天羅万象掛け合い:暴走編 LOG 010

天羅万象掛け合い所:暴走編の1998年06月17日から1998年07月20日までのログです。


98年07月20日:02時39分03秒
/ 月夢
「そういう言葉を聞いたことがあるような気がしないでもなきにしもあらずですが・・・・」
 余裕がない割にはよく動く口である。
「えーーーと、僕が死ぬと春香さんとマスターと秋桜の常連の方とかが悲しむんで、このあたりでやめてくれるととっても僕としては嬉しいんですが・・・」
 肺の空気に余裕がないことおびただしいため、そろそろ限界近くである、いい加減意識もあやふやになってくる。
「そしたら僕も前向きに善処をしようかなって気にもなりますしー・・・春香さんに恨まれる前にやめませんかー・・・・」
 最後までのらりくらりと言いながら急速に明の意識がブラックアウトを始める。
(春香さんみたいな天使のお迎えだといいなあ・・)
 
 
98年07月20日:02時13分33秒
ハリー&誠一郎 / ジョーカー
 「はい、はひってます・・」
 
 「当然だ。入れているんだからな」
 
 この男に置いて間違えて入れてしまったと言う事は有り得ない。
 笑っちゃあいるが、こう見えても元軍人だ。
 
 「いや、ほら、てんちょー、日頃の行いが行いだし、相棒誠一郎先輩だし、この店にウェイトレスさんが居着いたためしないし・・」
 
 一言事に首が締まる…訳ではない。ただその腕は揺らがない。
 苦しくなるので絞まっていくように感じるだけだ。
 其処に美亜が止めに入る。
 
 「ちょっとちょっとハロルドさんもそこらへんにしておいてくださいよ。
 それ以上やると死んじゃいますよぉ。ほら、もうなんか顔が青くなってますよぉ。」
 
 犠牲者を見つめる表情は心配そうだ。
 
 「大丈夫だ。俺の経験によるとこの体格の人間がこの絞め方で絶命するには
 残り26秒の余裕がある」
 
 返事は極めつけに物騒だ。だが殺す気はないのだろう。多分。ゆっくりと口を開く。
  
 「俺は日本語を知ってから良い言葉を覚えた。それは口は災いの元という奴なんだが
 明は知ってるか?その言葉を肝に銘じるならMiss,神崎と春香に免じて許してやっても良いが」
 
 刻一刻とその時は迫る……(笑)
98年07月20日:01時52分44秒
美亜or亜美 / Karma
 「ちょっとちょっとハロルドさんもそこらへんにしておいてくださいよ。それ以上やると死んじゃいますよぉ。」
 急いでハリーを止めようとする。
 
 「ほら、もうなんか顔が青くなってますよぉ。」
 心配そうに明を見つめる。
98年07月20日:01時43分40秒
/ 月夢
「違うんです・・・・」
 か?といおうとする前に喉が締め付けられる。
「はい、はひってます・・」
 ぱんぱんと明が腕を叩く。
「いや、ほら、てんちょー、日頃の行いが行いだし、相棒誠一郎先輩だし、この店にウェイトレスさんが居着いたためしないし・・」
 一言言う度によけい絞められるのだが、わかっていても思わず口にしてしまう悲しい性格。
「・いや、だからあ・・・」
 それでもさらに何か言おうとするがいい加減声にならなくなってきている明だった。
98年07月20日:01時31分53秒
ハロルド / ジョーカー
 「たぶらかしたとは失敬な。人聞きが悪いじゃないか」
 
 太い腕が明の喉元に食い込む。
 
 「HAHAHA,悪い冗談を言う喉はこれかぁ?」
 
 いつの間に忍び寄ったのやら。明にチョークスリーパーを掛ける
 店長ことハロルド・フィールディングだった。
98年07月20日:01時21分58秒
/ 月夢
「藤寺先生の手厚い看護でだいたいは」
 思いっきりほっとかれて寝てただけだが。
「まあ、でもちょびっとまだ調子悪いので藤寺先生のお許しもらって帰ってきました」
 大嘘である。置き手紙残して行方くらましただけである。
「それはそれとしまして・・・」
 都合の悪い話題は横へ置き、好奇心に満ちた視線を女性に向けて尋ねる。
「てんちょーか誠一郎先輩かわかりませんけどどこでたぶらかしてきたんです?」
98年07月20日:01時13分52秒
誠一郎 / ジョーカー
 「氷室さぁん、お客様ですよぉ」
 
 店の方から美亜の声が聞こえる。
 
 「はい、只今」
 
 手元の作業を中断させてカウンターに向かう。
 
 「なんだ明じゃないか」
 
 営業用のスマイルが一瞬でいつもの誠一郎に戻る。
 
 「具合が悪いのは治ったのか?」
98年07月20日:01時01分43秒
美亜or亜美 / Karma
 「すみませーん、ここで誠一郎という怪しげな人物見ませんでしたか?」
 入り口から声が聞こえる。
 「あ、ちょっと待ってください、氷室さんなら確か今厨房の方に・・・・・」
 
 「氷室さぁん、お客様ですよぉ。」
 厨房の方に向かって声をかける。
 
 
#なんかこっちに話がまわってきたぞ(笑)
#騒動のよ・か・ん(爆)
98年07月20日:00時54分03秒
/ 月夢
「いるかな?」
 春夏秋冬の中を明がひょいとのぞき込む。先に家に寄ってきていないことを確認しているので多分ここにいるはずだが。
「あれ?新しい人かな?あの店長が認めるとは珍しい………というかよくこの店で働く気になったねえ、騙されて売られてきたかな?」
 聞かれたらはたかれるか妙に納得されそうなことを呟きながら明が店に入る。
「すみませーん、ここで誠一郎という怪しげな人物見ませんでしたか?」
98年07月18日:22時14分06秒
新しい風 / ひかる→ゆきえ
おもいっきり気が抜けてしまった。今は何も考えたくない。ただ疲れだけが身体を支配している。

「あんた、確か忍って言ったわね」
私は普段よりも1オクターブ声を低くして問いかける。

「今日の放課後…ここで合いましょう」
それだけ言うと、疲れの原因である教師を無視して屋上から姿を消す。


ひかる より
仕事の方が忙しすぎて、書き込みが出来ません。そのため、キャラクターをゆきえさんに譲渡しました。これからもよろしくつきあって下さい。

ゆきえ より
ユイちゃん(涙笑)はしばらく私が動かします。これからよろしく!
98年07月17日:21時09分21秒
秋桜 / 月夢
 とあるところに秋桜というバーがある。観光ガイドに載るほど有名な店ではないが知る人ぞ知るという一部では有名な店である。
 なぜそんなに一部では有名かというと平たく言ってしまえば風変わりであるからである。
 で、どこが風変わりかというと。
 
 その1マスター。
 マスターと呼ばれているが女性である、颯爽とした姿は男装の麗人といった風情で一部常連客にはファンまでついている。
 この姿も風変わりだが、その性格も親譲りで風変わりである、この父親、つまり先代から店を譲り受けたのだが、この先代ある日突然姿をくらまし一時期は死亡説まで流れたぐらいである、がその真相はうまい酒を探しに妻と旅に出るため、娘に押しつけて思い立ったが即吉日と出かけていったということある。
 秋月の家系は血の代わりにアルコールが流れているという由縁である。
 その2ボーイ
 店の経営方針かマスターの趣味か可愛いと言える男の子のみである、確かにこれも常連客をつける一つの要因となっているが……普通のバーとしては風変わりと言える。
 その3酒蔵
 店より広いと噂される酒蔵は古今東西の名酒珍酒奇酒を取りそろえていると言われる、その量は常連全員集めて1年中酒盛りしてもつきないと言われるほどであり、それを納める地下室の広さは路面電車が走るぐらい広いとか、昔迷い込んだボーイの一人は未だに帰ってこないなどといわれるほどである。
 ちなみにそれだけの酒をどうやって集めたかも謎である。
 その4席
 常連の中でも一部のもののみにしか座れないスツール、いつ頃始まったかわからないこの習慣もいまや絶対確実の掟となり、なにも知らない素人が近づこうものなら無言のプレッシャーを全身に浴びて手をかけることさえできないと言う。現在は4席が固定席と化している。
 それとは反対に秋桜の一番奥の二人がけの席、光のもっとも当たらない場所にあるその席はなぜか誰も座らない、カウンターと違い座ることを誰が止めるわけでもないのだがなぜか誰も座ろうとしない、秋桜永遠の謎である。
 その5メニュー
 別名電話帳、酒の量が半端でないことは前述したがバーの癖して食べるものも豊富である、一般的な定食屋やレストランのメニューのレパートリーは余裕、チョコレートパフェだろうが何だろうが出してくると言う幅広さ、ただ問題はマスターですら全てを把握していないと言うことである、先代がどれだけ謎な人物であったかが窺いしれる。
 その6客
 風変わりの店には風変わりな客が寄りつく、秋桜の常連は一癖ある人間が多い。一例を挙げるとすると。
 啓螺 智那……通称「隅の人」、年齢不詳、常連カウンターに席あり。
 カウンターの一番隅の席にいつもちょこんと腰掛けてぼへーとして酒を飲んでいる女性、とにかくぼへーとした人でなにを考えているのかなにも考えていないのかは誰にもわからない、ただとにかくぼへーとしたままお酒を飲んでいる。ただ他の客の話は聞いているらしく本当に時々だが思いだしたように口を開く、それが常に恐ろしく的を得た指摘であったり、鋭い意見だったりする、ただし一言二言話すとまたぼへーとしてしまうのが難点である、店に負けず劣らず謎な人物である。
 その7店
 明「なんでこんな店がまともに商売できてるんですか?」
 マスター「それがうちの最大の謎なのよねえ」
 ………だそうである。
 
 意味は全くありません(爆)急に思いついたんで書きたくなっただけ(笑)。 
 
98年07月16日:23時24分14秒
笑う大滝流一 / Dr.李
 やっぱりテンション高すぎかなぁ?
 
 「あぁ、まて、大町小町!」
 しかし、すでにいない。
 ちなみにこんな去りかたをするから、よけいに気に入られている事に小町は気づいていなかった。
 
 くるうりと屋上の面々を見回す。
 
 「ふ・・ふぁははははははははははは!
 さすがだと褒めておこう、大町小町。
 この大滝の前から正々堂々と逃げれるのは君だけだ!」
 
 ひとしきり笑った後、残った面々に語りかける。
 
 「心配するな、担任には私から連絡をつけてやる、今日は一日生活指導室でゆっくりしていけ。」
 
 声が妙に優しい。

-----------------------------------------
気に入ってるってのは、そのままの意味です。恋愛対象としてではありません。
98年07月16日:22時45分11秒
「笑ウ教師」 / みだれかわ枕
 こ、ここで新キャラとは……こーいう『イってる』キャラ、大好きです(笑)
 
 
(一人称単数)
 
 
「ふふ、ふははははははは、はぁーはははははははははは!」
 
 どこからか、そんな笑い声が聞こえた。
 この学園で、こういう笑い方をする人間は、決して少なくない。そういえば、あたしの幼なじみにも、一人いたわね。
 
「おぉう! その特徴ある背中は大町小町! こんな時間になぁにをやっている?」
 
 ……
 バカは、他にもいるわけね……
 大体、あたしの後ろ姿のどこが特徴的だっていうワケ?
 
 振り向けば、間違いない、大滝だ。
 どっか頭のネジが緩んでいるか、はずれてるか、さもなきゃもともとネジなんてない、と言われている、科学部顧問で、生活指導部の教師。
 いったいこんな時間に、何しに。
 ……ああ、今こいつは空き時間だっけ。
「大滝先生。わざわざ屋上まで走ってくる暇があったら、新聞でも読んでたらどう? 『クローン鶏とクローン卵、どっちが先か』って記事が、載ってるから」
 今朝の朝刊は読んでないけど、さっきまで、Internetのニュースページを読んでいたから、大体新聞の内容、分かる。このためだけに、PHS買って、PDAとつなげてるってのも、結構無駄かも。
 何か言いたそうな大滝の、先手を打って、もう少ししゃべる。こいつ、調子に乗らせると、いくらでも喋るからなぁ。
「こんな時間に何してたかというと、昼寝してたの。本当は授業に出るべきなのかもしれないけど、授業中ずっと寝てるよりは、屋上にいたほうが、教師の皆さんに迷惑かけないと思って。それに、どちらかというと、先生の笑い声のほうが、授業の邪魔でしょうね。どうやったらそんなに大きな声、出せるの? もしかして先生、演劇経験者?」
 こんなにまくしたてるのって得意じゃない。でも、大滝にバカ笑いされるよりは、マシ。
「それにあたしだけ注意するのって、なんかおかしくない? 他にもいるでしょ、屋上でちょっとEnnuiな昼下がりを過ごしている連中は。それとも、あたしに特別に注意したかったの? Forgive it.(勘弁して) あたし、教師と恋に落ちる趣味なんて、ない」
 恋で思い出した。
 D組の近藤さん、今日の放課後、ちゃんと校舎裏の『伝説の樹』に行ってくれるのかしら?
「そういうコトで、先生、Good luck(ごきげんよう)」
 
 さっさと屋上から降りることにした。
 chicken raceやるバカに、大声で笑うバカ。
 付き合って、らんないわよ。
 
 さ、コンビニでも、行こ。
 焼きそばパン、あるといいんだけど。
 
 
 こまち、退場。
 
 
 ……自分のウェブページで『T.T.H.S.』というのを、不定期連載していこうと思っています。よろしければ、少し見てやって下さい。
#問題は、これを読んだ人、みんな評価に困ってるらしいってことなんですが。
 
 こまちはさっさと退場することにします。人の評価を『バカ』の一言ですませてしまうことからも分かると思いますが、こまちは、人の悩みに手を差し延べるようなキャラでは、ないと思っています。『他のキャラの因縁を刺激はするけど、解消の手伝いは絶対しない』わけです。
 さあ、直樹くんとどこかで鉢合わせしないかな?(笑)
98年07月16日:19時15分47秒
その男・大滝 流一 / Dr.李
 「ふぅ。」
 今の時間、授業はない。
 コーヒーをいれ、科学雑誌の論文のページを読む。
 「ついに成功、クローン鶏。さらなる卵の値下げに光明・・・か。」
 これ以上卵の値段がさがってどうするのか?
 そんなつっこみを入れながら、記事を読む。
 「?」
 今は授業中だ。
 何か声が聞こえなかったか?
 「いやあぁぁぁぁぁぁ」
 下か?
 いや違う、上だ!
 にやり、細身の容貌に少しの無精髭、短い髪に意外と精悍な笑み。
 「おおぅ!授業中に屋上でさぼり決め込むとは言語道断!
 天と大地がゆるしても、この大滝の眼が黒いうちは好きにはさせん!」
 がらっと扉を開け、屋上に向かう。
 「ふふ、ふははははははは、はぁーはははははははははは!」
 笑い声を響かせて、科学部顧問兼生活指導部所属の教師、大滝 流一は階段を駆け上がった。
 
 「おぉう!その特徴ある背中は大町小町!こんな時間になぁにをやっている?」
 ほんとに科学部顧問かと疑いたくなるほどの俊足であった。
 
98年07月12日:22時51分06秒
自分の中の「俺」と「私」 / RWAK
 忍は、こまちになにも言わなかった。
 
  いや、なにも言えなかった。 忍の中で、自分に対する疑問が出来ていたから。
 
 
−確かに、大馬鹿だよ。ユイも、俺も−

−放っておけば、よかったんだ。こんな奴−

 
「貴女、人のことも知らないで勝手に詮索することはやめていただけないかしら?」
 
−あんたの言うとおりだよ。今日に限って踏み込んじまった−
−だって、あなたは寂しそう。私と同じように− 

「・・・貴女は私を楽しませてくれるのかしら?」
 
−あんたを楽しませる、義理なんて、ない−
−わからない。でも、あなたが楽しんでくれれば、私も、楽しい−
 
「ずいぶん、あなたたちの『楽しみ』って、安いのね。勝っても、得るものがぜんぜんない。ホントにやるなんて、思いもしなかった」

−俺もそう思う。何でやったかが不思議なくらいだ−
−あなた、かわいそう。本当に私がなにも得るものがないと思っているの?−


−誰だよ、横からごちゃごちゃと!−
−私? 私はあなた。ずっと昔に閉じこめた、もう一人の自分−

−怖いんでしょ、独りになるのが。だから他人に踏みこめない−
−そうだよ。だからみんなと−
−でも、それじゃ誰も本当のあなたをわかってくれない−

−そんなの、いらない。独りじゃなければ、いい−
−うそつき。本当は寂しいくせに−

−今が、本当に独りじゃなくなるチャンスなのよ−
−でも、どうすればいいかわからない−

−簡単よ。もう少しだけがんばって−


『ユイの、ために』

そして、忍は動いた。
 
 
#これは「深層心理レベルの葛藤」だと思ってください。
#じゃなきゃ、二重人格者だ。(^^;
98年07月12日:21時03分11秒
「Chicken race」 / みだれかわ枕
 チキン・レース。
 崖や壁に全速で突進し、ぶつかる前に、止まる。どこまで『デッドライン』に近づけるかを競う。そういうレースだ。
 技術よりも、減速しない『勇気』を競う性質が強い。
 チキンとは、Chicken heart――臆病なこと。
 参加者は、『勇気』があること、『臆病』でないことが求められる。
 
 
「ば……馬鹿馬鹿しい」
 ユイ、忍、健司のやり取りを聞いていた――聞いてしまっていたこまちは、一言、いった。
 これが『楽しみ』なのだとしたら、彼女は大馬鹿だ。
 こまちは本気で、ユイに対して、そう思った。
 
 こまちにとって、『勇気』とか『命』とかというのは、賭けのコインにはならないし、娯楽の対象にもならなかった。
 そういう事を嫌う家族に育てられたのもあるし、彼女の趣味にあわないというのもある。
 もっと即物的なものを賭けるべきだ。
 できれば、現金。
 こまちは本気で、そう思っていた。
 
 そう思っていたら、忍が、レースに『参加』していた。
 走り、跳び、立つ。
 30センチ。
 忍は、それだけの『勇気』を示した。
 
「馬鹿は一人じゃないのね……」
 髪をくしゃくしゃと掻きながら、こまちはユイと忍に近づく。
「ずいぶん、あなたたちの『楽しみ』って、安いのね。勝っても、得るものがぜんぜんない。ホントにやるなんて、思いもしなかった」
 肩をすくめ、健司のほうに振り向く。
「阪井。こんなのに付き合わなくて、正解だわ。あんたがそこまでは馬鹿じゃなくて、クラスメートとして、少しだけ、安心したわ」
 
 
 こまちから、健司へ。
98年07月12日:13時45分36秒
/ RWAK
「死んで花実は咲かないぞ」
 
  期待通りの、健司の答え。 心の中で胸をなで下ろしながら、忍はだめ押しを計る。
  ゆっくりとフェンスから入り口へ向かって歩き出す。
  何かを計るように、ゆっくりと。


「そうだな。確かに意地の張り合いで命を無駄にすることもないか。
 ・・・・・それに、あんたには勝ち目がない。」
  くるりと、フェンスのユイの方へ向き直る。
 
  同時に、フェンスのユイに向かって、ダッシュ。
  ほぼ全力の。
 
  見る見るうちに、ユイに近づく。
 
  ユイまで、後5メートル。
 
  忍が、はねた。
 
  きれいなステップで、減速をかける。
 
  ぴたり。
 
  ユイまで後30センチのところで、忍は止まった。
 
 
「こーゆうのは、得意なんだ。」
98年07月12日:12時50分03秒
健司 / ハリ=ハラ
「何でおれに聞くんだよ」
 
 当惑したように言う。
 実際、ここで話しを振られても困るのだが‥‥
 
 健司には、チキンレースをやる義理も理由も無い。
 まぁ、さすがに死なれちゃ困るが‥‥
 
「やめたらどうだ?くだらん」
 
 呆れ顔でそう二人に言う。
 
「死んで花実は咲かないぞ」
98年07月10日:23時56分39秒
誤字ら(核爆) / RWAK
 すいません。「賞賛」ではなく「勝算」です。
  気がつかれる前に訂正しておこう。
98年07月10日:23時53分48秒
売られた喧嘩(?)は買いましょう / RWAK
「へっ、まさかそんな方法でチキンレースをするとはね。
  おもしろいじゃん。やってやるぜ!」
 
  無謀なのはわかっている。だが、ここまできたらやるしかない。
 
・・・・・それに、この勝負なら、賞賛がないわけではない。
 
  だが、命の危険は犯さないほうがいい。
 
 
  わずかな期待を込めて、固まったままの健司に声をかける。

「健司、おまえはどうする?」
 
 
  忍から、健司へ
98年07月10日:22時31分40秒
復活の風 / ひかる
「そうね、貴女とのサシ勝負では面白くないわ。他の人も参加してもらって派手にやろうじゃないの」

「種目は…チキンレース。
あの壊れている柵目指して目隠しで走り何処まで近づくかの簡単なものよ」
私は柵を指さして言った。

ユイから皆さんへ このレースに参加する人は書き込みを行って下さい。結果はどうなるのでしょうか?
98年07月07日:22時03分31秒
7月7日と言えば・・・・ / RWAK
 ああ、そう言えば今日は七夕なんですねぇ・・・・
 
  実は、忍ちゃんの誕生日を7月7日にしておいて、書き込むのを忘れていましたねぇ・・・・
 
 
 
(本編ではまだまだ先だけど)忍ちゃん、16歳の誕生日おめでとう。
98年07月07日:21時41分34秒
七夕記念『7月7日、曇。』 / みだれかわ枕
 
 大町こまちが中学三年のころ。夏。
 
 
「に……日本の夏は、嫌いよ……」
 教室で、こまちはしなびたホウレンソウのようにぐったりとしていた。ブラウスのボタンをぎりぎりまで外し、スカートをばたばたと動かしている姿は、正直言っておしとやかとはいえない。
 どちらかと言えば、色気もあまりない。
 胸は(クォーターということもあってか)それなりのボリュームを誇っているのだが、表情があまりにも。
 だらしない。
「……毎年言っているな、その言葉」
 氷室誠一郎。涼しげな名を持つ少年は、汗をかいてはいるものの、きりりとした表情を崩してはいなかった。
 元来、暑いとか寒いとかで表情を崩すような質ではないのだ。
「うるさいわねぇ……あんた、family precepts(家訓)が『心中却下井の中蛙』なんじゃない?」
 違う。こまちはことわざを完全に誤解している。
 帰国子女だから、しかたないと言ってしまえばそれまでだが、それにしてもひどすぎる。
 こういう間違いを速やかに正してやるのが、友人のつとめだ。
 だが、誠一郎は。
「そうだな。氷室家の家訓は『長い物には巻かれろ』なんだ。うな重でも食いたいところだな」
 余計わけのわからないことを言っている。
「うなぎ……Eel? あんな脂っこいもの、こんな暑い時に食べたいの? 日本の食文化って、わけわかんない」
「ほう。それじゃ、こまち。お前は何が食べたいんだ?」
「うーん……Fish & Chips」
「……イギリスの食文化も、よくわからん」
 
 彼らはべつに年中、こんな脳味噌のとろけてしまったような会話をしているわけではない。
 単に熱さで、真面目に会話をする気力がないだけなのだ。
 たぶん。
 
 あと、念の為に注意しておくと、この二人、べつに『幼なじみがそのままくっついちゃった、アツアツカップル』とか『普段は嫌っているようだけども、心の奥ではいつもお互いを憎からず思っている、相思相愛コンビ』とかでは、決して、ない。
 ようするに、ただの幼なじみなのだ。
 彼らの関係がいろんな意味で進展しはじめるのは、高校生になってから。
 あと十ヶ月も先の事である。
 
 
「あ〜……涼しそう……」
 学校からの帰り、プールの横を通った時に、こまちはそうつぶやいていた。
 何のことかと思って誠一郎がこまちの視線の先を見ると、水泳部員たちが、部活の真っ最中。
「暑いのに、部活がしたいのか?」
「違うわよ。プールに入りたいって言ってるの!」
 その時、誠一郎の眼鏡がきらりと光った。
 ろくでもないことを考えた、証である。
「ほほう。プールか。いいなぁ、それ」
「……なんか下品な口調ね」
 少しこまちが後ずさりする。
「何が下品なものか。暑い時にプールに入りたい。人間の自然な欲求だよな。うん。プールに入りたい、かぁ」
「何よ、その、持って回った言い方は? いいたいことあるなら、さっさと言ったら?」
「いや、な。お前は『プールに入りたい』のであって、『泳ぎたい』わけじゃ、ないのかな、と思ってな」
 こまちが、ぎろりとにらみつける。
「何よ、それ! 何がいいたいのよ!」
「別に。お前、泳げたっけかな〜、と思ってさ」
 
 Komachi is not able to swim.
 大町こまちは、カナヅチであった。
 
「べつに問題ないじゃないか、泳げなくたって。国際救助隊で活躍したいならともかく」
 こまちの鉄拳制裁で腫れあがった頬をさすりながら、誠一郎は必死にとりなしていた。
 だが、ワガママなお姫様の機嫌は、直らない。
「どーせあたしは泳げないわよ。はっ。水より比重の重たい女に、プールに入る権利はないのよ!」
 ずいぶんと拗ねてしまっている。
 昔から、こうだったよなぁ。
 そう思いながら、誠一郎はこまちの後を歩いていた。
「それに、泳げないなら、練習すればいい」
「簡単に言うわね」
「事実、簡単さ」
「……あんたが言うと、うさんくさく聞こえる」
「ふむ。言われてみれば、そうかもしれないな」
 納得している誠一郎。
 こんなこと言われて、納得していていいのか。
「まあ、この件については、また今度、だ」
「二度と話したくないわね」
 
 
 こまちが家に帰ると、大きな笹が立てられていた。笹、というより、この大きさは竹かもしれない。
 こまちの家は、眼鏡屋である。その店先に、立てかけられているのだ。
 何やら母親――聖がやっているようだ。
「何やってるの、母さん?」
「あらぁ、こまちちゃん、お帰りなさぁい♪」
 どうやら聖は七夕飾りを飾っているらしい。
 そういえば、今日は7月7日(The seventh night of July)……
「ええと、『七夕飾り』?」
 七夕、という言葉を頭から引っ張り出すのに少々手間取ったこまち、ぶら下げられた短冊をつまみながら、そう言った。
 その短冊には
『今度の新装開店では開放台にあたりますように。聡』
 と書かれている。ずいぶんと夢のない父親に、ちょっと顔をしかめた。
「そぉよ〜♪ こまちちゃんも、一緒にどぉ?」
「べつにいいわよ。ナンセンスだわ」
 あいかわらず日本の風習にはクールな娘に、聖は
「参加することに意義があるのよぉ」
 と言った。
「……バレンタインデーと同じくらい、nonsenseだわ」
 そういって、こまちはさっさと家の中に入ってしまった。
「つまんなぁい」
 さながら5才児がするように拗ねる聖。
 そんな彼女は、これでもいい年なのである。
 
 
『七夕の今夜、日本列島は梅雨前線が日本海上空にあるため、全般に雨、または曇の見込みです』
『せっかくの七夕なのに、牽牛と織姫のロマンスは見ることができないんですね』
『とっても残念デース!』
「もうかるのは、東京ベイブリッジとラブホテルじゃない。しょうもない」
 ミもフタもないことを言いながら、こまちは自分の部屋でポテチをつまんでいた。
 あいかわらずラジオは七夕の話で盛り上がっている。
『ところでソレッタさんは……ブチッ』
 ラジオのスイッチを切って、軽く背伸び。
 その時、電話のベルが鳴った。
「はいはい……もしもし?」
「おお、こまちか」
「……人違いよ」
 そう言って切ろうとするこまち。電話の相手は、慌てたのか、叫んでいた。
「待て待て、あわてる乞食はもらいが少ないと言うだろう?」
「乞食じゃないから、問題ないわ。それじゃ」
 そう言って、しばし沈黙。
 今度は反応がないので、こまちのほうが折れた。
「何の用よ、氷室?」
「ははは。他でもない、夕方の話の続きだ」
 夕方?
 こまちが記憶の中から呼び覚ますのと同時に、誠一郎は話を続けた。
「今から、学校に来い。水着持参だ」
「はぁ?」
 間の抜けた大声を出し、こまちはきょろきょろとあたりを見渡す。べつにだれも聞いているわけではないと、気を取り直して、こう言った。
「何しようってのよ。ついに犯罪行為に及ぶつもり?」
「何言ってる。とにかく、来い。三十分後に、学校の門の前で」
 誠一郎は、何をするのかは言わなかった。だが、こまちにも、だいたい想像はつく。
「あたしをむりやり泳がせようって魂胆ね?」
「いやいや。せっかくの七夕の夜、お前の水着姿をみたいと思ってだな……」
「It is foolish you?(あんたバカ?)」
「この微妙な男心、分かってくれぃ」
「分かるわけ、ないでしょ」
「寂しいことを言うなよ。それじゃ、三十分後に」
 そして、電話は切れた。
 しばらく放心したあと、こまちはこうつぶやいた。
「なんなのよ、一体?」
 
 でも、どの水着を持って行くのか決めるのに、こまちは二十分かけてしまっていた。
 
 
「誠一郎、レイディを揶揄(からか)うのは、感心しないな」
 喫茶店『春夏秋冬』。
 そこのマスター、ハロルドは、誠一郎の保護者のような存在である。
「べつに揶揄ったわけじゃ」
 受話器をもとに戻し、グラスを片づけながら、誠一郎はそう言った。
「じゃあ、本気か?」
「さあ、どうでしょ?」
「本当に、何が本音か、分からんヤツだな」
「保護者の教育が、行き届いてますから」
「……もう少し『教育』すりゃ良かったか?」
 そういいながら、ハロルドは握り拳をつくった。
「いえ、充分です」
 首をすくめつつ、誠一郎。
「まあいいさ。今日はもういい。お姫様のところに行ってこい」
「それじゃ」
 いうが早いか。誠一郎はあっという間に『春夏秋冬』を後にしていた。
「速いな……けっこう、本気なのか?」
 
 
「何見てんのよ」
 少々遅れてやってきたこまちは、学校の校門の前で待っていた誠一郎が、やたらと自分のほうを見ていることに気がつき、じろり、と睨んだ。
「いや。いったいどんな水着を持ってきたのかなぁ、と思ってな」
「べつにあんたに見せるための水着じゃないわよ」
 暗闇でよくわからなかったが、こまちの頬が、少しだけ赤色に染まった。
「ほう。その割には、ずいぶんとゆっくりしていたようだけどな」
「うるさい」
 
 
「何でお前は、そこで期待を裏切るようなことをするかな?」
「なんであんたに期待されなきゃなんないのよ」
 こまちがワイシャツとジーンズの下に着ていた水着を見て、誠一郎は落胆の声をあげた。
 なぜならば、こまちの水着は、学校指定のスクール水着だったからだ。
「色気がなさ過ぎるぞ、お前」
「なくて結構。なんで氷室にAppealしなきゃなんないのよ」
 いろいろ考えたあげく、アピールしていると思われたら恥ずかしいからスクール水着にした、とは口が裂けても言えない。
「うーむ。ハイレグやらビキニやらが出てくると思っていたのに」
「あんた、あたしに何を期待してるの?」
「そりゃあもちろん」
 誠一郎が『期待しているもの』を言うことはできなかった。本日二回目の『鉄拳制裁』で、プールに叩き込まれたからである。
 
 どぼーん。
 
 沈んでいった誠一郎は、しばらく、浮いてこなかった。
 ただプールに落ちたにしては、あまりに長い時間。
「おーい……」
 罪悪感。
「Hey!?」
 予感。
「ちょっと……」
 蒼白。
「ひ、氷室!?」
 叫び。
 狼狽したこまちは、プールを覗き込む。だが、暗い水の中に、誠一郎の姿は認められない。
「ま、まことちゃん!?」
 そのとき。
 水の中から、手が二本、出てきた。右手と左手。同一人物の、手。
「!?」
 手は、覗き込んでいるこまちの頭をつかみ、強い力で引っ張る。
「え?」
 あっさりとこまちはプールに落ちた。
 
 どぼーん。
 
 もがく。
 だが、なかなか浮かび上がれない。
――浮かばなきゃ、死んじゃう!
 こまちは、必死にもがいた。
 だが、ただもがくだけ。浮かび上がれない。
――死んじゃう死んじゃう死んじゃう!
 それでも、もがくのは止められない。
 ひたすらにもがいてもがいて、
――ああ、このまま死んじゃうのかなぁ
 などと想像していたところで、いきなりからだが誰かに支えられた。持ち上げられる。水の中から、体がでる。
「ぶぱぁっ」
――きゃあ、酸素酸素!
 ようやく呼吸できるようになって、こまちは慌てて息を吸い、吐く。
 かなり水を飲んだらしい。むせてしまい、口から、鼻から、塩素くさい水が出る。
「ごほっ、ごほっ!」
「大丈夫か?」
 ようやく目をきつく閉じていたことに気がつき、目を開くと、ぼんやりとだが、人の顔が見える。誠一郎。
「だ、大丈夫なわけないでしょ! いきなり引きずり込むなんて、何考えてるのよ!」
「あ、いや、これくらい荒療治したら、さすがに泳げるかな、と」
 と、思ったのだが、まさか全く泳げず、溺れてしまうとは、予想外。
 しかし。
 こまちも誠一郎自身も、気がついていなかったが、誠一郎はこまちの名前を連呼しながら、彼女を持ち上げたのだ。ここまで狼狽した誠一郎は、彼にかなり近しい者でも、見たことはなかっただろう。
「ば、ばか! 何てこと、するのよ! ……恐かったんだから!」
「……すまん」
 むせたせいもあって涙目のこまちに、そう言われて、誠一郎は素直にわびた。
「こんなことになるなんて、思わなかった。俺が悪かった。すまん」
「……氷室」
 そして、二人は沈黙した。
 雲が動き、ほんの少しだけ、月と天の川が姿を見せる。
 照らし出される、二人。
「氷室」
「ん?」
 
 
 そして、鉄拳制裁。
 めりぃ。
 
 
「どこ触ってんのよ!?」
「どこって、どこも」
「うそ! 今、お尻触った!」
「触ってない!」
「だって、さっき手が動いたもん!」
「お前を抱えているのに、どうやって動かすんだ!?」
「じゃあ、さっきあたしのお尻触ったの、何?」
「さあ。霊の仕業じゃないのか?」
「ふうん。その霊って、氷室誠一郎っていう生霊じゃないの!?」
「そんなばかな。だったら、プラズマのせいだ」
「どこにどうプラズマが発生するっていうのよ! あんたの仕業じゃないの!?」
「おい、何がなんでも俺のせいか?」
「他に誰がいるっていうのよッ!?」
 
 
 姿を見せていた天の川は、ふたたび雲に隠されて。
 それでも二人は、口げんかを続けていた。
 助け出した時の、そのままで。
 
 暑い夏は、すぐそこ。
 でも、今も、あつかった。
 
 
 おわり。
 
 
 ……ば、馬鹿な話になってしまいました。
 それでも、半年ぶりの季節限定番外編、お楽しみいただけたでしょうか。
 全然七夕らしくないですが、お許しを。
98年07月06日:21時20分43秒
ロング・ショット / RWAK
「貴女、人のことも知らないで勝手に詮索することはやめていただけないかしら?」
 
  確かに、そうだ。
  今日、始めてあったばかりの人間の何を知っているのだろうか。
  彼女のことに口出しする権利もなければ、義務もない。
 
  でも、
  ここで退いてはいけない。
 
  なぜか心のどこかでそう思う。
 
「・・・貴女は私を楽しませてくれるのかしら?」
 ユイが、人を小馬鹿にした態度で言い放つ。
  でも、その目はどこか寂しげ。
 
 
(乗るか、そるか)
 忍はその目に賭けることにした。
 
  あくまで挑発に乗ったふりをしながら。
 
 
「・・・・俺を試すのか? いいぜ、やってやろうじゃないか!」
 
 
  忍から、ユイへ
 
 
  ひかる君から伝言。彼のプロバイタさんの復旧には後2、3日かかるそうです。
98年07月05日:21時25分24秒
「The rooftop」 / みだれかわ枕
(一人称単数、現在形)
 
 
「・・・貴女は私を楽しませてくれるのかしら?」
 
 あたしには、あまり関係なさそうだ。
 べつにこの子を楽しませる義理、ないし、そんな暇を持て余しているわけでも、ない。
 さあて、この子、誰だったっけ?
 
 もう一方の子。
 彼女は、浅月さん。たしか、陸上部で話題になってる。インターハイでの、期待の星。
 体育会系って、苦手なのよね。
 
「さあて、と。高いところにいると、また落っこちちゃいそうだから、どっかべつのとこにいこーっと」
 これだけ人がいたら、のんびり昼寝する気にも、なれない。
 さっさと学校フケて、Convenience storeでも、行こう。
 焼きそばパン、まだあるかな。
 
 くるっと回れ右して、下に降りる階段に向かう。
 別にこの三人がこのあと、どんな会話するのか、興味がなかったわけじゃないけど、それよりも、何よりも。
 
 あんな登場のしかたして、恥ずかしいッ!
 
 この気恥ずかしさをどうにかするには、あたしが可及的速やかにこの場を立ち去るしか、ないじゃない。
 
「それじゃ、皆さん、ごゆっくり」
 
 でも、何か引っかかる。
 
 
「・・・貴女は私を楽しませてくれるのかしら?」

 
 
 別に、あたしは、関係ない。
 でも。
 
「楽しさは、自分で見つけるほうが、いいわよ」
 
 振り向いて、こう言っていた。
 
 
 
自分で

 
何を?

 
あたしは、

 
自分自身は、どうなの?

 
 
 自分の事は、棚に上げとくことにした。
 なんか、自分がとても情けない存在に感じてしまった。
 
 最低……
 
 人の事、とやかく、言えないのに。
 
 
 こまち。
98年07月05日:09時48分26秒
吹きすさぶ風 / ひかる
「・・・」

「貴女、人のことも知らないで勝手に詮索することはやめていただけないかしら?」
私は素っ気なくそう言い放つ。
しかし、内心はとても嬉しかった。子供の頃から神童だの天才だのと言われ、
親の期待に答え続けることでしか自分の存在意義を見いだせなかった自分にとって、始めて対等に話してくれる人間がいた。
一枚の桜の花びらが春の風に舞いあげられて私の頬を掠める。

(言い方がまずかったかな・・・)内心そう考えながらも小馬鹿にしたような態度で忍を見てしまう。

「・・・貴女は私を楽しませてくれるのかしら?」


ユイから忍、そしてみんなへ

遅れましてすいません。プロバイダのトラブルでアクセスができませんでした。
98年06月30日:12時53分52秒
健司 / ハリ=ハラ
 う〜〜む‥‥
 
 どうも昼寝が出来る状況ではないな
 なんだか人も増えてしまったし‥‥
 
 ‥が、どうも立ち去り難いな(^^;;
 フェンスの上に立ってる女の子も、いまいち危なっかしいし‥
 
“つまらない日常…刺激的なことをただ求める。”‥‥か
 
「贅沢だなぁ‥」
98年06月30日:07時03分03秒
風は、止まない / RWAK
「・・・・刺激、ねえ・・・」
 どうやら自殺志願者ではないらしい。だが、彼女−ユイと名乗っていた−は刺激を求めるあまり、自分の命すらチップにするタイプの人間のようだ。かつての自分と同じように。それは、孤独を癒す為だったのだが。
 
  そんな思いを抱きつつ、ちらとこまちの方を見てから言葉を続ける。
「さっきのあれも退屈な日常って奴じゃなかなかお目にかかれないものだとは、思うけど? ・・・・それでも退屈だってんなら、いっそのことみんなで遊びに出るってのも手だな。」
 忍は、まるで自分に話しかけているかのような錯覚を覚えた。それにとまどいながらも、言葉を続ける。
「退屈なんてものは自分がそう思ってくれる限り消えはしない。
 ・・・・だがそれを忘れさせてくれるのが、仲間さ。」
 そして、改めてユイの方へと向き直る。
「・・・・あんた、ずっとひとりだったんだろ?」
 
  忍から、ユイ、健司、こまちへ
 
  なんとかお花見に誘ってもらえる状況になった、かな?
98年06月29日:23時13分29秒
誘惑の風 / ひかる
「あんた、何しようとしていたんだい?」

彼女の声に私は景色を眺めたまま呟いた。
「風を…風を感じていたのよ。
 貴女は感じないの?ここの風はとても無邪気…私を呼んでいるかのように誘うのよ」

ちなみに、今吹いている風は風速15mを越えるものであり、
普通の人であるならばかなり強いと感じるレベルである。

呆然としているだろう彼女を後目に私は目の前のフェンスに登り始める。もちろん、落ちたら命はないだろう。
でも私は絶対に落ちないという確固たる自信があった。
「つまらない日常…刺激的なことをただ求める。それが私…ユイ」
フェンスに立ち、初めて後ろを振り向く。憂いを含んだその表情は美しい顔立ちに一筋の影を落としていた。
「私に刺激を与えてくれる人はいるのかしら?」

ユイから忍、健司、小町さんへ

断っておきますが、自殺なんかするつもりはありません(笑)
98年06月29日:22時46分48秒
あ、そうそう / RWAK
 忍の<設定>に一部追加があります。
 
  感情:白石純に対する興味<初級>
 
  が朝が終わった段階で追加になっています。
98年06月29日:22時42分41秒
さて、どうでる? / RWAK
「いやあああああ!?」
 自分の叫びを上回る絶叫が聞こえたかと思えば、こまちが逆さ吊りになっていた。忍はあまりに突然のことに呆然としてしまい、状況が把握できたのは健司が小町の救出を終えた頃だった。
「大丈夫か?」
 健司がほこりを払いながらこまちに言う。幸いけがはないようだ。
 
  しかし、毒気を抜かれたというか何というか、こんな雰囲気では自殺も何もあったもんではないだろう。その点についてはこまちに感謝しながら、ユイに聞く。
「いやー、あんな大声出しといて、かつこんな事があった後で聞くのも間抜けだと思うけどさ、あんたいったい何をしてたんだ?」

  忍から、ユイへ
98年06月29日:20時29分30秒
救助作業 / ハリ=ハラ
「ちょっと待ったーーーー!」
 
(!?)
 
 「いやあああああ!?」
 
(!!??)
 
 初めの声で屋上への出口の方をむき、次の声で180度首を回す。
 あまり首には良くない(^^;;
 
「さ、阪井……良かったらでいいんだけど、おろしてくれない?」
 
「大町‥‥なにやってるんだ?」
 
 丁度顔の前辺りで、こまちの顔が不安定に揺れている。
 下着が見えている事を、指摘するべきだろうか?
 いや、指摘した時点でなにを言われるか判らない。
 ってそういう状況でもないか‥‥
 
「降ろすぞ?
 どっか引っかかってたら言ってくれ」
 
 とりあえず、気を付けながら引っかかったスカートを外し、こまちを抱き留める。
 床に降ろしてやると、服の埃を軽く払う。
 
「大丈夫か?」
98年06月29日:20時08分59秒
『春の風、一吹き』 / みだれかわ枕
「サボりはいいわねぇ。学生に許された、文化の極みよ」
 
 大町こまちは、屋上で午前中の授業をすべてサボタージュしていた。
 
 
 貯水槽の上は、こまちだけの昼寝の場所だ。コンクリートの屋根(屋上の『床』)に直接寝転がるのも好きだが、貯水槽の上は、絶対誰にも邪魔されることがないのが、いい。
 その上、時には『誰もいないところでの内緒話』を聞くチャンスもある。当然、それは全て『オーマチ・ノート』に記される。
 こまちは、ここがとても気に入っていた。
 
 少し強い風が、屋上を駆け足で通りすぎていく。
 少しだけ、スカートがはためいた。
「昨日は高城くんに大サービスしちゃったわよねぇ」
 べつに恥ずかしがっているわけではない。
「どうせなら、お金取ればよかったかなぁ」
 こんな、ろくでもないことを考えているのである。
 その時、声が聞こえた。女の子の声。
「風が…風が気持ちいい。いっそのことこの風に乗って飛んでいきたい」
 ――飛びたきゃ、飛べば?
 そう思いながら、うとうとしていた。ほかにも誰かいるらしい。何やら話し声。
 そして、いきなりの叫び。
「ちょっと待ったーーーー!」
「わっわっわっ!?」
 貯水槽の上は水平ではなく、丸みを帯びている。
 こまちは、不覚にもバランスを失って、そのままぶざまに滑り落ちた。
「いやあああああ!?」
 
 
 ぶらんぶらん。
 
 
 なんとかコンクリートとの激突は避けられたが、こまちは途中の金具にスカートが引っかかり、逆さづりになっていた。
 
「さ、阪井……良かったらでいいんだけど、おろしてくれない?」
 
 
 こまちから、健司とユイと忍へ。
 
 
 いやマジで、良かったら降ろしてくれませんかね?(笑)
98年06月29日:15時28分50秒
ひかるさん、よろしくね / せりざわ
 はじめまして ひかるさん。
 僕も、まだまだ新参者です。どうぞ、よろしくお願いします。
 
 
98年06月29日:05時38分10秒
忍・焦る / RWAK
 ・・・・授業に身が入らない・・・・
  今日何度めかの妄想(笑)を頭から振り払ったところで、ようやく忍はそのことに気づいた。
  ぼけた(と思っている)頭をすっきりさせるために顔を洗いに出たものの、効果はなし。
「・・・よし。」
 出ても出なくても同じ様な状態ならいっそのことと、午前の授業はエスケープを決め込む。 そうと決まれば行動は速い。どうせ純を待つのだからと、忍は屋上へと向かう。
 
  屋上へ出ると、先客がいた。一人は見知らぬ少女。・・・もう一人は隣のクラスの阪井健司。特に親しいというわけではないが、同じ陸上部の男子に混ざって何度か話したことがある。
 
・・・・様子がおかしい。フェンスから遠くを見つめる少女と、それを見ている健司。一言二言ではあるが何か会話も交わしている。
  自殺をしようとする少女と、それを止めようとする健司。そんな構図に見えないこともない。
(まさか、ね。)
 自分の頭によぎった不吉な考えをうち消そうとする。
  そんなとき、健司の言葉が風に乗って流れてきた。
「まさか‥‥
 自殺とか考えてる訳じゃ‥ないよな?」
 不吉な考えを裏付けるようなその言葉。
 
 思わず忍は叫んでしまっていた。
「ちょっと待ったーーーー!」
98年06月29日:05時05分15秒
初めまして、ひかるさん / RWAK
 詳しいルールについては、雑談のDr.李さんの書き込みを読んでください。あと、キャラクターのフルネームやおおざっぱな説明などを書き込んでもらえるとうれしいです。
  などと少し偉そうなことを書きましたが、私もまだ始めたばかり。お互いがんばっていきましょう。
 
 
・・・・屋上がおもしろそうなことになってるな。
  前言撤回。忍も一足速く屋上に行きましょう。
98年06月28日:23時49分38秒
健司 / ハリ=ハラ
「飛んでいきたいって‥‥(^^;;」
 
 ちょっと待ってくれよ。
 冗談だろ?
 
「まさか‥‥
 自殺とか考えてる訳じゃ‥ないよな?」
98年06月28日:23時10分49秒
吹き荒ぶ風 / ひかる
誰かやってきた。
でも私には関係ない。

「大丈夫か?」
誰かの声が聞こえた。

振り返るのもめんどくさい…


「風が…風が気持ちいい。いっそのことこの風に乗って飛んでいきたい」
ポツリと呟く…
吹き荒ぶ風に髪を流しながら…


自殺なんてしませんよ…刺激を求めているだけです。>健司さん
98年06月28日:22時29分21秒
健司 / ハリ=ハラ
 今は授業中‥‥
 
 蛇口を捻り、流しを洗い流す。
 口の横を拭うと、手に付いた水を振り落とす。
 
 この時間も、半分はもう過ぎた‥‥
 帰ってもどうせ寝るだけだし、寝るなら別の場所の方が寝心地は良い。
 足は階段に向かう。
 
 上か下か‥
 
 ‥‥上。
 
 今日は天気が良い。
 先客がいなければ、屋上がいいだろう。
 
 階段を上がりきる。
 屋上への扉は半開き‥‥
 
 先客か?
 一応確かめてから‥‥
 
 顔を出す。
 女の子の姿が見える。
 先客には違いないが、予想していた相手ではない。
 
 うむ、どうするか。
 驚かせると悪いしな。
 
 でも、こんな時間になんで屋上に居るんだ?
 いまは授業中だろ?
 う〜む‥‥
 
 そう思うと、随分と寂しそうに見えなくもないし‥‥
 まさか‥‥なぁ‥‥‥
 
「おい、大丈夫か?」
 
 健司より ひょっとして自殺するんじゃないかと思ってしまった女の子(笑)・ユイへ
98年06月28日:21時30分03秒
沈黙の風 / ひかる
 ユイは今日もまた、屋上のフェンス越しにグランドを見ていた。
いや、見ていたと表現するよりもただぼんやりと眺めていたと言った方がいいだろうか?
《つまらない》そう呟いてもそれを聞いてくれるものは誰もいない。
今は授業時間…本来ならこんなところにいてはいけないのだ。
98年06月28日:21時16分24秒
突然の乱入&誰か教えて / ひかる
Logを読ませてもらい、面白そうなので私も混ぜて下さい。
後、詳しいルールを全く知らないので誰か親切な方教えて下さい。いちお〜、天羅のTRPGはもってます。
98年06月26日:18時58分22秒
大丈夫かな? / RWAK
 一気に昼休みまで話を進めてよろしいでしょうか?
  なんか忍周りしか動きがないもので、忍を動かさないとまずいかなというような気がするんですよ。昼休み待ちといった手前もあるし・・・
98年06月25日:15時10分37秒
嵐(笑)のあと / せりざわ
 「ねぇねぇ、今の人誰なの?」
 誰とは無しに、そんな会話があがる。
 忍の行動に「避難」していた女子生徒の一人が、
 「浅月先輩っていって、陸上部のホープなんだって」
 教えてくれた。
 「おい、白石〜、なんかものすごいのに目をつけられちゃったみたいだな。」
 いつのまにか、会話に戻ってきている男子生徒。
 「しっかし、よくもあんな人がいたもんだ。制服だから女だってわかったようなもの、
 普通だったら、絶対わからないぜ。おっと、これは白石も一緒か。」
 きーんこーんかーんこーん
 がらっ
 「あ、やべえ、先生だ。じゃ、白石、サッカー部のこと、考えておいてくれよ!」
 
 
98年06月25日:01時05分19秒
忍・放心 / RWAK
 今日の忍はいつもの忍ではない。
  2−Aのメンバーが簡単にそう結論づけれるほど、忍の様子はおかしかった。
  いきなり真っ赤な顔をして教室に飛び込んで来るや、後はひたすらに落ち込みまくり。それも1時限目が終わる頃までで、後はずっとぼーっとしている。
  忍の様子に関わる様々な憶測が教室の中を飛び回るが、忍はそれすらも眼中にない様子。そのせいもあってか2−A の話題は忍一色だった。 
   当の忍はというと・・・・
(あああああああああ、何やってんだろ。あれじゃあ非道く警戒されちまうよ・・・もう陸上なんてやってくれないだろうな・・・・・マネージャーにまたどやされるんだろうな・・・・・何でこうなったんだろ・・・・) そして自分の行動を思い出して最初へ戻るを繰り返し、最後に、
(・・・・・昼休みに、あんな行動をしたことを白石に謝ろう。)
 と結論付ける。
  これが1時限目。
  それ以降は
(それにしても、白石ってきれいな髪をしていたよな。肌もきれいだし。なんか羨ましいよな。・・・・なんか興味あるな。)
 などなど、ずっと純のことを考え続けていた。
 
  とりあえず忍はこれより昼休み待ちに入ります。
98年06月24日:23時36分02秒
あらま / RWAK
>細かいことではあるのだが、若葉ちゃんはB組で、隣はC組のはず、その隣がD組だからちょっと変って感じるの。
 
  これは・・・私の書き方のミスですね。「隣の教室」を「自分の横にある教室」に読み替えてください。
98年06月24日:23時21分49秒
森野若葉 / Dr.李
細かいことではあるのだが、若葉ちゃんはB組で、隣はC組のはず、その隣がD組だからちょっと変って感じるの。
 
 「ふぅ、なにやら一波乱だねぇ・・・。」
 気を取り直して、教室の戻る。
98年06月24日:21時22分09秒
麻摘敬一 / MARS
 「あ…あららら……どうしたんだろうね?浅月君?」
 近くにいた若葉に声をかける
 「…あ!そうだ!授業の準備が!!ごめん白石君が気にしているようだったら僕が謝ってたっていっといてね!じゃ!」
 こちらはこちらでせわしない…
 
 暴走しちゃって良いんですか?…いいんです!!
 なぜならここは暴走編(笑)
98年06月24日:00時41分17秒
忍・暴走 / RWAK
「おはよう浅月君!!今日は自主練は休みかい?」
「あ、麻摘先生、おはようっす。・・・・・ちょっとマネージャーに野暮用を頼まれてまして。野暮用が終わるまで部室に入れてもらえないんですよ。」
 肩をすくめながら、少々事実を隠蔽する忍。
 
  その時、後ろからだれかが走ってくる気配。
  振り向けば、弾丸娘が走ってくる。
「あ。先生、これから野暮用を済ませますんで、それじゃ。」
 一言残して、弾丸娘に備える。
  キキキッー! そんな音が聞こえそうな急制動をかけて、弾丸娘が止まった。
「お待たせしました、D組のほーらしいです。」
 それは知っていると心の中で苦笑女口調モードに切りかえながら、
「D組って、この教室だよね?」
 と隣の教室を指さし、中をのぞき込む。
 すると・・・
「ところで、陸上のことはどうするんだ?」
 そんな会話が、耳に飛び込んできた。
 見てみれば、一人の男子生徒が別の男子生徒に話しかけてられている。
  それだけなら、よくある光景なのだが・・・
  忍の目を引いたのは、話しかけられている男子生徒の風貌。
  下手な女より、よっぽど女っぽい。 それが忍の第一印象だった。
  そして彼の柔らかそうな髪も、白い肌も、忍には無縁のもの。
  少し、彼を羨ましく思った。
  今までは、こんなことはなかったのに。
  自分の感情にとまどいながら、目の前の弾丸娘のことも忘れて、見入る。
  会話の続きが聞こえてくる。
「おまえの脚の速さじゃ、目をつけられないわけないよな」
 今足の速さで話題に上る一年生を、忍は一人しか知らない。
(じゃあ、あれが白石純・・・・)
 そう思ったときだった。
「そこでだ、おまえの脚の速さを見込んでたのみがある。
 サッカー部に入ってくれ。」
 カチン。
  なぜか、癇に障った。
「あれが、白石純だよな。」
 先ほどまでとはうってかわって、低くドスの利いた声でしゃべる。
  まるで、自分に言い聞かせるように。
  そして、そのまま駆け出す。
 

 バンッ!
 駆け込みざま、両手で純の机をたたく。
「ちょっと、まてよ。」
 純に話しかけていた男子生徒をにらみつける。
「なんだよ・・・」
 いきなりのことで驚いているのか、それともビビっているのか、にらみつけられた男子生徒の声には覇気がない。
「おい、じゃないだろう。俺が陸上部だと知っての狼藉かぁ?
 こっちは朝練つぶしてまで純に答えをもらいにきてるんだ。いきなり横から入られて『サッカー部に入らないか』じゃたまらないんだよ!」
 無茶苦茶なセリフである。もちろん忍も自分が何を行っているのかわかっていない。
「うっ・・・・」
 だが、自分が陸上部員だということと、サッカー部への勧誘に対して腹を立てていることは伝わったらしい。
「 じゃ、じゃあな白石。考えといてくれよ。」
 脱兎のごとく逃げ出す男子生徒。
「おととい来やがれ。」
 男子生徒が逃げるのを見届けてから、改めて純の方に向き直る忍。
「あ・・・・」
 いきなりのことにあっけにとられている純と目があった。
(見られた・・・・)  目の前でやっておきながら見られ他も間にもないものだが、忍の冷静になりかけた頭に、今度は恥ずかしさで血が上る。
「ええーと。オレは浅月忍。陸上部なんだけどマネージャーに頼まれて勧誘の答えを聞きに来たんだけど昼休みでいいや。屋上で待ってるから、じゃ!」 これだけいっきにまくし立てると、すさまじいスピードで教室を飛び出していく。
 
  まだ、忍は気づいていない。昼の屋上には大町小町がいる(事が多い)事を・・・・
  忍の墓穴はまだまだ深くなりそうである。
 
 
  忍だけじゃなくて、プレイヤーも暴走してます。すいません。
 
98年06月23日:20時26分45秒
突発性小型台風改め弾丸娘・・その名も森野若葉! / Dr.李
 「そうだっけ?」
 ぼけーとしてる、親友の顔をみながら、一応自分の頭を検索する。
 結論・聞いてないことは分からない。
 「まぁ、いいや、サンキュー静月ちゃん。」
 再びもとの位置にすっ飛んでいく。
 「お待たせしました、D組のほーらしいです。」
98年06月23日:17時53分48秒
朝の風景 / せりざわ
がやがやがやがや、、、
 学校の朝のいつもの風景。
 「ねぇねぇ、白石くん、何のシャンプー使ってるの?」
 「どうすれば、こんなきれいな肌になるわけ?」
 クラスの女子に質門攻めにあっている純がそこにいた。
 「あ、、あの、、」
 しどろもどろになっている純。だが、女子がたずねたくなるのも無理もない。
 純の髪はきれいだった。緩やかにウェーブのかかった柔らかい、髪。
 純の肌はきれいだった。透き通る、白い、肌。
 遠目に純を男子生徒がいぶかしげな目で見ていた。
 話の内容を聞けば、そんな事はないのだが、どうも、この現場を見て軟派なやつだと思ったらしい。
 「あの、、ですから、、なんにもしてません」
 「うそー!そうやってかくすんだから!」
 「ほんとうですってば」
 このくらいの年齢の女の子である。興味があって当然である。
 「ところで、陸上のことはどうするんだ?」
 不意に、男子生徒が話に入ってくる
 「おまえの脚の速さじゃ、目をつけられないわけないよな」
 目が笑っている
 「そこでだ、おまえの脚の速さを見込んでたのみがある。
 サッカー部に入ってくれ。」
 
98年06月23日:16時14分30秒
麻摘敬一 / MARS
 「おや?浅月君…だったかな?」
 敬一は1年の教室の前で誰かを待っているような忍を見つけた
 「おはよう浅月君!!今日は自主練は休みかい?」
 のんきに声をかける…
 ちなみに忍を休ませるように仕向けたのはこいつである…
 
 というわけで久々の登場デース
 ちなみに休ませるように指示はしたけど純君を
 勧誘せよとの命令はしてないからあしからず
 ちょっとした顔見せだからすぐ去るけどね
98年06月23日:16時06分29秒
静月 / MARS
 「静月ちゃーん、白石君何組だっけ?」
 元気のいい若葉の声が教室中にこだまする…
 「ふえ?」
 いまいち状況が確認できていないような静月…
 
 
 20秒ほど固まる…その後白石純の所属している学級を検索するのに30秒
 「えーっと…確かD組だったと思うけど?」
 分かっていることなのにも関わらず、まるまる1分かかってようやく答えを出す…
 何かショックでも与えない限り朝はいつもこんな感じである…
 「ぼーーーーーーーーーー」
 
98年06月23日:02時08分07秒
忍の、声 / RWAK
 あぅぅぅぅぅ・・・・
  忍のイメージCV(林原めぐみ)が若葉ちゃんと重なってたよぅ・・・
  でも、声のタイプが違うから、問題ないよね、ね?
  ちなみに、忍の女言葉モードの時は「ポケットの中の戦争」のクリスをイメージしてます。
98年06月23日:02時04分33秒
忍の、声 / RWAK
 あぅぅぅぅぅ・・・・
  忍のイメージCV(林原めぐみ)が若葉ちゃんと重なってたよぅ・・・
  でも、声のタイプが違うから、問題ないよね、ね?
  ちなみに、忍の女言葉モードの時は「ポケットの中の戦争」のクリスをイメージしてます。
98年06月23日:01時54分18秒
若葉、去りし後に / RWAK
「あの、ごめんなさい。いま白石純君ってきてるかな?」
「えっ?」
 不意に自分にかけられた声に、女生徒が振り返る。
「あ・・へ・・えーと。白石君ですか?」 
 しばしの間の後に返ってきた答え。
「そう、白石純君。このクラスにいるって聞いたんだけど、今きてるかな?」
 それが忍の用意していた言葉だった。が、それを発するまもなく、
「ちょっと待っててくださいね、先輩。」
 と、言い残して女生徒がすっ飛んでいってしまった。 
「あ、ちょっと!」
 と行ったところで視界にあの女生徒はいない。
「は、速い・・・」
 陸上部に入ってくれれば、即戦力になりそうな子だ。
(って、白石以外にもそんな奴が新入生にいたって麻摘先生が言ってたよな。名前は・・・・確か・・・森野若葉だっけ? 確か、完全に無視されたって言ってたよな。先生相手にシカトこく新入生だから、けっこうなまいきな奴みたいだし、違うか?)
 あの子に聞けば、はっきりする。
 
 なぜかそう確信しながら、忍は弾丸娘を、待つ。
98年06月22日:23時05分42秒
朝の若葉ちゃん / Dr.李
 「いい天気だわ・・・。」
 遅刻もせず、
 全力疾走する必要もなく、
 そのおかげで、
 早弁も、授業中の爆睡(うたた寝はここに含まれない)もする事もなく、
 平穏な日々が送れることが決定したかのような青空。
 「やっぱり平和が一番よ、そう昨日のことは昨日のこととして、前向きに生きるのよ。」
 若葉が自分の世界に突入しかけていたとき。
 
 「あの、ごめんなさい。いま白石純君ってきてるかな?」
 「えっ!」
 いきなり知ってる名前を尋ねられ、驚く。
 
 同時に認識。
 ”あっ、陸上部の人だ”
 
 「あ・・へ・・えーっと。白石君ですか?」
 ここまで聞き返してふと気がつく。
 ”白石君って何組だっけ?”
 若葉はこう言うことには頼れる相棒を頼ることにした。
 「ちょっと待っててくださいね、先輩。」
 教室の方に向かい、目指す目的地にすっ飛んでいく。
 「静月ちゃーん、白石君何組だっけ?」
98年06月22日:02時59分15秒
美亜or亜美 / Karma
 「あ、こちらこそよろしくお願いします。」
 一礼する。
 (とりあえず、仕事は手に入ったのかぁ・・・でも、あんまり目立たないようにしないとなぁ・・・)
 (父様の仕事の関係者にも結構外国の人がいるもんなぁ・・・)
98年06月22日:02時52分10秒
品定め / ジョーカー
 「ふぅむ。どう思う?誠一郎」
 
 唸って、誠一郎に振る。
 
 「基本は出来てるし後は慣れの問題じゃない?元(の顔)がいいから多少口調が硬くっても
 五月蠅いこと言わないでしょ。そもそも連中、ある程度なら日本語出来るはずだし」
 
 この店には何故か英語圏の人間の出入りが多い。何故かも何もハリーのせいだが。
 そのせいもあって英語が使えると都合がいいのだ。稀にフランス語を使う人間や
 ドイツ語、ロシア語、ポルトガル語等を使う人間も来るが、彼らは大体英語が使えるし。
 
 「OK、その程度出来れば十分だ。あとは勉強だな。ではよろしく頼むよ、Miss神崎」
98年06月22日:02時38分37秒
忍・接触 / RWAK
 朝、7時30分と言えば高校生にとってはまだ早い時間だろう。こんな時間に忍は1年生の教室前の廊下で一人たたずんでいた。窓から外を見ればちらほらと朝練を始める生徒たちの姿が見える。
「はぁ・・・」
 ため息を一つ。自分の間抜けさを恨みながら。
  習慣とは恐ろしいものだ。いつもと同じように起き、いつもと同じように家を出た。そして、いつもと同じように陸上部の部室に入り・・・・マネージャーにどやしつけられた。
  純のことは完全に失念していた。ついでに言えば昨日マネージャーに釘を差されたオーバーワークのことも。笑いながら誤魔化そうとする忍に、マネージャーは非情にも純がくるまで教室の前で待っているよう命じた。
  かくして、誰もいない1年生の教室へと向かうこととなった。
 
  8時近くなると1年生も集まり出す。その中から純を探す忍。
  と、その段階であることに気がつく。
(白石淳って・・・どいつだ?俺、特徴聞くの忘れてた。)
 忍、ミスその2である。
(しょうがない。手近なやつに聞くか。)
 ここまでたどり着くのに数分を要した。・・・もっと早く考えつけ(苦笑)。
  ただ純のことを聞くだけで、女子生徒の忍が男子生徒に声をかけるのは変だろう。となると女子生徒に声をかけるのが普通だが、忍の普段の口調ではまず退かれる。あまり気は進まないが女口調でしゃべらなければならない。
(ううっ、気が進まないな・・・)
 そこは我慢と割り切って目に付いた女生徒に声をかける。
「あの、ごめんなさい。いま白石純君ってきてるかな?」
「えっ?」
 不意に自分にかけられた声に、若葉が振り返る。
 
  今度は間違えてないな。よし。
 
  忍から、若葉へ
98年06月22日:01時34分39秒
美亜or亜美 / Karma
 「Yes.But,・・・・・・」
 少し考えてから話しはじめる。意外に流暢だが聞く人が聞けばすぐに判る特徴が一つあった。
 
 受験用の英語なのだ。会話用の英語にするには文体がすこしばかり硬すぎるわけである。
 
 「・・・・こんな程度です。あんまり得意じゃないんです、英語は。」
98年06月22日:01時01分00秒
確かに / RWAK
>しかし親に問題持ってるのって多いですな。(苦笑)
  むう、私の場合は「オカルト的なものへの恐怖」を理由付けする過程で決まったものだったりする。
  いや、ただ単に「お化けが嫌い」ではつまんないかなと思ってより深く掘り下げただけなんだが。
98年06月22日:00時47分51秒
忍・始動 / RWAK
「白石 純って知ってる?」
「へ?」
  今は放課後、場所は煌輝学園のグランド。突然投げかけられた質問に少々間抜けな答えを返したのは浅月 忍。
  陸上部の練習も終わり、帰り支度を整えている矢先の出来事だった。
「入学早々スリを捕まえたって言う1年生だろ。そいつがどうかしたのか?」
  マネージャーに女子高生らしからぬ言葉遣いで受け答えをする忍。制服の下で自己主張を続ける胸がなければ「女の子っぽい男の子」で通りそうだ。まあ、この胸も本人に言わせれば「重いだけでじゃま」な代物だそうだが。
「実はこの間、彼を陸上部にスカウトしたんだけど未だ連絡がなくて。で、忍に明日の朝一で確認してきて欲しいの。」
「確認ねえ・・・って、ちょっと待った!朝一?!朝練はどうすんだよ!」
 マネージャーの言葉にあわてる忍。無理もない。大会が近いのだ。最終調整に向けて時間を無駄には出来ない。
「忍、あなた最近オーバーワーク気味よ。大会が近いからって言うのはわかるけど、無理は禁物。休みを取るという意味も兼ねてるのよ。わかった?」
「う・・・・」
 こうなると断る理由がない。そして理由がなければ断れないのが忍の性格だ。
「わかりました。で、その白石君のクラスは?」
 
  こうして、浅月忍と白石純は出会うことになる。
 
  浅月忍・始動編です。時間的にはみんなでこまち宅に行っている頃ですね。
  と言うわけで朝、純くんのクラスの前で忍が待ちかまえているわけです。(^^;
  せりざわさん、覚悟してくださいね。(覚悟って・・・・)
 
  あ、あと書き忘れですが声のイメージはエレ=ラグです。どうもこれしか思い浮かばなかったもので・・・
98年06月22日:00時43分32秒
や、いらっしゃい。(^^) / ジョーカー
 暴走編へようこそ、RWAKさん。
 
 2−Aって事は他の二年連中とはクラスが違いますね。
 まぁ幅広い情報網を持つ二人と運動部関係のコネ持ってる主人公がいるし大した問題ではないでしょう。
 しかし親に問題持ってるのって多いですな。(苦笑)
98年06月22日:00時11分06秒
いや、言い訳じゃないけど / RWAK
 先ほど、書き込みするためにキャラ名を確認するために過去ログを読んでいる最中に気がつきました。
  大ポカMk2ですな。
98年06月22日:00時03分31秒
いぇーい!(Dead Words) / Dr.李
 又、名前を間違われてるぜ!
 これで何度目だろう、いや、責めてるわけじゃないんだ。
 
 ちなみに若葉ね、若
 若菜じゃないのよ、若葉は、はっはーん。
 
 じゃ、とりあえずそう言うことで、よろしくぅ!
98年06月21日:23時21分58秒
ひょえー! / RWAK
 いきなり2重登録!しかもこんな長文!!
  皆さんごめんなさい。私はこんなお間抜けなやつですが、温かく見守ってください。
98年06月21日:23時16分31秒
これからよろしく&キャラ紹介 / RWAK
 本日ただいまを持って暴走編に参加します、RWAKです。 今回は私のキャラクター「浅月 忍」の紹介をします。
 
  浅月 忍(アサツキ・シノブ)
  クラス:2−A クラブ:陸上部
  性別:女性   年齢:15歳
  血液型:A   身長/体重:166/54
  イメージCV:林原めぐみ
 
 
<能力>
  体力:7 活力:14
  敏捷:8 軽傷/重傷/致命:7/4/2
  知覚:6 霊力:20
  知力:5 ときめきポイント:6
  心力:5 失恋ポイント:62/108
  共感:5 設定リミット:40/50
 
 
<技能>
  やり投げ:上級 格闘戦闘:中級
  回避:中級   運動:中級
   世界史:中級  英語:初級
  話術:初級
 
 
<設定>
  設定・性格が男っぽい:中級
  感情・オカルト的なものに対する恐怖:中級
  感情・孤独に対する恐怖:初級
  感情・両親に対する不信感:初級
 
 
<設定の詳細>
  煌輝高校の陸上部に所属する2年生。陸上での種目はやり投げで、インターハイが期待されている。
  性格、言葉遣い共にかなり男っぽく、髪型もショートカット、普段着はGパン派と大きめの胸がなければ男に間違われそうな外見をしている。学校ではきちんと制服を着用しているが、言葉遣いを直さないため違和感を禁じ得ない。
  実は幼少時に親が離婚しているが、その時離婚騒動のあおりで夜の公園に一人置き去りにされ、その時よりオカルト的なものが大の苦手になっている。
   彼女はこのとき「自分はいらない子供」だとおもいこみ、現在も無意識の内に孤独を避けるよう行動してしまう。 なお現在は両親ともに別の相手と再婚しているが、幼少時の体験が両親に対する不信感となって未だしこりとして残っている。
  忍は母親に引き取られたのだが、父親方の連れ子である姉だけは、姉の涙ぐましい努力の結果によって普通に接することが出来る。
 
  以上、こんな感じです。プレイヤーとしては純や若菜と絡ませていきたいと思っていますが、果たしてどうなるやら。
  あと、忍は陸上が好きで続けているわけではありません。続けている理由は・・・エヴァのアスカと同じです。(^^;
 
  非常に長文になってしまいました、すいません。
  では、皆さん卒業までの2年間よろしくお願いします。
98年06月21日:23時12分04秒
これからよろしく&キャラ紹介 / RWAK
 本日ただいまを持って暴走編に参加します、RWAKです。 今回は私のキャラクター「浅月 忍」の紹介をします。
 
  浅月 忍(アサツキ・シノブ)
  クラス:2−A クラブ:陸上部
  性別:女性   年齢:15歳
  血液型:A   身長/体重:166/54
  イメージCV:林原めぐみ
 
 
<能力>
  体力:7 活力:14
  敏捷:8 軽傷/重傷/致命:7/4/2
  知覚:6 霊力:20
  知力:5 ときめきポイント:6
  心力:5 失恋ポイント:62/108
  共感:5 設定リミット:40/50
 
 
<技能>
  やり投げ:上級 格闘戦闘:中級
  回避:中級   運動:中級
   世界史:中級  英語:初級
  話術:初級
 
 
<設定>
  設定・性格が男っぽい:中級
  感情・オカルト的なものに対する恐怖:中級
  感情・孤独に対する恐怖:初級
  感情・両親に対する不信感:初級
 
 
<設定の詳細>
  煌輝高校の陸上部に所属する2年生。陸上での種目はやり投げで、インターハイが期待されている。
  性格、言葉遣い共にかなり男っぽく、髪型もショートカット、普段着はGパン派と大きめの胸がなければ男に間違われそうな外見をしている。学校ではきちんと制服を着用しているが、言葉遣いを直さないため違和感を禁じ得ない。
  実は幼少時に親が離婚しているが、その時離婚騒動のあおりで夜の公園に一人置き去りにされ、その時よりオカルト的なものが大の苦手になっている。
   彼女はこのとき「自分はいらない子供」だとおもいこみ、現在も無意識の内に孤独を避けるよう行動してしまう。 なお現在は両親ともに別の相手と再婚しているが、幼少時の体験が両親に対する不信感となって未だしこりとして残っている。
  忍は母親に引き取られたのだが、父親方の連れ子である姉だけは、姉の涙ぐましい努力の結果によって普通に接することが出来る。
 
  以上、こんな感じです。プレイヤーとしては純や若菜と絡ませていきたいと思っていますが、果たしてどうなるやら。
  あと、忍は陸上が好きで続けているわけではありません。続けている理由は・・・エヴァのアスカと同じです。(^^;
 
  非常に長文になってしまいました、すいません。
  では、皆さん卒業までの2年間よろしくお願いします。
98年06月20日:01時47分06秒
誠一郎&ハリー / ジョーカー
 「こーゆー人だから」
 
 カウンターで作業中の誠一郎の冷静な突っ込みが入る。きっとこの漫才は日常茶飯事なのだろう。
 実に手慣れたものだった。
 
 素知らぬ顔で誤魔化すように口笛を吹いていたハリーだったが、やにわに誠一郎に向き直る。
 
 「で、誠一郎。魂胆は何だ?」
 
 惚ける誠一郎。
 
 「え、何が?」
 
 「何年付き合ってると思っているんだ。そのくらい分かる」
 
 事も無げに断言する。
 
 「いや、何。お姫様の就職先を紹介して上げようかと思っただけだけど」
 
 誤魔化すのは諦めたらしい。あっさりとばらす。
 
 「確かに人手は幾らあっても困ることはないけどな。
 ……Miss神崎。英語の日常会話は出来るかい?」
 
 束の間考えていたかと思うと今度は美亜に矛先を向けるハリーだった。
98年06月20日:00時42分28秒
ハリー / ジョーカー
 「いい店だろ?」
 
 愛嬌のある笑みを浮かべるとハリーはウインクをしてみせる。
 
 「この店は俺の七つの自慢の内の一つだからな」
 
 と胸を張る。残りが何なのかは誠一郎も知らない。この前は五つの自慢と言っていたし。
 更にその前は十二の自慢と言っていたはずだ。
98年06月19日:01時28分19秒
自己紹介・弐 / Karma
 「あ、神崎亜美といいます。」
 掃除を一時中断してハリーに一礼する。
 
 「にしても、奇妙な店ですね。」
 あたりを見回して言う。
 「何か落ち着くような奇妙な雰囲気がしますね。」
98年06月18日:01時43分42秒
春夏秋冬にて・弐 / ジョーカー
 「それじゃ、窓を開けるのとテーブルを拭くのをお願いね」
 
 布巾を渡し簡単な指示を与えると誠一郎はカウンターの中へ入っていく。
 そのまま開店の準備を続けているとキッチリとした格好になったハリーが奥から出てくる。
 
 「改めてGood Morningだな。遅れたが喫茶店『春夏秋冬』へようこそ。
 店長のハロルド・フィールディングだ」
 
 先程の醜態は微塵も感じさせない見事な挨拶だった。
98年06月17日:18時29分57秒
「Good morning,Komachi!」 / みだれかわ枕
 大町こまちの朝は、総じて、遅い。
 しかも家族が『本人の自主性』に全て任せているため、ますます遅い。
 放って置いたら、いつまでたっても、こまちの朝は来ない。
 
 PiPiPiPi PiPiPiPi ……
 
 めざましは、今日もむなしく鳴り響いていた。
 
「う〜……」
 まあ、たまにはちゃんと起き……
 無視され続けた時計は、八時半をさしている。寝ぼすけの主人にささやかな反抗をしているかのようだ。
「ふえ?」
 状況把握までに、三十二秒。
”Why is it such time!? It is although I slept at 11 o'clock yesterday!”
(なんでこんな時間なの!? 昨日は11時には寝たのに!)
 叫んでいる間に、三秒。
 飛び起きて、
 毛布に足をからませ、
 転んで、
 ベッドから落ちるまでに、四秒。
”The glasses be where!?”
(眼鏡はどこ!?)
 もう一度叫んで、一秒。
 
 こうして貴重な四十秒が過ぎ去った。
 
 
 こまちは、身仕度には時間を掛けないたちである。
 年頃の女の子だったら、髪型を整えるのにも、それなりの時間を使うのだが。
 こまちの場合、だいたい三分。
 櫛でとかして、三つ編みにする。
 それだけ。
 眉の形を整えたりも、滅多にしない。
 そもそも自分の部屋に鏡がないんだから、たいしたことはできないのだ。
 洗面所も、顔を洗うのに使うだけ。
 恐ろしく、洒落っ気のない娘である。
 
 
「あらぁ、こまちちゃん。朝ご飯はぁ、どうするの?」
 あいかわらずの調子で、こまちの母、聖が、落ちるようにして階段を降りてきた愛娘に尋ねた。しかし、娘にそんな余裕は、ない。
「どこに食べてる暇があるのよ!」
「せっかくシャケさんがおいしく焼けたのにぃ」
「……トーストとシャケを一緒に食べさせるつもりだったの?」
 こまちはパン派である。米はあまり、好きではない。炊きたての香りが、苦手なのだ。
 ところが、ほかの家族はみんな、ご飯派。
 そうなると、どうしても朝食には海苔の佃煮とか、焼き魚とか、卵焼きが出てくるようになる。
 トーストのためのバターや、かりかりのベーコンや、スクランブルエッグの出番は、少ない。
「たまには、気分が変わって、いいんじゃないかしらぁ?」
 こまちは、一瞬「うげっ!」と唸ってから、
「んなわけ、ないでしょ。いってきまーす!」
 叫んで、玄関を飛び出した。
 
「おいしく焼けたのにぃ……」
 なぜか『パンばかりじゃなくて、ご飯も食べたら?』とは言わない母と、一分の隙もないまでに焼けたシャケが、あとに残された。
 
 
 こまち。
 
 
 たまには、伏線をしっかり引いておかないと、ね。
天羅万象掛け合い:暴走編ログ / TRPG.NETホームページ / Web管理者連絡先