪いようには致しません」
なにやら自己紹介というより商売人のようでもある。
「では、次の方。どうぞ」
♯この指名も適当なので好きな人どうぞ。
98年12月04日:21時31分37秒
純は256ポイントのダメージをうけた(純の自己紹介) / せりざわ
「バツイチですから、いまはいません・・冗談です。次の人、どうぞ」
純の瞳が転がり落ちそうなほどに開いた。見る見るうちに純の顔がさくら色に染まる。
さくらの木漏れ日の下で、少しは目立たないかもしれない。
「あ、あの・・白石 純・・・加藤さんと同じく1年D組・・」
瑠璃の言ったことがよっぽど響いたらしく硬直が直っていない。
「あの・・お花見誘っていただいて・・ありがとうございます・・・」
伏目がちにうつむいて、桜色になった顔でみんなを観ていた。
98年12月04日:03時10分32秒
瑠璃の自己紹介 / tomy
「1年D組、加藤瑠璃、15歳、無所属。趣味は写真です」
それだけで切り上げようと思ったが、不満そうな人もいる。
「他に何か?」
聞きたいことがあるんだろうか?
どこからともなく「恋人は〜?」という質問が聞こえてくる。春香さんだろうか?
「バツイチですから、今はいません」
一瞬のうちに場が凍り付く。どうも受けなかったらしい。
「…冗談です。次の人、どうぞ」
私は今だ硬直から立ち直っていない目の前の人物を次の順番に指名した。
98年12月02日:15時14分40秒
回想・・・・・・んでもって自己紹介 / RWAK
(まさかこんなに集まる花見とはねぇ)
忍はあたりを見まわしてしみじみ思う。
仲間内と思っていたから人数も少ないだろうと思っていたのだが。
春先というのになんだか鍋まであるし。
(こりゃまずったかな?)
忍はあの日の事を思い出しながらそう思った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「よう!待たせたかな?」
「いいえ、それほどは。」
それからしばらくは当り障りのない会話。
自己紹介みたいなものとか、趣味とか、行き付けのお店とか。
2人とも、家族のことには触れなかったが。
(似てるよな、どことなく)
そう思った忍はあることを切り出した。
「なあ、今度の休み暇?
・・・・・実はさ、花見に誘われたんだけどなんか照れくさくって。」
なんで照れくさいのかは言わない。
いや、なぜ照れくさかったのか思い当たらなかった。
しばしの、沈黙。
(やっぱ、だめかな?)
そう思ったとき、ゆいの口が開いた。
「いいわよ。」
飾りのない笑顔で、ゆいが答えた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(ゆい、人見知りするタイプみたいだからなぁ・・・・・
・・・・そういえば、純もそれっぽいけどよく参加したよなぁ。)
などなど。
自己紹介していた明など眼中にない。
で、それが仇になった。
「じゃ、次の方どうぞ」
いきなり自分に話が振られた。
ただ単に明の近くにいただけなのだが、話をほとんど聞いていなかった。
「え、お、俺?」
慌てる忍。
周りの目が「そう、おまえだ」と言っている。
「ふう・・・・」
覚悟は決めた。
「じゃ、二番手。2年A組、浅月忍、16歳。陸上部所属で専門は槍投げ。
俺は男っぽい性格をしているんで、あんまり色っぽい話は期待しないように。
恋人に付いてはもちろん・・・ノーコメント。」
なしと言いきろうと思ったが、出来なかった。
「俺の自己紹介はこんなところ。さて、次の奴!」
てきとーに目についた人物を指名して、忍はもといた場所に戻った。
#てきとーに指名しただけですので、次は誰でもいいです。
98年12月01日:02時00分31秒
花見 / 月夢
「…………ということで」
極めて唐突に物事というのは始まる。
「本日はお日柄も良く」
「あきちゃん、お見合いじゃないのよ」
「なんだか知らない間に盛大な式と化してますけど」
「式でもないと思うわ」
「……………………………」
つっこみに負けて思わず沈黙。
「…………ということはおいておきまして、ではお花見始めようと思います」
何故かいきなり開会の挨拶などをしている明、まあ威厳はなくても言ってしまったからには花見はついに始まったのである。
「では自己紹介なんぞからいちばん、1年B組、時之明、15歳独身です、趣味はえーーーーと綺麗なお姉さんと遊ぶこと」
その一言で何人かの目が冷たくなったような気もするがこういう場は乗りと勢い怯まず続ける明。
「うーーん、恋人は・・・・特に募集してないです」
「多いもんね」
どこからともなくそんな呟きも聞こえるがそれもあえて聞こえない振り。
「モットーは男に厳しく女性に優しくです、といったところです、では最後に景気づけに一気いきまーす」
いきなりか、お前は、などというつっこみも待たずに色がちょっと変わったジュースを一息で飲み干す明、乾杯もまだだというのに。
「どうもーーー、じゃ、次の方どうぞ」
そして何か言われる前に即座に近場の人間に話を振る。勢いだけでその場をしのぐあるいみ明を非常に良く現した自己紹介とも言える。
(あきちゃんらしいわねえ)
そうしみじみと保護者は考えたものである。
98年11月27日:02時08分32秒
戦いの後に / ジョーカー
波乱(?)を含んだ朝食も終わり食器を片付ける二人。
「それじゃあ洗い物は頼んだよ。僕はお弁当を作っちゃうからさ」
ここ数日で洗い物ぐらいは美亜も何とか出来るようになった。
誠一郎が叩き込んだのだ。被害総額は……あまり考えたくない。
ただ、料理は未だに物にはなっていないので誠一郎が分担する。
花見を楽しむならば食べる物は美味しい方が良い。そして被害は
少ない方がいいのは言うまでもない。
(まぁ僕は慣れてるからいいけどねぇ)
何も知らない罪の無い後輩達―明は除く―を巻き込むのも気の毒だ。
「さてと…」
戯言を脳裏から消し去ると手早く作業を開始する誠一郎だった。
98年11月25日:01時22分07秒
完勝 / ジョーカー
「良かった。来なかったらどうしようかと思っちゃったよ」
等といけしゃあしゃあと曰う。面の皮は厚いのだ。
「それじゃあ冷め切る前に朝御飯を食べちゃおう。
それが終わったら色々と仕事が待ってるから手伝ってね」
有無を言わさぬ笑顔で締めて朝食は再開されるのだった。
98年11月25日:01時11分36秒
・・・・・う / Karma
「あの時『有り難く参加させていただきます』って言ったよね」
(いや、あれはだって・・・・・・・)
「僕は聞いたし、ハリーも聞いた。ついでに言えばジュリアもシーザーも聞いたはずだよ」
(そりゃ聞いたかもしれないけど・・・・確かあんまり人が多くなければ、っていう条件をつけたような・・・・)
「それにもう、君の分まで用意しちゃったよ。今更行かないなんて…言わないよね?」
「・・・・・・・・・・・・・・はい」
完敗だった。
98年11月25日:01時07分18秒
駄目押し / ジョーカー
「あの時『有り難く参加させていただきます』って言ったよね」
ずいっ。正確には条件付きの賛成だったのだがそれは口にしない。
「僕は聞いたし、ハリーも聞いた。ついでに言えばジュリアもシーザーも聞いたはずだよ」
ずずいっ。残りの二人も唱和する。
「それにもう、君の分まで用意しちゃったよ。今更行かないなんて…言わないよね?」
ずずずいっ。……身体を乗り出しているわけでもないのに確かに気圧される美亜だった。
98年11月25日:00時51分42秒
・・・・・困惑 / Karma
「いや、でもあたし・・・・・・・・」
何とかして参加しないようにしようとしてみる。
はっきり言って、花見には余りいい思い出がないのだ。
(だって、さぁ・・・・花見って言うと・・・・・)
だから何とかして参加しないようにしようとしてるのだが・・・
所詮は無駄な努力なのかもしれない。
98年11月25日:00時45分39秒
残酷な事実 / ジョーカー
「ホント」
さらに追い打ちを掛ける誠一郎。
「ひょっとしたら自分は部外者だと思っていたのかも知れないけど
神坂さんが参加する事は既に決定事項になってるよ」
それは春夏秋冬で働くという時点で既に決定されていたに等しい。
「なんにしろハリー……マスターはこの手のお祭り騒ぎが大好きときているからね」
他人事のように話しているが誠一郎も充分楽しそうだ。
「それにたまには馬鹿騒ぎも良いもんだよ。ストレス発散にもなるし」
98年11月25日:00時30分19秒
え???え、え?????? / Karma
「何言ってるの、君も行くんだよ」
無情な事実が美亜の心を突き落とす。
「え?」
「こないだ、春夏秋冬で話したじゃない」
(そう言えばそんな話が出たような・・・・・でもあの時は忙しかったから生返事だったし・・・・・)
「・・・・・・・・・・うそ??」
脳味噌困惑状態である。さっきまで自分と関係無い話だと思っていたのだから無理も無い。
98年11月25日:00時25分58秒
そうは問屋が・・・・・・ / ジョーカー
「何言ってるの、君も行くんだよ」
さも当然のように断言する。
「こないだ、春夏秋冬で話したじゃない」
98年11月25日:00時16分37秒
さてさて・・・・ / karma
「じゃあ、まあいってらっしゃい。」
何気なく言う。
もとより自分とはあまり関係無いことだと思っているので気楽である。
その予想は10秒後に覆されるのだが。
98年11月25日:00時11分31秒
同じく朝食中 / ジョーカー
「朝早いって、別にこれは花見に関係なく習慣なんだけど。
規則正しく起きる癖を付けておかないと、一人暮らしはやってけないからね」
学校に関係なく洗濯物は出るし、掃除もしなければいけない。
疲れたからと言って朝食の用意を怠るわけにもいかない。
そんな事をしよう物なら同居人に引っ掻かれ、噛み付かれる。
今日はこれでも日曜なので一時間遅いのだ。
「時間より結構早いのは確かだけどね。そうだね、昨日のうちに大体の下拵えは
終わってるから、朝食の後一時間ぐらいで片付けて健司の家に行く予定だよ」
98年11月24日:23時59分10秒
朝食中 / karma
「・・・いただきます」
とりあえず食べはじめる。
美亜も徐々に生活や食事には慣れてきている。
「ところで花見って言ってたけど、なんでこんなに朝早い訳?」
朝食の手を少し休めて、誠一郎に尋ねる。
98年11月24日:23時44分06秒
朝の風景 / ジョーカー
降りてきて、ダイニングに入ると目に映るのは
テーブルに並んだ純和風の朝食。ご飯に味噌汁に……
フライパンは何処から出てきたのやら。
「それじゃ食べようか。…戴きます」
誠一郎の合図を皮切りに朝食が始まる。勿論全員の、だ。
誠一郎は滅多な事ではペットフードといった手抜きをしない。
きちんと用意された食事が床の上に並び、ジュリアもシーザーも行儀良く食事を取る。
それがここ数日で馴染んだ氷室家の朝食風景だった。
98年11月21日:01時18分26秒
不機嫌な寝覚め / Karma
む〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とりあえず解放されたので、ベッドから起き上がる。
寝覚めは最悪。
(そういえば・・・・・花見するなんて話、前聞いたような気がするけど・・・・・)
起きて軽く身支度をする。
(でも・・・・こんな朝早くから起きなくてもいいのに・・・・・)
(でも花見ねぇ・・・・・・あんまりろくな思い出ないしなぁ・・・・)
そのまま半分眠そうな目で下の階に降りていく。
98年11月17日:00時49分17秒
明 / 月夢
「マスター、起きてます?」
極力音を立てないようにそおっと家に上がる。
「………といっても起きてないだろうなあ、マスターだもんなあ」
全く信じていないことをいうと寝室の扉を開け、そして現実を確認すると納得して頷く。
「でしょうねえ」
ぐっすりと眠るマスターの枕元に近づくと目覚ましを取り上げ時間をセットし直して枕元において部屋を出る。
「…………おはよお、あきちゃん」
「おはようございます、マスター」
最初の目覚ましをセットしてから約30分、都合6回目にしてマスターが起きてくる。
「何か食べます?」
「………いい、何か飲むものちょうだい」
「はい」
かって知ったる他人の家、冷蔵庫を開けて水を取り出すとコップについで出す。
「目が覚めるまであとどのくらいかかります?」
「うーーん?そうねえ、シャワー浴びるまで待って……」
一息に飲み干すとシャワーを浴びに浴室へとマスターが消える。
「で、これだけですか?」
「そ、ご苦労様」
息も絶え絶えになりながら明が聞くとやっとマスターが頷く。
「ほんとにあきちゃん非力ねえ、駄目よもちょっと体力つけないと」
「無茶いわんでください」
構造上地下から上へ運んでは車に積み込むことの繰り返しを何往復もさせられては普通は疲れる。
「まあいいわ、で、これからどこ行くの?」
「健司先輩んとこだと思いますけど………車でどこまで入れるかが問題ですねえ」
「そのときは適当に男性陣に運ばさればいいでしょ、じゃ、乗って」
あっさり結論づけるとマスターが車に乗り込んで明を促す。
「…………女の人ってずるい」
しみじみと呟く明、なにを今更という感じだが。
「なーにぶつぶつ言ってるの、あきちゃん?」
「なんでもないですー」
ぶんぶんと首を振ると明も助手席に乗り込む。
「もりあがるといいですねえ」
「そうね、ま、お酒も提供するんだし、楽しませてもらわないとね」
98年11月17日:00時16分19秒
無慈悲な同居人 / ジョーカー
「それじゃ、朝御飯出来てるから着替えたら降りてきてね。
シーザー、行くぞ」
ようやく美亜を解放し階下のダイニングに降りていく誠一郎だった。
98年11月16日:01時36分42秒
声にならない叫び / Karma
もはや声を上げることすら出来ない。
うつ伏せになった状態では顔を上げることすらままならない。
「起きた?」
無邪気なその問いに、右手を上げて答えるのが手いっぱいである。
(ああ、なんか・・・・・・・・・・・・意識が・・・・・・)
98年11月16日:01時27分22秒
悪魔の笑い / ジョーカー
「よーし、よくやったシーザー」
ドアの隙間から部屋の灯りを付ける。
照らし出されたのはベッドとその上に
ふんぞり返ってるシーザー。と、その下敷き。
「其処で三回回れ」
唐突に追い打ちを掛ける。
シーザーは忠実に命令に従い、三回回る。
むぎゅむぎゅむぎゅ
「起きた?」
無邪気な声と顔で尋ねる誠一郎だった。
98年11月16日:01時20分28秒
むぎゅぎゅ(おっきな毛玉の襲来) / Karma
うるさい鐘の音も聞こえなくなってうとうとしはじめた瞬間・・・・・
「シーザー、GO!!」
ドアが開く音とともに何かがこっちに走ってくる。
次の瞬間
むぎゅ
身体の上に大きな衝撃。
「ぎにゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
奇怪な声を上げて思わず振り払おうとして・・・・重くて挫折する。
もはや動く体力も無くて、起きたことを片手で伝えるのが手いっぱいな美亜の上では、
仕事を完遂して誇らしげな表情のシーザーがいた。
98年11月16日:01時06分11秒
眠りを解くは王子でなく・・・・・ / ジョーカー
「日光の元での桜を見ないと対比が出来無いじゃないか」
寝言に律儀に対応する辺り、なんだかんだ言って誠一郎も暇である。
が、どうも部屋の中の気配から起きてくる様子が無い事を確認すると
誠一郎は芝居がかった表情と口調で喋り出す。
「残念だよ、神坂さん。君との間には合意は成り立たないようだね。
……ならば実力行使あるのみ!」
右手でドアを大きく開く。
「シーザー、GO!!」
掛け声に即座に反応し、シーザーは矢のように部屋に飛び込んでいった。
98年11月16日:00時53分38秒
わがままな眠り姫 / Karma
ガーン、ガーン、ガーン
音量が三割り増しになる。
思わず布団をつかむ手に力がこもる。
「いいじゃないのぉ、夜桜の方が綺麗なんだしぃ〜〜」
寝ぼけているのかなんなのか妙なことを口走る。
98年11月16日:00時48分23秒
笑う悪魔 / ジョーカー
「何言ってるの、今日は花見だってこの前言って置いたでしょう」
寝ぼけている美亜に嘆息してから切り返す。
ガーン、ガーン、ガーン
音量が三割り増しになる。
シーザーはともかくジュリアはその時点で
退避に移り、廊下の端に逃げている。
「ほらほらほら、昼までに弁当とか作っちゃうから起きた起きた!」
98年11月16日:00時41分00秒
夢見がちな朝、あるいは低血圧の寝起きの悪さの証明 / Karma
夢
夢を見ている・・・・・
幼いころに見失った残像・・・・
「・・・・・はんぶんこにしようね!」
少年がに何かを渡す。だが少年の顔はなぜか見えない。
(もうちょっとなのに・・・もうちょっとでおもいだせるのに・・・・・)
カーン、カーン、カーン
遠くの方で鐘の音が聞こえる。
その音はどんどんと大きくなっていき、すべてを飲み込もうとしてゆく。
(待って、待ってよ、・・・・・・・・・・!!!)
カーン、カーン、カーン
金物が打ち合わさる音で目が覚める。
夢を見た日の寝覚めはいつも最悪だ。
「ほら神坂さん、朝だよ、起きな」
フライパンを打ち鳴らしながら、ドアの向こうで誠一郎が起こしに来ている。
夢の中で聞いた鐘の音はどうやらこれだったらしい。
「む〜、いいじゃないの〜、今日は休みなんだし〜」
不平をたれながら布団を頭からかぶって二度寝に入る。
だが、このあとに恐るべき事体が待っていることをいまだ彼女は知らない・・・・・・・
98年11月16日:00時03分13秒
氷室家の朝 / ジョーカー
氷室家の朝は基本的に早い。性格の影響も多大だがなにせ一人暮らし
やることは多い。呑気にやっていると一限間に合わないのは確実である。
その事実は住人が一人増えたところで全く変わってないようだ。
カーン、カーン、カーン
家のどこかから金物を打ち合わせている音が聞こえる。
やってるのはエプロンを身に付け―異様に似合っている―
フライパンとお玉を持った誠一郎であった。
「ほら神坂さん、朝だよ、起きな」
ドアの前でフライパンを打ち鳴らしている誠一郎の足下で
ジュリアとシーザーは実に迷惑そうな顔をしていた。
98年11月14日:13時13分58秒
瑠璃、春香のマンションにて / tomy
ピンコーン
インターホンを押す私。
「はいは〜い」
声とともに春香さんが扉を開ける。
「こんにちわ、春香さん」
「いらっしゃい、瑠璃ちゃん」
部屋の中からは既にいい匂いが漂っている。
「あ、もう料理作ってるんですか?」
「うん、時間のかかりそうなのは先に準備始めといたわ。でも、瑠璃ちゃんに手伝って欲しい料理も、まだまたたくさんあるから心配しないで」
ウインクしながら春香さんが答える。
「はい、いくらでも扱き使って下さい」
苦笑しながら私が答える。
「殊勝ねぇ。でも本当にいいのね?」
…それから2時間後、私はちょっぴり自分の発言を後悔した。
「ふぅっ」
料理を終え、倒れるようにソファーに体を沈める私。
「あらあら、まだ若いのにだらしないわね」
「これだけの品数を同時に作ったことってないですから」
私の作ったのは8品。料理の○人じゃあるまいし、良くこんなに作れたと思う。…ま、下拵え(したごしらえ)は春香さんがしてくれてたし、ほとんどおつまみ系になっちゃったけどね。
でも、朝から準備してて、同じぐらいの品数を作ったはずの春香さんはまだまだ元気みたい。
「…春香さんは平気なんですか?」
「伊達に鍛えてないもの」
一体どこで鍛えてるんだろう?
「さ、それよりも運ぶわよ。瑠璃ちゃんも手伝って」
「はぁい」
私と春香さんは料理を車に乗せると、一路花見の会場に向かった。
98年11月05日:17時08分51秒
花暦 / せりざわ
「意外と近くにこんなとこがあったんだ」
坂井家の裏山に咲く満開の桜を見ながらそんな事を思っていた。
ソメヨシノの花言葉は「精神の美」。その言葉に恥じずに美しく散る。
ちり際にこそ美しさの神髄が有るのかもしれない。春の陽に照らし出された
桜の花が文字どおりさくら色のかげを落としていた。
手にはバスケットが握られている。中身はクラブサンドウィッチ。
女手一つで育てられたので、母は忙しい人であった。
そのため自然と料理は覚えたのだ。 この品も一時間ほどで作りあげたものである。
「天気が良くって何より」
そんなことを考えながら、坂井家の裏山を上り始めた。
98年11月01日:00時06分23秒
闇の中、待ちいるもの:家達斜六 / SYN
<花見の日、前日、阪井家裏山公園の茂みの中にて潜伏中>
彼は今、闇の中にいる。
場所は健司の家の裏にある山のうえ、寂れた公園の周りに生い茂る木々の中。
<準備は万端だ。あとは“たーげっと”が来るのを待つばかり……>
夕食は米軍の放出品であるコンバットレーションで済ませた。もちろん、“敵”に発見されないよう火は使わない。
<ここらでインパクトのある新作を出さなきゃ、新入生の開拓ができん>
新作としてのインパクト十分な写真は謎の少女に取り上げられてしまったばかり。
<そういえばうちのガッコの制服だったな>
とはいえやはり滅多にとれない“中学生お断り”な写真を取られたのはキツイ。これからも妨害されるならば毎月の借金も返せないかもしれない。
<花見か……俺も出たいなぁ……>
とか思いながらも、超コンパクトな隠し撮り用デジカメも用意しているのがなんとも。
<特記事項>
【敏捷】<隠身>成功度5(気合6点使用。技能のブースト・サイコロのブースト×3)
業45→51
<PLより>
朝まで待ちですね。
これからの予定としては「隠し撮りをしていて発見される」です。
……でも、カメラは壊したりしないでくださいね。ヨロイ狩りの八連とか、銃槍使いの銃槍と同じようなものなんで(笑)
<斜六データ変更箇所>
業51→61(所持品:カメラ(愛用):業10点)
98年10月27日:22時34分35秒
確証を探して / ひかる
こんなふうに出掛けるのはいつ以来だろう?
あの日、屋上での事がなければ私は今でも人を信じれずにいたのだろうか?
あの日、今までだれも関わってこなかった私にあいつは突っ込んできた。
それも正面から堂々と私の殻を打ち破いて…
正直言って私はあいつを軽く見ていた…いや、あいつだけでなくこの世の中全てを…
でも、いま私は公園へと向かっているのだ。あいつが屋上で話してくれたことを確かめに…
ユイから忍へ
98年10月24日:23時49分23秒
『大町こまちの朝、花見の日』 / みだれかわ枕
(三人称単数)
「う〜〜〜〜……?」
ぼりぼり頭を掻きながら、こまちはゆっくりと眼を開いた。
朝である。
いい天気だ。
スズメが鳴いている。ちゅんちゅん。
「ふぁあ?」
こまちは、ちょいとばかり寝起きが悪かった。
でもまあ、自分から起きただけ、今日はマシである。
「あ〜、そうか、今日は『Flower-viewing(花見)』だっけ……」
まだ半分目の閉じたままのこまちは、祖父とともに紅茶を飲んでいた。
生粋のイギリス人である、エドワード・セントラルタウン。彼は決して朝の紅茶を欠かさなかったし、しばしば家族をティータイムにつきあわせてもいた。
だが、最近孫娘の付き合いが悪くて、寂しく思っていたところである。
「母さん……なんか、目の覚めるもの、ある?」
なんていっているこまちを見た時のエドの喜びようといったら、なかった。
「ハナミか。あれはいいぞ。日本人にしては珍しく、アウトドア志向の強いEventだからな」
濃い目に入れたアッサムの香りを楽しみながら、エドはそう言った。
「うーん。馬鹿騒ぎって、あんまり好きじゃないんだけどなぁ」
顔をしかめながら、こまち。
紅茶が濃すぎるのだ。
「あらぁ、こまちちゃん。お友達、いっぱい来るんでしょう? 楽しいじゃなぁい!」
何やら台所でばたばたしているこまちの母、聖(ひじり)が、こまち用のトーストを運びながら、言う。
「友達ってワケじゃ、ないわよ。なんとなく、みるみるうちに人数増えちゃってるだけよ」
「でも、楽しいでしょ?」
「そんなことないって」
否定するこまち。だが、エドが経験則に基づいて、反論した。
「昔からこまちは楽しみなことがある日には、目覚まし時計のなる前に自分から起きたのう」
「う」
また顔をしかめるこまち。
紅茶は確かに濃いのだけど、照れ隠しの色合いのほうが濃かった。
「んじゃ、いってくるわ」
ブラウスにジーンズ。少し着崩し気味。いつもの格好だ。
こまちは、スニーカーを履きながら、振り返り、聖に言った。
体勢がちょっと難しい。よろめく。
「おっと」
「ハイ、こまちちゃん♪」
聖が手渡したのは、大きな風呂敷包み。角張っている。
「な、何、これ?」
「パンパカパ〜ン。お弁当よぉ。お重はなぁんと四段なのだぁ!」
「じゅ、重箱ぉ?」
こまちは大きく眼を開く。
そんな娘をまえに、聖はあっけらかんと
「みんないっぱい食べるんでしょ? 多めに持っていかなきゃあ」
「そ、そんな、わざわざ持っていかなくてもい……」
「女の子いっぱい来る中で、こまちちゃんだけ、何も持たずに行くのぉ?」
聖、不思議そうに首をかしげる。
「前にうちに来た子たち、お料理頑張ってくるんじゃないかなぁ?」
「べつにあたし、がんばんなくてもい……」
「はい。傾けないように、気をつけてねぇ♪」
結局こまちは、大きな重箱を持って、健司の家に向かうことになる。
「どーして、いまどき重箱持ち歩いて、人の家に行かなきゃなんないのよ……?」
こまち。
98年10月24日:19時56分25秒
花見前(若葉) / Dr.李
花見前日・森野家。
「おねーちゃん。買ってきたよ!」
妹このみ13才そして弟実(みのる)11才。
この家庭環境にあって、やはりたくましく育った次女と長男である。
背後にはリヤカー付き自転車”買い出し3号”が雄々しく横たわる。
「あんがと、このみ、みのる。」
そう言う若葉は、丹念にダシをとっていた。
この一週間じっくり育てた森野食堂秘伝のダシである。
妹弟に材料のかいだしを頼んでいたのだ。
北町商店街で森野三人姉妹といえば有名である。
でっかいリヤカーと古い自転車で買い出しにまわっているのだ。
早速材料の下拵えにはいる。
「実、むいて。」
「うん、ねーちゃん。」
11才にて包丁をもって厨房に立つ弟に、皮むきを命ずる。
「このみはこればらして。」
「いいよん、おねえちゃん。」
鳥を綺麗に解体していく次女。
若葉は魚をおろしつつ、野菜を切りまくる。
「ねぇ・・ねーちゃん。」
「なによ、実。」
「なんで・・鍋なの?」
「うっさいわね、みんなでわいわい食べれるっつたら鍋が一番でしょ。」
「・・・でも、花見でしょ?」
「そうよ。」
「普通は重箱じゃないの?」
「ふふふ、甘いわね、実!
普通の発想じゃぁ、高校生の男の子5人や6人まかえないのよ。
重箱はいいわ。確かに弁当には最適だし、つきものだとも思うわ。
でも、高校生の男の子のおなかを甘く見てはダメよ。
絶対、あんた以上に食べるんだから。」
「でもバーベキューの方が簡単だったんじゃないの?」
「このみ、それじゃぁ、風情がないでしょう?」
「・・・・鍋ならあるの、おねえちゃん。」
そのまま、夕食の準備になだれ込む姉妹達。
「明日はリヤカーで行くんだよね。ついっていっていい。」
「うーんどうかな?いいんじゃないの。あんまりうるさい事言う人いないだろうし。」
「わーい、ねーちゃんとお出かけだぁ。」
更に飯に突入する姉妹達。
「でもでも、周りはみんな高校生だよねぇ。」
「そーよこのみ。でも優しい人ばっかりだから大丈夫だって。お醤油取って。」
「ほい、ねーちゃん。静月ねーちゃんも来るの。」
「くるわよ、当たり前じゃない。」
「他にはどんな人が来るのー。」
「いろいろ、バリエーションは豊かだと思うわ。」
「楽しみだねぇ、明日。」
「そーねはれるといいわねぇ。」
早朝・・・
三姉妹はリヤカーに荷物をのせ、一角に向かいだした。
目指すは阪井家である。
98年10月23日:09時50分05秒
瑠璃、花見の朝に / tomy
「…ふゎぁっ」
…目が覚めた後もしばらく私はぼぉっとしていた。
時計を見る。…まだ4時。いつもより一時間早い。
どうやら興奮して寝つけなかったみたい。…子供みたい。
二度寝はできない時間なので、ゆっくり朝食をとって新聞配達に行く。年数回の休刊日以外、日曜でも新聞配達は休めないから。
…………………………
私は新聞配達を終えて、一旦双葉荘に戻った。
まだ約束の時間まで間があるので、掃除と洗濯をしておく。
終った時には時計は9時20分を回っていた。約束の時間まであと30分強。
「もう行かないと」
軽く身支度をして出かけようとした私は棚の上のライカが目に入り、ふと逡巡する。
(…そう言えば、カメラ、持っていった方がいいかな?でも春香さんにしばらく写真から遠ざかっていた方がいいかもっていわれてたし…)
しばらくそのまま立ち止まって考える。
「傷でもついたら大変だし…今日は置いて行こ」
私は口に出すことで踏ん切りをつけると、部屋を出て春香さん達のマンションに向かった。
98年10月23日:00時57分37秒
明 / 月夢
「じゃあ、明日朝一こっち寄ってくれる?春香には悪いけどこっちの荷運びお願いね」
仕事が終わってから掃除をしている明にマスターが言う。
「いいですけど、朝一マスター起きてるんですか?」
基本的に夜型のマスターの朝は限りなく遅い、昼ぐらいまでは平気で寝ていることもある。
「今日は飲まずにさっさと寝るから大丈夫よ、まあ寝てるようならたたき起こしてもかまわない……」
「いやです」
間髪入れずに明が拒否する、マスターの寝起きの悪さは一部の人間の間では有名だった、明は実際に被害にあったこともある。
「なにがあっても絶対にいやです、マスターたたき起こしたくありません」
「あのね……」
断固として首を降り続ける明にマスターがこめかみを押さえる。
「僕は二度とマスターの寝起きには立ち会わないと決めたんです〜」
「まったくこのこは………わかったわよ、ちゃんと起きるわ、それでいい?」
「はい、では朝に向かいます、お酒お願いしますね」
「はいはいわかってるわよ」
マスターは苦笑しながら頷くと店じまいを終わらせ、明も掃除を済ませる。
「でもあきちゃんや誠一郎君はいいけど他の子たちはお酒オッケーなの?」
店の戸締まりをしながらマスターが尋ねると明は軽く考えてから、
「うーん、何人かは飲めると思いますけど………一人手強い人が」
「真面目な子?」
「そですね、いい子なんですけどねえ」
しみじみと明が呟く。
「全然ダメなの?」
「正義の人ですから」
一言で評価する、誰のことを言っているかは言わずもがな。
「酔ってつぶしちゃったらどうなの?」
「口つけさすまでが大変ですよ」
「ふふ、あーきちゃん、私を誰だと思っているのかしら?」
鍵を閉めてから振り返りにこやかに笑みを浮かべるマスター。
「古今東西私に扱えない酒はないわよ、秋月の血を舐めちゃいけないわ」
「な、なにやらかす気です?」
「口当たりのいいお酒なんて意外にあるものよ、私に任せなさいって」
妙なまでにメニューが豊富で有名な秋桜だがその中でも特にアルコール系列に関してはどんなものでも出してくると言われいる、秋桜の酒蔵と秋月の腕は謎が多い。
「妙なことすると僕が後で怖いんですけど……」
「大丈夫、大丈夫気持ちよく酔っぱらえるようにしてあげるから」
「はあ……まあお願いします、じゃあまた明日」
なにを言っても無駄と判断すると明はくるっとマスターに背を向けて手を振る。
「はいはい、……そうだ、あきちゃん」
「なんです?」
秋桜の2階にある自宅にあがろうとする途中でマスターが足を止めて明を呼び止める。
「明日どうせ来るなら、今日泊まってかない?」
ぴたりと足を止め明がマスターのほうを振り返りしばらくじっとみつめる、少しの間沈黙があってからにこやかに明が微笑む。
「魅力的なお誘いですけどやめときます、春香さん心配しますから」
「そう?それは残念」
マスターのほうも同じように微笑む。
「じゃあ、また明日」
「はい、おやすみ」
「おやすみなさい」
そして何事もなかったように挨拶をすると明が帰っていく。
「なんか最近すっかりおちついたわね、あきちゃんも………無茶しなくなったのはちょっと寂しいかな?」
少し笑いながら呟くと自分の部屋へと帰っていった。
ということでお酒準備します、だーれが標的かは内緒(笑)。
98年10月19日:23時10分23秒
浅月 忍 / RWAK
「やっべぇ!約束の時間に遅れちまう!」
花見当日の朝。
忍は猛スピードで走っていた。
早くしないと待ち合わせの時間に間に合わないのだ。
(あうぅ。一緒に行くと切り出した手前遅刻はできないよなぁ)
そんな情けないことを心の中で言いながら。
何故、わざわざ待ち合わせなどしているのか。
それは純に花見を誘われた、その日の放課後までさかのぼる・・・・・
保健室を出ていく純の姿を見送った忍は、藤寺先生に礼を言った後屋上へ向かった。
約束通りユイに会うためだ。
ユイはいた。
向こうが切り出したのだ。当然といえば当然だが。
「よう!待たせたかな?」
時計が、ちょうど4時を指したときだった。
忍から、ユイへ
98年10月18日:03時12分21秒
暴走編花見の前に / tomy
花見、屋上、〆切についての提案がありますので、上のリンクから飛んで読んでみて下さい
98年10月17日:21時15分11秒
約束 / ひかる
人を信じるなんて何年ぶりだろう…
そんなことを考えてしまう。
屋上の微風にあたりながらふと時計に目をやる。
時間はもうすぐ4時…
来てくれるかしら…
ゆい から 皆様へ
98年10月17日:16時45分30秒
花見 / MARS
そこには咲き頃を少し過ぎたソメイヨシノが、その花びらで地面を染めていた。
それはまるで桜色の絨毯で敷き詰めたような風景である。
「………………綺麗………」
少しめかし込んだ静月が舞い散る桜に見とれていた。
「すてきですね!先輩!!」
健司に素直に感想を漏らす。
がちゃがちゃ……がちゃがちゃ……
しかし、そういう風情とは関係なく宴会の準備が着々と進められていた。
「…………むーーーーーー………」
少し不機嫌になったのか静月は頬をかすかに膨らませる。
98年10月15日:09時36分16秒
瑠璃、花見の予定を聞く / tomy
ピロロロロ…
携帯が私のポケットで鳴りだした。携帯はお金がかかるけど、ほとんどアパートにいなくて撮影で遠出することもある私には必需品。
誰だろうと思いながら、通話ボタンを押す。
「はい、加藤です」
「はろ〜、瑠璃ちゃん。私、春香」
「あ、こんにちわ。春香さん」
「お花見のことなんだけど、今度の日曜だそうよ。連絡遅くなっちゃったけど、予定は大丈夫?」
「はい、日曜ですね。私は大丈夫ですよ」
「じゃあ、とりあえず朝の10時ぐらいにうちに来て頂戴。そっから先は臨機応変」
「はい、わかりました」
「お弁当の準備をしていくつもりだから、瑠璃ちゃんも手伝ってね。なにせ飢えた青少年達が集まって熾烈な生存競争を繰り広げるんだから」
「あはは、はい♪」
冗談めかせた春香さんの言葉に笑いながら答える私。
「じゃ〜ね〜☆」
「はい、また日曜に」
98年10月14日:20時18分18秒
華 / せりざわ
「純、起きてる?
俺、これから用事があるからちょっと出て行く。
・・・・・本当に今日はありがとう。
今度の日曜日の事、本気で考え説いてくれないかな?」
なんか妙に女の子した忍が、保健室に差し込んでくる光で
祝福されたみたいに輝いていた。漫画の表現で、背中に光を背負ってる
構図がたまにあるけど、そんな感じだった。
(こんな、やさしい表情が、浅月先輩にもできるんだね・・)
やさしい忍のまなざしを正面から受けて、純はそんなことを思っていた。
「えーっと、目が覚めたんだからここは藤寺先生に連絡しないと、、」
そういって保健室を出ようとする純。
「そう言えば」
ドアの前でくるりと忍に振り返って
「今度の日曜日は、みんなでお花見をするんです。
よかったら先輩も来ませんか?」
純の屈託のない笑顔が忍に向けられ
「それじゃ、藤寺先生に連絡してきまーす!」
保健室のドアがばたんと音を立てて閉められた。
98年10月09日:09時33分40秒
夢からさめて / RWAK
・・・・・・夢を見ていた・・・・・
いつも見る夢だった。
闇の中をさ迷い続ける夢。
だが、今日は違った。
幼い自分の手を引いてくれている人物がいた。
闇の中をその人物に連れられて歩く。
不思議と不安感はない。
前方に光が見えた。
その光に照らされ、手を引いていた人物の姿がはっきり見えた−
「ん、んん・・・・・」
忍はそこで目を覚ました。
まだ、右手に暖かいものを感じる。
(ずっと、握っていてくれたんだ・・・・)
自然と、優しい微笑みが浮かぶ。
時計を見れば、すでに放課後だった。
屋上でユイが待ってる。何かと忙しい日だ。
「純、起きてる?
俺、これから用事があるからちょっと出てく。
・・・・・本当に今日はありがとう。
今度の日曜の事、本気で考えといてくれないかな?」
優しい微笑みのまま、純に語り掛ける忍。
その声も、いつもと違いずいぶん女らしいものになっていた事の気づいていたのだろうか?
忍から、純へ
98年09月28日:19時26分37秒
ふたり / せりざわ
「くしゅん!」
「ちょっと、大丈夫?少し休んでいったほうがいいよ」
「いえ、だいじょ、、くしゅん!」
「ほら、、やっぱり休んでいったほうがいいよ」
「そうみたいですね。」
二人が取り残された保健室。
午後の陽が差し込んでいた。
まだ、4月の春。
「ねぇ、、、、純くん」
「あ、はい?」
いきなり名前で呼ばれたので面食らってしまう。
「ごめんね、こんなことに付き合わせちゃって」心なしか忍の瞳が潤んだように見えた。
「いえ、そんなことはいいですから、早くよくなってくださいね。そしたら念のために病院にいきましょう。」忍に微笑みかける純。大きな純の瞳が細くなる。
「でも、やっぱりお礼しなくちゃ、、きがすまない、、」
「だったら、早くよくなってくださいね。それが何よりのお礼です。」
「、、、うん、、」やけに素直な忍。
「それじゃ、そろそろ休んだほうがいいですね。」忍に毛布をかけて、
「それじゃ、おやすみなさい」
「ちょっとまって、、ねぇ、、」忍の声が心持ち小さくなる。
「手、握って欲しいの、、、」
「えっ?!」状況が分からず混乱する純。
「えへへ、だめだよね。ごめんね」言った側から赤くなる忍。
「あ、そんなことでよかったら」
忍がさげた手をすっと純は握った。
「忍さんの手、とってもやさしいんですね」
「あ、あの、、、」
訳もわからずたじろく忍。
「あ、、ありがとう」 純に顔を見られないようにしてたけど、もし見られたら真っ赤だった日がいない。
「いまは、ゆっくりやすんでくださいね。」
「う、、うん」
忍は妙な安心感ー純に手を握られてること−から、いつのまにか眠りに落ちていた。忍が眠っている間、純は忍の手を握っていた。
忍が目を覚ますのは、放課後のことだった。
98年09月27日:03時01分16秒
若葉(そして・・誰もいなくなった) / Dr.李
「うひゃ〜。」
袖を引っ張られながら、小声でこんな声を上げる。
こっちもほっぺたが真っ赤だ。
「はいはい、いい子だから出てましょうね。」
藤寺先生に背中を押されるように若葉と静月は保健室を追い出された。
「浅月さん、先生ちょっと用事があるから午後から出なくちゃいけないのよ。
悪いんだけど留守番してて、どうしても具合が悪くなったら、内線で事務所に電話して、病院につれていってもらってね。
そうそう、電話と番号は枕元においとくから。」
そういいながら、行動に移す。
「それじゃぁ、お願いね。
そうそう、帰るまでに動けるようだったら、鍵は事務所に預けて置いて。」
出かけながら、白石 純に言う。
「白石君も早く授業に出なさいよ。」
そう言いながらいたずらっぽく笑う。
そして・・保健室には二人だけが残った。
がんばれ、白石!
がんばって花見に誘え(笑)
98年09月23日:20時07分35秒
きゃーきゃー / MARS
「あのさ、今度の日曜日あいてるかな?
今日のお詫びがしたいんだけど・・・・」
と忍の発言が……
「きゃーきゃー!!若葉ちゃん!忍先輩って大胆んん」
静月が顔を真っ赤にして若葉の袖を引っ張っている。
それでも声は割と小さい。
が………勘違いしていることはこの場にいる者には全て筒抜けである。
98年09月23日:13時38分03秒
爆弾無用 / せりざわ
「あのさ、今度の日曜日あいてるかな?
今日のお詫びがしたいんだけど・・・・」
「あの、そんなことはいいですから、今はしっかり、、ふ、ふぇくしょん!!」
まだはるの風はちょっと寒い。忍をかばって上着を貸していた純はちょっと風気味になってしまった。
「大丈夫か?おい?」
「いえ、だいじょう、、くしゅん!」
98年09月17日:22時13分21秒
忍・覚悟完了!(爆) / RWAK
「ええ、よろしくお願いします。」
保健室で休むことにする。
もっとも、あんな状態では他に選択の余地があるとは思えないが。
「じゃあ、あいてるベットに横になって。
・・・・とは言ってもこんな状態じゃベットまで行くのもつらいか。」
しょうがないので純の肩を借りたままベットまで移動する。
ベットに横たわりゆっくりと休める体勢になったとき、意を決したように忍が言った。
「あのさ、今度の日曜日あいてるかな?
今日のお詫びがしたいんだけど・・・・・」
ちょっとした、爆弾発言。
当然、その場に居合わせた藤寺センセ、若葉、静月にも聞こえている。
忍から、(一応)純へ
98年09月17日:21時10分14秒
突き進め若葉ちゃん / Dr.李
「まいどぉ、けが人でぇす。」
勢いよく、保健室の扉をあける。
「藤寺せんせー、お仕事ですよぉ。」
「はいはい、聞こえてるわよ。」
そういって、机から立ち上がる。
「なに、あなた達?」
そういって苦笑を浮かべる。
「具合が悪そうね。1人じゃ病院にも行けないか・・・。
放課後までここで休む?」
98年09月17日:19時34分48秒
溝 / せりざわ
「さあって、保健室にれっつごー!」
「若葉ちゃん・・・・・邪魔しちゃ悪いよ・・・
白石さん!頑張ってくださいね!私も応援してます。」
「ありがとうございます、森野さん。港野さん。」
どうやら純は2人の言葉の意味を全く理解できなかったらしい。
純は純でマジぼけらしい・・・
そして、、数分後、この一行は保健室の前にいた。
98年09月16日:22時57分17秒
勘違いな静月 / MARS
「若葉ちゃん……邪魔しちゃ悪いよ……」
何を勘違いしたのか若葉の袖をつかんでそんなことをぼそっとつぶやく……
実は狙ってないか……
「白石さん!頑張って下さいね!私も応援してます。」
どうやらマジボケらしい……
98年09月16日:19時15分24秒
冷やかし若葉ちゃん / Dr.李
「うんうん、おっけおっけ!」
そう言いつつ肩を貸す。
「他人に見られて、動揺する気持ちはよく分かるけど、 そういう客観的に見て打破されるような嘘はごまかしって言うのよ。」
にこにこ笑っている。
「さぁって、保健室にレッツゴー!」
98年09月16日:12時33分37秒
ダウト! / せりざわ
「いやぁ、だんなぁ、なかなか角にに置けないねぇ。
にくいねぇ、この色男。」
「い、いや、これは、その・・・・」
「あの、森野さん、浅月先輩、屋上で頭打っちゃって、そのショックで貧血起こしちゃったんですよ。浅月先輩を保健室に連れて行くから、ちょっと手伝ってくれませんか? 」
若葉にかけられた言葉に全く動揺したところを見せない純。正直言うと若葉のかけた言葉の意味を理解できないほどに動揺していたのだが。
「キーンコーンカーンコーン」
昼休みの終りを告げる鐘が響いた。
98年09月16日:07時34分16秒
どきどき忍ちゃん・その4 / RWAK
肩を借りて、ゆっくりと保健室へと向かう。
自分では階段を下りることすらままならないが、純のおかげで下りることが出来る。
今は心の底から純が頼もしい。
(やっぱり、男なんだなぁ)
そんなことも思ってしまう。
「いやぁ、だんなぁ、なかなかすみにおけないねぇ。
にくいねぇ、この色男。」
不意にかけられた声に思いっきり狼狽する忍。
「い、いや、これは、その・・・・」
全然言葉が出てこない。
98年09月15日:21時52分51秒
森野 若葉 / Dr.李
「いやぁ、おいしかったねぇ。」
食器を洗いながら、親友と世間話に興ずる森野若葉。
「そろそろお昼休憩も終わりだし、教室にもどんないとね。」
がらがら。
調理実習室を出て、自分たちの教室にむかう。
その途中のことだった。
「あれ、白石君じゃん。」
まじまじ。
若葉の頭の中で状況を整理しようとする動きがあった。
となりのかたは朝の人。
肩を組んでる。
ここは屋上がある。
屋上といえば、大町先輩。
大町先輩といえば色恋沙汰(←偏見)。
ピンポーン!(何かひらめいたらしい)
「いやぁ、だんなぁ、なかなか角におけないねぇ。
にくいねぇ、この色男。」
ありもしない団扇で自分を仰ぐそぶりをする。
98年09月15日:14時21分44秒
道 / せりざわ
「ごめん、保健室までいくからさ、肩貸してくれないかな?」
消え入りそうな声で純に話し掛ける忍。
「はい、僕で良かったらいいんですけど・・でも、もう少し落ち着いてからの方がいいです。」
結局、二人が屋上から保健室に向かうのは昼休み終わり近くになってからだった。
「あの、、浅月先輩、大丈夫ですか?」
純の顔の側に、忍の顔があった。
忍の吐息が、純の髪を揺らした。
二人に、ながいながい保健室への旅路の階段があった。
98年09月14日:09時30分42秒
どきどき忍ちゃん・その3 / RWAK
「うん・・・そうする。」
とても普段の忍からは想像できないか細い声でそう答える。
貧血なんて無縁の人生だったから、少々パニック状態なのだろう。
「ごめん、保健室まで行くからさ、肩貸してくれないかな?」
忍から、純へ
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